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綿子はもつれる
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公演情報
劇団た組「
綿子はもつれる
」の観てきた!クチコミとコメント
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住み込みの女(536)
実演鑑賞
満足度
★★★★
ネタバレ
ネタバレBOX
劇団た組『綿子はもつれる』を観劇。
あらすじ:
再婚の綿子と悟の夫婦関係はぎくしゃくしていて、ちょっとした会話すら成り立たないくらいだ。悟の連れ子は高校生で母親に懐いてはいるが、興味あることは好きな女子のことばかりだ。
冷え切った夫婦関係はどうなっていくのだろう?
感想:
どのようにしたら妻・綿子と出会った頃の様な淡い関係に戻れるのだろうか?と悟は綿子と話し合うが、出口が見える可能性はゼロだ。
男と女が根本的に混じり合えない箇所が会話から少しづつ抉り出され、違和感を感じ、失笑してしまうが、これこそが妻もしくは女性と話している会話の中身ではないか?と捉えられていく。並行して女性を知らない悟の連れ子が、恋愛感情の芽生えから発展していく展開にうっとりと甘い感情を抱きつつも、直ぐに綿子と悟の現実の嫌な部分に戻されてしまう。もし観客自身が同じ様な悩みを抱えていたら、かなりの振り幅を感じられる作劇になっている。
『綿子はもつれる』というタイトルが示すように、もつれる先には初めと終わりがあり、もつれ初めは悟の連れ子と女子の関係、もつれている最中は綿子と悟。
そしてそのもつれた先には何があるのだろうか?
「それは各々の夫婦関係の終わりにあるものですよ!」と劇作家は言っているのであろう。
傑作である。
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2023/05/22 10:33
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