星レト短編集 『plumaje』
縁劇ユニット 流星レトリック
サンモールスタジオ(東京都)
2023/04/14 (金) ~ 2023/04/23 (日)公演終了
令和5年の廃刀令
Aga-risk Entertainment
すみだリバーサイドホール ミニシアター(東京都)
2023/04/21 (金) ~ 2023/04/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
マイケル・ムーアの『ボウリング・フォー・コロンバイン』というドキュメンタリー映画があった。1999年に起きたコロンバイン高校銃乱射事件からアメリカを考察するもの。この事件は世界中に衝撃を与える。2人の生徒が13名を射殺し、負傷者は24人、自分達は自殺。ガス・ヴァン・サントの『エレファント』という傑作にもなった。マイケル・ムーアは銃社会アメリカの歪さを訴える。全米ライフル協会のロビー活動が国を支配していると喝破。だが銃による犯罪が多発しているだけに皆銃を手放せない。銃から身を守るのは銃だけ。
今作はそれを刀に置き換えたコメディ。タイトルは大江健三郎の『万延元年のフットボール』からの御馴染みのネタ。廃刀令が施行されないまま、現代を迎えていたら?のワンポイントSFのifもの。
墨田区のタウンミーティングのていでパネルディスカッションを行ない、住民参加者による投票の結果を区議会に参考意見として持ち込む。日本刀の携帯を禁止するか、現状通り容認するか。
自分は『ナイゲン』では全く笑えないタイプの人間なので、今回も何も期待はしていなかった。それが始まれば滅茶苦茶面白い。登場するキャラ一人ひとりの描き込みだけで大満足。夜中に一人ニヤニヤしながら作ったんだろうなあ。淺越岳人(あさこしたけと)氏の大月隆寛系のキャラ作りが最高。司会の前田友里子さんは里村明衣子のような女子プロ顔。刀剣協会の矢吹ジャンプ氏の大御所面も文句なし。フェミニストの鹿島ゆきこさん、NPO野郎の斉藤コータ氏、鎖鎌YouTuberの古谷蓮氏、まさにズバリのテイスト。ベンチャー企業家の伊藤圭太氏も良い味。元区議会議員の榎並夕起さんの客席に笑顔を振りまいて展開する話術は大受け。『グレーな十人の娘』で印象に残った江益凛さんは刀拵職人のインスタグラマー役で場を大いに盛り上げた。
『朝まで生テレビ』で言論プロレスというジャンルを知った者達にはたまらない空間。これだけキャラを練り込まれると何をやっても面白い。細かなリアクション一つひとつに感心。
実際に観客に投票して貰い、その結果如何でニ通りの展開が待っている。
是非観に行って頂きたい。
「キムンウタリOKINAWA1945」「OKINAWA1972」【4月6日(木)19時の回の公演中止】
流山児★事務所
ザ・スズナリ(東京都)
2023/04/06 (木) ~ 2023/04/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/04/19 (水) 14:00
「キムンウタリOKINAWA1945」
沖縄戦にアイヌの人逹が参戦していた事実(今のロシアがウクライナの戦争に僻地の軍人を参戦)。当時アイヌ・朝鮮・沖縄の人逹が差別されていた事実。アイヌ語の使用を禁じた事実(今の中国を思わせる)。沖縄の一般人を巻き込み多く人達を苦しめた事実。色々と考えさせらる事が多い。
1903年大阪万博で起こった学術「人類館」事件について、少数民族への差別的扱い等をもう少し深く掘り下げて欲しかった。
反転するエンドロール 2023
ムケイチョウコク
space café ポレポレ坐(東京都)
2023/04/21 (金) ~ 2023/05/20 (土)公演終了
満足度★★★★★
初演に登場人物、傍観者二回ずつ楽しんだのですが、今回は登場人物させていただきました。
難しいかったです。
いつもの自分とはかけ離れすぎていて、ああ、こうじゃダメだ。こうしたら、ダメかも。いやー、バレバレじゃん。
おいおい、どうしたもんか。
とにもかくにも、その人の最善を望んでました。
その場に溶け込んでなきゃ。
その登場人物としても、忙しいのですが、その登場人物は再演で新しい役割を求められてしまい、また忙しかったです。
そして、周りでも、色んな物語がありまして、あー、あっちも気になる。あそこも面白いことしている。いや、まて、私はこの人とこの人の事が一番なんだから、どうにか最善になれるように、どうしたもんか。
改めて考えると、凄いことをしているなって思います。
是非チャンスが合えば楽しんでいただきたいですし、私もまたチャンスがほしいので、沢山の方に触れて欲しい作品です。
体験していただくのが一番ですから。
傍観者の方も楽しんでいただけたんじゃないかしら。
「キムンウタリOKINAWA1945」「OKINAWA1972」【4月6日(木)19時の回の公演中止】
流山児★事務所
ザ・スズナリ(東京都)
2023/04/06 (木) ~ 2023/04/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/04/19 (水) 19:00
「OKINAWA1972」
沖縄返還は沖縄にとってなんだったんだろう。沖縄やくざが本土化に翻弄される姿それは沖縄の人達の苦悩と重なる。日米外交の駆け引きが米軍に沖縄基地を自由に使用させる事になり現在も問題を引きづっている。沖縄返還は本土の悲願というが、本当に沖縄のための返還だったのか考えさせらる作品だった。
立ちバック・トゥ・ザ・ティーチャー
Peachboys
ザ・ポケット(東京都)
2023/04/19 (水) ~ 2023/04/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
2時間笑いの渦に捲き込まれた感じでした。
下ネタ満載のエンターテイメント劇でした。
帰り、頭の中で左のなんとかが大きいという
フレーズがクルクル回ってました。
観て良かったです。
とても楽しい。
これはクセになりそうです。
ナイゲン(R05年新宿版)
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2023/04/18 (火) ~ 2023/04/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
面白い、お薦め。
先日は、同じシアターミラクルで「ナイゲン(にーらぼ版)」を観たが、脚本(冨坂友 氏)、演出(池田智哉 氏)が同じにも関わらず キャストが違うと印象が全然違って観える。そこが<演劇>の魅力であることを再認識した。
「シアター・ミラクル」は、2023年6月に閉館するが、「ナイゲン」はこの劇場において特別な作品であるという。2012年のアガリスクエンターテイメント「ナイゲン」に始まり、「feblabo✕シアター・ミラクルプロデュース」として2016年~2019年、コロナ禍での中断を挟み 2022年まで上演してきたという。自分は「feblabo✕シアター・ミラクルプロデュース」は全て観劇し、閉館前 最後の「にーらぼ版」と「R05年新宿版」の2バージョンも観ることが出来た。シアター・ミラクルの歴史を語る上で絶対外せない「ナイゲン」という作品は、自分にとっても大切で特別な存在である。シアター・ミラクルのマスターピースである会議劇コメディ、しっかり堪能した‼
上演前の蝉の鳴き声。夏休み前の或る日の午後、これから始まる文化祭の為だけの会議<通称:ナイゲン>の熱き激論を連想させる。案外 文化祭当日より会議<ナイゲン>の方が思い出深くなったりして、を思わせる高校生たちの台詞。
会議を終え、3年生・花鳥風月の「こんなナイゲンがやりたかった!」が物語の肝。そして照明…会議中は明るい陽光、しかし夕刻には黄昏に変化する、その哀愁がシアターミラクルの閉館に重なる。
(上演時間2時間15分 途中休憩なし)
立ちバック・トゥ・ザ・ティーチャー
Peachboys
ザ・ポケット(東京都)
2023/04/19 (水) ~ 2023/04/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
とても面白かったです。
下ネタとパロディ満載で、ずっと笑っていました。可笑しくて涙が出ました。
ストーリーを見失う感もありましたが、それはそれで良しと思いました。
役者さん全員が、全力でバカをやっている姿に感動すら覚えました。
下ネタが苦手な人は見るに堪えないかもしれませんが、私は面白かったです!
ワタシは神様にはなれない
劇団YAKAN
王子小劇場(東京都)
2023/04/19 (水) ~ 2023/04/23 (日)公演終了
二次会のひとたち
エイベックス・エンタテインメント
紀伊國屋ホール(東京都)
2023/04/14 (金) ~ 2023/04/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
リアルによくありそうな話、どこにでもいそうな人たち、彼らの共感できるあれこれ。この虚と実の混ぜ込み具合が絶妙!加えて出演者の演技が見事!各キャラクターが生き生きとしている。会話の間合いが非常に上手い。このメンバーなら次もあるよねと観客を納得させてしまうチームワークの良さを感じる。わかりやすいが上質の会話劇だった。
ワタシは神様にはなれない
劇団YAKAN
王子小劇場(東京都)
2023/04/19 (水) ~ 2023/04/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
微妙な印象をもった公演。
説明にある 天界と魔界の戦争は、もう一万年以上続いている。しかし今では、末裔たちが先代の遺恨を継ぎ意味のない争いを続けているに過ぎない。そして「天使と悪魔の禁断の恋」となれば、異界版「ロミオとジュリエット」を連想してしまうが…。
物語は、人間の少女と天界・魔界との関係などを面白可笑しく、そして切なく描く。少女の心の彷徨が中心であるが、天界の民主制や魔界の世襲制といった体制の違いに苦悩若しくは苛立つといったシーンを挿入する。しかし、そのシーンが物語全体にどのような意味合いや影響を持たせているのかが解らない。
少女は高校の卒業式の後 転んで、天魔界の外れにあるライブハウス「Hell and Heaven 」に彷徨い込んでしまう。そこは何故か天使と悪魔が打ち解け共存している。彼女は、この場所で天使 悪魔と触れ合うことによって少しづつ孤独を癒していく。頑なに「一人で生きていく」という気持から他者との関わりの大切さを学んでいく。その意味では彼女の成長譚でもある。一方、天使や悪魔は人間に興味津々、人間界での流行りものについて彼女に質問するが…。
(上演時間1時40分 途中休憩なし)
二次会のひとたち
エイベックス・エンタテインメント
紀伊國屋ホール(東京都)
2023/04/14 (金) ~ 2023/04/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
ここ最近観た中では一番面白い。コメディー&シリアスな群像劇なのですね。内田理央さん目当てでしたけど、主演の美村里江さんも実に素敵!
毛皮のマリー【2023年上演/B機関】
B機関
座・高円寺1(東京都)
2023/04/14 (金) ~ 2023/04/17 (月)公演終了
実演鑑賞
「星の王子さま」以来二度目(同じ座高円寺)の観劇。(正確にはd倉庫の現代劇作家シリーズに出品した短編を観ていて、抽象舞台だった事だけ覚えている。)
「毛皮のマリー」は以前戯曲を読もうとした事があり(読んだかも知れぬ)、冒頭の脛毛そりの場面、マリーに幽閉されている「息子」欣也に外へ出ようと少女が誘う場面に覚えがあった他はラストも含めほぼ初めての感覚で観た。
舞踏家の点滅氏がパンフに書いた如く、B機関のコンセプトである「演劇と舞踏」の融合が、文字通りの形で具現されていた。で、その分だけ長くなっていた。「演劇と音楽(ライブ)との融合」についても思う所が、両方を立てようとするとまあ大変である。今作はラストへ向かう手前、少年欣也の屈折が表面化したある衝動的行為の、内面の軌跡をなぞるような舞踏が長く展開し、あれこれと考えさせられる。ただ、解釈可能性の広い舞踏表現だけに(ストーリーを追う)演劇の一角を占めるには「何が表現されているか」が絞り込まれたい所、そこだけ舞踊表現によって完結する世界になっている(悲劇調の音楽が「演劇の時間の一部」に繋ぎとめていた)。
2016年始動したB機関の第一回公演が「毛皮のマリー」であった由。そして再びの今作で活動を閉じるという。出自である所の舞踏が如何に「演劇の附属物」とならず対等な表現たり得るか・・その挑戦・足掻きの痕跡を残して幕が下ろされたという訳である。
余談だが葛たか喜代は(前回観た「星の・・」にも出ていたが覚えておらず)「女優」という認識であった。美輪明宏のマリー役を想像し、成る程と感心しながら女装男の立ち居振る舞いを目で追ったが、最初は嗄れ声の「女優」だと思っていた!ので、素肌の上半身を開陳した折は「珍しい程のまな板胸だからこそやれる芸当を持つ希少な女優?」等と、けったいな想像をしていた。・・まああの眩惑的な佇まいに当てられてしまったという事にしておく。
ワタシは神様にはなれない
劇団YAKAN
王子小劇場(東京都)
2023/04/19 (水) ~ 2023/04/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/04/20 (木) 19:00
初見のユニット。2年前に上演しようとしてできなかった作品を上演したそうだが、面白い。(3分押し)108分。
高校の卒業式で「一人で生きていきます」と挨拶したカナタ(荏原汐里)は転んでしまって、天使と悪魔が共存する天魔界の外れで人間のカルチャーを楽しんでいるスペースに紛れ込むが、……って、もうベタでドタバタ(誉めています!)で楽しい展開。お笑いとマンガとロックバンドを人間のカルチャーだと思ってる天使と悪魔を相手にカナタが人間界に戻ろうとするストーリーは予定調和的に収束し、熱中して観た。役者陣は熱演するが、中でもルゥ役のさんなぎとサタン役の有栖川姫子がいい。やや耳障りな発声をする役者がいて気になってしまったのが残念。
ハートランド
ゆうめい
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2023/04/20 (木) ~ 2023/04/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
この劇団は一度は観ようと思っていた。糞つまらないか滅茶苦茶好きかのどちらかだろうと。何か今までの感想から受けるイメージだと考え過ぎで自滅しているパターンの作風。開演前に延々流れる単館日本映画の予告篇にうんざりしつつ。
劇中流れるアニメが面白い。舌がベロンと出て女の顔、女の身体、女の下半身、アゲハや鳩が飛んで行く。サブリミナルな奇妙な感覚。作者のりょこさんは何を思って創ったのか?
sara さんが気になる。LIVEが見てみたい。
立ちバック・トゥ・ザ・ティーチャー
Peachboys
ザ・ポケット(東京都)
2023/04/19 (水) ~ 2023/04/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2023/04/20 (木) 19:00
立ちBTTT観ました。
1980年代の映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」大好きなので、
どんなコメディ作品に仕上がっているかと思いきや…話の内容があまり入って来ず;
その理由は、物語の合間に入る膨大なコメディやギャグの数々。
時事問題あり、下ネタ、薬中(ネタ)なんでもござれの超個性派舞台でございました。
物語を楽しむというよりは、下ネタのオンパレードSHOWを楽しみたい方はお勧めです。
立ちバック・トゥ・ザ・ティーチャー
Peachboys
ザ・ポケット(東京都)
2023/04/19 (水) ~ 2023/04/23 (日)公演終了
立ちバック・トゥ・ザ・ティーチャー
Peachboys
ザ・ポケット(東京都)
2023/04/19 (水) ~ 2023/04/23 (日)公演終了
立ちバック・トゥ・ザ・ティーチャー
Peachboys
ザ・ポケット(東京都)
2023/04/19 (水) ~ 2023/04/23 (日)公演終了
実演鑑賞
時事ネタや30年ほど前のパロディ満載。
小学生が見にきていたが、全くわからなっただろうなあ。
私も見失った。
えーっと、何やってんだっけ?
第76回「a・la・ALA・Live」
a・la・ALA・Live
座・高円寺2(東京都)
2023/04/19 (水) ~ 2023/04/19 (水)公演終了