マザー4
サヨナラワーク
劇場HOPE(東京都)
2022/12/20 (火) ~ 2022/12/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
面白い。
同じ場面の繰り返し、それでも少しずつ様子は違って物語は展開していく。しかし、この観せ方に冗長さを感じ飽きてくるかも知れない。描こうとしている設定、それを謎を多くし長く関心を惹かせるためであろうか。全体的に淡々とした展開で 印象が薄くなったように思う。
登場人物は4人、それぞれ関係があって影響を与えている。理屈でいえば一方通行であるが、そこは舞台としての面白さ。描かれているのは人生、もっと言えば「生きる」という存在を表現している。
前作はプロジェクションマッピングを積極的に活用していたが、本作では控えめな利用、その効果は消極(消去)的である。その意味で舞台技術はよく考えられている。
(上演時間1時間20分 途中休憩なし)【星組】
abc赤坂ビーンズクラブ -side2-
エヌオーフォー No.4
赤坂RED/THEATER(東京都)
2022/12/21 (水) ~ 2022/12/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
8人の若い女優さんがコントと芝居、歌と踊りにチャレンジする企画の第2弾。
AKB48の最初の公演は一般の観客は7人だったという。ABC8はそれよりはるかに恵まれている。手作り感は共通だがこちらは皆さん何某かのプロであるところが違っている。それにグループでもないので比べるものではないのだけれど、継続は力なりでよろしく。台本と演出が練れていないところも多く、そちら担当のおっさん達も頑張ってほしい。
この世界がおわる前に。
アンティークス
シアター711(東京都)
2022/12/21 (水) ~ 2022/12/27 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
死に向かっての物語ではありましたが、登場人物に絵本や小説といった物語を紡ぎ出す才能がある事によって世界観が何重にも広がっていくという とても独創的な内容になっていました
不意にやって来る「おわり」
人生の走馬灯 ともまた違って、現在と過去、現実と創造が交錯しながら「おわり」についての思いが巡り巡っていきます
それ故 テンポ良くシーンのシフトチェンジも多い演出となっていましたが、このシーンからシーンへ気持ちの乗り換えやすさといったら
何かテクニカル面でポイントがあるのでしょうが、いくつもの軌道パターンを快適に乗りこなせているような爽快感ある舞台でした
リーディング&シネマ 「川端康成 葬式の名人 」
株式会社ムーブマン
シダックス・カルチャーホール(東京都)
2022/12/22 (木) ~ 2022/12/22 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2022/12/22 (木) 18:50
上映前に関連作品の朗読があり、朗読は朗読で楽しむことができ、しかも、映画の理解度もアップ。面白い企画でした。また見たいです。
The Birthday Party
CEDAR
新宿シアターモリエール(東京都)
2022/12/17 (土) ~ 2022/12/25 (日)公演終了
ミュージカル「洪水の前」
ミュージカルカンパニー イッツフォーリーズ
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2022/12/22 (木) ~ 2022/12/28 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
とにかく楽曲が素晴らしい。ダンスホールの「タンゴ」のレビュー、ヒロイン茉莉が初めて登場する「顔を見ないで」のロマンチシズム、「わが青春の茉莉(僕は書く)」の親しみやすいメロディーなどなど。ダンサーたちの露出度の高い黒い衣装でのダンスがいい。歌もうまい。
ラサール石井の歌もなかなかだった。セリフと歌では声質が違っていて、奥深い歌を響かせていた。ヒロイン茉莉(宮田佳奈)は演技はそれほどでもないが、歌が素晴らしい。浅野雅博は貧乏インテリ青年に手堅い存在感を与えて、このイリュージョンのような芝居に生活感を与えていた。西川大貴の「山は高く、谷は深い」もよかった。音楽を大事にして、セリフ量をかなり少なく抑えているのも印象的だった。ほかのミュージカルと比べてもセリフ部分はかなり少ないと思う
難点は、1幕最後の「われは行く」。40年前にはバックで歌っていたダンサーたちの「メイファーズ」のコーラスが、今回は舞台上で一緒に歌うため、音量が大きすぎる。ラサール演じる男たちの「われは行く」の歌詞がほとんど聞き取れなくなってしまった。戦争も辞さない満州国建設の野望の歌がよく聞こえないために、この時代の恐ろしさが伝わりにくくなってしまった。
老いた蛙は海を目指す
劇団桟敷童子
すみだパークシアター倉(東京都)
2022/12/15 (木) ~ 2022/12/27 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
桟敷童子版「どん底」。名無しの婆(鈴木めぐみ)が、知恵遅れの青年に「あんたにも勉強できる学校が、どこかに必ずある」と語るあたりで、「これはルカだ!」とわかった。宿の女主人(藤吉久美子)が、若い男(三村晃弘)に、「夫を殺しておくれ」と迫るところや、女主人が妹を男のことでいびるところなど「損底」を踏まえている。
ただ似ているのはそこまで。乞食商会を立ち上げるやくざの一家、用心棒の退役軍人たち、宿とやくざにかくまってもらう過激派青年たち、というのはオリジナル。過激派の女性・葦乃(板垣桃子)が炭坑の事故の後遺症で、次第に体が不自由になっていく様は、痛々しかった。酔っぱらいの貧乏医者を演じた客演の佐藤誓は、桟敷童子の熱血集団の中では、きわだってクールに見える。佐藤は特別な演技は何もしていないのに(板垣桃子とは対照的)、いるだけで存在感があるのはさすがである。ただ、全体としては今一つ。最近はラストで魅せる美術のために、演技できる奥行きを狭く使っているのが窮屈に感じる。
ぬるま湯のあとさき(12/26.27の公演中止)
ツケヤキバ
OFF OFFシアター(東京都)
2022/12/21 (水) ~ 2022/12/27 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
中年男4人の共同生活。お互いを見下しつつ、俺たちに明日はない状態をやり過ごす。個人的には、もっと救いのないラストが見たかったけど、クリスマスだし、コメディだし、まぁこんなカンジに着地するよね。
ぬるま湯のあとさき(12/26.27の公演中止)
ツケヤキバ
OFF OFFシアター(東京都)
2022/12/21 (水) ~ 2022/12/27 (火)公演終了
マザー4
サヨナラワーク
劇場HOPE(東京都)
2022/12/20 (火) ~ 2022/12/25 (日)公演終了
リーディング&シネマ 「川端康成 葬式の名人 」
株式会社ムーブマン
シダックス・カルチャーホール(東京都)
2022/12/22 (木) ~ 2022/12/22 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
頂いたチケットでリーディング&シネマ「川端康成 葬式の名人」上映 ラジオ日本「わたしの図書室」公開録音
羽佐間道夫様凄すぎ!89歳なのに今が全盛期!?って感じの声。一言一言に重みがあって感動。
「トンネルを抜けるとそこは雪国だった」
でロッキー4の特訓思い出しちゃったけど🤣
僕も今から声優目指す!😆
映画「葬式の名人」の方は、川端康成の小説を何本か集めてモチーフにしてるそうなので原作を知ってればもっと楽しめたかも。
プロデューサー&脚本の大野裕之さんって方のトークもあったけどググったら日本チャップリン協会会長!歌舞伎の蝙蝠の安さんにも関わってたって観たよそれ!友達になりたい笑
すっごく楽しめました!ありがとうございました!😆
かげきはたちのいるところ
Aga-risk Entertainment
サンモールスタジオ(東京都)
2021/07/16 (金) ~ 2021/07/25 (日)公演終了
abc赤坂ビーンズクラブ -side2-
エヌオーフォー No.4
赤坂RED/THEATER(東京都)
2022/12/21 (水) ~ 2022/12/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
7月の公演ではショートコントの打率が低すぎて、少々バランスの悪い舞台になってしまっていたが、今回はそこがかなり改善。ダンスも7月のような突っ込み気味のタイムの人がおらず、安心して見ていられた。
7月にもやった小劇場ネタのミニドラマ、今回も良かったのだが、イビキを響かせたク○野郎がいて本当に気の毒だった。
マザー4
サヨナラワーク
劇場HOPE(東京都)
2022/12/20 (火) ~ 2022/12/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
星組を観劇しました。
謎めいたストーリーで、4人の女性の関係性は何なのか?と興味深く観ました。
面白かったのですが、同じ場面の繰り返しに、少し飽きてしまう感がありました。
プロジェクションマッピングが斬新で、ちょっと恐怖を感じました(褒めてます)
役者さん達が、皆可愛かったです。
【兵庫公演中止】パンとバラで退屈を飾って、わたしが明日も生きることを耐える。
趣向
シアター風姿花伝(東京都)
2022/12/21 (水) ~ 2022/12/25 (日)公演終了
実演鑑賞
鑑賞日2022/12/22 (木) 14:00
チラシなどに「整理番号付自由席(購入順)」と「受付開始・客席開場=開演30分前」という相反する情報があり怪訝に思われている方がいらっしゃるかと思いますのでとりあえず速報です。
実際は「購入順の整理番号」どころかそもそもチケットがなく、当日受付順の入場です。
なぜこのような誤情報がチラシに記載されたのか理解に苦しみます。
今後このような凡ミスがないことを祈ります。
ぬるま湯のあとさき(12/26.27の公演中止)
ツケヤキバ
OFF OFFシアター(東京都)
2022/12/21 (水) ~ 2022/12/27 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/12/22 (木) 14:00
下北沢で「UCHIAGE」という演劇人が集まる店をやっている俳優関口敦史が主宰するユニットの旗揚げ公演。演劇好き、アラフォー、そして人生これでいいのかと考える瞬間を持っている人。いずれもこの舞台、見るべし。刺さるところがたくさんあって、苦しい? いや、爽快な1時間半の舞台を楽しめる。
男性4人が同居しているという設定。部屋の飾り付けはクリスマスで、ちょうど今にぴったり。だが、楽しいクリスマスパーティーは始まらない。冒頭からグサグサ刺さる鋭い会話劇が展開する。
40歳だが母親に仕送りをねだりながら俳優を続ける男、36歳だが俳優をやめてこの部屋を出て行こうと考えている男。仕事は失敗ばかりで年下の上司に大目玉を食らっているやや年上の男。離婚した妻が再婚すると聞いて泥酔して帰ってきた男。登場するのはアラフォーのおじさん4人だけだ。この4人がなぜ同居しているかというのは不明だが、あまり気にしなくてもよいのだろう。
マイルドな会話にとげがある。身もふたもない展開となっていくが、なぜか開き直ったような明るさも。クリスマスに彼女と見る舞台じゃないかもしれないが、やっぱりなぜかすっきりした気分で劇場をあとにできる。見た後はやっぱり、UCHIAGE? 愛すべき下北沢の演劇人の、舞台の続きが酒場にあるかもしれない。
『メサイア・カーミラ』&『FEMIKING』
TremendousCircus
ザムザ阿佐谷(東京都)
2022/12/16 (金) ~ 2022/12/26 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
FtXです。日頃からジェンダー、フェミニズム、LGBTQの課題に関して問題意識を持っている者です。両作品見てきました。とっても勇気づけられました。勇気づけられる人は勇気づけられ、作中で語られていることはリアルに起こっている問題なんだということを知らなかった人は知ってほしい、そんな作品でした。何がネタバレになるか分からないので、ネタバレBOXに全部記入しますね。
『アメリカン・ラプソディ』 『ジョルジュ』
座・高円寺
座・高円寺1(東京都)
2022/12/21 (水) ~ 2022/12/26 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
『アメリカン・ラプソディ』
ユダヤ系ロシア移民の一家、ニューヨークで生まれたジョージ・ガーシュイン。後に20世紀のアメリカ音楽の父とも呼ばれる。ピアノを独学で学んだ天才少年は兄の作詞家アイラと組んで大ヒット作を連発。ラグタイム、ジャズ、シンフォニック・ジャズ、クラシック、オペラ、ミュージカル、映画音楽と大衆を熱狂させた。38歳で脳腫瘍で急逝するも今も伝説。一度も結婚をすることはなく、数々の女性と浮き名を流した。そのうちの一人でもある作曲家ケイ・スウィフトを島田歌穂さんが演じる。
島田歌穂さんと言えば、幾つになっても『がんばれ!!ロボコン』のロビンちゃんなわけで何か嬉しい。後半、胸元のざっくり割れたドレスが妖艶。
天才ヴァイオリニスト、ヤッシャ・ハイフェッツはロシア生まれのユダヤ人、ロシア革命を避けてアメリカ在住を選んだ。この「ヴァイオリニストの王」を演ずるは下総源太朗氏。
味のある下総源太朗氏はワイン片手にトーク。ケンドーコバヤシや佐藤二朗のようなユニークさと洒落た紳士姿。
舞台はケイとヤッシャの往復書簡の形をとって進行。年代と共にジョージ・ガーシュインの光芒が曲となって焼きつく。
ジャズ・ピアニストの佐藤允彦(まさひこ)氏がひたすら演奏しまくるのだが、御歳81歳!このピアノを聴くだけで充分価値がある。名演。島田歌穂さんの歌もたっぷり。
出世作、「スワニー」は今でも通用するポップス。
代表作、「ラプソディ・イン・ブルー」はウディ・アレン映画で御馴染み。
「パリのアメリカ人」は劇団四季のミュージカルで知られる。
名曲、「サマータイム」はジャニス・ジョプリンがブルース調にカバー、椎名林檎の「罪と罰」の元ネタでもある。レッド・ツェッペリンの「Dazed and Confused」っぽい気怠いアレンジで歌われた。
当時の批評家からはボロクソに叩かれ傷付き打ちのめされたガーシュイン。彼の最後の恋人はチャップリンの妻、ポーレット・ゴダード!アメリカという新しく出来た国で大衆に提示したのは、「これがアメリカだ!」という時代との即興性に充ちた新しい風景。常に活動的で希望に溢れた精神。
マザー4
サヨナラワーク
劇場HOPE(東京都)
2022/12/20 (火) ~ 2022/12/25 (日)公演終了
サド侯爵夫人(第二幕)
SCOT
吉祥寺シアター(東京都)
2022/12/16 (金) ~ 2022/12/24 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
久しぶりのSCOTである。この舞台はかつて、静岡の丘の上の奇妙な形の劇場で見た記憶がある。大分変わっているようだが、雰囲気以外の細かいことは忘れている。かつて見たときは三島のテキストから、この部分を選んで、舞台に乗せたいとは見るものにはそれぞれだろうが解釈できた。通俗的に見ても女同士の駆け引きと情念は結構面白かったように覚えている。それから十五年。今回の舞台はいにしえの塑像が演じているような古怪な雰囲気で、能狂言を見ているような。昭和の流行歌に乗って演じられる俳優の演技も様式的な台詞もおなじみのSCOT風だが、かつて持っていた強い生命力が感じられない。
配られた席ビラには、鈴木忠志の演出の弁も載っているがそれは十五年も前のもの。古典再演のつもりだったとは思えないからアフタートークで埋めるつもりだったのだろうか。これは聞かないで帰った。
SCOTらしいと思ったのは、いつも不愉快で観劇の気分を大いにそぐ開演前のコロナに関する、ご注意(何のことはない劇場警察である)を一切やらず、これはさすがの判断だと思った