煙突もりの隠れ竜 公演情報 壱劇屋「煙突もりの隠れ竜」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    「不死鳥」役の「日永麗さん」目当てで
    観に行きました。

    ビジュアル(ポスター・チラシ)に
    一人だけ写ってたので
    今回は主役なのかな?
    と思いながら観始め
    最後の台詞を聞き終えた時に
    これは
    「子狸とお父さんと『愛の』物語」だと知りました。


    沢山のアンサンブルさんによる演出や
    客席の上の方から見れば光が
    下の方から見れば闇の中で蠢く「森」が
    世界を作り出していて
    本当に楽しい二時間半でした。

    人形を「本体」にして動き回る三匹が
    投げられるわ
    蹴られるわで
    本当なら可哀想なのに笑ってしまったw

    小さくて弱い者達は一生懸命で
    大きくて強い人達はバランスが悪くて
    世界を掻き回して行った奴も
    気持ちがわかるから憎めなかった。

    前半の無言劇の辺りが少し辛いかも知れないけど
    色んな年代の人の反応が見てみたいと思った。
    特に学生。(小学生)
    作り物だと分かってても
    目の前で進む「物語」に夢中になれると思う。

    舞台らしい楽しさが詰まってるので
    飽きずに見られると思うし。

    再演お願いします。
    また観に行きたいです。

    ネタバレBOX

    始まりから段々悪くなっていく状況を
    最後に綺麗に「払っていく」チョーチが
    ホントに気持ち良かった!

    ずっと固い動きだったチョーチの殺陣がほんと綺麗


    キマイラも九尾も不死鳥もガジャタもロケッツも
    わかるなぁ、って

    自分が
    キマイラみたいにやって
    九尾みたいな状況になって
    不死鳥みたいにほったらかしが一番いいんだろうけど
    今ロケッツみたいな状況なので

    ロケッツの喋り方とか諸々
    憎めないジブリの悪者みたいで
    それも含めて
    もやもやしない物語だった

    変な語尾の狸が
    真っ直ぐ一生懸命で
    小さな子供のように見えてくるのが
    最後に答え合わせされて
    それもグッと来た

    気のせいでなければ
    金曜日の夜
    雪ん子の人声やられてて
    「全力だな」って感心した記憶

    ロケッツに一喝してるように見せかけて
    手前の無言劇で眠りかけてる客を一喝する
    ガジャタさんに本当にびびったし
    うまい演出だって感心した
    その後からガジャタさんの株ストップ高だしw


    今までの舞台で
    「腹パンキャラ」みたいな印象もついてるから
    チョーチを殴ったのは劇団側の理解が良いなwと笑った

    アンサンブルの力を借りてだけど
    アクションを含めた動きが綺麗だった
    (後半の羽を自分で持って払う?切る?の後アンサンブルに羽を渡すところはもっと上手くやれたと思うけど)

    オットーに手当てされながら
    「好きです」と告げる瞬間の
    何もかもが
    なんでそんなに
    混じりけなく聴こえるのか

    その日二回聴いたのに
    あんなに静かに響いたのは
    どういう演出だったか見返したい

    騒乱の中で
    あの瞬間の静けさが
    耳に残ってる

    広いわけでもなく
    高さがある客席を
    キャラクターが通っていくのもあって
    後半は忙しい

    ガキどもの反応まじで見たいw

    反抗期に入る前に
    チョーチの最後の台詞まで聴かせてみたい

    異世界だろうと
    現代だろうと
    世界は「意思ある奴ら」で出来てるって

    本当に本当に
    何もかも好きな舞台でした。

    日永さん出てないパターンでもまた見に行きます!

    ありがとうございました!

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    2023/09/16 00:40

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