最新の観てきた!クチコミ一覧

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釈迦を汲む

釈迦を汲む

彗星マジック

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2023/01/27 (金) ~ 2023/01/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

敗戦後、往来·表現の自由を失った中、御神木を東京に運ぶ旅が始まる!

"小噺等が愉しい前半お気楽モード"から "西原希蓉美さんの歌が誘う後半シリアスモード"への展開、
米英仏露に分割統治された唯一無二の世界観、
現実の厳しさと希望の光の塩梅が秀逸。
良かった

DAYS-文化部青春協奏曲(コンツェルト)-

DAYS-文化部青春協奏曲(コンツェルト)-

HOKOHOKO

シアターOM(大阪府)

2023/01/19 (木) ~ 2023/01/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

本編千秋楽観劇。
生徒会副会長&書記はパフォーマンス対決連敗中の文化会の勝利を目指し、各部の副部長を召集するが…

乗り気でなかった筈なのに…
曲者揃いの副部長達が次第にまとまりながら、団結して行く姿、とても胸熱!
面白かった!

ただコスパ的には…(続くネタバレboxへ)

ネタバレBOX

脇役の女優陣の演技が素晴らしかった分、主演の演技が少し辛かった。
普通の小劇場の公演としてはギリ★4つの内容だが…
6000円とる公演としては★2~3の内容だと思う
生活と革命

生活と革命

マチルダアパルトマン

OFF OFFシアター(東京都)

2023/02/08 (水) ~ 2023/02/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

⑤が池亀三太演出、①にも参加。他は役者陣のみで演出。

①「ふやけたヌードル」
母の葬式後、四十過ぎの兄(坂本七秋氏)と介護の為に夢を諦めて帰省していた妹(松本みゆきさん)が今後について話し合う。

②「のがしたフィッシュ」
部屋には血溜まりに倒れている男。樋口双葉さんと冨岡英香(はなこ)さんが対峙している。

③「ひみつのキヨスク」
Kioskの美人店員の私設ファンクラブを秘密裏に長年作っている二人、葛生大雅氏と久間健裕氏。くずうっちが自宅にたけちゃんを呼び、「聞いて貰いたいことがある」と伝える。

④「つらなるワンナイト」
半年一緒に同棲していたカップル。突然、小久音さんが大垣友氏に別れを告げる。

⑤「めぐるキャット」
必見。全員登場。

MVPは葛生大雅氏、飛び道具感。久間健裕氏はセンスがある。

隣の駅前劇場の音が結構聞こえるものだ。

ネタバレBOX

何かあんまり面白くない短編の連なり。⑤だけぐっと来た。猫が繋いでいく人間の関係性は美しい。喧嘩別れした二人が2年振りに猫の為、再会する美しさ。全く関係のない人達の個々の繋がりの細い線が、別れた彼女が連れ帰った愛猫を自分のもとにまで届けてくれる温もり。人間は個々それぞれは全く関係がないように見えて、どこかしらでか細く繋がっている。これだけで素晴らしい作品の草稿足り得る。

矢野顕子がTHE BOOMをカバーした「中央線」を想い出す。
「逃げ出した猫を探しに出たまま
 もう二度と君は帰ってこなかった
 今頃君はどこか居心地のいい
 町をみつけて猫と暮らしてるんだね」
三文姉妹

三文姉妹

T-works

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2023/02/09 (木) ~ 2023/02/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2022/11/22 (火)

三人の表現力が素晴らしいお芝居でした☆設定的に全員地味なメイクなんだけどそれが物語が進むにつれ可愛い映えメイクした三姉妹に見えてくるのが凄いの!!そんな楽しげな三姉妹をニコニコしながら眺めてたらフッと素のメイクに戻るような瞬間があり胸がギュッとしたりして…それは三人の卓越した表現力が観る者を魅了してるからに他なりません♪お見事でした!

推しのためなら死ねる!!

推しのためなら死ねる!!

guizillen

萬劇場(東京都)

2023/02/08 (水) ~ 2023/02/13 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

#井本みくに #浦田大地
#神近梨子 #亀井陵市
#佐藤直彰 #田中正紀
#野澤文音 #廣瀬響乃
#藤真廉 #真辺彩加
#矢吹ジャンプ #米田ひかり
#黒澤風太 #笹井雄吾
#末安陸(敬称略)
◾︎Bチーム◾︎
『推し』という表現が好きではない。ただ、一度だけ、俳優としての飛躍を目指して配信を頑張ろうとしていたRQのサポートをするファミリーネームに『推しごと』と名付け応援していたことがある。
あれはcovid-19に世界が怯えて一年になる頃で、なかなか観劇もできずに悶々としていて、自分を見失っていたような気がする。舞台やライブのチケットを買うことも、電車代を払うことも少ない頃で、今思えば『何をやっていたんだ』と呆れるくらいには財布の紐が緩んでいた。
タチが悪いのは、熱し易く冷めにくいところ。歌手も俳優も、イイと思うと全てを逃せなくなる。
そうして認知されたい欲求が高まる。
この作品に出てくる彼等と、一体どこが違うと言えるだろうか。知らず知らずのうちに応援する者同士でマウントを取り合う。そう、まさにそれをこの半年ばかりの間に感じてモヤモヤしていた。
架空か実在かに関わらず、人の心を読み取るみたいなことを仕事にしているせいか、自分に向けられるマウントや嫌悪に、いつの間にか敏感になった。
いい意味で、少し『こだわり』を捨てようと思っていたところに、背中を押してもらった感じがしている。
でも、大好きな神近梨子さんは、今回もやっぱり素晴らしかった。きっと次も観逃すことは無いね。

ぱくっと! 2023(パフォーミングアーツ&コンテンポラリーシアター大阪 2023)

ぱくっと! 2023(パフォーミングアーツ&コンテンポラリーシアター大阪 2023)

大阪市立芸術創造館

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2023/02/04 (土) ~ 2023/02/12 (日)公演終了

満足度★★★★

うーん😔これも評価ムズい
個人的ににほひが、ベスト 恋人を亡くした女性と恋人の妹の刹那さがとても上手く表現できていた もう少し長くしたら…これからが楽しみ
後は言葉一つ一つを大切にしている劇団と、漫談

ぱくっと! 2023(パフォーミングアーツ&コンテンポラリーシアター大阪 2023)

ぱくっと! 2023(パフォーミングアーツ&コンテンポラリーシアター大阪 2023)

大阪市立芸術創造館

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2023/02/04 (土) ~ 2023/02/12 (日)公演終了

満足度★★★

うーん
参加した全ブロックの中で、一番…😓特に睡眠のやつは、観客を眠らせたかったの…理解できなかった
他も何だかな〰️

ぱくっと! 2023(パフォーミングアーツ&コンテンポラリーシアター大阪 2023)

ぱくっと! 2023(パフォーミングアーツ&コンテンポラリーシアター大阪 2023)

大阪市立芸術創造館

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2023/02/04 (土) ~ 2023/02/12 (日)公演終了

満足度★★★★

入場順はクジ…
クジ運悪い僕は…
マイクロはいつもながら良かった‼️もう一度観たいくらい
カラ/フルもいつもながら重いけど、良かった 今注目の劇団かも
後はそれなり

磁界

磁界

オフィスコットーネ

小劇場B1(東京都)

2023/02/09 (木) ~ 2023/02/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

緊迫感があり、気の抜けない作品でした。
人、組織の悪い一面が上手く表現されており、深く考えさせられました。
組織に染まっていく様は薄ら寒さをも覚えます。

ゲマニョ幽霊〜本公演〜

ゲマニョ幽霊〜本公演〜

おぼんろ

ゲマニョの芝居小屋(東京都)

2023/02/09 (木) ~ 2023/02/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白かったです。怖かったけど、思ったよりは怖くない。自分の目で観ることに意味がある呪法劇だと感じました。幕が上がる前からは全く想像できない物語に触れられる、特異な公演です。
...いいえ、クチコミしといてなんですがクチコミなんか全くあてになりせん。結局は自分の目で確かめるしかないので。

ひとり語り芝居『土神ときつね』他

ひとり語り芝居『土神ときつね』他

お茶祭り企画

space korallion (スペースコラリオン)(大阪府)

2023/02/10 (金) ~ 2023/02/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

初めてのお茶祭り企画さんの公演でしたが、
一人芝居とは思えない迫力とピアノの生演奏が独特な宮沢賢治ワールドを表現しており、本当に良かったです!これからも応援していきたいと思います。ありがとうございました。

推しのためなら死ねる!!

推しのためなら死ねる!!

guizillen

萬劇場(東京都)

2023/02/08 (水) ~ 2023/02/13 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

🅰️チーム観劇
めちゃオモロい笑笑!
あっという間に時間が過ぎてしまいました。
シーン立てが秀逸すぎる、このパターン分かりやすくて良い!
すっごい楽しめます。

生活と革命

生活と革命

マチルダアパルトマン

OFF OFFシアター(東京都)

2023/02/08 (水) ~ 2023/02/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

#松本みゆき #坂本七秋
#大垣友 #小久音
#久間健裕 #葛生大雅
#冨岡英香 #樋口双葉
#マチアパ #池亀三太(敬称略)
初日。20分程の短編が5作のオムニバス。今回の演出は主宰の池亀三太さんと共に、キャストも関わっている作品が多く、楽しんで演じていることが伝わってくる。
ライトな笑いが良さだけれど、どの作品も掘り下げて長編にしても面白そう。
大垣友さんと小久音さんのアノ作品のその後とか、その前とかも見てみたい。
大好きな松本みゆきさんの活躍も楽しい。
映画『ノッティングヒルの恋人』のテイストを感じるアノ作品がお気に入り。

反転するエンドロール

反転するエンドロール

ムケイチョウコク

space café ポレポレ坐(東京都)

2022/08/25 (木) ~ 2022/10/08 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

キャンセル待ちをして、ダメ元で大阪から傍観者として参加できました。
楽しくて楽しくて一度では観きれません。目が足らないとはこういう事かと思いました。
1人でも多くの方に観ていただきたい作品です。

推しのためなら死ねる!!

推しのためなら死ねる!!

guizillen

萬劇場(東京都)

2023/02/08 (水) ~ 2023/02/13 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/02/09 (木) 19:30

価格4,000円

Bチーム観劇。ブラックな設定でテーマ的に笑い辛いところもあったが、達者な役者陣の力で話に引き込まれていく。
矢吹ジャンプ氏のツッコミは本領発揮。ただ前半に比べ後半は破茶滅茶で、ラスボスはなんだろなあとは思った

ネタバレBOX

父親、食べてしまうのか…
まっくらやみ・女の筑豊(やま)

まっくらやみ・女の筑豊(やま)

椿組

新宿シアタートップス(東京都)

2023/02/09 (木) ~ 2023/02/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 素晴らしい! タイゼツベシミル。華5つ★ 自分は基本的に開演前には作品の解説資料等は読まない主義だから今回も無論読まなかったが、帰宅後ざっと目を通してみると良い資料である。炭鉱の歴史などはご存知ない方には一読してからの観劇をお勧めする。

ネタバレBOX


 板上は、ホリゾント・両側壁に短辺を床につけた状態の黒板が埋め込まれており、スト決行時のスローガンや舞台上で起こっている事件争議等の年次がその都度書き込まれる。登場人物のうち子供・赤子は総て人形が用いられているがこの演出も実に効果的だ。
板上のテーブルや椅子として用いられる小道具には数十年前迄用いられていた林檎の木箱等も転用されておりレイアウトは適宜変えられるが色彩は総て石炭に煤けたような色合いで炭鉱の状況・雰囲気を醸し出している点も秀逸。トロッコの音や炭塵爆発の音等の用い方、昏目の照明もグーだが物語の進展に応じて流れる山崎ハコの歌が作品にマッチして身に沁み、物語と歌とのコラボレーションも秀逸である。
 嶽本あゆ美さんの脚本は、彼女の描くいつもの作品からも推定できるように取材力の確かさや本質的な時代考証、時代を象徴する事件や人物の選び方がその基礎を為していると思われるが、これらの土台の上に築き上げられる物語は、各挿話が見事な連環を為しているが故に観客に必然性を感じさせる。作品が自然な流れと見える所以であろう。唯でさえこのような構造を持つ彼女の作品が、今回は、現代になって漸く一般の人々にとっても身近な概念となってきたジェンダー的視座からも見返され、その深く本質的な互いの性差と共通項を炙り出し問題の根深さを描き出してみせた点も高く評価したい。即ち現代でこそ浮き上がらせることのできる視点から照射する手法の確かさ手堅さを評価する次第である。この優れた脚本を見事に身体化している役者陣の演技が素晴らしい。更にこの脚本と役者陣の演技双方を時には異化効果等も用いつつ繋いだ高橋正徳さんの演出も見事なら、加藤ちかさんの舞台美術も素晴らしい、振り付けにスズキ拓郎くんが携わり宣伝には黒田征太郎さん凄いメンバーが揃っているのも椿組公演の魅力だ。プロデューサーも兼務した外波山文明さんは、演技にも生き様が自然に顕れて役者さんの歳の取り方として見事だと感心させられた。無論、お名前は挙げなかったが出演している他の役者さんたち、関わっている方々皆さんとても素晴らしい。
推しのためなら死ねる!!

推しのためなら死ねる!!

guizillen

萬劇場(東京都)

2023/02/08 (水) ~ 2023/02/13 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/02/10 (金) 13:00

Bチームを観劇。実は初見のユニット。面白い。112分。
 コメディかと思ったら、ちょっとディストピア風味もあり、面白い芝居になっていた。推しに全財産を残す「保険」ができたという設定で、推しを応援するために自殺する人が増えて…、の物語。冒頭でラストを示唆する…、と思わせて肩透かし的に物語が動く辺りが特に面白い。推しの(流石に死ねませんが…(^_^;))藤真廉は保険会社の責任者をクールに演じ、もう一人の推しの井本みくにもさまざまな役割をしっかり演じてた。推しを持つ人をヲタクと認識する、というのはチョット違う気がする。

推しのためなら死ねる!!

推しのためなら死ねる!!

guizillen

萬劇場(東京都)

2023/02/08 (水) ~ 2023/02/13 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

Bチーム観劇。当日パンフにも事前にシーンタイトル等の記載がありますが(過度なネタバレは無いです)、展開が早く実にスピーディな舞台。基本コメディですが、幾つかのメッセージ性も感じ、楽しめました。「推し保険」が想像以上に在りそうで怖くもなりました(笑)

愛犬家

愛犬家

甲斐ファクトリー

ザムザ阿佐谷(東京都)

2023/02/08 (水) ~ 2023/02/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白い、お薦め。
サスペンス・ミステリー風であり、再々演を考慮して、あらすじではなく概要だけにする。本作は、劇団の旗揚げ<6年前>作品の再演だという。当日パンフに甲斐マサキ氏が「それゆえに劇団の世界観が最も色濃く反映した作品にもなっている」と記している。続けて 大きく改訂してほとんど新作とあるが、自分は未見のため どこが変わったのか分からない。

6年という歳月は平成から令和へ、そしてコロナ禍を経験している。この状況を物語に取り込んでいたのだろうか、少なくとも台詞にはなかった。一方、甲斐ファクトリーらしい描きーー苛めという心身の痛み、見下しながらも見下されているような捻じれーーそれがリアルに立ち上がってくる。変わる環境(状況)、変わらない関係(愛情)が、何か目に見えない うねりによって軋み崩壊していくようだ。

物語は、現在と過去が並列して紡がれる。勿論、演劇的には交差させ、重層的に観せている。
家庭を築きながらも家族としての温もりが得られず、もがき続ける鈴木一家。一方、興味を持ちつつ客観を決め込む隣家の佐々木夫婦。鈴木一家に個人の観点を、そして佐々木夫婦に社会(世間)という観点を担わせているようだ。物語に潜む不気味で得体の知れない怖れは、捉(抑)えようがない人の感情であり、不寛容な社会状況によるものか。
何らかの「家族のかたち」を求めて生きようとするが、いつの間にか正常と狂気の境が崩れて…。
(上演時間1時間45分 途中休憩なし)

ネタバレBOX

舞台美術は、二層で上部は道であり蔦草が垂れている。上手にドア(鈴木家の玄関)、玄関灯 そして数個の箱馬があり場面に応じて配置を変える。二層の上から滑り台のように傾斜した道ー坂道を表している。この高さの上り下りによって会話だけではなく、単調になりがちな日常<生活>にアクセントを付ける。

凡庸で不器用な中年男が、高嶺の花の女性(20歳も年下)と結婚し子供(女の子)が生まれる。その際、英国の諺にある「犬を飼うこと」にした。幸せを絵に描いたような…しかし妻は結婚前から異性関係にだらしなく、子はあるコンプレックスを抱くことになる。思春期になり、娘は美しい母に嫉妬し自身と比較し悲観する。それが「ママは本当にきれいだね。死んでしまえばいいのに」。一方 友達からの苛めもあるが…。

夫は妻に見下されながら、実は内心 見下しているような捻じれた自尊心が垣間見える。それが洗濯物を仕舞ながら ほくそ笑む表情。日常の不満、偽善に鬱屈しながら家族ごっこをする。そんな仮面家族を”普通”の家族へ、そんな当たり前の気持と行動が…。このへんの描きは、甲斐ワールドらしい。
さて、コロナ禍で労働環境も激変し、テレワーク(自宅での業務)が増えた。夫婦間の物理的距離は近くなったが、一方 精神的な隔たり煩わしさが増したとも聞く。この鈴木家に当てはめてみた時、初演時と今作品との間で変化があったのか否か。

鈴木家の夫:イチロー(トラ丸<伊藤順サン>)の卑小で無様な中年男の哀しみ、妻:カオリ(安藤紫緒サン)の自尊心が高く、厭らしい女性、娘:レイコ(辻村妃菜サン)の激情・激昂する感情。三者三様の迫真ある演技が素晴らしい。勿論、鈴木家以外の登場人物も熱演、全体のバランスは言うまでもない。

舞台技術ーピアノ演奏による音響効果、照明はピンスポットによる心情効果、階調による情景変化、そして ラスト映像による回想シーン〈伏線があり見事な回帰⇨幼い頃 娘のビデオ鑑賞〉が登場しない父の慟哭を表すようだ。
隠れテーマとして、当たり前の日常を生きようとする人々への人生賛歌かも知れない。
次回公演も楽しみにしております。
対話

対話

劇団俳優座

俳優座スタジオ(東京都)

2023/02/10 (金) ~ 2023/02/24 (金)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

観客と非常に近接した演技空間で、あれほど緊迫したドラマを演技できる俳優たちの力量に舌を巻いた。
サイコパス的な性犯罪者をめぐる加害者側家族と被害者側家族の対話で、最後はやや都合よく物語がまとめられてしまうきらいがあるが、登場人物たちが対話の果てに事実と自分の後悔や責任に向き合っていく模様が描かれる。第1弾のときほどマニングは誘導的でない。

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