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新山猫ー最終章ー

新山猫ー最終章ー

劇団丸組

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2023/02/16 (木) ~ 2023/02/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

アクション俳優さんやスーツアクターさんだらけの、アクションの博覧会の様な舞台。
カッコいい✖カッコいいではちゃめちゃにカッコよかったです。
アクションがすごいだけでなく、演出もめちゃめちゃ良くて最高でした。
劇場版、実現して欲しい!!

ネタバレBOX

熊倉さんの斎藤一がズルいのオンパレード。
桃太郎さんの土方さんとのシーンは本当に素敵でした✨
時間よ止まれ

時間よ止まれ

東京タンバリン

小劇場B1(東京都)

2023/02/22 (水) ~ 2023/02/28 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

時間を買うというSFなエピソードが入るが、妙な矛盾や破綻はまったくなく、むしろドラマは自然と淡々と進む。多くの負担を一身に引き受けて無理して頑張るお母さんを中心としたファミリードラマという印象。結局、無理はするな、ということか。

じりりた

じりりた

明後日

新宿シアタートップス(東京都)

2023/02/22 (水) ~ 2023/03/01 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

老人ホームで生まれた友情
施設における人生の最終章であっても彼等の時間は息づいていて
その時間が可笑しくて哀しくて、無性に泣きたくなってきます

これまでもめっちゃ面白い脚本を書き上げてこられたニシオカ・ト・ニールさんの作品
ひょうひょうとした酒井敏也さん&武骨な渡辺哲さん それぞれの持ち味が最大限に生かされていてサイコーに面白い
あまりに自然なものだからもうそのまんまじゃないか「あてがき」最強!と思って観ていたのですが
アフタートークで登壇したお二人の素の姿はまたちょっと違っていて、そうかーやっぱり演出の力、演技の力って相当凄いってことなのだと改めて実感
脇を固めていた施設の職員、息子役の俳優さん達もそれぞれにナチュラルで、二人のおじいちゃんをより一層輝かせ且つ内容を豊かなものにしてくれていました

点と線のオブリビオン

点と線のオブリビオン

9-States

駅前劇場(東京都)

2023/02/22 (水) ~ 2023/02/26 (日)公演終了

実演鑑賞

良い舞台だったと思います。

巌流島

巌流島

日本テレビ

明治座(東京都)

2023/02/10 (金) ~ 2023/02/22 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

武士の生き様を描いた作品で、とても面白かったです。
新解釈の作品で、宮本武蔵と佐々木小次郎の関係性が涙物でした。
武蔵を演じた横浜さんは、身体能力が高く、動きにスピード感があり殺陣にキレがありました。
小次郎を演じた中村さんは、立ち居振舞いが美しく、殺陣に品がありました。
ストーリーは、陰謀や裏切りや友情や愛など盛り沢山で、観応えがあり、どんどん惹き込まれました。
令和版の巌流島、大満足の舞台でした!

入管収容所

入管収容所

TRASHMASTERS

すみだパークシアター倉(東京都)

2023/02/17 (金) ~ 2023/02/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/02/25 (土) 14:00

タイトルの通りを舞台にした芝居。作・演出の中津留が振り切った。観るべし!観るべし!!観るべし!!!(9分押し)155分。
 ウィシュマ・サンダマリさんの死亡事件を題材にした作劇だが、冒頭と最後に、その後の事件、を置くことでより深みを増した。冒頭に、事件後も変わらない入管の基本と変わった職員を提示し、回想で事件を扱う。外形的には報道されている通りの展開だが、職員のやり取りにフィクションが入り、終盤で、その後の事件を扱う。この構造が見事だが、ウィシュマさん事件を扱っているところはシリアスで、芝居を観ていて初めて、いたたまれなくなって(つまらないからではなく)席を立ちたくなってしまった。演劇でなければできない表現で入管法改悪に反対する芝居で、従来ならば賛成の立場も一応扱う中津留が立場を鮮明にしたという意味で、振り切っていると感じた。死亡したスリランカ人の面倒をよく見ていた職員・沢村役の岩井七瀬が、死後の支援団体の抗議を聞くシーンでセリフが全くないのにも関わらず表情で演技していたのが、特に秀逸だと思う。いや、役者陣全員が秀逸な演技だ。
 アフタートークで中津留と、ウィシュマさん事件の弁護士・指宿氏が話していたが、中津留の「この国に暮らしているのが恥かしくなった」というのは正に自分も思ったし、指宿氏の「忘れないこと」も、そうだ、と思った。

 開演が9分も押すのは異状なので、何らかの説明が必要だと思う。それにしても、開演時間を7分も過ぎて、ゆっくり着席する客は何を考えているのか。

マッチ売りの少女

マッチ売りの少女

下北沢演劇祭実行委員会

シアター711(東京都)

2023/02/23 (木) ~ 2023/02/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

「マッチ売りの少女」のお題を借りた創作劇とでもいったところ。楽しい時間だった。「下北沢」の家長風に登場する本多一夫さんも可笑しい。

ネタバレBOX

マッチ売りの少女を演じるのは、公募で集まった老若男女10人。芝居としては拙い部分も勿論あるのだけど、つまらなくなる前に次に進んでいくし、マッチを擦った時に少女たち10人が語る夢からは、予想外の面白さも生まれていた。
点と線のオブリビオン

点と線のオブリビオン

9-States

駅前劇場(東京都)

2023/02/22 (水) ~ 2023/02/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

人の輪と温かさを綴ったヒューマンドラマ。同時に現在と過去を交差させ物語としての興味を惹く上手さ。作り込んだ舞台美術が物語<世界>を具体的に観せる。よく聞く言葉…過去は変えられないが、未来は作(変え)ることが出来る。過去の出来事を描かなければあり触れた光景、逆にあり触れた日常(足元)にこそ幸せがある、そんなことを改めて知る。

タイトル「点と線のオブリビオン」は、点<人>を結ぶ(関わる)と線<絆>が生まれ 新たな世界を築き始めた現在。一方で忘却や無意識といった人の<潜在>や<歴史>を描き出した過去。それを巧く絡め、人に歴史ありーその謎を垣間見せることによって物語を牽引していく。
(上演時間2時間 途中休憩なし)

ネタバレBOX

柴村酒造が舞台。その舞台美術は中央にカウンター、上手に玄関や二人席のテーブル、下手に座敷<座卓や座布団、明障子>や奥へ通じる暖簾 通路がある。

物語は、この酒造の看板娘で記憶喪失の柴村凛(石井玲歌サン)が主人公。冒頭の怪しい雰囲気、そこで謎めいた過去を垣間見せ、暗転後、一瞬にして現在の暮らしへ。柴村酒造は、代々 辛口酒を造ってきており、今の杜氏もそれを守っている。一人息子の結城はもっと柔軟に酒造をしたいと5年前に家を出たまま。凛は海辺で倒れていたところを助けられ、記憶がないことから<凛>と名付けられ養女になっていた。前半、結城と凛に接点はないが、二人の酒造は似ているような。頑固一徹の父であり杜氏、その親子関係を中心にした周りの家族・人間関係を面白可笑しく描く。

勿論、地元愛らしき近所の居酒屋、グルメ記者による紹介記事など人と切っても切れない土着性が透けて見える。凛の記憶がないことは、新たな家族と今から始まる人生であり、同時に ここが生まれ育った土地でもあるような。

物語は、凛が過去に犯した犯行を暴き 罪を償うことを求める人物が現れ 不穏に動き出す。断続的に過去をフラッシュバックさせ、何時しか自分の過去を思い出す。刷り込まれた犯行のようでもあり、詰め寄る人物と対峙する。そして自ら…。

舞台美術として、舞台と客席の間の上手 下手にモニターが設えてある。冒頭や場面転換時に字幕を映し、情況等を説明している。例えば「我思う故に我あり」などは、現在の心情描写であり、これからの生き様を語るようだ。人生の表裏ーそれを凛の闇過去に負わせることで、生きてきた<証>を描く。同時に社会の裏表ー援助・支援という名の詐欺まがいの犯罪、個人情報の流失(操作)等、一様ではない個人と社会の状況を巧みに描く。ラストは 胸を撫で下ろすような…ヨカッタ。
次回公演も楽しみにしております。
コウセイ

コウセイ

ラビット番長

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2023/02/23 (木) ~ 2023/02/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

昭和24年(1949年)2月、岡山県で発覚した『岡田更生館事件』を舞台化。この事件の面白さは江戸川乱歩的で何故当時映画化されなかったのか不思議。これをやるだけでも興味が湧くが、更に将棋界のスーパースター・升田幸三を絡めるアイディアに痺れた。複雑だが逆に解り易い構成、パッパッパッパッと次々にシーンが展開する演出は唸らせる。松本清張のサスペンスっぽい戦後まもなくのおどろおどろしさ。

独りヒールとして立ちはだかる野崎保氏がMVP。“城西の虎”添野義二や三島由紀夫を思わせる武道家顔。「こんな奴がいる施設に収容されたら地獄だろうな」とつくづく思わせてくれる。
更生館からの決死の脱走に成功した宇田川佳寿記氏はチャンス大城を思わせる愛嬌。やたらご飯への強い執着、「食べます!」が笑わせる。
井保三兎氏演ずる人間愛に溢れた将棋指しはいつもながら優しい。「こんなふうに生きていけたなら」と誰もが胸の何処かで憧れる。
奥さん役の江崎香澄さんのあったかさ、生活感のリアリティー。
隣家の娘役の鈴木彩愛さんの可愛らしさ。
能勢綺梨花さんはエロエロ、観客はメロメロ。
地元の老婆役や仲間を売って自分だけ助かろうと考える密告者役など物語の要を担う松沢英明氏は裏MVP 。声色一つで観客をゾッとさせてみせた。

実話の虚構化の方法論としてずば抜けている。そして夜に浮かぶのは余りにも美しい月。どの時代であろうと人は皆輝く月の美しさに心を奪われる。自分がどんな境遇になろうと変わらぬ月の美しさ。月の光に照らされていつも何処か遠くの誰かを想うのか。

ネタバレBOX

実際に脱走した北川冬一郎は施設と岡山県の支配下の公的機関はグルだと睨んで、徒歩で毎日新聞大阪本社まで逃げる。「国も警察も信用出来ない、せめてマスコミはこの真実を世間に報道してくれ。」と。毎日新聞の記者、大森実と小西健吉は証拠を得る為、潜入取材に踏み切る。
結果、事件は国会で審議されるまでの話題に。更生館は廃止、館長は投獄。

クライマックスの辺りから、何かスッキリしない展開が続く。更生館の裏にGHQがいるような陰謀論。この辺はモヤモヤするだけ。作り手側の混乱。後日談の書籍の発売中止も判り辛い。

升田幸三と隣家の息子のエピソード。敗けた将棋に膝を付く息子に「お前は実は勝っていた。気付いてさえいれば」と升田は告げる。息子はその詳細を尋ねるが升田は教えない。「戦争から無事に帰って来るまでに答を見付けろ」と。
召集された戦地で息子はその答を到頭見付ける。『2三と』。

『コウセイ』に隠されたダブルミーニング。『更生』と『恒星』なのか?ただ月は恒星(太陽)ではなく、衛星。いろいろと考えたがしっくり来ない。升田幸三は月にこだわった印象。まさしく『月下の棋士』。

※当日パンフに書かれていたのは多分Colaboの件。(仁藤夢乃さんは仁藤萌乃さん〈元AKB48〉の姉である)。

『好晴』、『厚情』?
コルチカムの花

コルチカムの花

刹那のバカンス

シアターOM(大阪府)

2023/02/25 (土) ~ 2023/02/26 (日)公演終了

満足度★★★

最近のエンタメの傾向として、LGBTをよく取り上げている
時代の流れだと思うし、考え方も理解はできるが、自分自身では受け入れられないところ
自由気ままに生きていくことは否定しないけど、なるべく周りに迷惑をかけることは…
今までの当たり前が、崩れる時代

光と虫

光と虫

わたしたちのヒカリPROJECT

未来ワークスタジオ(大阪府)

2023/02/24 (金) ~ 2023/02/25 (土)公演終了

満足度★★★★★

コロナを題材に、隔離された各々の人々の現在や過程を振り返り進んでいく
戦争、国際恋愛、転職、イベントの中止、LGBT、夢等々悩みはつきない
でもそれが生きている実感であり、生きていく意味を持つファクターでもあることを、理解させてくれる
とても良かった‼️

コウセイ

コウセイ

ラビット番長

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2023/02/23 (木) ~ 2023/02/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

㊗グリーンフェスタ2023 BASE THEATER賞受賞
今まで観てきた介護・将棋・野球とは一線を画すノワール作品(敢えて言えば「白魔来る」系か)。

戦後あった実話、それを実在したと思われる棋士と絡め、上手く物語化している。主宰の井保三兎氏が演じた増山棋士、その<増山>を<升田>に置き換えると、将棋界で有名な棋士が連想できる(エピソードは知らなかった)が…。勿論、実話〈岡山県〉と人物〈広島県〉とは地理的に近いが、接点があったか否かは定かではない。それだけに興味を惹くところ。

内容は虚実綯交ぜに紡いでおり、脚本は重厚、演出は抒情、演技は重軽妙といった異なった観せ方をする。それでも全体的にはバランス良く仕上がっている。
特に演出…戦場で見た月、帰還して見た月、そして〈コウセイ〉内から見た月、同じ月だが見る場所や心持ちによって印象が異なる…文学的な情景描写のよう。

少し気になるのは、この舞台化を通して伝えたいことは何か?戦後間もない頃の施設、それを時間・地続きである現代に問うこととは…。
(上演時間1時間45分 途中休憩なし)2023.4.14追記

ネタバレBOX

舞台美術は、いつもと同じ二層、上部に格子窓がある別空間<多くは増山家>、下段 上手は机・椅子、下手は横石のようで、更生施設の寝床にもなる。
この公演は、今までのラビット番長作品に較べ、舞台技術が印象的であった。窓は明り取りのような照明効果、その諧調が時や状況を表す。勿論、劇中 台詞にある月明かりをもって抒情的な場面を描き出す。また音響は場面転換時に水滴が落ちる音、それが不安・不穏を感じさせる。今までのテーマ…介護<高齢化>・将棋<生き甲斐>・野球<反戦>にしてもヒューマンドラマとしての描き、それだけに本作は新鮮な切り口だった。ただ、戦後間もない事件を通して、今 何を伝えたかったのか?

物語はタイトル「コウセイ」から、岡田更生館事件であることは容易に検索できる。そこに将棋界では有名な増山=升田幸三棋士(井保三兎サン)を登場させ、舞台という虚構性の中に2つの事件を<間接的に>結ぶ。1つ目は先の事件、2つ目はGHQによる将棋禁止という動き。どちらも戦後という混乱期に起きたこと。
翻って、今の日本に同じようなことが起きているのか。確かにハンセン病強制隔離、介護老人保健施設での虐待 保育園(保育士)の虐め、更には入管施設の問題等々あるだろう。また新型コロナウイルスに感染した人やその家族への誹謗中傷なども問題になった。公演では直接的な訴えではないが、理不尽なことはまだまだ続いていると、そんなことを連想させる。

しかし、一概に国政批判なのかと言えば、少し違うような。法・制度なのか、運営・運用なのか、人の問題なのか、一方 取材のために潜入することへの慎重さ、躊躇いといったマスコミの姿勢…色々な問題意識を散りばめた内容になっている。ただ、物語は2つの出来事が並列に描かれ、緩く結びつけたといった印象だ。どちらもネット検索で可能なもの。それだけに 底流に流れる太いテーマが感じられ(観え)なかったのが残念だ。

将棋とは切っても切れないラビット番長?…増山家の隣家、そこの長男が復員して来るまで大事にしていた思い「2三と」は、棋譜であることを示す。潜入取材する記者同士が将棋対決をする。その時に増山がさり気なく棋譜をアドバイスする。所々に細かい伏線が仕込まれており巧い観せ方になっている。
次回公演も楽しみにしております。
15 Minutes Made in本多劇場

15 Minutes Made in本多劇場

Mrs.fictions

本多劇場(東京都)

2023/02/22 (水) ~ 2023/02/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/02/25 (土) 13:00

座席E列2番

思ったほど……という感じでした。
誤って2回分買っちゃったので気が重い。

★が1.0ごとだから4.0だけど、★が0.5ごとだったら3.5としたいです。

公式Twitterで「当日券が無限に出ます」と言っていた通り、
前列左右は3席ずつくらい空席。4×2×3=24席は空いていた計算。

2回目は千秋楽。満員で良いのよね?

ネタバレBOX

①ロロ『西瓜橋商店街綱引大会』 ★★★/★★★
結婚してしばらくした風の夫婦。近所の商店街で、商店街の端から端まで使った綱引き大会があるらしい。
なんと優勝商品はハワイ旅行4泊6日ペア。ペア?よく考えると、この時点でおかしいのだが。
いざ現場についたものの、誰もいない。仕方なく旦那の方が綱の端っこを持つ。
商店街の反対側にも誰か居て、「綱引きに参加する人ですか?」「綱引き始めますか?」にいずれも両腕で⭕を作って
応えるので、綱引きスタート。
長い綱の表現に工夫というか、ありきたりなシステムがあって、綱の端から舞台の袖に向かって綱が伸びている×2、
パックマンのワープ通路的な表現方法が取られている。
そして、旦那の対戦相手はエイリアンvsプレデターのエイリアンみたいな感じで、人外である。緑色。
そんな異形が腕で⭕を作るので面白いのだが。
嫁の鼻の穴にブラジリアンワックス、離婚、などの要素があるけれど、いまいち話の中身が詰まっていないというか、
ふんわりと物語が流れていって終わる。夫婦が離婚に至る道程が「奥さんがハワイ旅行に行きたがっている」という旦那の
思い込みの一点からスタートしているのだとしたら、それはそれで寂寥なものだ。うーむ。
【2回目】
そういえば、離婚のもう一つの原因として、
「旦那の財布から毎日1,000円抜いてたのに気付いてくれない。
 その総額が先日めでたく50万円になったので?離婚」
というのがあった。優しい旦那だろうが、あまりにも気付いてくれないと
寂しくなっちゃうことって、あるよね。というのは良く分かるんだろうけれども。

②演劇集団キャラメルボックス『魔術』 原作/芥川龍之介『魔術』★★★★/★★★★
魔術ができる異国の少年のもとを訪れた日本人の青年の話。
魔術を教えてくれ、という願いを快く受け入れる少年。ただし、私利私欲のために術を使わないのなら、という但し書きのついた試練に、
結局は私利私欲が出てしまって、という中身。2人芝居で演者は3人。演者が話者になったり、ナレーターになったり、
そして全員がバケツドラム的なものを叩いたり、という構成。非常によく出来たお芝居で、
芥川龍之介の「魔術」を知らないので、どういう話なのか知れて良かった、という感想。
そこまで突き抜けて何か、というものはなかったかもしれない。
【2回目】
1回目と2回目の間で、芥川龍之介の「魔術」が青空文庫にあったので、
寝しなにMacのスピーチで読ませながら寝た。
今回の脚本との違いは、後半の主人公が人に魔術を見せる場面で、
原作では友人数人が相手だったのが上司になったこと、
上司の奥さんが主人公の元恋人という設定が追加されていたこと、でした。
上司の奥さんも賭けの対象になるんですが、元恋人も自分の下に戻ってくると思うと、
やっぱり欲望が上乗せになっちゃうよね!という感じはある。

③ZURULABO『ワルツ』★☆/★
花束を持った男性がいろんなきっかけ(交通事故音)でボロボロになり、
「まゆに会いたい」「ピアノの発表会」などの文字が流れる。
声が登場し、「ピアノの先生の精子になれれば」みたいな、訳の分からない言葉を言う。
そして、まゆが登場し、ピアノを弾くのだが。
最初の男性がピアノの先生になって、ピアノを弾くまゆに襲いかかる。
で、なんか今度はまゆが倒れて、声が「ピアノの先生の奥さんの卵子になれれば」みたいなことを言う。
えーと、全体的によく分からなかったです。冊子には、
「男性はピアノが聞きたかった。女性はピアノが弾きたかった。声は頑張りたかった」と書いてありました。
男も女も声もやりたいことがあったということかもしれない。私は置いてけぼりにされた。
【2回目】
1回目が一番分からなかったので、注意して見たのですが。
男がキモめだったので、まゆという女の子に好意を寄せているストーカーかと
思ったんですが、後ほど一緒に暮らしている場面(?)も出てくるので、
夫婦か親子ということになるのだろうか。
まゆという女の子(31歳)のピアノの発表会に、
旦那か親が行こうとしたら事故に遭ってなくなってしまう。
どうしても発表会を見に行きたいので、「声」の助けを借りてピアノの発表会に行く手段として、
ピアノの先生の精子になる、ということのようです。
男の人が派手めの衣装を着たときは、それは男ではなくピアノの先生ということなんですね。
で、声が「ピアノの音がキ○タマに響くと良いのだけど」と言うんですが、
実際に響いてしまい、ピアノの先生の精子が暴走してまゆという女の子に突進して、
まゆという女の子は「まさかのショック死」するという訳なんですね。なるほど分からん。
まゆがショック死した後に男と女が一緒に暮らしていて、
男の方が役所に出かけると、女(まゆ)は「タッキーに会いたい!」と
叫び始めます。ここで、あれ?男と女は夫婦じゃなく親子なのか?と思っちゃった訳なんですけれども。
で、タッキーに会いたい女のために、「声」がアイディアとして
「ピアノの先生の奥さんの卵子になれば」とアドバイスするんですが、
ここはいよいよもって全く訳が分からなくなって自分が爆裂四散した。

この演劇、分からないな〜って人も少なくないと思うんですが、
笑いどころのたびに数人が「ハハッ」て笑うのが聞こえるので、
理解できる人もいるのだろう、と思いながら見ていました。

④ブリーズアーツ『真夜中の屋上で』★★/★★★
最後の方に出てきた派手なビジュアルの人は誰だろう、と思ったんですが。
最後の挨拶で「声優による演劇」ということで、ああ、緒方恵美さんだったんですね。と納得しました。
声優さんだからマイクがあったんだー、とも思ったんですが、
席が端っこの方で人の影になって誰が今喋ってるか分からなくなったりとか、
基本ビジュアルでなく声メインのお芝居なので、次第に眠くなってしまいました。
話としては、もう亡くなっちゃった兄貴的な存在の人に、真夜中の屋上に行くと会えるから会いに行こうぜ、
という話だと思います。演者の中に中学生声優さんも居た模様。
【2回目】
こちらも今度は1回目より見やすい席だったので追いかけられました。
思ったよりもちゃんと?朗読劇になっていて良かった。
ただ、脚本がありがちで、ENBUゼミナール卒業制作作品みたいな感じに思えてしまったところは否定できない。

⑤オイスターズ『またコント』★★★★/★★★★☆
踏切の前のサラリーマン。鞄を置いて穏やかではない。
そんな自殺しそうなサラリーマンの前に男女が現れ、女の方がサラリーマンに、男のお笑いの相方になって欲しい、と申し出る。
巻き込まれたサラリーマンが途中からノリノリになって……という展開。
口ひげのキャラ強めの男性はアホロートルの安田さんというお笑いの方。知ってる。ような気がする。
アホマイルドの方が印象強いけど。(アホマイルドずいぶん前に解散してた)
まぁ、素直に笑える演劇でした。
【2回目】
あまりロジカルじゃないけれど雰囲気と勢いと元気さでハハハッと笑える作品ですね。
初回も2回目も暗転と同時に拍手が起こったのは、この作品でした。

⑥Mrs.fictions『 上手(かみて)も下手(しもて)もないけれど』★★★★☆/★★★★
3回目か4回目か5回目か6回目。
ひょんなことから主演俳優の楽屋に入り込んだ新人女優が、主演男優といろいろな
関係になりながら人生の終幕を迎えていく物語。楽屋で化粧をしたり衣装を替えて行くうちに、お互いに老けていくという組み立て。
結局泣いちゃうけど、さすがに何回も見てるからなー。
【2回目】
昨日は数年?ぶりでしたが、4回目か5回目か6回目か7回目の観劇の今回は昨日ぶり。
きれいにパッケージされた作品ですが、さすがに昨日より感激の度合いは下がりましたね。
15 Minutes Made in本多劇場

15 Minutes Made in本多劇場

Mrs.fictions

本多劇場(東京都)

2023/02/22 (水) ~ 2023/02/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/02/25 (土)

ロロ、オイスターズ、キャラメルボックスが良かった☆

なるべく派手な服を着る

なるべく派手な服を着る

MONO

AI・HALL(兵庫県)

2023/02/22 (水) ~ 2023/02/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/02/25 (土) 13:00

座席D列21番

初演よりしっくり来たというのが、正直なところ。もう15年も前が初演だなんて月日が経つのも早いと感じます。物語も普通に見えて出てくる人たちが少しおかしく、バカバカしく笑えました。
この劇団の代表作と言えるでしょう。MONOを初めて見る人にもお勧めします。

アプロプリエイト―ラファイエット家の父の残像―

アプロプリエイト―ラファイエット家の父の残像―

ワンツーワークス

赤坂RED/THEATER(東京都)

2023/02/16 (木) ~ 2023/02/26 (日)公演終了

実演鑑賞

力作。
演劇らしい演劇。
新劇の趣が。

コウセイ

コウセイ

ラビット番長

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2023/02/23 (木) ~ 2023/02/26 (日)公演終了

実演鑑賞

すごい。
今までに見たラビット番長で一番の衝撃作。

ネタバレBOX

予想の上を行く結末。
もやっとした重いものが心に残る。
それがまた良い。
ノワール作品を作ってきた成果でしょうか。
コウセイ

コウセイ

ラビット番長

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2023/02/23 (木) ~ 2023/02/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 実話がもとになっているという。如何にも人を人として扱わないこの国の状況をよく映し出している。
  オープニング、自分ならもっと残虐な台詞を置く。とは思ったものの、そこは「ラビ番」の戯曲家・井保さんの温かいお人柄のよく出た冒頭である。当初予想していた通りタイトルに当てはまる表記は幾通りも在る。(追記2.26)

ネタバレBOX

 もとになった事件は、今作を観て初めて知ったが岡田更生館事件と呼ばれる。今作で描かれているように収容者の1人(詩人)が脱走に成功(1949年2月)し、施設内の凄惨な実情を訴えた事がきっかけであった。凄いのは詩人の訴えを受け本当に毎日新聞社会部の記者2名が潜入取材を行ったことである。
 衆知の如く戦後の混乱期に於ける一般都市庶民の飢えは、食うや食わずの戦中よりも酷かった。というのも戦中は曲がりなりにも食料分配自体が配給制で庶民に行き渡っていたが、敗戦後のどさくさの中では弱者には行き渡らない。ハイパーインフレの影響で不法な闇市や買い出し で食料を調達しなければ飢えて死ぬのみであった。実際、法を順守して餓死した裁判官が実在した、という噂話は自分たちが小学生時代には何度も聞かされ“愚かな奴”と考えて居たことを思い出す。大人になって、本当にそんな裁判官が居たのであれば、その頃は未だこの「国」にも正義の観念は生きており実践した大人が居たのだと考えるに至ったが。
 By the way,サンフランシスコ講和条約がオペラハウスで結ばれたと同じ日、アメリカは旧安保条約調印式を、オペラハウスではなく米第6軍の下士官クラブで、吉田茂との間に上げた。この2つの条約の内、旧安保条約に現在の地位協定と実質は殆ど変わらない日米行政協定が含まれていたわけだ。アメリカは2つの条約発効(1952.4.28)によってポツダム宣言でもサンフランシスコ講和条約でも禁じられていた占領軍撤退を免れ、その真の目的を果たした。即ち日本はこの協定によって実質アメリカの植民地と化したのである。(詳細を知りたい方は、地位協定や行政協定について書かれた書物、資料を自分で渉るべし。上記の文章に若干矛盾があるように感じる方々は秘密協定もあるからと答えておく、調べてみなされ。)
 さて基の話・岡田更生館事件に戻ろう。当時は未だ、復員兵や引揚者、被災者、戦災孤児が溢れ浮浪者化していた。GHQはこの有様を問題視、解決するよう命令した。これを受け日本政府は浮浪者強制収容施設を全国62ケ所に設置、岡田更生館はそのうちの1つであった。
  実際、施設内で行われていた虐待、虐殺、死体遺棄、施設費等の横領は、今作に描かれた通りの凄まじいものであったようだ。また、今作で描かれている通り施設長の巧妙な施設実態隠蔽工作及び巧みな偽善的言辞によって、記者たちの命懸けの潜入取材によって実態が暴かれる迄は模範施設との評判を得ていたことも事実である。
 これらの隠蔽構造や詭弁は、現在の愚劣極まる政治とそれを許容している、臣民としか思えない事大主義者・日本人の大多数に呼応するが、この事大主義を支えているものこそそれを殆ど意識できていない日本人の差別意識の慣習化としての財産贈与の基本形・男子・長子相続を浮かび上がらせているのであろう。法的実態は美濃部達吉らが主張した天皇機関説に近かったかもしれないが、この形は大日本帝国憲法で天皇を唯一の主権者と規定し国民を臣民として差別化・人間として扱うというより単なる戦場の駒として扱う本質的非人間化をも意味している。そして非人間化されたヒトは最早人間では無くなっているから、奴隷としてアメリカに今も収奪され続けていることに痛痒を感じることも無い。それどころか、この事実を指摘されると悪あがきをするのである、滑稽なことだ。ということまで深読みしてしまった。
 一方、今作が如何にもラビ番の作品であるのは、棋士・増山の天衣無縫と温かさ(当然、某著名棋士を想像させる)とその妻・葉子{(将棋以外は何もできない夫をそれでも、見捨てず掌で遊ばせているような素敵な女性。而もそれができるのは、彼女が田畑を遺産として受け継いでいるからである)この相続の形が男子・長男でないことに着目したい}そして隣家の娘・帰って来るお兄ちゃんとの対局の為駒を動かす里子との関係、脱走した詩人が実は里子の兄を殺害していたという悲劇に、にーさんと(棋譜)が絡む諧謔。新聞記者4名の関係、配役の面白さ等々だ。
 コウセイにどのような漢字を当てるかは簡単だから幾通りも考えて欲しい。


15 Minutes Made in本多劇場

15 Minutes Made in本多劇場

Mrs.fictions

本多劇場(東京都)

2023/02/22 (水) ~ 2023/02/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

 6団体トータル4つ☆

ネタバレBOX

 舞台美術はちょっと変わった発想で作られているように思う。かなり大胆で限られた空間を巨きく見せる工夫が為されているように感じた。6つの団体が各々15分の持ち時間で1作品を上演するという企画なので、どのようなタイプの作品にも対応し得ると同時にマッチするある種の抽象度も具えた優れた舞台美術であり、照明も良い。
 各団体、各々の個性を出しているが特に気に入ったのは、キャラメルボックスの上演した「魔術」と主催のMrs.fictionsがトリを飾った「上手も下手もないけれど」

信長ピンポン

信長ピンポン

劇団ベイビーベイビーベイベー

萬劇場(東京都)

2023/02/22 (水) ~ 2023/02/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

高校卓球部のスポ根舞台
強豪校と弱小高のわかりやすい対立構図とヒロインと幼なじみの三角関係、更に信長と光秀の亡霊も出てきて対立関係で卓球合戦というベタな内容。
伏線的なものは無く、まっすぐな青春ストーリーの学園ものが好きなのでとても楽しめました。
ただ、150分は長い。

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