見世物革命ゴウマちゃん
ゼロテラ
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2023/03/02 (木) ~ 2023/03/05 (日)公演終了
Pickaroon! -ピカルーン-
壱劇屋
すみだパークシアター倉(東京都)
2023/06/24 (土) ~ 2023/07/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
2019年の初演、2020年の再演と観てきて3度目のピカルーンになりますが、ますます熱く、かっこよく、激しくブラッシュアップされていて最高でした!
チームA、チームB両方観劇しましたが、それぞれ役へのアプローチが違っていて比較して観るのも楽しかったです。
初めて壱劇屋さんを観る方だけでなく、初めて舞台というものを観る方にもおすすめできる作品でした、再々再演を楽しみにしています!
チョビ
ここ風
シアター711(東京都)
2023/07/05 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
ここ風初観劇。関西弁の飛び交う舞台に相応しい?人情喜劇のカテゴリーという事になるのだろうが、「よくあるパターン」を踏襲していながらどこか新鮮であった。脚本と役者の過不足ない精度、骨格がしっかりした印象。徒な涙を着地点としない(涙を排してもドラマが成立している)部分だろうか。
千里眼
渡辺源四郎商店
ザ・スズナリ(東京都)
2023/05/07 (日) ~ 2023/05/10 (水)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★★
ナベ源二本立ての「空に菜の花‥」はスズナリで観たがこちらは劇場観劇は諦め、一か月後の配信開始まで待った。青森で収録とのこと。総員登場しての前説。スプーンの首をスリスリしながら(懐かし)駄弁る。そして絶妙のタイミングで芝居に入る。面白い。ユニークな着眼と時代がかった台詞運びと。舞台は明治末期あたり日露戦争を終えやがて第一次大戦という文明爛熟(当時なりの)の頃。
植本純米の達者振りが猪俣俊明の佇まい、紅一点で弟思いの優しい姉キャラの山藤貴子らとうまく溶けており、渡英している主役・弟とハイカラ好みの陸軍大佐を演じた花組芝居の俳優もうまくハマって5人のアンサンブルが良い。
空間を超えた会話が、演劇の象徴的表現の常套と見せつつ題材となっている「超常」「超能力」を匂わせるのも中々憎い。人間描写から題材である超能力(陸軍でまことしやかに開発が進められたという)に入って行く。不思議なバランスで成立した幸運な舞台、という感じがあるが、時代と題材の絶妙なチョイスには他にない作者のセンスが光る。
悲しき玩具 Bang Bang
プロトテアトル
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2023/07/01 (土) ~ 2023/07/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
オープニングのダンシングヒーローに心揺さぶれる。
会話や設定など楽しめる内容作品だったが
全体的にまとめきれないストーリーに
少し戸惑いながら最後まで観ていました。
アクションは人それぞれ捉え方が違って
観る人が想像する作品かなと思った。
今回も刺激的なお芝居だった。
竹内銃一さんのアフタートークも拝見して共感する部分があったり楽しめました。京都での演出される作品も興味をそそられた。
無法地帯
藤原たまえプロデュース
「劇」小劇場(東京都)
2023/07/05 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
訳ありながらも楽しく暮らしていた日常が、ひとつのコトがきっかけに崩れていく、上手くいってるようにみえてもアンバランスな上で成り立っていたんだなぁ~と、そんなことを思いました!
無法地帯
藤原たまえプロデュース
「劇」小劇場(東京都)
2023/07/05 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
やーさん風の怖いオジサンたちのお芝居を想像していました。
実際は可愛いオジサン、オジカワでした。
最初の30分は、いつも風のお芝居でないので、少しガッカリしていました。
ところが、ところが、だんだんとこのオジサンたちの魅力に引き込まれていました。
なぜなのかわかりませんが。
だって、イケメンのオジサンとはほど遠いのに...
最後には、このオジサンたちが、妙に愛おしくて別れたくない、と思いました。
前回はカレーライスでしたが、今回はーーーでした。
しかし、美味しそうに食べますね。
最後のところで、後藤さんが食べて....
のところは胸が痛くなりました。
食べるシーンが今も残ってます。
オジサンたちの懐かしい歌は、今回の目玉かも...
オジサンシリーズ、続くといいですね。
又、この個性いのあるオジサンに会いたい。
ミュージカルの案もあるとか。
楽しみが尽きない。
チョビ
ここ風
シアター711(東京都)
2023/07/05 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/07/06 (木) 14:00
価格4,000円
主人公チョビを中心に繰り広げる「夏のひと夜」
舞台設定、配役、脚本・演出など総合してレベルが高いです。
他の舞台と何が違うのだろう…やはり台本と演出の流れが「自然」だからではないかな。
配役にも無理がなく、チョビの日常に各々の役たちが生きている風景を私たちが垣間見ている。
この世界観が「自然」だからこそ、徐々に感情移入して、最後は心がじんわり温かくなる。
今年の夏は良いスタートをきれました!
或る女
演劇企画集団THE・ガジラ
シアター風姿花伝(東京都)
2023/06/30 (金) ~ 2023/07/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/07/06 (木) 18:30
大正時代の長編小説をお芝居にした内容です。
初見でしたが、3時間にも及ぶ超大作。休憩挟むけど長いね。
まるでオペラのような2幕編成ですが、音楽や歌唱の代わりに怒号や発狂。
舞台装置を叩く音やたばこの煙が臭い立つ、悍ましい世界観がそこにある。
主演を演じた早月葉子役は殆ど出っ放し。倉地三吉との掛け合いも凄いパワーを感じる作品でした。
共演者/同級生
2223project
小劇場B1(東京都)
2023/07/01 (土) ~ 2023/07/11 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
「共演者」観劇
劇団というか、演劇にまつわる内輪ネタ、面白かったです!
なかでも、出演者のキャラ付けが秀逸でした!
Hey ばあちゃん!テレビ点けて!
Bee×Piiぷろでゅーす
新宿スターフィールド(東京都)
2023/06/28 (水) ~ 2023/07/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2023/06/29 (木) 19:30
長年連れ添った最愛の妻サチ子が急死し悲しむ田所治とその家族たち。
これからはばあちゃんの分も精一杯生きよう、そう誓った家族の元に現れたのは…
AI化したサチ子だった!?
唖然とする家族たちにサチ子から課せられたミッションは『死んでからさせたい100の事』を成功させていくという劇で、色々とぶっ飛んでいて、ハチャメチャで、無茶振りの連続、果ては個人的な願望まで含まれた『死んでからさせたい100のこと』を最初は巻き込まれ、振り回され、迷惑がりながらも協力する田所治とその家族たちとAIサチ子との温度差やお互いの勘違いによる笑い、想い出を巡る笑い、サチ子の若い頃を坂道系と表現し、サチ子を演じる俳優は同じことによる大きなギャップ笑い、ポスターを貼る場面における、有名映画をパロったポスター、サチ子を演じる俳優の顔写真だけをグラドルの顔に貼り付けたポスターなどが出てくる小細工による笑いなど大いに笑えた。
だが、劇の後半になるに連れて、近隣の電波障害の問題でAIサチ子が危機に見舞われたり、『死んでからさせたい100のこと』の最後がサチ子との想い出の品を全部焼き捨てることと、田所治は究極の決断に迫られ、サチ子の死とも真っ向から向き合わざる負えなくなるというシビアで、手に汗握る展開になっていく。田所治やその家族が『死んでからさせたい100のこと』を通して、自分と向き合い多少の成長をしていく過程で、悩み、頓挫しながらも前に向かって進もうとする姿に、人間味を感じ、日常の延長線上のSFなのに、AIサチ子もかなり生々しすぎて、登場人物たちひとり一人に感情移入し、気が付くと感動していました。
この劇は、全体としては悪くないが、所どころ、女性は家で家事、男性は仕事、ニートは絶対ダメなど旧価値観が押し付けられているように感じたので、重苦しい部分があった。
今の時代多様性が強く言われる世の中において、必ずしも働かない人間は良くないというようなスタンスはどうかと思う。LGBTQが認められてきている世の中において、多様な価値観を認め合うのが劇においても重要なんじゃないかと感じた。だからといって、世の中がニートだらけになれば良いというわけではないが。
また、始まる前にも、劇が終わったあとにも似たようなことを演出家が言っていたのが気になった。それは「うちは、劇団員も演出家も本当のファミリーみたいに普段から仲が良いから」というようなことだったが、物を投げたり、恫喝したりして、圧倒的な威圧感で劇団員を演出家兼劇作家がまとめあげたり、劇作家が芸の肥やしになるからと劇団員にセクハラしたりといったのは違うと思うが、だからといって、稽古の休憩中にスマホをいじったり、劇団員同士で仲良くお喋りしたり、そういうことを全て良しとするのは絶対に違うと思う。劇作家兼演出家は妥協するべきじゃなく、パワハラにならない程度のぎりぎりのところで厳しく、追い込み型の指導を劇団員にすべきで、劇団員同士が仲良しこよしなのはむしろ厳しく取り締まるべきで、劇が終わるまでは、1日が稽古という感覚に劇団員ひとり一人をさせるべきだと感じた。
ある馬の物語
世田谷パブリックシアター
世田谷パブリックシアター(東京都)
2023/06/21 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
よかった。成河の馬らしいしぐさ、寝転がって足をばたつかせる、馬のような体の動きがまず絶品。冒頭から宙づりになって処分される派手な演出で、回想に入っていく。ブチ馬として冷遇され、こき使われただけの話だとどんよりするが、そうではない。馬の持ち主が公爵にかわり、思う存分駆け回った幸せな日々が訪れ、明と暗の落差が引き立つ。(とはいえ、馬として働かされただけなのだが、労働者にも自分をだめにする職場と、自分を生かせる職場があるということか)
パイプで組んだ大きなシーソーで疾走場面を演じる、ダイナミックな動きは良かった。
黄色い封筒
劇団青年座
吉祥寺シアター(東京都)
2023/07/05 (水) ~ 2023/07/10 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
今の日本ではなかなか見られない、労働運動を扱った硬派で骨太の舞台。会社のやくざを使ったスト破り、賠償請求、切り崩しに追い詰められた労働組合の、組合員それぞれの苦衷に満ちた選択を描く。久々にたたかいの血が騒ぎ、挫折と屈辱に目頭が熱くなるのを感じた。
組合の部屋が、沈みかけた船の甲板のように、大きく床の傾いたステージになっている。それが大きな穴の中に浮いており、出入りは穴の底から昇る階段デッキを使う。一つの隅にはロープの垂れさがった柱(マスト)。床には机代わりのいくつかの箱と、自動車の部品ベローズがたくさん入ったかご。セウォル号と、難局にある組合の両方を具象化した美術だった。
ギターも2本おかれていたが、時々弾くためだけでなく、この安山市が世界のギターの3割を生産する街であることも示すのだろう。
夏の夜の夢
文学座
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2023/06/29 (木) ~ 2023/07/07 (金)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
私の見た回は、学生のグループらしき人が多く、客席が若い。あちこちの大学や高校でまとまっててきたのだろうか。その若い客が笑うこと笑うこと。後ろの女子学生4,5人連れも口々に「面白いねえ」と言っていた。400年前の荒唐無稽なドタバタ劇が、これほど今の日本の若い観客にうけるなど沙翁も墓の下で驚いているのではないか。
惚れ薬のせいで二人の男に迫られたのを、馬鹿にされたと思うヘレナ(渡邊真砂珠)のぶち切れぷりや、逆にコケにされたハーミア(平体まひろ)の癇癪ぶりが絶品。恋人のライサンダー(池田倫太朗)にぐるぐる振り回されて、小柄なハーミアが宙に浮くスタンドなど、体を目いっぱい使って弾けていた。
もう一つ、受けるのが最後の「ピラマスとシスビー」の劇中劇。恋人が死んだと思って、男が死に、それを見て女が後を追う筋は「ロミオとジュリエット」ではないか(シェイクスピアの自作パロディ?)。とにかく、ばかばかしいギャグなのに、お笑い的な感じなのだろうか、若い観客に大いに受けていた。
舞台は大中小の四角い白いアーチを設けただけの簡素な舞台。奥でドラムと木琴・ベルを二人が演奏。この音楽はセリフの空白を埋め、テンポを上げるうえで、大変効果的だった。白い枠に、時折薄い白布がかかり、それが舞台を仕切ったり、サイケ調の森や渦の映像が映ったりして、夢の中の雰囲気を醸し出す。
今回の最大の工夫は妖精パックとハーミアの父を同じ俳優(中村彰夫)が演じ、職人たち5人と妖精5人が同じオジサン俳優が演じたこと。アテネの公爵夫妻と妖精の王夫妻を同じキャストで演じるのは、ピーター・ブルックが初めてやっとすだが、今ではほぼ定番。それにさらに凝縮する画期的演出だった。妖精と職人という異質な一人二役が、さらにおかしみを増幅していた。老人のパックというのも初めて見たが、中村彰男は力の抜けた茶目っ気ある演技で、大いに笑わせた。
また、若い4人の恋人の痴話げんかに、オーベロン(石橋徹郎)とパックが(無言で)からみ、ロバになったボトム(横山祥二)を歓迎する妖精たちの踊りに、眠り込んだ恋人たちも夢遊病者のように加わるなど、妖精・職人・貴族の境界を従来にない軽やかさで取り払っていたのもよかった。
2時間半(休憩15分込み)と、2年前の円の2時間版よりは長いが、それでもだいぶんテンポよく感じた。
芽吹
劇団SUNNY
ステージカフェ下北沢亭(東京都)
2023/07/06 (木) ~ 2023/07/07 (金)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
本日拝見しました。朗読劇でしたが、表情豊かに情景が見えるようなそんなお芝居とてもよかったです。いろんなお話も聞けて、どれも面白かったです。旗揚げとのこと、次回以降も楽しみですね。
チョビ
ここ風
シアター711(東京都)
2023/07/05 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
やっぱり期待を裏切らない、心が暖まる素晴らしい作品でした。セットもいつも通りリアルにそして丁寧に作られていて、情景豊かに物語を演出されていました。役者の皆さんもいつも通りの安定感。とてもいい時間を過ごせました。面白かったです
チョビ
ここ風
シアター711(東京都)
2023/07/05 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
今回も素晴らしいセット。内容に触れることはしないが、こちらの予想をいい意味で裏切られた。もう一度観たい。
Pickaroon! -ピカルーン-
壱劇屋
すみだパークシアター倉(東京都)
2023/06/24 (土) ~ 2023/07/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
知り合いが出ていたのでいたので観に行こうと思ったのですが、本当に行ってよかったです...!最初の登場シーンから演出が楽しいし、一人一人の個性や性格がカッコいい!シナリオも良すぎて台本も購入。いろんなところに伏線が散りばめられていたり、キャラクターを引き立たせる工夫がされていたり、ものすごく工夫されているように感じました。役者、演出、脚本全てが本当に練られていて最高の舞台でした!
ブラウン管より愛をこめて-宇宙人と異邦人-(7/29、30 愛知公演)
劇団チョコレートケーキ
シアタートラム(東京都)
2023/06/29 (木) ~ 2023/07/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
これまでと違う路線の作品ということで観劇。
めっちゃストレートにメッセージを投げる作品だった。恥ずかしいくらいに。
チョビ
ここ風
シアター711(東京都)
2023/07/05 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
ひと夏のちょっといい記憶として残っていく作品
出ずっぱり 天野弘愛さん演じる愛称チョビの人生に、楽しく切なく寄り添い見守っている感覚がとても心地良い
軽快な関西弁のやり取り、気になる伏線を心に留めながらその一連のやり取りを楽しんでいくうち、チョビという女性の輪郭が徐々にはっきりと、そしてゆっくりと深く 深くへと作品世界の中へ引き込まれていきました
アイドル系公演とはまた違った劇団さんへの愛情が劇場内を暖かく包み込んでいる感じ
劇場シアター711のクラッシックな雰囲気と、ここ風さんの作風はとてもマッチして良い感じなのだけれど
着実にファンが増え続け、収容的にキャパオーバーになっていくのかもしれないと想像すると悩ましいところ