最新の観てきた!クチコミ一覧

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カミサマの恋

カミサマの恋

ことのはbox

萬劇場(東京都)

2023/03/01 (水) ~ 2023/03/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

-Team箱-を観劇。
素晴らしい、あっという間の2時間余でした。

ネタバレBOX

カミサマの言葉は、冷静になれば当たり前の事ではあるが、当事者になればなかなかうまくいかないという感情を、良い方向に導く現代のカウンセラー・心理学者のようでした。
次々と訪れる人々…この先、どんなことが起こるのか?と心地良い緊張感を保ったまま、最後まで観劇できました。
科学技術だけでは推し量れない、『神降し』『仏降し』の場面は、とても印象的でした。
なるべく派手な服を着る

なるべく派手な服を着る

MONO

吉祥寺シアター(東京都)

2023/03/03 (金) ~ 2023/03/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

『おそ松くん』の亜種みたいな喜劇。増築を繰り返したせいで迷路のように入り組んだ家。茶の間の押し入れの隠し通路を通らないと台所にまで辿り着けない。父が危篤で六人兄弟が久方振りに揃う。長男だけが書道家の父の跡を継いで実家暮らし。
上の四兄弟は四つ子、五男は存在感がなく誰も思い出さない。六男は養子で四人の兄にとっては可愛くて仕方ないマスコット的存在。
次男の内縁の妻、四男の内縁の妻、五男の彼女も連れて来られる。

奇妙な味わいの作風、謎ルールに縛られた家。全員妙にキャラが立っている。早逝した母親への愛慕。
家族が他人になっていく瞬間、他人が家族になっていく瞬間、言語化出来ない人と人との感覚。空間と時間の共有、優しさの共有。手触りで相手の存在を確かめ合い心を許し合う。階段の隅で誰にも気付かれずずっとそこに居た、ラストの五男の涙が美しい。
キーワードは「おひおひ」「オロロンロン」。

ネタバレBOX

長男の奥村泰彦氏はジャンポケ太田っぽい。過去に強盗殺人事件の容疑者として誤認逮捕されたことを引きずっている。
次男の水沼健氏はトランプの新しいゲームを次々と開発するが難解で不条理なルールが不評。長男になることに憧れている。
その内縁の妻、石丸奈菜美さんは西山喜久恵っぽい。二面性が強く、男性がいない席では山賊みたいな振る舞い。兄弟の亡き母にどこかしら似ているらしい。
三男の金替康博氏は著名なカメラマン。モロ師岡っぽい。
四男の土田英生(ひでお)氏は体格がよく妻を何かと怒鳴り散らす。学校に行ってなかった為、ものを知らない。作・演出も兼ねている。
四男の内縁の妻、高橋明日香さんはドMで罵倒され叱られることで自分の中の不安感をかき消している。SKE48の荒井優希と森下愛子を足したような美人。
五男の尾方宣久氏はやたら派手な服装で木下ほうかっぽい。誰の記憶にも残らず、誰もが存在をすぐに忘れ去ってしまう。六男が可愛がられているのを見て、養子に憧れている。
五男の連れて来た彼女は立川(たつかわ)茜さん。清潔感のある美人。四男のカメラマンの写真集をコンプリートする程のファン。
六男の渡辺啓太氏は大柄な体格だが未だに子供扱い。兄ちゃん達に任せておけば大丈夫と絶大な信頼を寄せている。

各キャラ設定が細かく描き込まれている為、至る所で「てんどん」(リピート・ギャグ)が繰り返される。五男を無視、六男に夢中、妻を叱り付ける四男、台所に辿り着けない女性陣、次男の妻の豹変。

死の床にあった父親が六男だけではなく、全員養子だったことを明かす。五男だけ母親とケーキ屋の爺さんの子供。全く血の繋がっていない子供達を本当の子供として育ててきた父親の凄さ。母親は男にだらしない性分だったらしい。それを知って家族というものの括りが壊れてしまい、何となく皆他人行儀になっていく。変わらないのは五男の寂しさだけ。

帰りの電車で荻窪駅周辺がカオス。右翼の街宣車が大音量で中核派の杉並区議会議員・洞口朋子のデモ行進を邪魔しに襲来。警官隊が集結で厳戒態勢。一瞬、洞口依子かと思って驚いた。
天使は毘沙門天に射貫かれる

天使は毘沙門天に射貫かれる

劇的☆爽怪人間

ウイングフィールド(大阪府)

2023/02/18 (土) ~ 2023/02/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

千秋楽観劇
引きこもり、性に忠実、金に目が…
不良の様で実は超~真面目なモンちゃんに寄ってくる面々。

破天荒な感じから、悶々なラストへの落差、劇的☆爽怪人間さんらしい公演!
これも人生、短気は損気、真っ直ぐ生きて損なら仕方なし、と自己納得!

カレーと村民

カレーと村民

ニットキャップシアター

吹田市文化会館 メイシアター・中ホール(大阪府)

2023/02/18 (土) ~ 2023/02/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

吹田公演千秋楽観劇。
戦死者出しつつ日露戦争勝利に沸き、揺れる吹田村。
昔の私の実家もこんな感じだったかも?

この時代の人達が日本の事·家の事·これからの事、真剣に考え、一生懸命生きた姿がありあり!
温故知新を感じつつ、愉しく面白く、〆の吹田公演拝見!

雨の壜(アメノビン)

雨の壜(アメノビン)

空の驛舎

布施PEベース(大阪府)

2023/02/17 (金) ~ 2023/02/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

楽日観劇。
生死と背中合わせの非日常が、日常化する病院、との境目。
待合室で交わされる…
看護師、患者、面会者の会話。

気遣い·心配·不安、打ち寄せ帰す様々な壜の中の想い。

父、祖母、義父…
様々な大切な人達とのお別れが思い出され涙が溢れた!
良かった。

記憶

記憶

劇団The Timeless Letter

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2023/02/18 (土) ~ 2023/02/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

team記 初回観劇
本当に大切な人達が思い出され、頭の中をグルグル駆け巡った。
(隣の方は早くから号泣😭)私もつられてウルウルウル…
そして終盤、涙が次から次と溢れて😢
どの役者さんも良い味出されてました。
ダンスも良かった。
team想も観たい!

三文姉妹

三文姉妹

T-works

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2023/02/09 (木) ~ 2023/02/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

大阪千秋楽観劇
徐々に明かされる3姉妹そして父との関係や想い…

女優3人、是常祐美、丹下真寿美、原田樹里 さんの演技が絶品!
幼子のじゃれ合いから、年月匂わす大人を垣間見せる感じ、素晴らしい。
ただ設定が複雑な割に、本のメリハリが少々抑え気味で、少しもったいない感じ…
楽しめたが期待が大きい分、今回は辛口の★3つにしておきます。
次回も楽しみにしてます。

ぱくっと! 2023(パフォーミングアーツ&コンテンポラリーシアター大阪 2023)

ぱくっと! 2023(パフォーミングアーツ&コンテンポラリーシアター大阪 2023)

大阪市立芸術創造館

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2023/02/04 (土) ~ 2023/02/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

Fブロック3劇団、千秋楽観劇

■にほひ:海へゆく花筏
兄の死を受け入れられない恋人と妹…
2人の距離感の移ろいが良い。

■THE GO AND MO'S:黒川の煙
漫談講談も良いが、2人コントが好きかも!

■ノラ:澄
叙情の様で叙事的?
台詞の脈絡は??でしたが、とても幻想的だった。

6人の悩める観客

6人の悩める観客

壱劇屋

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2023/03/03 (金) ~ 2023/03/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

演者も観客も、裸の王様になっていませんか?
ワクワクするお芝居でいいじゃないですか、面白かった、シェイクスピアの暴れっぷりで、全部持っていってしまったね。
お芝居観られてありがとう♬♬!

僕と私の奇妙な文通-演人的短編集-

僕と私の奇妙な文通-演人的短編集-

演人の夜

シアターシャイン(東京都)

2023/03/02 (木) ~ 2023/03/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

最終日を観劇してきました。
演人の夜の作品を見るのは、コメフェスの「もしも生殺与奪の権を私が握ったら」以来です。

今作は主宰さんが述べられているとおり、シンプルで分かりやすいお話がギュッと詰め込まれた印象。

ネタバレBOX

一応メインストーリーはありますが、物語間の関連性はさほど無い。
最後の「親愛なる愛親」と「君の世界を素敵な色に染められたなら」の二つに多少ある程度。
舞台美術はほぼ無いが、壁に掛けられている絵の意味が最後に分かります。
ザ・フラジャイル ライト/レフト

ザ・フラジャイル ライト/レフト

miuna

スタジオ空洞(東京都)

2023/02/28 (火) ~ 2023/03/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

おもしろかったです。
屋代さんの脚本はヤクザ(関係者)登場率たかめですよね。

しゃぼん玉の欠片を眺めて

しゃぼん玉の欠片を眺めて

TOKYOハンバーグ

駅前劇場(東京都)

2023/03/03 (金) ~ 2023/03/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/03/05 (日) 14:00

座席1階

かつて3人の子どもを育てた夫婦が建てた多摩川沿いの家に、今は年老いた母親が一人で住む。さして汚れも目立たないのに、母親は半年に1回だったハウスクリーニングを月に1回頼むようになり、さらに「次の日も来て」というようになった。家族経営で顧客が少なく、「お客が頼めば汚れが目立たなくても掃除をするのがプロだ」と言う社長。しかし、この母親がハウスクリーニングを頼むのには別の理由があった。

老親と子どもたちの擦れ違いは、お互いの事情を思いやる心から生まれているのではないか。今作も、「子どもには迷惑をかけず一人で暮らす」という母親に対し、3人の子は「いつ何時何が起きるか分からないから」と傘寿の祝いにかこつけて長女宅への同居を持ち掛ける。特に今回の夫婦の場合、夫が要介護となり施設に入居して死亡するという経緯をたどり、自宅で暮らせなかったという無念さが母親のかたくなさにつながっていると思われる。
どこにでもあるような親子の物語で、それぞれの事情を会話劇を通して浮き彫りにしていく。うまいと思ったのは、母親宅に入ってくるハウスクリーニング業者の視点でも語らせていることだ。実家に寄り付かない3人の子どもたちと対照的に、ハウスクリーニングに訪れる従業員たちがまるで実の子どもか、あるいはヘルパーさんのような立ち位置になっていて、親子のすきま風を際立たせる。

こうした親子の再統合の小道具がしゃぼん玉だ。ノスタルジーもあって、すこしほろりとさせられる。自分としては最後に描かれる母親の姿には残念な感じもしたが、劇中登場する喫茶店の名前が「家族」を象徴するところなどには少し、胸が熱くなった。

DADA

DADA

幻灯劇場

AI・HALL(兵庫県)

2023/03/03 (金) ~ 2023/03/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

初めての幻灯劇場さん、めちゃくちゃよかった。若い劇団さんで、おばちゃんに理解できるかな、共感できるかなと不安だったりもしたけど、全然そんな心配はいらなかった。物語も歌もダンスもステキ、出てくる人と幽霊は思いやりがあって、温かい気持ちになれた。

かさじぞう

かさじぞう

若だんさんと御いんきょさん

THEATRE E9 KYOTO(京都府)

2023/03/04 (土) ~ 2023/03/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

一本の作品を、三人の演出家に演出してもらう企画
①演出家の演出意義が全くわからん
舞台が折角有るのに、全く有効に使えてない…客の観る位置をまず考えて演出すべき 一番❌だった
②近代系の人だったのかな
演出は個人的に一番良かった
一番楽しめた
③これはこれで良かった
ファンタジーとはいかないまでも、しっかりと出来上がっていた
アフタートークでも女優はしっかり受け答えしていて、今後期待したい

無償の愛

無償の愛

Orgel Theatre

東中野バニラスタジオ(Vanilla Studio)(東京都)

2023/03/03 (金) ~ 2023/03/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

とても面白かったです。お二人のお芝居や映画は何度も拝見しており、応援しているお二人です。今回も内容、お芝居共に素晴らしかった。難しいテーマと言うか演じるのも難しいと思いますが、見事だったと思います。間近にお二人を拝見できてとてもよかったです。内容も自分なりの解釈を加えながら考えたいとおもいました。今後も、ご活躍期待してます

無償の愛

無償の愛

Orgel Theatre

東中野バニラスタジオ(Vanilla Studio)(東京都)

2023/03/03 (金) ~ 2023/03/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

なるほど~ 思いの丈をぶつけたといった感じの物語である。女性二人の或る意味 特異な情況を濃密に描いている。物語の面白さは、それをどのように表現するかがカギになる。少しネタバレするが、そこに登場しない同じ名前の女性<2人>を それぞれ1人二役で立ち上げることで、悩み苦しむ今の状況を描き出す。勿論 違う人物を表現するため 細かい仕草<外見含む>や別人としての性格<演技>が求められる。そのため、現に登場しているミヅキ(阿久澤菜々サン)とイツキ(伊藤梢サン)には、或る設定をしている。二人の演技力は確か、その設定によって更に明確な別人が立ち上がり、それによって奇妙な関係が鮮明になる。全体としては「無償の愛」ならぬ「無性に会い」たい といった印象である。

物語は、病院の休憩室で出会った清掃員のイツキと看護助手のミズキの奇妙な会話が 漂流するように展開していく。互いに抱えるジレンマがいつの間にか錯綜し、それによって問題が複雑化したり単純化したりする。その揺れる想い…可笑しみと感傷的という絶妙の心情を織り込んだ珠玉作。
(上演時間1時間10分) 

ネタバレBOX

舞台美術は中央奥に屏風のような衝立、その前に横並び椅子とテーブル、上手にベット、下手にカウンターがあり、縫いぐるみ等の小物が置かれている。その小物は全て劇中で使用する。病室内の休憩室という設定であり、二人の会話劇としては十分なセットである。

物語は、ひょんなことで知り合い 自然と心を通わせていく過程が微笑ましくもある。そのうち、読み書きが出来ない清掃員 イツキと同性愛者で看護助手 ミズキの思うようにならない日々、その鬱積した それぞれの思いをぶつけ合う様な会話へ変転し切なさが溢れ出す。その〈人物〉設定の妙と情況が秀逸である。
イツキには10歳になる娘サラがいるが、事情があって一緒に住んでいない。その娘がもうすぐ10歳の誕生日を迎えるのを心待ちにしている。一方 ミズキは同性の恋人サラがいたが、自分が看護師を目指すことによって、別れを告げられた。或る出来事を契機に、二人はそれぞれが抱える秘密を打ち明けることになり、図らずも自分自身と向き合うことになる。「なるほど」は、劇中 ミズキが頻繁に発する言葉で、自分を納得させ 他者を肯定〈共感〉するかのようだ。

知的障害のようなイツキのピュアだが、どことなく危うい言動と行動。ミズキの知的で思慮深さを思わせるが、精神面では脆さも見える。人は完ぺきではない、その揺らぐような心の彷徨と咆哮、それを瑞々しく描いている。共通しているのは、葛藤を抱えながらも前進しようとする〈日常の〉姿。静かな心の交流を観せつつ、冷徹な観察眼によって ぎこちない感情の機微を丁寧にすくい上げる、そんな描き方が上手い。

一人二役は、髪の毛を結う 梳くことで、サラという娘や恋人という別人を表す。移動しながらさり気なく別人格を立ち上げる。このサラや入院患者、その観えない人物との関係〈演技〉が巧い。
どのような生い立ちで境遇なのか、そこは説明を省くことで理解することが難しそうな〈気になる〉過去を観客の想像力に委ねる。本作は今を切り取り、人が人とどう繋がりをもち、どう生きていくかといった未来を描いている。
次回公演も楽しみにしております。
ザ・フラジャイル ライト/レフト

ザ・フラジャイル ライト/レフト

miuna

スタジオ空洞(東京都)

2023/02/28 (火) ~ 2023/03/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

レフトとライトは同じ世界の違う話。どっちもいいし、両方見ると分かることもある。どちらも2回見たが、2回目も面白かった!

ムーンパレスの解凍法

ムーンパレスの解凍法

江花実里企画

STスポット(神奈川県)

2023/03/03 (金) ~ 2023/03/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

#江花実里 #江花明里
#荒波タテオ #大浦孝明
#小島あやめ #田中勝彦(敬称略)
架空畳の #小野寺邦彦 さんが作・演出。
ニッポニア・ニッポンの時知らずの朱鷺がノックしてターンする。腐りかけが美味しい発酵DIEオード。観音開きの図書館で鉄郎とメーテルが一つの機械の体を手に入れる。
まるで酩酊して大混乱した人の発言みたいだけれど、そんなことになるくらいの絶叫アトラクションに乗った気分。文語定型詩をブルージーなJAZZのリズムに乗せた大量の情報のマシンガントークを浴びた気分と言い換えてもイイ。
豊富な知識と資料に基づく、言葉遊びとも掛詞とも言えるような脚本と、あの疾走感の強い発語が小野寺氏の演出の真骨頂だと感じている。一瞬でも気を抜けば言葉が目の前を駆け抜けドップラー効果を起こしそうで、聴き逃さないように、物語から振り落とされないように言葉を必死にキャッチしようとして味わうこの疲労感は嫌いじゃない。90分とは思えない濃密な時間にホロ酔いで帰路に就く。
江花姉妹の色味の違いがクッキリと浮かび上がる。そのどちらも艶やかでキュートでチャーミング。
主宰の江花実里さんによる前説と終演の挨拶から、公演に対する演劇に対する情熱が溢れ、誠実なお人柄が滲む。
この企画が続くことを強く強く願わずにはいられない。

マギーの博物館

マギーの博物館

劇団俳小

サンモールスタジオ(東京都)

2023/03/03 (金) ~ 2023/03/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 物語と作品内容は観て頂くとして、欧米の演劇作品は何と言っても論理的な展開をみせるな、と改めて感じた次第だ。(追記後送)

ネタバレBOX

作品の主張は労働争議を中心テーマとして弱者即ち被雇用者としての労働者と資本家即ち雇用者としての支配者との相関関係を描く。要約すれば、力VS人間として生きる誇りの争闘である。どちらを選ぶか、そのギリギリの状況を提示することで、今作は観客に究極の選択を問う。
カミサマの恋

カミサマの恋

ことのはbox

萬劇場(東京都)

2023/03/01 (水) ~ 2023/03/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

《Team葉》を鑑賞。既成戯曲を上演する団体なので、脚本と芝居を別にして感じたことを記す。

まず脚本について。舞台上の出入りが多くて慌ただしく感じる。(その都度、玄関のチャイムが鳴るので余計に)登場人物が多い分、各人のエピソードが積み重なっていくと多少冗長感がある。(嫁姑問題はいかにもありそうな内容で面白いけど)話の展開に、飛躍を感じたり疑問の残るシーンがある、など気になる点はあるもののラストは一気に巻き返して静かに胸を打つ佳作になっている。

上演された芝居について。文句なしです。遠藤道子を演じる木村望子さんはじめベテラン女優陣がいかにも津軽地方のおばさん、でいい味出してます。他の俳優さんも含めて、この団体は本当に言葉を大切にしているということが深く伝わってくる。日本家屋のセットも質素ながらいかにもな造りで、まさに目の前で津軽の一家庭で起こる出来事を観ているような空気感に包まれていました。お見事。

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