超科学戦闘機スーパーホーク1号の着陸(再演)
劇団鋼鉄村松
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2022/12/08 (木) ~ 2022/12/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
久しぶりに劇団鋼鉄ムラマツを観劇、コロナでしばらくなかったがボスムラマツは今回はいつもの元気ハツラツなしゃべりは控えて真面目な役、しかしそれも意外に良い。全体的に面白いが
戦闘機の関連はもう少し踏み込んだ関連性が欲しかったので今回は星4つ。
ライダース・バラッド
円盤ライダー
πTOKYO(東京都)
2022/12/13 (火) ~ 2022/12/22 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
席はソファーで座りやすいわ、席の案内やドリンク等で気を使ってくれるわで始まる前から至れり尽くせり。
初のオムニバス、始まりは笑えるのに胸にジーンときてしっかり泣ける落ちでした。
ライダース・バラッド
円盤ライダー
πTOKYO(東京都)
2022/12/13 (火) ~ 2022/12/22 (木)公演終了
ある母の記録
NonoNote.
コフレリオ 新宿シアター(東京都)
2022/12/14 (水) ~ 2022/12/18 (日)公演終了
時代絵巻AsH 其ノ拾六『赤雪~せきせつ~』
時代絵巻 AsH
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2022/12/14 (水) ~ 2022/12/18 (日)公演終了
女中たち
CEDAR
シアターブラッツ(東京都)
2022/12/14 (水) ~ 2022/12/18 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
ジャン・ジュネの『女中たち』、タイトルだけで敬遠しそうな難解なイメージ。ジュネといえばAUTO-MODを連想するが。
いざ始まると現れる黒河内りくさんが驚く程綺麗。気品のあるアイドル顔。一気に世界に没入させられる。山口淑子のような古き良き日本映画のヒロインの趣き。
演劇ユニットdéfi(デフィ)の主催者、円地晶子さんはどこか”男装の麗人”川島芳子を思わせる。内面と外面が時折引っ繰り返るようなテクニック。
満を持して現れる月船さららさんは二人の醸成した空気に切り込んでいく。目鼻の凝ったメイク、発声や話法に実験的な過渡期の挑戦。異常なハイヒール。
セットや美術、衣装が見事、本格的な雰囲気。
年の瀬、どっぷりと文学の退廃美に首まで浸かる快楽にお薦め。
女中の姉妹、ソランジュとクレールは奥様の留守中に「“奥様と女中”ごっこ」をしている。旦那様は逮捕され、奥様はまだ帰らない。嘘と本当のごっこ遊び。目覚まし時計がジリリと鳴れば全てはおしまい。
凪の果て
動物自殺倶楽部
雑遊(東京都)
2022/12/14 (水) ~ 2022/12/18 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★
鑑賞日2022/12/14 (水) 19:00
座席1階
幕切れがあまりにも突然で、明るくなった客席は何が起きた分からず拍手も起きなかった。いろいろとっちらかしておいていきなり終わりで、それはないだろう、という感じ。
始まりから不協和音を中心とする効果音、ちょっとおそろしげな照明が続く。
要するに、離婚をしたい夫と別れたくない妻にそれぞれ弁護士がついて、協議に向かう過程で話し合いをする劇。夫は妻の攻撃的な姿勢に萎縮し、職場の派遣の女性と恋に落ちた。不貞ということで離婚の原因が自分にあるとは分かっているが、妻とは別れたいと切望している。妻は夫の態度が許せず、別れたくない理由は夫を苦しめたいがため。お互いに身勝手極まりない離婚協議が展開するが、双方の弁護士も実は相当なタマだ。突っ込みところ満載の会話劇が進んでいく。(沈黙も多いので会話劇とはいえないかも)
百歩譲ってまあそれはよいとして、物語はさらに複雑度を増して「さあ、どう結ぶんだ!」という段階になって、冒頭にも書いたような幕切れ。女性の生き方についてのせりふなども後段に出てくるが、いったい作者は何を言いたかったのだろう。
それにしても、これから何が起きる、というところでいきなり幕を切ってしまうのは客席の欲求不満が募る。これが作品の表現の仕方と言われたら仕方がないが、何のために1時間半の時間を劇場で過ごしたのかと自分は感じた。それはないでしょう、と劇場を後にした。
『ダークダンス』
尾米タケル之一座
ウッディシアター中目黒(東京都)
2022/12/07 (水) ~ 2022/12/14 (水)公演終了
明烏-akegarasu-
猿博打
中板橋 新生館スタジオ(東京都)
2022/12/14 (水) ~ 2022/12/18 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/12/14 (水) 19:00
6月に王子スタジオで短編集を観て気に入ったユニットの本公演。テンポよく進む心地好い舞台だった。(3分押し)79分。
福田雄一の2011年初演、2015年再演で映画にもなった作品を、劇団員の村上が演出する。初演・再演・映画とも観てない。品川のホストクラブを舞台に、落語の「芝浜」をベースの物語が展開され、「お見立て」「品川心中」のネタなども使った戯曲で、展開的には強引さも目立つ戯曲だが、そこをテンポよく、ある種無理矢理な演技で見せるところは、若さだなぁ、と思う。エンディングは「芝浜」を知らないとちょっと分からないと思うのだが、みんな知ってる、ということでいいのだろうか。村上のコメディエンヌぶりが、かなり見事。客席がちょっと寂しく、笑いが起きにくいのが残念。
観に行って欲しいな。
『ダークダンス』
尾米タケル之一座
ウッディシアター中目黒(東京都)
2022/12/07 (水) ~ 2022/12/14 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
とても面白かったです。
楽しいストーリーの中に、色々な深いテーマが詰まっていました。
考え方や見方によって、正義が悪になったり、悪が正義になったりし得る事を感じました。
役者さん達は、それぞれのキャラクターを活き活きと演じていて、とても良かったです。
所々に、何とも言えない謎の感動があり、何だか泣きそうになりました。
大満足の舞台でした。
美々須ヶ丘
fukui劇
劇場HOPE(東京都)
2022/12/14 (水) ~ 2022/12/18 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
初日観劇。
タイトル「美々須〈ミミズ〉ヶ丘」やフライヤーの絵柄から連想出来る「異食」を題材に 少し病んだ人々を描いた異色作。
日常でよく見かける給湯室での(女子)談笑、しかし その裏で陰湿な嫌がらせ、虐めを描くことで、人の表裏に潜む怖さを浮き彫りにする。人の潜在を異食という特異な視点から切り取って、趣向=歪な世界観を表出している。説明にある「手のひらにそれを掴むと、気もそぞろに口いっぱい放り込んだ。圧巻。充足。一瞬にしてかえがたい幸福が私を満たした」は、異食によって満たされ感情であり様子、なるほどね と思う記載だ。
ただし 禁15ということもあり、蘞(エグイ)場面があり好みが分かれそうな公演だ。
(上演時間1時間55分 途中休憩なし)追記予定
時代絵巻AsH 其ノ拾六『赤雪~せきせつ~』
時代絵巻 AsH
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2022/12/14 (水) ~ 2022/12/18 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
滅びの美学、堪能しました
もっと昔から灰衣堂さんの作品に触れられていたなら歴史の事をもっと好きになっていただろうに
戦国の世、その中心に身を置きながらも決して戦いを好んでいたわけでは無かった武田勝頼
聡明でありながらちょっとした判断ミスで簡単に味方の命を失ってしまう波乱の人生、観進めるほどに心が痛くなってきます
戦況がうまくいっている時より行き詰った時こそ取り巻く人物の人間性が浮き彫りに
どの人物がどの様に立ち振る舞っていくのか片時も目が離せませんでした
小劇場の枠を超えた時代絵巻には毎回唸らせられます
『ダークダンス』
尾米タケル之一座
ウッディシアター中目黒(東京都)
2022/12/07 (水) ~ 2022/12/14 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2022/12/14 (水) 13:00
ある日、怪人ダークダンスとの激闘の際、突如起こった事故で死の淵をさまよい、気付くとボディネーションこと田代大人と怪人ダークダンスの中身が入れ替わっていた。
そして時を経ること二十数年。
かつてヒーローに憧れたものの、今ではすっかりダメ人間として自堕落な生活を送る中年男、大楠義治。突然の来客によって人生をあきらめた男が新ボディネーションになる。
そして、廃墟に住まう謎の少女、ボディネーションこと田代大人の担当看護師、それに剣の達人で生真面目すぎて融通が聞きづらい安岡という女性など、個性豊かでアクの強い人物たちが数多く登場し、それぞれの正義感や使命感が存在し、善悪二元論で押し切るには無理があり、自分の正義感や価値観を相手に押し付けようとすると争いになるなることを導き出し、体はダークダンスだが、中身はボディネーションの田代大人は常に最後まで対話しようとするあり方に、自分の正義感や勝手な使命感、価値観を相手に押し付けたり、相手を憎悪したりするのではなく、たとえどんなに時間がかかろうとも、相手と対話をして解決していこうとすることが平和への一歩であり、戦争や紛争、核戦争を食い止めるためにもじっくり話し合うことの重要性を痛感した。
また、廃墟に住まう少女がかつてお母さんがDV受けていたのを眼の前で見てきてトラウマになってたり、怪人ダークダンスの中身がボディネーションの田代大人がかつて731舞台に所属していた博士が平和利用のために生み出したのがボディネーションというヒーローだった経緯が語られたりと、社会問題や日本の歴史の闇に葬り去られた戦争犯罪の記憶、同調圧力などをさり気なくそれでいて鋭く描いて、炙り出して、浮き彫りにしていて、終始何を持って悪と言えるのか、何を持って善なのか、答えの出ない問いに考えさせられた。そもそも完全な善人や悪人というのはいなくて、大抵は知ってか知らずか二面性を持った人間が多いんじゃないかと感じ、損得で人は動くかも知れないが、時と場合によっては後悔もするし、少しの良心があったりするから、人は生涯思い悩むのではないかと感じた。
劇中に小池百合子都知事の音声を流してきたのには、痛烈な批判精神が込められていると感じ、大変良かった。
メイン舞台とは別に脇にも舞台があって、そこも同時進行で有効に使っていて、映画のような臨場感、没入感があった。
美々須ヶ丘
fukui劇
劇場HOPE(東京都)
2022/12/14 (水) ~ 2022/12/18 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
休憩無し約1時間55分、女子トークから始まってオフィスあるあるネタに笑っていたらいつの間にかトンデモない世界に引きずり込まれていました。終盤はややスローになりましたが、そこまではテンポよく2時間弱があっという間、セットもよく作りこまれてました。ただ15禁の理由はさっぱり判らず。
口火
イサカライティング
アトリエ春風舎(東京都)
2022/12/08 (木) ~ 2022/12/12 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
こりっちデータで見る限りだが、個人ユニットを立ち上げたり役回り様々な経歴あり、中で舞台美術経験に目が止まる。照明家とのユニットというのも興味が湧くが、中味は全くの未知数。
アトリエ春風舎は美術が映える小屋で、何本か吊された裸電球、簡素な机と椅子、床に置かれたタワー模型、床から壁へ続く光沢タイルの川、と言った具合。だが、開演よりアンテナ立ち通しになるのは耳と前頭葉で、これは聴いたことのない台詞である。
平易な言葉で語られる、物事の本質を探る思考。冒頭、「道具」を巡っての思考が始まり、その思考過程で用いた語を応用しつつ他へ広げて行く。その会話が遊戯のように、それが相応しいとある研究室の一角で交わされる。心地よい。幾つかの関係(人は三人まで)の模様が順に描写され、時系列で展開が進む線もあるが、物事を「裏側」から言い当てるトーンは芝居を通じて流れている。
丁寧に思考し、言葉を探し、選び、世界に放つ物腰そのものに、ある種の癒し、救われる感覚を覚える。その事だけをもっても現今のメインストリームへの痛快なアンチとなっている(と自分は感じた)。
オーガッタジャ!
発条ロールシアター
阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)
2022/11/03 (木) ~ 2022/11/06 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/11/05 (土) 14:00
廃ビルに潜り込んで偶然出くわした面々の物語。そのうちの一人(主人公)が「もう一つの世界」と行き来して、どちらが本当の世界か迷うあたりが「胡蝶之夢」的で好み。
また、得意パターンでもあるラストのあのシカケは考えようによっては「簡易版桟敷童子」的ではないか?
ライダース・バラッド
円盤ライダー
πTOKYO(東京都)
2022/12/13 (火) ~ 2022/12/22 (木)公演終了
最後の伝令 菊谷栄物語-1937津軽~浅草-
劇団扉座
紀伊國屋ホール(東京都)
2022/12/13 (火) ~ 2022/12/18 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2022/12/14 (水) 14:00
座席1階
エノケン全盛期の作品を数多く書いた作家、菊谷栄の物語。最後の伝令とは、中国戦線に赴くために青森に集結した旧陸軍部隊に東京から赴いた菊谷に、劇団員からのメッセージを伝えに走った青森出身の女優のこと。劇中では彼女がなぜ菊谷のいる東京の劇団に入ったかの経緯も明かされ、戦時下の暗い時代に夢と希望を追った女性の人間像も描かれる。
浅草の庶民の娯楽、喜劇や華やかなレビュー。舞台では冒頭から、楽しい歌と踊りが展開する。しかし、エノケンの全幅の信頼を受けていた菊谷は、召集令状を受けて黙って青森へと姿を消す。伝令に走ったのは、青森出身の女優だ。なにせ会話は強烈な青森弁だから、何を言っているかはあまり分からない。それでもこの役を演じた北村由海は、体当たりの演技で劇団員からのメッセージを伝えていくところがとても印象的だ。
舞台の真骨頂は、菊谷がどんな思いで伍長として青森の若者たちを束ね、戦地に赴いたかというところだ。出撃前夜の宴席を通して、その無念さと、吹っ切ってきたはずの吹っ切れない気持ちが痛いほど伝わってくる。劇団員たちの思いは、菊谷を無傷のまま戦地から故国に返してほしいという点に尽きる。それを受けて、菊谷の部下の若い兵隊たちは「100%完全に敵をたたきのめし、伍長殿をお返しします」と叫ぶ。だが、菊谷の独白では、自分たちがたたきのめす敵軍の兵士たちにも恋人や家族があり、やはり無傷のまま帰ってきてほしいとの一点を願っているだろうという趣旨のせりふがある。どちらかが倒れるまで戦うのが戦争だ。戦時下では劇場の扉は開かないと、強烈なメッセージが客席に届く。
そうしたせりふなどに胸を打たれ、鮮やかなダンスに目を奪われ、一時代を築いた浅草の舞台芸術が描かれる。ラストシーンに近いあたりで登場する見送りの場面がとてもいい。涙あり、笑いありで、客席の大きな拍手はいつまでも絶えなかった。扉座渾身の力作だと思う。
ティファニーで朝食を6
THE REDFACE
横浜関内ホール(神奈川県)
2022/12/10 (土) ~ 2022/12/10 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
原作が映画と結末が違うことを今回はじめて知りました。お二人の感情のこもった朗読、素晴らしかったです。情景を浮かべながら拝見させていただきました。
ライダース・バラッド
円盤ライダー
πTOKYO(東京都)
2022/12/13 (火) ~ 2022/12/22 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
三篇とも心に染みる、暖まるいいお話でした。それぞれ、ホロッとする場面があって良かったです。最後のが私は一番好きでしたね。内容は少しなぞもあり重いのですけど、明るく爽やかに見せてくれたように思いました。こういう企画も良いですね。