最新の観てきた!クチコミ一覧

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ひりひりとひとり

ひりひりとひとり

東映

よみうり大手町ホール(東京都)

2022/06/10 (金) ~ 2022/06/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

情報が公開されてからずっと楽しみにし続け。やっと観られた時の感動、期待を上回って素晴らしかった喜び。前半終わって休憩入る時にすでに泣いてました。はるおの心が大きな波になって押し寄せてくる。なんてパワー。一緒に揺さぶられる。剥き出しのこころの奔流にのまれました。わたしの人生なんて石ころだらけだけれど。石ころだけじゃないと思わせてくれる。こうして眩い宝石をくれる。生きられる。観たい演劇でした。感謝。

ネタバレBOX

歌が生まれた瞬間、自然と涙が溢れた。すごい奇跡が生まれる瞬間を観た。あまりに優し過ぎたんだ。優し過ぎたから、辛い思いを抱え過ぎた。でもはるおはひとりじゃなかった。はるおに心から寄り添ってくれる人達がいた。それがはるおの生きた人生の答えなのだと思う。それと同時に…それに留まらず。それは演劇でもあり、様々な人の人生でもあり。すごい思考が止まらない。想いが止まらない。二時間半では終わらないものを受け取って帰ってきた。いくらでも埋没できる。そういう演劇が好きだ。好きな演劇を観せてもらえる、とても幸せな事だ。たぶん。毎日観ても、飽く事なく観たら観ただけ受け取って帰るのだろうなという気がする。観たかった。悔しいな。台本もパンフレットも手元にお迎えはしてきたけれど。半年経った今ではDVDも手元にあるけれど。そうじゃない。演劇を浴びるという事、その体験に勝るものはなく、尊い。そういう舞台だった。またあの舞台に会いに行きたい。
戰御史 -Ikusaonshi-

戰御史 -Ikusaonshi-

壱劇屋

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/11/29 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

謎深まる殺陣アトラクション!
前方の迫力がとにかくすごかった。バリエーション豊かに繰り広げられる殺陣!稼働するセット!刺激される理性と本能!感情を揺り動かされる1〜3作とガラっと違うドライな手触り。
以前映像で初演を見た時は難解でわからん!となったのですが、今回演出がブラッシュアップされて「謎の輪郭がくっきりした」と思いました。見ている最中は本能的に浴びて、理性が復活してくるとあれこれ考えて楽しめる。謎は謎のまま答えは明示されないので、本当に人それぞれいろいろな解釈が成り立つのが面白いです。
毎度楽しみな演出アイデア、「現れたり消えたりする人」のクオリティが高すぎて立ち上がりそうになりました。歩きマイムもたっぷり見られて楽しかった!!

老いた蛙は海を目指す

老いた蛙は海を目指す

劇団桟敷童子

すみだパークシアター倉(東京都)

2022/12/15 (木) ~ 2022/12/27 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/12/15 (木) 19:00

初日を観劇。

桟敷童子の公演は決して期待外れにはならない安定感があるが、【桟敷童子版「どん底」】と銘打たれた今回は、原口健太郎と大手忍がこまつ座「イヌの仇討」九州巡演のために不在(大手は本公演を休むのは入団以来初めてとか)にも関わらず、従来にも増して深みのあるどっしりとした人間ドラマを観せてくれた。

舞台となるのは昭和大不況下のスラム長屋。貧乏のどん底の住人たちと強欲な家主夫婦、流れてきた医者と時として哲学的な言葉を発する珍妙な婆さん、そして追われて逃げこんだ3人の労働運動家がもつれた人間関係を繰り広げる。

この劇団の代表作である炭鉱三部作(初演の順でいえば「泥花」「オバケの太陽」「泳ぐ機関車」)に匹敵する、というか、それらを凌駕したやもしれぬと思える密度のドラマが展開された。

舞台『死神遣いの事件帖 -幽明奇譚-』

舞台『死神遣いの事件帖 -幽明奇譚-』

東映ビデオ

ヒューリックホール東京(東京都)

2022/06/09 (木) ~ 2022/06/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

お江戸×幽霊×事件、要素たっぷりなミステリー活劇、面白かったです!
もう安心して楽しんで観ていられました☆
毛利さんの培ってきた経歴が活かされたアレは、そうそう生で観られるもんではなく、胸熱でした(笑)

獄中蛮歌

獄中蛮歌

生きることから逃げないために、あの日僕らは逃げ出した

四谷OUTBREAK!(東京都)

2022/12/28 (水) ~ 2022/12/29 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/12/28 (水) 19:00

このライブハウスに来るのは初めて、というかそもそもライブハウスに行くこと自体がほとんどない。
“生きることから逃げないために、あの日僕らは逃げ出した”(生き逃げ)という長い名の団体、「生き逃げ」と略すようだが、もはや正式劇団名は思い出せない「熱ら。」(主宰は夢麻呂といったっけか)みたいだ。第5回公演とのことだったが、中に入ると客のほとんどは若い女性。私も含めてちらほらと浮いて見える高齢者の男はCoRichのチケプレで来場したものか。場違いさを覚えながらも、下手側前方に座って開演を待つ。

演劇とハード・ロックライブの中間ともいえる内容だったが、この種のステージでこれほど大きな満足感と感動を覚えたのは初めて。

(以下、ネタバレBOXにて…)

ネタバレBOX

白塗りの上にメイクをした顔に横縞の囚人服姿の30代と思しき7人の男たち(他にバンド3人)によって繰り広げられるのだが、ステージに賭ける真剣さと意気込み、熱量の強さが並大抵のものではない。
「脱獄するためにはしっかりと手を握り合い、前を向いて進んでいこう」ということが何度も繰り返されるのだが、やがてこの脱獄というのが物理的ないわゆる監獄からの脱走ではなく、自分自身で作り上げ自身を閉じ込めている(心理的な)監獄だということもわかってくる。テーマ性もしっかりと打ち出しているのだ。

佐世保出身の私には駆逐艦・時雨(「呉の雪風、佐世保の時雨」と賞された駆逐艦だったが、現在は2つに分断された状態でマレー半島沖に沈んだまま)のモノローグと続く戦闘シーンでは、(声を大にして「戦争反対!」と叫ぶよりもはるかに強く)戦争の悲しさ・虚しさが胸に響いた。
サラサーテの盤

サラサーテの盤

くじら企画

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2022/06/03 (金) ~ 2022/06/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

構成の素晴らしさに感嘆。これを1990年代に30歳前半で完成されたというのは偉業。演出も素晴らしかった情景が色濃く鮮やかで情緒豊かで…永い旅を共に終えた気持ちがします。とても良かった。観に来て良かった。

雪鳴の環 -YUKINARI no WA-

雪鳴の環 -YUKINARI no WA-

劇団ZTON

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2022/05/27 (金) ~ 2022/05/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

戦の火が絶えない隣り合った三国の物語。1stでやるにしてはスケールが大き過ぎるが為にどうしても状況説明台詞が多くなる…のはもうやむを得ない。むしろ制約ある中どう観せるかどう表現するかの演出のなされ方がポイント高。
架空の国の架空の歴史とはいえ…切ないよねぇ。戦のある世の無常、高貴な理想、貫けぬ無念、そういう戦いのある世に溢れる情念が詰まってた。どうしてこうなるのか、どうしてうまくいかないのか、世はままならない。

ネタバレBOX

白井さんがね、白井さんが…凄かった…。ビビり倒しました。あれはちょっとね、いや具体的には言えないけれど、あれは是非劇場で生で喰らって頂きたい。配信あるけど、劇場で浴びることを強くお勧めしたいです。今もまだ頭の中で暴れてらっしゃる。夢にも出てくるかもしれない。むしろ出てきて欲しい。
わが星

わが星

ジャグリング・ユニット・フラトレス

フェニーチェ堺(堺市民芸術文化ホール)(大阪府)

2022/05/20 (金) ~ 2022/05/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

ちょっと・・・期待が過ぎちゃったのかなぁと・・・。
ジャグリングが活きてなかったように感じました。
わが星をジャグリングでどうやるのかなとワクワクしていたので、融合してなかったように観えてしまったのが残念でした。

「薄桜鬼 真改」斎藤一 篇

「薄桜鬼 真改」斎藤一 篇

ミュージカル『薄桜鬼』製作委員会

京都劇場(京都府)

2022/05/01 (日) ~ 2022/05/05 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

推しと推しが居て、好きな役者さんもいっぱい居て、めちゃくちゃ殺陣格好いいし、歌声にうっとりだし、尚且つ推しと推しが剣交えちゃったり、爆裂に歌上手い人通しが剣交えながら歌ったりするし、例え劇中とはいえ死ぬとこ観るのすごい悲しいけれど、推しの見せ場がまた最高に格好良いし、こんな舞台を観せてくれてありがとうの気持ちでした。ふわふわしながら帰った思い出。

いきなり!エンプティ!

いきなり!エンプティ!

にちようび企画

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2022/04/29 (金) ~ 2022/05/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

けっしてスカッとした気持ちで帰れたりするようなお芝居ではありませんでしたが。
じっくり味わえる良き舞台でした。
生き難そうな人ばかり、真に悪い人なんていなかった気がする。結果的にそうなってしまうことはあったとしても。人間関係の難しさと妙が濃縮されてました。

ネタバレBOX

日本語は、思いを言葉で表すということは、難しい。それでも表すことを諦めてしまったら、それは無に等しく。
行動を起こすということも同じで。もたらされる結果が本意ではなかった場合、受け止めきれないこともあるだろう。
それでもだ。踏ん張って、沈黙せずに伝える努力をし。何もせず見過ごすのではなく、出来ることをする。悪い事ばかり続くと折れてしまうけれども、先に起こる事には良い結末もある。恐れて全てを諦めてしまわない、そんな強さを観せてもらうことで生命力をもらう。そんな気持ち。言葉は難しいけれど。

劇中のあのお弁当はほんとになかなかに大きかった。わたしなら迷わず筍尽くし弁当一択ですね。リアルに食べたい。食べるということの目的は、美味しいものを食べたいから、間違いない。美味しいはしあわせ。だから知ってる。食べるの面倒になったら、エンプティサイン。そこで気がつく。
荒人神 -Arabitokami-

荒人神 -Arabitokami-

壱劇屋

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2022/12/21 (水) ~ 2022/12/27 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

機会があり、観劇させていただきました
圧倒的かつ圧巻でした
殺陣と物語と舞台に望むチームの熱に心打たれました
この舞台に出会えた事に感謝

荒人神 -Arabitokami-

荒人神 -Arabitokami-

壱劇屋

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2022/12/21 (水) ~ 2022/12/27 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

最高のエンタメでした!!
ストーリーは3ヶ月目・4ヶ月目に比べたらシンプルで、胸が熱くなる展開。
映像で見て仕掛けは知っていましたが、5ヶ月追いかけてのコレは高揚感がまったく別物でした。ストーリー、殺陣、演出、キャラクター、衣装、小道具、照明、、、ひとつひとつ細かなところまで思い入れがたくさんで、見ても見ても発見がありました。初演のとき荒人神が一位を取ったこともものすごく納得。
果敢に5ヶ月連続上演に挑戦し、見事大団円に辿り着いた壱劇屋東京支部を尊敬してやみません。楽しかった!!

ネタバレBOX

演出アイデアを毎回楽しみにしているのですが、「まといつくしがらみ」を物理で背負って歩くところ、ものすごかったです。表現したい画のまとまり、実現するアクションモブのみなさんの絶妙な重なり方やそれぞれの表情、それに竹村さんのフィジカルの強さも!

そして血飛沫エフェクト!市販品がほしい落ち方にならなくて手作りしたというエピソード、そういうこだわり大好きです。剣線が見えたり、漫画の血飛沫のようだったり、アニメのように返り血を浴びたり、歌舞伎のように長く舞わせたり、さまざまな見せ方が美しく印象的ですばらしかったです。壱劇屋人間CGだ〜いすき!
ショーケース企画「Continue」

ショーケース企画「Continue」

THEATRE E9 KYOTO(一般社団法人アーツシード京都)

THEATRE E9 KYOTO(京都府)

2022/04/22 (金) ~ 2022/04/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

日曜日のCを観ました。
遊劇舞台二月病は実際の事件を元にした作品。とても重たい。観ていてとても辛いです。この日の観劇以降ニュースでその後の続報を見かけることもありましたが、そのたびにこの日観た芝居を思い出しました。でも小野愛寿香さんのあまり観ない役柄を観られたのが収穫でした。さすがの圧でしった、怖いったらない。
THE GO AND MO’Sはインディペンデント一人芝居フェスで観ていたので耐性がありました。耐性と言っていいのかどうかですが(笑)めちゃくちゃ笑いました。これで爆笑できる自分もどうなんだと思いながら。ゲスト出演されてた福田恵さんも絶品でした。

心踏音 -Shintouon-

心踏音 -Shintouon-

壱劇屋

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2022/10/19 (水) ~ 2022/10/25 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

5作品で一番好きな作品です。吉田さん演じる盲人の表情がとても好きで、喜怒哀楽を共に楽しむことが出来ました。初めて殺陣芝居を鑑賞したのですが、一気に虜になってしまいました。

TheEarth~奇跡の石を求めて~再縁

TheEarth~奇跡の石を求めて~再縁

魅殺陣屋

一心寺シアター倶楽(大阪府)

2022/04/15 (金) ~ 2022/04/18 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

団体名からもっとバリバリ殺陣芝居なのかなと思ってたら、しっかり壮大なボリュームのファンタジーで。ちょっと設定や関係性を追うのに必死で頭で観てしまってたので。キャラクターに愛着を覚えたのがクライマックスだったので…。もう一度観たら今度は心を観る事ができる気がして。もう一度心で、心動かしながら観たい気持ち。

悪いのは私じゃない

悪いのは私じゃない

MONO

ABCホール (大阪府)

2022/03/23 (水) ~ 2022/03/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

めちゃくちゃ笑わせてもらいました!面白いこと言ってますよ〜みたいな圧なく、ナチュラルにサラッとなのにめちゃくちゃ面白い事放り込まれてきて、笑いを止められない(笑)
そんな風にして目一杯笑わせてくれた上で…大切なところで芯を捉えた言葉をくれる。芯を貫いてる言葉が心の真ん中にストンと矢の如く。首が千切れるくらい頷きたくなる言葉もあった。わたしを取り巻く現実がぐるぐるし出す。ちょっと泣きそうになった瞬間もあったのは…たぶんそういうことなんだろうと思う。たぶんとても辛いのだと。全てが丁寧で柔らかくそれでも鋭く。とても好きな演劇でした!

ネタバレBOX

繰り返しやってくるアレは、繰り返しやってくるからこそ、やっぱ気になるよね。そして考えちゃうよね。
あれはやっぱり…遮っちゃいけないが枕にくるものなんだろうなあ…と。面白いよなぁ。わたしなどには把握しきれないそういうのきっといっぱいある。
凪の果て

凪の果て

動物自殺倶楽部

雑遊(東京都)

2022/12/14 (水) ~ 2022/12/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/12/17 (土) 14:00

年初の旗揚げ公演「恋愛論」は「裏・鵺的どころか鵺的とは真逆」と感じたが、本作は鵺的の延長線上と言えるか? 離婚調停の当事者夫婦とそれぞれの代理人弁護士の会話をひとしきり見せてからの後半はその真相編と言おうか「実はこういうことでした」と明かす構成が面白い。
そして序盤では複数の人物の極端さに頬が弛むが観ているうちにそれが次第に実在感をもってくるというか、実際にいそうと思えてくる恐ろしさ。観客全員が固唾を飲んで観ている感もまた格別。濃厚な観劇体験でありました。

ネタバレBOX

長めの暗転を経て始まる後半は時を遡っての夫側弁護士と夫の不倫相手との面談に妻も加わり……という展開。夫が知らない事実や弁護士の思惑などを見せて前半部分の種明かしをするという。しかし弁護士のアレ、発覚したらヤバくないか?(笑)
ももがたり

ももがたり

@emotion

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2022/02/23 (水) ~ 2022/02/27 (日)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★

配信してくださったおかげでなんとか観ることができて嬉しかったです。
尚くんの殺陣かっこいいところと、笑いをぶっこむのを忘れないところが観られて満足です(笑)
そして個人的にはだいぶお久しぶりになってしまった森さんが観られたのも物凄く嬉しかった…。おもろい面は封印でひたすらに格好良かった!表情の圧は相変わらず強めでした(笑)
この作品を通じて、元々の桃太郎、わたしが読んでた桃太郎、現代のお子さんが読む桃太郎の変化について思い馳せたりもしました。

君といつまでも 痴人の愛・現代篇

君といつまでも 痴人の愛・現代篇

BALBOLABO

シアターOM(大阪府)

2022/02/18 (金) ~ 2022/02/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

90分の間に芝居のジャンルさえ変ったかのように。重たく響く。決して気軽には観られない。生身の人間で届ける価値のある生々しさ。大変に良作でした。
正直、カーテンコールさえも要らなかった。ずっしり抱えて静かに帰りたくなる。

without SUN

without SUN

ステージタイガー

近鉄アート館(大阪府)

2022/01/29 (土) ~ 2022/01/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

毎年、この写専とのタッグ公演を近鉄アート館で観る時間は、宝物です。
開演前のロビーから、終演後の帰り道まで、多幸感に満ちてます。

ネタバレBOX

これは未来の話であり、アンドロイドのいる世界線の話ではあるけれど。抱える悩みは今の世界線と同じではないだろうか。
先の見通せない暗闇。若者の奪われる限られた時間。将来に希望を抱くことのできない不安感。それでも。それでもだ。生きなくてはなないし、心を失ってはならない。頑張れ。頑張ろう。頑張る。それでも頑張り続けているうちに疲れてしまうこともある。その為にエンタメが在る。
二回観ることで、主に全体の骨組みが意識の上層に強く残った昨日の初見から、落とし込んで二回目の今日はそこに満たされてる心がより染み込む。優しい。皆んなそれぞれにそれぞれの苦境を抱えてるのに。
そんなチカラのある。心に灯りをくれる。ステージタイガーの舞台はいつだってそうあってくれる。だからいつだってどんな時だって会いに来たい。
隣にいる誰かを想うこと、隣にいる誰かの為に尽くすことを忘れない。舞台の上にその優しい心が生の質感で確かに在りました。観てると心が和らぐ、柔らかくなる。映像じゃない、生身の人間から感じ取れる活きた心。今年も大好きなステージタイガーの舞台でした。
今回も暖かいもので心が満たされてる。そして…卒業生の皆さま、ご卒業おめでとうございます!毎年お祝いさせて頂く場をありがとう!

それはそれとして・・・剛さんのマスクの癖が強かった(笑)
前説中も、後説中も、内容よりもうマスクで・・・サービス精神よ・・・。
そして稽古期間中から続くナポリタンテロが凄まじくて、日々ナポリタンが食べたくなってしまって仕方なかった思い出。でもずっとツイートしてくださってたナポリ探のおかげで。喫茶店の風景を舞台上に鮮やかに思い浮かべることができました。レトロな内装、珈琲の香り、ナポリタンを炒める音、きっと静かなジャズが流れてる。こういう試み、いいですね。

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