ブロッケン
ゴツプロ!
新宿シアタートップス(東京都)
2023/04/21 (金) ~ 2023/04/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
最近、この手の騒々しい舞台は少なくなった。乱暴で我を通すだけの父(塚原大助‘)に育てられた娘(前田悠雅)が、その乱暴な生き方に耐えられず家を出て、すでに別れている母(岩瀬顕子)のもとに身を寄せる。父には叔父になついている弟(高畑裕太)がいる。父は会社勤めをしているがいつも上司(泉知東)を困らせてばかり。父は弟とも、仲違いしていて相撲で決着をつけようと迫っている。折しも、一族ではまっとうな叔父が交通事故で亡くなって・・という展開で、以後は通夜の客モノになっていくが、キャラクターの置き方も話の展開もかなり乱暴で、物語のスジはなかなか飲み込めない。
出来損ないと言ってしまう評者も出てきそうだが、この、全く今までの夫婦・親子関係にはないようなドライな環境に生きていく一家はいかにも現代の片隅にはありそうなリアリティがあって捨てがたい。思わず笑ってしまうような無茶ぶりの中に、今の社会の生きづらさが潜ませてある。母子を演じる岩瀬顕子と前田悠雅が新鮮な演技で新しい現代社会を生きていく女性を演じる。前田悠雅は「花柄八景」で見せた叙情性を捨てて強く生きる。
このグループ・コツプロは初めて見たが、どういう方向なのかよくわからない。演出の西沢栄治はたしかつかこうへい系で、その影響は見えるが、この先は解らない。脚本も部分的にはなかなかうまいな、と思うところもあるが、全体としては収拾がついていない。シアタートップスは幕内らしい男女の客で8割の入り。
立ちバック・トゥ・ザ・ティーチャー
Peachboys
ザ・ポケット(東京都)
2023/04/19 (水) ~ 2023/04/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
#GO #KYOKYO
#KYOSUKE #生粋万鈴
#大石ともこ #佐藤友
#田中彩優希 #つつじあゆこ
#永吉明日香 #根本こずえ
#福永理未 #熊野善啓
#島田雅之 #園田シンジ
#三宅法仁 #山田健太郎
(敬称略)
いいオトナがめいっぱいはしゃいで羽目を外して下ネタ満載で馬鹿をやり尽くす公演は、ある意味清々しい。キャストは様々な作品で拝見した百戦錬磨の名優たち。これも舞台ならではの良さ。客席も大いに笑って、劇場を後にする人のスッキリした笑顔も印象的だった、
ハートランド
ゆうめい
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2023/04/20 (木) ~ 2023/04/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
#相島一之 #sara
#高野ゆらこ #児玉磨利
#鈴鹿通儀 #田中祐希
(敬称略)
ハートフルなランドではなかった。それでもそこは生きづらさを抱えた人の楽園かもしれない。現実と虚構、人生と映画、実世界の中に侵食したバーチャルワールド。交錯するのは人生なのか人間同士か。
どんな作品にも、わからないモノは存在する。それは当たり前で、我々は文学も映画も舞台も、芸術は観聴きする者が観聴きできないモノを補完しながら鑑賞、観賞する。それが作り手の独りよがりでは困るけれど、登場人物や作家の向こう側に思いを馳せるような難解さは心地良い疲労をもたらす。今作はまさにそんな疲労感を味わうことのできる作品だった。
歴史に名を残すことのない凡人は、如何にしてこの世に存在したことを何かに刻むことができるのかを漠然と求めているのだと思う。それが、ナイフで幹に名を彫ってみたりすることになるのではないだろうか。その延長線上に、読み人を必要としない遺言があるのかもしれない。
教育現場に身を置く者としては、いじめの持つ大罪について改めて考えなくてはいけない気がした。どんな世界でも、弱者を感じることで自己存在感を得ようとするのが人間の習性だと思うから。
キャストも素晴らしかった。大好きな相島一之さんはもちろんのこと、文学座の超新星saraさんのスタイルと歌と演技…というか佇まいに痺れたし、児玉磨利さんも素晴らしかった。
開演と終演に施される映画上映スタイルの試みに拍手。作品の特色とリンクしての演出だけれど、そうでなくても演劇にエンドロールがあってもイイと思った。演劇でも、スタッフにも光が当てられてイイ。
2023年の重要な作品になると思う。必見。
ラ・マンチャの男【2月8日~12日、2月17日~28日公演中止】
東宝
よこすか芸術劇場(神奈川県)
2023/04/14 (金) ~ 2023/04/24 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
昨年の公演は、コロナのために自分の買っていたチケットが2回分とも払い戻し。横須賀でファイナル公演が決定したというニュースは本当に嬉しかったが、14時からの1日1回で10日のみの公演ということで、チケット確保にはなかなか苦労も。
地下牢への階段を従来公演のような高さではなく、舞台奥へのスロープに変え、八百屋舞台も取り止めて、主役の脚腰への負担を極力減らそうというセット。休憩を入れた二幕に変わったし、ラバ追いの男たちとの立ち回りや、ムーア人とのダンスなどでも動きの変更が。それでも松本白鸚丈のセリフや歌は立派なものだったし、やはりこの舞台には素直に感動。サンチョ役の駒田一が歌でも芝居でも主役を支えるような大健闘だった。
雨上がりには好きだといって
虹の素
KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)
2023/04/20 (木) ~ 2023/04/23 (日)公演終了
舞台「遙かなる時空の中で3 Ultimate」
High-position
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2023/04/23 (日) ~ 2023/04/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
『十六夜記編』
『王家の紋章』を思わせる女子高生異世界トリップもの。『再縁編』が前編、『十六夜記編』が後編。源平合戦が行なわれる平安時代末期をモチーフにした異世界。主人公は白龍に選ばれし「白龍の神子(みこ)」、不思議な能力を身に付けていく。きらびやかな2.5次元、乙女ゲー世界をイケメンで再現。ゲームに思い入れがある人には堪らないだろう。陰陽師っぽい世界観でファンタジー時代劇でもある。
元乃木坂の渡辺みり愛さんが愛する者達を守る為に時空を超えて挑んでいく。決戦の場は奥州平泉。藤原泰衡役の和合真一氏が人気があった。
立ちバック・トゥ・ザ・ティーチャー
Peachboys
ザ・ポケット(東京都)
2023/04/19 (水) ~ 2023/04/23 (日)公演終了
実演鑑賞
最終日に参戦して参りました。
勝手な想像してすごく楽しみにしていた訳なんですが
結果は…んーえーとそうかって感想かもしれないです。
個人的に楽しめない2つの要素が結構ありました。
①演劇やライブの最中に物販の宣伝
②過去に芸能人が起こした不祥事が何度もしつこくネタになってるところ
下ネタ、宴会芸と言っておられ勝手な想像をして観劇した訳ですが
卑猥な言葉を覚えたしつこい小学生のやり合いの様な劇でした。
爆笑している方も数名おられたのが不思議で仕方ない。
あれだけ絶叫しておきながら、感染対策のラストにも謎が深まりましたね。
再度見たいとは到底思えなかった残念な時間でした。。。
何度も書いてしまうが
芝居の最中に土下座の物販は洒落にならないと思いましたね。
期待していただけに、残念過ぎました。
螢の光
あゆみ企画
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2023/04/21 (金) ~ 2023/04/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
綺麗な水に住む蛍 どこかで道を間違えて、どぶ川に迷い込み
どぶ川に飛ぶ蛍 点滅しなかった蛍 今からの点滅は届くことは無いだろう
いまさら点滅する蛍、嘘の点滅に惑わされたことを知る蛍
大切なもの 出会い 別れ 寂しさ 残される者の気持
自分勝手 背負う物の重さ 気持 想いの変化
人の心の奥を、とても上手く描いている脚本
キャストと演出で、より作り込まれていた。
観劇した私の心は、ぞわぞわしてる
素晴らしい作品です。
ハートランド
ゆうめい
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2023/04/20 (木) ~ 2023/04/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
映画に因んだ舞台で、オープニングの演出にはおおっとされられますね。笑いも多いが、結構シリアスな群像劇でグッときました。
偽語り 眉間尺
玄狐
シアターX(東京都)
2023/04/19 (水) ~ 2023/04/25 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
誘われて行ったのですが
音響が素晴らしい。
演出、演者、初めて観た作品でしたがまた観たい、と見終えた時に思い、水曜日初日に観て、土曜日また別の友人と行きました。
他の友人もあまりに良かった、良かったって話したら一人でまた別の友人も観に行き、昨夜は深夜まで素晴らしい作品だと語りあいました。
明日までなのでまた観たい、と思い、明日は仕事休んで行きます。とにかく、何度も観たいです。
もっと長い期間ならと友人も残念がっていました。
フェスティバル#3 Match pomp
プロトテアトル
ウイングフィールド(大阪府)
2023/03/25 (土) ~ 2023/03/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
Bプログラム千秋楽観劇。
前回のフェスティバル2も観たなぁーなどと思い出しつつ拝見。
プロトさんらしい雰囲気が漂うフェスティバル、たのしかった。
■白露、降る。
開演に遅れ、最初から拝見できず残念!
兄と弟との静かな会話劇、雰囲気が好き。
■ハイランダー
星に近い山の尾根のベンチ、死者が様々な思いで通りすぎて…プロトさんらしい演目、好き!
こぼれるかけら
UGM Kreis
Mixalive TOKYO・Hall Mixa(東京都)
2023/04/12 (水) ~ 2023/04/16 (日)公演終了
南極ゴジラの地底探検
南極ゴジラ
王子小劇場(東京都)
2022/10/27 (木) ~ 2022/10/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
大阪公演のページがなかったので、こちらに観てきたコメント投稿。
楽日観劇(大阪公演の上演時間は125分)。
前回の大阪公演を見逃したので、超~お久しぶりの観劇。
地底が何層ものパラレルワールドな地球空洞説からの、月世界旅行!
SFファンとして堪らない内容で、とても楽しかった。
ただ今回かなりシュールな感じ?!で、個人的には大阪におられた頃の無鉄砲で破天荒な公演が大好き!
劇後ラーメン食べた!
『コントロールオフィサー』+『百メートル』二本立て公演
青年団
聖天通劇場(大阪府)
2023/03/23 (木) ~ 2023/03/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
二本立て公演 観劇。
■コントロールオフィサー:
水泳選手のドーピング検査前、アスリートあるある?!
■百メートル:
決勝前の控室、ヒリヒリした空気の中、騒がしいコーチが…
決勝前後の張りつめた空気感での悲喜交々、聖天通劇場こけら落し愉しかった!
新しい劇場は気持ちが良いですね。
ナミダ涙のBirthday
劇塾!S.W.S
魅殺陣屋スタジオ(大阪府)
2023/03/25 (土) ~ 2023/03/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
初日観劇。
彼と過ごす筈の誕生日に、
25年前逝去の母、妹、親友と、その絡みの有象無象が…
金○バリの訓話、母の煽り、暴走するストーカ、謎の相談者…
かなりハツチャケてて面白い。
巧みに伏線も張られ、しっかり感動ポイントも!
愉しかった!
星レト短編集 『plumaje』
縁劇ユニット 流星レトリック
サンモールスタジオ(東京都)
2023/04/14 (金) ~ 2023/04/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
舞を観劇。
最期をテーマにしているので、去る者、残される者の心情が丁寧に描かれていてかなり涙腺がやられました。
螢の光
あゆみ企画
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2023/04/21 (金) ~ 2023/04/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
何気ない日常、不満はある、コップの水を一杯にしてあげるのか、それとも飲んでしまうのか?
人間ってめんどくさい生き物やなあ。笑
でも優しさは感じたよ。
お芝居観られてありがとう。
ワタシは神様にはなれない
劇団YAKAN
王子小劇場(東京都)
2023/04/19 (水) ~ 2023/04/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
純粋に肩の力を抜いて楽しめました。天魔界仲良しでしたね。役者の皆さんの演技はとても元気で、楽しそうにみえて、とてもよかったです。内容はそうだよね、と言うところはありましたが、まとまっていて面白かったです。良い公演だったとおもいます。次回作も期待です
立ちバック・トゥ・ザ・ティーチャー
Peachboys
ザ・ポケット(東京都)
2023/04/19 (水) ~ 2023/04/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
下ネタがメインですが
小学生レベルのゆる~いものです
という説明は・・・外れてるかなぁと感じた
かなりの下ネタオンパレードでした
基本は素舞台なんですけど
衣装=コスチュームに力入れててー2部のレビューの方も
いろいろと力込めていたなぁ(笑)
万人には勧められないが
まぁコレもありだろうと大人な対応のできる方々には
割と奨められる感じの舞台でした(^-^;)
2部が歌ですんで2時間超えの作品であります
偽語り 眉間尺
玄狐
シアターX(東京都)
2023/04/19 (水) ~ 2023/04/25 (火)公演終了
実演鑑賞
鑑賞日2023/04/20 (木) 18:00
価格6,000円
団体初見。作・演出そして主演の方がとにかくやりたいことを全てやったという印象。やることが多くて役者さん達は大変だったと思う。
芝居としてはトラディショナルな作り。途中休憩はあるものの3時間を超える上演時間はさすがに長かった