最新の観てきた!クチコミ一覧

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15 Minutes Made in本多劇場

15 Minutes Made in本多劇場

Mrs.fictions

本多劇場(東京都)

2023/02/22 (水) ~ 2023/02/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

実に4年振りの観劇。面白く、楽しい2時間でした。

ネタバレBOX

① 今回の様な作風って初めて見た。ちょっと驚いた!
② 原作、読んでみたい。
③ いまいちストーリーが?出会いの大元って精子と卵子って事か。
④ リーディングだけどアフレコ風に見せて面白かった。
⑤ 良いですね。面白かった。オイスターズの公演観たい。
⑥ もう名作です。別格です。斉藤和義「さよなら」のイントロで泣けます。
  
日記

日記

カリンカ

OFF OFFシアター(東京都)

2023/02/22 (水) ~ 2023/02/28 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

自分には、演劇的な面白みを感じるよりも退屈が勝ってしまった。
仕事帰りで、ぐったりする体に鞭打って足を運んだが、当たり前の日常が別段新たな視点や活力を生むのでなく、ただ窮屈に感じた。

行きたい場所をどうぞ

行きたい場所をどうぞ

秋田雨雀・土方与志記念 青年劇場

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2023/02/23 (木) ~ 2023/02/28 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/02/24 (金) 14:00

座席1階

ミナモザの瀬戸山美咲が書き下ろし、大谷賢治郎が演出。見事な舞台だった。脚本がとてもおもしろく、演出も独創的で見ている客席を飽きさせない。昨年青年劇場に入ったばかりという新人女優が、秀逸な熱演を見せた。

主役は何と人間そっくりのAIロボット「夕凪」。駅の待ち合わせ広場にいて、駅を訪れた人が生きたい場所を案内するのが仕事だ。なぜかスカートの短いJKなのだが、企画したのがおじさんたちだからこうなったというくだりは笑える。
広場に来た本物のJKの光莉に夕凪は声を掛けるが、光莉はぶっきらぼうに「ネラ」というところに行きたいという。AIの夕凪がいくら検索しても見つからないその場所。見つけられなくて悔しかったのか、AIロボットなのに職務を放棄して、夕凪は光莉の手を引っ張って旅に出る。
物語では、人間がAIロボットを酷使している会社なども描かれる。結構、現実味がある近未来の姿だが、演劇的なのはAIロボットが人間の姿であることだ。そのロボットが「人間になりたい」などと言ったり、過酷な労働に対して休息を要求したり、とても人間的なのだ。

演出もすばらしい。舞台には可動式の背の高い塔のようなものをいくつも配置。冒頭の場面などでは人間もAI人間も一緒になってパフォーマンスをしたり、舞台転換にもうまく使っている。
だから客席の目が離れることはなく、テンポよく物語をつないでいっている。ある意味シンプルな舞台装置なのだが、SF的な物語だということを踏まえ、脚本の色彩を絶妙に表現している。

中高生無料デーを設けるなど、若者をターゲットにした企画だと思うが、大人たちもいろいろ考えさせられる舞台に仕上がっている。一見の価値があると思う。

愛犬家

愛犬家

甲斐ファクトリー

ザムザ阿佐谷(東京都)

2023/02/08 (水) ~ 2023/02/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

色々なところにダークな部分が潜んでいて、スッキリではないですが心にひっかかり、面白かったです!

コウセイ

コウセイ

ラビット番長

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2023/02/23 (木) ~ 2023/02/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

今まで観てきた王道ストレートプレイと違いましたが、とても素晴らしかったです。
ラビット番長の新しい側面が観れて楽しかったです。
こういう問題提起的な作品は、個人的には好きです。
又、こういうタイプの作品が是非観たいです。
貧困施設の悲惨さがリアルで、スゴかったです。
衝撃的な事実が次から次へと出てきて、アッという間の100分でした。
どんどん引き込まれ夢中で観てしまいました。
老婆役の役者さんの演技は、見事でした。
内容はシリアスなのだが、井保さんの明るいキャラで、笑えておもしろかった。

点と線のオブリビオン

点と線のオブリビオン

9-States

駅前劇場(東京都)

2023/02/22 (水) ~ 2023/02/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

脚本が素晴らしく、見ごたえがあります。

ゲマニョ幽霊〜本公演〜

ゲマニョ幽霊〜本公演〜

おぼんろ

ゲマニョの芝居小屋(東京都)

2023/02/09 (木) ~ 2023/02/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

2月に入ってから2回参加しました。
怪しさ満載の「ゲマニョ幽霊」でしたが、
いざ勇気を出して参加してみたらすっかり虜になりました。情報量が多くて頭がパンパンになりながらも込み上げてくるモノがあり、思い出すと涙が溢れて止まりませんでした。
楽しく切なく深く重くて貴重な作品に出会えて良かったです。
ゲマニョ幽霊とおぼんろの沼にハマりました。1月も行けば良かったなと思いました。

ネタバレBOX

ゲマニョ幽霊はドッキリでした。初参加時は終演後も謎だらけでした。2回目の参加でやっとその意味が分かり涙しました。
嘘が現実見を帯びていくという恐ろしさを感じたのと同時に人の事を想った嘘には愛を感じました。ラストのゲマニョ幽霊とダマエへ捧げる朗読劇のシーンでああ、もうすぐ終わってしまうと寂しくなりました。
とんとマル

とんとマル

東京AZARASHI団

サンモールスタジオ(東京都)

2023/02/21 (火) ~ 2023/02/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

2年振りの新作。待った甲斐は充分あった。今作は古参にも新規にもお勧め。サービス全開、豪華な女優陣。作演出の穴吹一朗氏も相変わらずの好き放題、腕は落ちていない。聖地サンモールスタジオにはこんな喜劇こそよく似合う。プロレスの聖地・後楽園ホールにて相も変わらず鶴田軍対超世代軍の6人タッグ(鶴田田上渕対三沢川田小橋)に熱狂していた頃のような気分。

全国チェーンを展開している大型スーパー『ミカズ』。この町のフランチャイズ店のオーナー兼初代店長は既に故人。現在の二代目店長はその娘と結婚した迫田(さこた)圭司氏。妻を亡くしJKの娘(空みれいさん)と二人暮らし。副店長には初代の息子であり、義理の兄となる渡辺シヴヲ氏。パートの魚建氏、本部職員のスーパーバイザー・北原芽依さん、万引きで捕まった穴吹一朗氏。

おっさん四人とべっぴん二人の人情喜劇。かなり面白いし、人間ドラマとして観ても深く沁みる。
空みれいさんがメチャクチャアイドル顔で、よくこんな娘をブッキングできたなと感心。スターダストプロモーションの現役か元だろうと推測。(寺沢美玲としてモデルで活躍していたらしい)。若い頃の遠野なぎこみたいな目力。多分どこからも引っ張りだこになるだろう。
北原芽依さんもビビアン・スーと飯島直子を足したような美人。
こんな綺麗所に囲まれても、演ることといえばおっさんの加齢臭まみれ全開ギャグ!!魚建氏は流石に見事。
凄く楽しい気分で帰れるので是非足を運んで頂きたい。
渡辺シヴヲ氏の画集も販売中。

ネタバレBOX

ベタな笑いを並べつつ、かなりシリアスなドラマも描かれる。迫田圭司氏と空みれいさんの父娘の確執。迫田氏は義理の兄で部下でもある渡辺シヴヲ氏に裏切られ、本音をぶち撒けられる。「お前は相手の気持ちを聞かないで勝手に決め付ける。人の気持ちを理解出来ないまま、自己本位で何でも判断してきた。」
ショックを受ける迫田氏。合格した大学に行かずに漫才師になると言い出した娘は「お父さんは私の気持ちを分かっていない。何も私の話を聞いてくれないのに、勝手に分かっているように決めつける!」
これは物凄く深い話。自分が相手の為に思い遣ってしたことが、向こうには全く見当違いで不快に受け止められることは多々ある話。迫田氏の自分なりに正しく生きてきた自信の基盤が足元から崩れ落ちる衝撃。相手の話に耳を傾けるしかない。自分の判断を絶対だと妄信しないこと。

オチは大金持ちの権力者の孫が金で全てを解決するような『こち亀』エンド。それすらも清々しく感じた。

魚建氏の芸名はクリストファー・ウォーケンから来たと読んだ記憶があるが、定かじゃない。
じりりた

じりりた

明後日

新宿シアタートップス(東京都)

2023/02/22 (水) ~ 2023/03/01 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2023/02/23 (木) 18:00

ベテランの味、とでも言おうか。コメディなのにシンミリさせる。95分。
 老人介護施設を舞台に、ニシオカ・ト・ニール作・演出を渡辺哲・酒井敏也の2人を軸に上演。老優(失礼!)2人の演技と味わいは他に代えがたいものだが、脇の3人も特徴ある役割をしっかり演じて、良い気分で帰れる芝居になっていた。切ないエンディングは予想できるものの、さすがにホロッとくるあたり、巧いなと思う。

大衆演劇祭り+1

大衆演劇祭り+1

株式会社 アイエス

三越劇場(東京都)

2023/02/23 (木) ~ 2023/02/24 (金)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/02/23 (木) 13:00

キラキラ衣装で超まぶしいステージでした。大衆演劇界のスーパーセッション。大衆演劇の醍醐味の、万札がたくさん飛び交うおひねりコーナーが見れなかったのが残念です。

じりりた

じりりた

明後日

新宿シアタートップス(東京都)

2023/02/22 (水) ~ 2023/03/01 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/02/23 (木) 18:00

老人ホームでの友情のこういうはぐくみ方、いいなあ。体は弱り、ボケも進行。明日は我が身。

日記

日記

カリンカ

OFF OFFシアター(東京都)

2023/02/22 (水) ~ 2023/02/28 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白い、お薦め。
意味合いは異なるが、「子供叱るな来た道だもの年寄り笑うな行く道だもの」…そんなことを考え始める世代には、滋味深い内容に思えるのでは。

多くの人が〈いずれ〉経験するであろう老親との関係、どう寄り添い面倒を見るのか。その日常の光景を子の視点から捉えた珠玉作。全編 方言で紡がれるが、そこにも人それぞれの生きてきた土地<場所>を表しており、そこに物語の背景<終の棲家の在りよう>が透けて見えてくる。

日常の淡々とした光景だが、飽きることはない。むしろ有り触れた登場人物ー夫婦・親子・姉妹といった近しい人間の微妙な関係、それを実にリアルに描いており共感する。老親と娘の会話では、そのテンポの違いから微妙な間<ま>、ズレ、勘違いなど言葉が持つ又は意味する面白さが感覚的に伝わる。

演技、その設定年齢による身体性の違いー老親と娘夫婦のリアルな動きも丁寧に演出する。同時に場所・時間といった目に見えない空間等も巧く観せる。それによって更に世代間の違いを分からせる。
(上演時間1時間50分 途中休憩なし)

ネタバレBOX

舞台美術は中央にテーブルと椅子を配しただけ。そこは娘夫婦の賃貸マンションであり、夫の実家、夫々の居間になる。

物語は、娘あい(橘花梨サン)が地方に住む年老いた両親(父-贈人サン、母-ザンヨウコ サン)を都市部の自宅へ引き取り、同居を始める。エレベーターもない低層住宅、手摺りもない階段をやっと上り、居間で話し出す老夫婦、それが日常の光景のよう。薄暗い室内、そこに格子状の照明ーさながらブラインドを通して陽が差し込み朝が来たことを思わせる。仕事が忙しく帰宅が遅い夫 健夫(森田亘サン)を気遣う老夫婦の〈声を潜めた〉会話。また姉夫婦(姉.優子-Q本かよ サン、夫.浩志-石井由多加サン)も気になり様子を見に来る。そこで高級マットレスを購入してもらったことを知り、複雑<驚きと軽い嫉妬>な感情を抱く。
一方、健夫の父 吉雄(用松亮サン)も病に罹り、妹に任せきりで気になる。

物語は、あいと健夫 夫婦、あいの姉夫婦、あいの両親と娘達夫婦、健夫の父と息子<又は夫婦>という全ての組み合わせ<関係性>の中で、色々な立場と感情の動きを表す。そして方言<茨城弁>で話す相手、そうでない相手を区別し、そこに人物の生まれ育った地が垣間見え、住み慣れた場所こそが暮らし易いと…。

演技は老親のゆっくりとした口調、そして「アレ」「ソレ」といった不明確な言葉、そこに生じる間(ま)が絶妙。阿吽の呼吸というよりは、語彙が喪失しているようで、そこに老いを感じさせる。勿論、会話だけではなく、メイク、ゆっくりとした動き、腰が曲がった姿など外見からも一目瞭然である。

気になるのは、娘<子>視点で描いているから仕方ないが、例えば健夫が実父に「どこか出掛けたか」と聞いても、一人で家に居たと。そこに年老いて出掛けることが億劫になり、孤独を思わせる老人像が立ち上がる。子にしてみれば散歩=運動は健康のためであるが、親の感覚は違う。
物語…肉体的には未病のよう、しかし精神的な内面を描くことによって<老>親の気持、親子<世代間>のすれ違う感情がよりリアルになる。せっかく老親の内面に切り込める場面があるならば、混乱しない程度に相互視点で描いてほしいところ。
次回公演も楽しみにしております。
15 Minutes Made in本多劇場

15 Minutes Made in本多劇場

Mrs.fictions

本多劇場(東京都)

2023/02/22 (水) ~ 2023/02/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

Mrs.fictionsさすがです。15分にMrs.fictionsテイストがしっかり込められていて良かったです。が、Mrs.fictionsはあれだけではないのでご用心?
キャラメルボックスはいつもと全然違う感じでした。
他の劇団も面白かったです。追記予定・・・と言いつつなかなか

入管収容所

入管収容所

TRASHMASTERS

すみだパークシアター倉(東京都)

2023/02/17 (金) ~ 2023/02/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/02/20 (月)

すみだパークシアター倉にて劇団トラッシュマスターズ『入管収容所』を観劇。
2021年に名古屋出入国在留管理局で起きたスリランカ人の死亡事件をテーマとした作品。これが日本なのか、、日本でこのようなことが起きているとは、、。これは深い。。とてつもなく見応えのある社会派演劇に強い衝撃を受けました。
劇団トラッシュマスターズさんは以前から気になっていたものの、なかなか上手くタイミングが合わず今回が初観劇だったのですが、社会問題を扱う劇団だけあり、その内容はとても深く、非常に学びの多い作品であったように感じました。"観劇"というより、社会・道徳を"受講"したような感覚。実話を基にした作品は過去にも色々と拝見しているのですが、教科書や文献を見て学ぶよりも遥かに凝縮されていて、学ぶことが多いような気がするのです。当然フィクションの部分もあると思うので、全てを鵜呑みにすることは出来ませんが。
ただ、今回の作品も、ステージ上で展開されるワンシーンワンシーン、ひとつひとつの会話に全く無駄がなく、終始何かを訴え掛けてくるような、観る者の心に強く突き刺さるような特別な感覚に陥ったのは事実であり、濃厚な2時間40分であったことには間違いありません。
「入管は送還忌避者を本国に送還するのが仕事」。そう言われればそうなのかと思ってしまいそうですが、この作品を観ると決してそうではないと感じます。様々な事情から、本国に「帰りたい」けど「帰れない」人々がいるのは事実であり、そのような背景を一切考えず、送還ありきで進んでいる実態、人権を無視し、人をモノとしてしか扱っていない実態には憤りを感じずにはいられません。また、現場に近い組織の末端の人間の主張は尊重されず、上に立つ者、権力のある者の意見が正当化される体質。日本は本当に良い国なのか、平和な国なのか、世界に誇れる国なのか。もはや疑問しかありません。現代社会が抱える問題は根が深いです。今作で扱った入管問題は勿論、様々な事案に対してもっともっと議論されるべきと思います。自分自身で何が出来るのか、改めて生き方を見つめ直してみようとも思えるくらいの衝撃を受けた今回の劇団トラッシュマスターズさんの作品でした。入管施設内でスリランカ人が亡くなった時、「入管側の人間にも涙を流している人がいました」という事実があるだけ、まだ救いがあるかと感じました。これは多くの人が観るべき作品。そして考えるべき問題。休憩なしの作品としては長丁場ですが、それを全く感じさせない程のグイグイと惹き付ける展開、テンポの良さ、内容の充実度、秀逸な脚本、キャストの熱量、魂の入った演技に感動です。

15 Minutes Made in本多劇場

15 Minutes Made in本多劇場

Mrs.fictions

本多劇場(東京都)

2023/02/22 (水) ~ 2023/02/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/02/23 (木) 18:00

様々な演劇が観られて良かったです。
初めて演劇を観る方にもオススメ。
自分としては最後の「上手も下手もなくて」が好きでした。

ネタバレBOX

豊田さんの経験の浅い女優から経験を積んで成長していく感じが秀逸だと感じました。
日記

日記

カリンカ

OFF OFFシアター(東京都)

2023/02/22 (水) ~ 2023/02/28 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/02/23 (木) 13:30

とてもリアルな会話劇で良かったです。
こんな事は身近にあるよなぁと思わせる演者の皆様の表現が心に沁みました。

モルグ街の殺人 ~最初の探偵デュパンの物語~

モルグ街の殺人 ~最初の探偵デュパンの物語~

ノサカラボ

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2023/02/22 (水) ~ 2023/02/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

ポーのオーギュスト・デュパンものである。こんな古典探偵小説なんて年寄りしか観ないだろうと思っていたら会場は若い人ばかり。大半を占める女性のお目当てはイケメンの俳優さんや声優さんなのだろうけれど、コナン君や金田一少年でこういうものに慣れていることもあるのだろう。

デュパン三部作「モルグ街の殺人」、「マリー・ロジェの謎」、「盗まれた手紙」を朗読劇として連続上演する。各30分で「マリー・ロジェ…」の途中に15分の休憩がある。幾度か私だけタイムスリップ(?)したためあっという間に終わってしまった。

主要登場人物の3人「デュパン、語り手の私、警視総監G」はそれぞれ3人の俳優さんが3回ずつ日替わりで担当する(デュパンは4人!)。朗読劇の効率的運用というべきか悪用というべきか。そんな策を弄しても満席には遠い状況であった。あまり有名な方々ではないのだろう、私が知らないのも当然だ。

私の観た回は「デュパン=渡辺和貴、語り手の私=金城大和、警視総監G=ちゅうえい」であったがデュパンと語り手の私の声が似ていて区別するのに困った。そんなことを言うとファンの方々に「渡辺君と金城君の声が同じなんて〇〇じゃないの!」と叱られてしまいそうだがもう少しキャラ付けをしてほしいものだ。それ以外は脇役の皆さんも含めて器用にこなしておられた。

マッチ売りの少女

マッチ売りの少女

下北沢演劇祭実行委員会

シアター711(東京都)

2023/02/23 (木) ~ 2023/02/26 (日)公演終了

実演鑑賞

キッチリしたストーリーの形態をとらないのがPANCETTA流
老若男女のマッチ売りの少女が10人(少女の概念はガン無視ということですね)
各々の願望が浮かんでは消え
おそらく制作過程で生まれたであろう豊富なインスピレーション
「演劇の街」をつくった男 本多一夫氏の役柄(立ち位置)が妙に面白く
更に拡がっていくインスピレーション
う~ん何ともカオスな感覚

お楽しみ会的な素人感とプロによるアート感が渾然一体
そこにすっごい熱量が加わって もう独特の世界観となっていくのでした

日記

日記

カリンカ

OFF OFFシアター(東京都)

2023/02/22 (水) ~ 2023/02/28 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

これは必見。親の介護問題が出てくる者にとっては、なんともリアルな会話劇である。親の面倒を姉夫婦に任せている身としては恐縮してしまいます。しかしながら、回りくどくて、苛つかせる年寄りの喋り方には閉口しますなー(自分もああなるのかしらん)。

日記

日記

カリンカ

OFF OFFシアター(東京都)

2023/02/22 (水) ~ 2023/02/28 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/02/23 (木) 18:30

座席1階

カリンカの3年半ぶりという公演は、劇団普通の石黒麻衣の書き下ろし。お約束の茨城弁で、家族の物語を紡いだ。

今回は、田舎の老父母を「お試し」だがかなり前向きに呼び寄せた二人姉妹の妹夫婦がまず登場。年老いてきたがまだ元気な老夫婦。でも体のあちこちに不調が出始め、将来の介護ということがちらつく。妹が半ば強引にではないかもしれないが、自宅に父母を呼び寄せた。
室内を片付けて老父母のための部屋を確保し、妹の夫は腰が痛いという義父のために高級マットレスを買ってくる。そして実は、この夫も自分の父親が入院するという事態に陥る。

妹が父母を呼び寄せたと聞いて、姉夫婦も遠方から訪ねてくる。この微妙な姉妹関係というか、お互いの夫が絡んだ関係とか。どこの家族にでもあり得る、起こりえる日常が丁寧に描かれる。茨城弁はともかく、世代間の会話スピードの差をはっきり描いているところが非常に印象的だ。老父母は耳も遠く瞬時の判断もゆっくりになるため、会話がかみ合っているようでずれている。これが実にリアリティーがある。
親と子はこうしたギャップを埋めながら、どこかで折り合いをつけて暮らしていかなければならない。ラストシーンは自分には少し意外な結末だったが、どのような形になろうとも、老父母の方は息子や娘たちの判断にある程度従わざるを得ない、頼らざるを得ないのだ。

作・演出の石黒麻衣はこのあたりの、スピードが異なる会話劇が秀逸だ。劇団普通の「病室」もそうだった。けしてテンポよく進む舞台ではなく、テーマも軽いものではないが、見終わって何だか少しホッとする感じがいい。

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