最新の観てきた!クチコミ一覧

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気配

気配

カンパニーデラシネラ

北とぴあ ペガサスホール(東京都)

2023/03/23 (木) ~ 2023/03/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

小野寺修二氏は天才なのだろう。
一体どうやってこの空間を導き出しているのか。
どこに(頭の中の)カメラを置いて切り取っているのか。縦横無尽にカメラが動き何台も違う角度のものに切り替わる。バレットタイムのようなパースペクティブ目線で脳が作られているのか。光と影、空間認識能力、人の描く動線、こだわり抜いた音。聴こえるどんな音にも必ず意味があり、タイミングから音量から練りに練られている。必ずこうでなくてはならない完成形が見えているのだろう。

夏目漱石の『門』を舞台化。まるで鈴木清順の世界。チーンとりんが鳴る。格子戸、窓枠、動く床、走るミニチュア模型、壁に投影される影絵、縫い物、電話、揺れる車両、新聞、明治末期の空気感。

主人公の田中佑弥氏、寺脇康文っぽい。強調した肩幅、汗がボタボタ滴り落ちている。ずっと俯いて暮らす、物思いにふけった受け身の男。
奥さん役の兵藤公美さんは室井滋や森口博子系の顔立ち。このもの静かな和服の女性が内に秘めた情念を時々露わにする瞬間がある。そこが今作最大の魅力。
崖の下に暮らす夫婦の何てことはない日常。何かをしなければならないような気がするが、さしあたって何かをするつもりもない。

狂気の歯医者は藤田桃子さん。
崖の上の屋敷の主人は小野寺修二氏。
訪ねて来る弟は浅井浩介氏。

酒井抱一の屏風が美しい。
下に降りては上がる、揺れる裸電球。紐一本を引っ張るだけの仕掛けで見事な光の演出。
紅い鞠を追い掛ける夢。

一番の名シーンは弟が帰ると、『パルプ・フィクション』のように情熱的にサルサを踊り出す二人。(SEXの暗喩)。静から動への転換が巧い。
是非観に行って頂きたい。

ネタバレBOX

大学時代に親友の内縁の妻を奪った主人公。学校を辞め実家からは見捨てられ住居を転々とし二人で細々と暮らす。今は東京で公務員の職を得て、崖の下の借家住まい。親と伯父が亡くなった為、高校生の弟は大学に進学する為の学費を工面出来ず頼ってくる。どうにも手をこまねいて何をするにも決断の遅い兄にうんざりする弟。
ある晩、崖の上の屋敷に泥棒が入り、落とした手文庫が斜面を滑って転がっている。届けに行く主人公。それをきっかけに屋敷の主人と親しくなる。近い内、弟が満洲から帰って来るので会わないかと誘われる。弟が一緒に連れて来る友達が大学時代の親友であることに気付き青ざめる。彼と顔を合わせない為に十日程、禅寺に入る主人公だった。

構成をもっと弄ってもよかった。ラストの禅寺のシーンがなかなか伝わらない。弟の要件もよく判らない。原作を頭に入れて観るとまた違うのかも。

世間を棄てて一緒になった二人だけにしか解らない不思議な幸福。その気配。

SION『12月』
そして俺ときたらいつもこの頃になると
何かやり残したようなやわらかな後悔をする
あげとーふ

あげとーふ

無名劇団

無名劇団アトリエ(大阪府)

2023/03/17 (金) ~ 2023/03/21 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

若いエネルギーの溢れる舞台でとっても楽しかったです。
面白いだけじゃない悩みや
そして友情にジンとくる。

4人のアケミも面白かった(*^◯^*)

もっとロングランで色んなバージョンが観たい♡し、もっと多くの人に観て欲しい♡

短距離走のスピードで
長距離走してるみたいな無名劇団スゴイヽ(´▽`)/

あげとーふ

あげとーふ

無名劇団

無名劇団アトリエ(大阪府)

2023/03/17 (金) ~ 2023/03/21 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白かった
ストーリーがとてもわかりやすかった
楽しく観れました

あげとーふ

あげとーふ

無名劇団

無名劇団アトリエ(大阪府)

2023/03/17 (金) ~ 2023/03/21 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

青春群像劇!
前半はドタバタとした内容から心に響く展開へ。
音楽とマッチしていてほんと青春ですね。
熱いキャストの演技見応えありました。
小さな劇場でも成立するお芝居面白かった。

あげとーふ

あげとーふ

無名劇団

無名劇団アトリエ(大阪府)

2023/03/17 (金) ~ 2023/03/21 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 「4人のアケミ」役者さんが変わって演じる3パターンを観たくて3回アトリエ(劇空間)に行きました。同じ人が別の役を演じるという、観客にとってもお得な感じも味わえて楽しかったです。「あげとーふ」は同じだけど、展開が分かっているからこそ、細かい描写に納得感があったし、より楽しむことが出来たんだなぁと思いました。今後の活動に期待しています。

WWW.

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三匹と三羽

シアター711(東京都)

2023/03/23 (木) ~ 2023/03/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/03/23 (木) 19:15

若手で期待してる劇団2つが合体した。面白い。(2分押し)106分。
 とあるマイナーなアニメのファンサイトを中心に、聖地巡礼や陰謀論など、今の時代にいかにもありそうなエピソードが展開され、興味深い物語ができていた。一昨年から個人的には星5つが続く劇団かるがも団地と、元気でテンポよい作品で興味を持ってた劇団猿博打が、共同で作品を作ったのだが、いつもとは少しテイストが違っているものの、楽しく見せてもらった。猿博打の3人は出演、かるがも団地の3人は作・演出,製作,衣装・美術と役割は違うが、しっかりとした作品だった。ただし、作・演出の藤田がかるがも団地で見せる小気味よいギャグ等が今一つテンポに乗り切れていなかったのは、初日ということもあるのだろうか。軸になる美知留(村上弦)の恋人と称する語り手の飛雄(てっぺい右利き)の佇まいがいい。

卍珠沙華

卍珠沙華

ヅカ★ガール

レンタルスペース+カフェ 兎亭(東京都)

2023/03/22 (水) ~ 2023/03/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

未見の団体。全員女性で禁断の世界を描く。
満席の人気公演。キャスト全員での出迎えとお見送り(物販兼ねて)といった心配り👍

谷崎潤一郎の「卍」を、「令和5年の新解釈にて再哲学し、ズカ★ガール流に描き出した意欲作」という謳い文句…観(魅)せるといった華やかさが印象的であった。新作を書く”先生”の原稿用紙の上、四つ巴の恋愛悲喜劇を爛漫と乱れ咲くという執筆<行為>、それと作品<物語自体>として同時並行して展開していく。原作の「卍」<まんじ>は、その文字の形が、主要な登場人物4人(園子、光子、孝太郎、栄次郎)の輻輳した関係を暗示している といったもの。基本はそれを準えている。

今でこそ LGBTQはあまりスキャンダラスといった驚きはしない、というか 逆に現代の多様な性の在り方〈性的マイノリティ〉として注目されている。「卍」が連載された昭和3年当時は かなり刺激的だったのではなかろうか。「同性愛」という異常なる性愛奇譚、とは言えドロドロとした愛欲・溺愛といった執着心がない。そこが少し物足りない。むしろ或る種の清々しさ 華やかさ 幻想さが前面に出おり、その着飾りが裸の心を見えなくしている。
谷崎作品=耽美的と捉え、禁断の逢瀬をエロティシズムに満ちたものと勝手に思っていたが…。
(上演時間1時間15分 途中休憩なし)

ネタバレBOX

舞台美術は雛祭り的な印象。場内は赤い幕(布)が飾られ、両端に雪洞が置かれ、花弁が散らばっている。中央にソファ、上手にアンティーク電話、下手側に机や書籍がある。所々に台詞(文章)が書かれた紙が貼られている。
配役は次の通り。
柿内園子:結崎あゆ花さん〈孝太郎の妻〉
徳光光子:妃咲歩美さん〈奔放・蠱惑的な女性〉
孝太郎:かまくらあや さん〈真面目な編集者〉
綿貫栄次郎:来栖梨紗さん〈光子の婚約者〉
先生:石黒乃莉子さん〈現実と劇中の小説家〉

原作「卍」は、両性愛の女性と関係を結ぶ男女の愛欲の話で、2組の男女の関係が交錯する まんじ模様の倒錯的な愛を描いた作品として紹介されている。面白いのは、作者<先生>が歪な愛の行方、その終着をどのように書くか自問自答する様子。自分で物語の世界へ入り込み、登場人物に問い 答えや体験を聞くようなスタイル。作者が物語の登場人物の一人になり、独白する。飄々とし悠然と煙草を燻らせるが、実は倒錯世界の未体験者=作者が、作品<艶話>のために苦悩するような。女の情念というよりは、愛とは何か、その”あるべき姿”に翻弄される姿を描いているようだ。

ズカ★ガール流の新解釈、再度哲学した「彼女たちの愛に教訓などない」は、現代性と結び付く。そして倒錯した愛からすこし離れたところから見守る、そんな別の愛情表現が女中:お梅(日替わりゲストキャスト:三葉彩夏サン)の存在である。曼殊沙華という天界の花ーおのずと悪業から離れることらしいが、それを「『卍』殊沙華」に置き換えて倒錯〈背徳?〉した愛を描く奇知〈皮肉?〉ある作品。

演出は、女性…園子と光子は着物姿、それから逢瀬を重ね 日々の移ろいを表す洋服姿へ。園子は白地、光子は赤地といった対象色で彩る。暖色照明が服地を鮮やかに映す。照明の諧調によって妖しい雰囲気を漂わし、その中で着物を脱ぎ肌を合わす艶めかしい肢体。かと思えば、男役(男装した)と溌剌とタンゴを踊る、といった変化ある観(魅)せ方に女性演劇団体としての特長をみる。

『卍珠沙華』 初めて様ご招待ー感謝です。
次回公演も楽しみにしております。
行きたい場所をどうぞ

行きたい場所をどうぞ

秋田雨雀・土方与志記念 青年劇場

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2023/02/23 (木) ~ 2023/02/28 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

瀬戸山氏の青年劇場書き下しは今作も十代女子が主人公。新鮮な風を感じる感性に導かれてちょっとした旅(だが真の意味での「旅」)をする。AIロボット(少女型)との二人旅の舞台はAIが人間の生活や産業の各所に導入された近未来社会、とは言ってもAIがもたらしかねない資本と雇用人口の熾烈な分断、といった深刻な状況よりは、自我(状況を判断し自己の行動を決定する土台)が芽生え、人間に近い感情を持ち始めているAIというファンタジックな想定。非人間性が社会を侵食するディストピアとは対照的な、異種の人格が人間界に参入する「多様性」の未来への想像力に観客は感化され、感動が湧き起こるのだろう。

挿話エピソオド~A Tropical Fantasy~

挿話エピソオド~A Tropical Fantasy~

文学座

文学座アトリエ(東京都)

2023/03/14 (火) ~ 2023/03/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

感慨深いものがありました。
先日のWBCでは清い「戦い」がありました。でも昔の日本や、今も世界のどこかで惨い「戦い」が続いています。清い「戦い」や、人を感動させる「戦い」は人を幸せにするし、人に感動を与えます。
そんなことを考えながら、演者さんの熱い思いを強く感じた公演でした。

ロックは死なない

ロックは死なない

劇団それどころじゃない

神戸三宮シアター・エートー(兵庫県)

2023/03/23 (木) ~ 2023/03/23 (木)公演終了

満足度★★★★★

旗揚げと同時に解散なんて…とさみしい😣⤵️と思っていたが、面白かった‼️母体?は自由劇場なんで当然といえば、当然だけど…
とても楽しめた‼️以外に復活したりして😊

四兄弟

四兄弟

パラドックス定数

シアター風姿花伝(東京都)

2023/03/17 (金) ~ 2023/03/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

開幕、暗闇に浮かび上がる四人の男。三男は酷く痛めつけられて床に転がり呻いている。弟の四男を庇って父親に半殺しにされたらしい。長男が「今夜は月が眩しくて綺麗だ」と言うが、誰にもそんなものは見えない。恨み節を呻き悔しさを吐き捨て怒りと憎しみで悶える兄弟達。ふと次男が「俺が親父を殺してきてやる」と言う。はっとする皆。「そんなことをして許して貰えるだろうか?」「お前は誰に許して貰いたいんだ?」武器を手にした四兄弟は凍った川の前に立っている。そこで初めて煌々と照る巨大な満月に気付く。月の光でこんなにも世界は明るく照らされていたことに。川を渡って親父を殺す。ロシア革命だ。

このオープニングがゾクゾクする。ドストエフスキーの『白痴』を黒澤明が映画化したもののような荒っぽさ。観念を映像にどうにか焼き付けようと挑んだ執念。剥き出しの思想が擬人化されて掴み合う。

物語は父を殺して村の指導者となった息子達が理想の社会を築こうとそれぞれのやり方で挑戦する様を描く。皆を説き伏せる為に掲げるのは長男の綴った赤いノート。バイブルのように。
どうもこの村は島の中にあり、海の向こうにも別の村があるようだ。彼等とうまくやっていけるのだろうか。
凄く知的快楽を刺激される寓話。
是非、観に行って頂きたい。

先行予約のおまけで知恵の輪を貰い、人生で初めて外せた。(解説を読んだ)。だがこの仕組みがどういうものか未だに理解出来ず。

ネタバレBOX

長男は理想主義の思想家、レーニン(=マルクス)。小野ゆたか氏。今田耕司とバイキング小峠を足したような味。
次男は武力こそ全てのスターリン。西原誠吾氏。中田翔や新井浩文を思わせる暴力性。
三男は違った互いをきっと分かり合えると夢見たフルシチョフ。井内勇希氏。高橋一生のサバンナ高橋風味。工業を象徴。
四男は社会主義のバイブルを破り捨てたゴルバチョフ。植村宏司氏。凄く女性的な顔立ちで目立つ。農業を象徴。

そしてラストは今現在。失意のゴルバチョフがレーニンとスターリンに銃を渡す。スターリンはもう一度やろうと決める。プーチンだ。

フルシチョフのネタが判り辛い。資本主義(経済的自由主義)の国と何故うまくやれずに爆撃されたのか。ビートルズみたいに皆と仲良くやろうとしていたのに。何か失墜のエピソードが無理くりで腑に落ちない。向こうの世界をもう少し描かないと。

社会主義は一家のようなもので、家族の稼ぎを主が分配する感じ。主が家の秩序を守っている。そこに自由競争型市場経済が導入されれば、イオンモールに侵略されて焼け野原化する地方商店街になるだろう。ノウハウのある大資本大企業に太刀打ち出来る筈がない。彼等(西側)に簡単に食い物にされることは目に見えている。彼等は自分達に都合のいいルールとシステムを押し付け、当然勝利し植民地のように支配するだろう。それに抗う拠り所が社会主義とイスラム教。二つの共通点は暴力の肯定。

ラストがプーチンになることは観客にも解っている。だからこそ、プーチンの見方が一変するような物語を期待していた。理想の人間社会を築く為に自らの手を血で汚した四兄弟の物語を、ドストエフスキー的に締め括って欲しかった。
ソングマン ~翔べ!三ツ矢高校・男子コーラス部~

ソングマン ~翔べ!三ツ矢高校・男子コーラス部~

トム・プロジェクト

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2023/03/21 (火) ~ 2023/03/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/03/22 (水)

最近これ系観ていなかったわ。青春群像劇!
生活に追われた主人公が実家へ戻り、子供たちへ後悔することなく、言いたい事は言おう!言えないのなら歌にのせれば良いんだ!!と
振り返りながら自分にも言い聞かせてる。
客席は女性律高かったな。笑

四兄弟

四兄弟

パラドックス定数

シアター風姿花伝(東京都)

2023/03/17 (金) ~ 2023/03/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

ロシアの帝制が倒れた後、どうしてプーチンが出てきたか、というドラマである。時折、この作者は奇想天外な着想でドラマを作るが、これもその一つだろう。
笑いながら面白くは見たが、どだい思想を兄弟に見たてて擬人化するのは無理がある。
昔社会学の入門で、社会の構造を血縁関係の「基礎集団」とそのほかの対人関係で出来る「機能集団」が社会学の基礎と習った。高校では教えられなかった考え方で面白いと知った。このドラマはその辺が一緒になっていてすっきりしない。
人形劇ならともかく、人間の俳優が演じるのだから、寓話、マンガになってしまう。
個人が戦争だ!と叫ぶのと、実際に開戦するのは全然違う人間の社会である。。
共産主義による全体主義(レーニン)、農本主義(忘れた)、ソ連式(スターリン)、海外協調のプロパガンダ(ゴルバチョッフ)、それぞれ体現したようなキャラクター四兄弟だが上滑りしていていてリアリティに欠ける。ことに現在戦争中(殺した父のピヨトーる大帝の父帰りのプーチン)の当事国だけにその辺の配慮も公開の演劇である以上、やっちゃいました!では無責任にも思う。ベストセラーの本ではないが、もう少しリアルな設定で作れば納得できるところもあったのに、と残念。(ソ連の評価は20世紀の大きなテーマであることは承知しているが、これではね)

四兄弟

四兄弟

パラドックス定数

シアター風姿花伝(東京都)

2023/03/17 (金) ~ 2023/03/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

書き直します

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視点

座・高円寺1(東京都)

2023/03/15 (水) ~ 2023/03/21 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

#変な穴2023
#MU
#青木友哉 #成川知也
#古市みみ #波多野伶奈
#西村由花 #木村聡太
#森口美香 #榎本純
#西川康太郎 #インコさん
(敬称略)
H千秋楽。
とにかく古市みみさんが素晴らしかった。ソレを観られただけで満足できる。あの、押し殺そうとする感情が溢れてしまってる感じがたまらなく好き。これこそが演劇の醍醐味だと思っている。
隣のインコさんのヤケクソな感じも素晴らしかった。
後半にひっくり返る展開も好き。
札束で頬を叩いてる感じや、傲慢さと卑屈さを炙り出した感じに、心地良い嫌悪感を抱く。

久しぶりのMUを満喫した。

次こそは男

次こそは男

銀プロ

雑遊(東京都)

2023/03/15 (水) ~ 2023/03/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

松本さんの書く男の生き様が大好きだからかな、銀平さん演じる次男の描き方がどストライクでした。兄妹、友人達もいい感じで、非常に共感できる。だいたいの人は、挫折や諦めの経験があるから。宮崎弁で会話することに大きな意味があって、兄の説得力が増していた。父の遺言めいた言葉にはちょっぴり笑ってしまったし、意外とそんなことで、引っ掛かっていたことから楽になる事あるなと、肩の力が抜けました。元気がもらえました。

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視点

座・高円寺1(東京都)

2023/03/15 (水) ~ 2023/03/21 (火)公演終了

実演鑑賞

#令和5年の廃刀令
#アガリスクエンターテイメント
#淺越岳人 #伊藤圭太
#榎並夕起 #鹿島ゆきこ
#古谷蓮 #前田友里子
#矢吹ジャンプ #江益凛
#斉藤コータ(敬称略)
G千秋楽。
会議モノはこれまでもあった。その多くはシビアでスリリングなモノ。
その中で、ユーモアをふんだんに盛り込んでいたものに、三谷幸喜さんの『12人の優しい日本人』がある。それはアメリカのテレビドラマで映画も制作された『十二人の怒れる男』のパロディ。三谷幸喜さんを崇拝する作演出家が、その法廷モノをタウンミーティングとかいう会議の場に変換して書いたのだろうことはすぐわかる。
いや、これ以上言葉にするのはやめよう。
盗作……オマージュ……パロディ……モノは言いようだ。
重要なのは、明言しているか否か。その点において、以前に不信感を抱いてしまったため、もうまっさらな気持ちでココの作品を観ることができないカラダになってしまっている。東京サンシャインボーイズのメンバーによる『12人の優しい日本人』のリーディングを彼が演出することを知った時の混乱と不快さが染みついて抜けない。だから、作品についてはもう言葉にするのはやめておく。

ただ、俳優さんには好感を持った。江益凛さんのヤケを起こす感じとか好きだ。浅越岳人さんの鼻につく評論家の感じも好きだ。

観た回の投票結果は知らない。人に選挙へ行くように言っている身としては投票しないわけにはいかない。しかし、利用されたくないし、作品の一部に抱き込まれるのも御免被りたい気分のため、無効票を投げた。それがせめてもの細やかなる抵抗。

ゲズントハイト ~お元気で~

ゲズントハイト ~お元気で~

ナイスコンプレックス

あうるすぽっと(東京都)

2023/03/16 (木) ~ 2023/03/21 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

千穐楽、観劇してきました。
観劇初心者の連れも感激した舞台でした。
前説のトピックを回収するアドリブ、出演者の方々のリアルな描写。
入院中の子どもたちの葛藤、親御さんの後悔。
何もかもがぐっとくる作品でした。

アウトカム~僕らがつかみ取ったもの~

アウトカム~僕らがつかみ取ったもの~

劇団銅鑼

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2023/03/17 (金) ~ 2023/03/22 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/03/22 (水) 14:00

劇団創立50周年の記念公演。千秋楽の舞台を見た。
銅鑼らしい、どこまでも前向きな物語に勇気づけられる。「演劇を見たから明日は少し、今日より元気かな」と感じるような、すてきな群像劇だった。

どこの街でもある、銭湯の廃業話。NPOが間に入って地元の市民がこの場所で起業することで再生を図るという筋書きだ。ところが、企業セミナーに応募した市民はどちらかというと失業したからここで、という人たちばかりで、果たして結果を出せるのか暗雲が漂う。
登場人物が22人という異例の多さだが、誰がどの人か分からなくなることはない。それは、登場人物一人ひとりの物語を丁寧に描いているからだ。普通の市民であるが、それまでの人生に挫折とか、転回とかがあって印象的な人たちだからだ。脚本の勝利だと思う。

企業セミナーの講師として登場するソーシャルワーカーがよかった。その人の表に出ていない力、強さを引き出し前向きに進む支援をする。ストレングスモデルといわれるソーシャルワークの実践を舞台で見るとは思わなかった。事実、ここで自分の持っている潜在能力などに気付いて新たな一歩を踏み出した市民がいる。まさに、立派なアウトカムを引き出している。

さまざまな難題と向き合い、自分を見つめながら進んでいく市民たちを見て「自分も」と感じる。演劇の力を存分に発揮した舞台に拍手を送りたい。

四兄弟

四兄弟

パラドックス定数

シアター風姿花伝(東京都)

2023/03/17 (金) ~ 2023/03/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/03/20 (月)

まったくソ連情勢に関して知らなくてもすごく楽しめました。当日チラシには参考図書もあったので読んでみようかな、とも思いました。
とにかく四兄弟のそれぞれの性格が手に取るようにわかり、今後どうなっていくのであろうか??と考えながらの帰り道でした。

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