バンクパック
sitcomLab
テアトルBONBON(東京都)
2023/03/23 (木) ~ 2023/03/26 (日)公演終了
天国への登り方
アマヤドリ
シアタートラム(東京都)
2023/03/23 (木) ~ 2023/03/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
#一川幸恵 #沼田星麻
#榊菜津美 #大塚由祈子
#相葉るか #相葉りこ
#深海哲哉 #徳倉マドカ
#河原翔太 #宮川飛鳥
#堤和悠樹 #星野李奈
#宮崎雄真 #宮本海
#野崎詩乃 #都倉有加(敬称略)
千秋楽。
最初に書いておきたい。
おめでとうアマヤドリ。
劇団名の改名を含め何度も転換期があり、その都度、中心となる俳優が育ち劇団として力を付けて来た。そして今、一川幸恵さんと沼田星麻さんという二本の柱が確かに立ち、彼等の新しい章が動き出したことを感じるエンディングだった。
拍手を送りたい。
これは迷える仔羊……いや、こぎつねたちの、如何に生きるかの物語。
安楽死だ尊厳死だというのは、あくまでも入り口にかけられた看板に過ぎない。
飼い猫がその時を迎える際に姿を消す心理と真理についてゆっくり考えてみようと思う。
死ぬ権利と生きる権利が同等なのか同類なのか。是が非か、善か悪かと考えようとすれば、どうしても両者の主張を偏らない工夫のもとで展開しなければならないテーマだと言える。だから、ディベートのようだと指摘されていたけれど、確かに説明的に感じる台詞も多かったように思う。しかし、それも致し方ない気はする。人物のやり取りの関わりの中で、このテーマを考えさせる展開はなかなか難しい。
キツネにとってこの世は生きにくい。人を欺がなければ生きてはいけない。もしかすれば、我々ももうみんなキツネなのかもしれない。人を騙して自分を欺いて生きているに過ぎないのかもしれない。その上で、嘘を承知で騙されて、人に優しく……キツネに優しく生きているだろうか。優しさの押し売りにはなっていないだろうか。人生の幕を下ろす時、どれだけ自分に正直になりながら人にも素直になれた時間があったかが重要なのかもしれない。
アマヤドリの代名詞とも言える群舞。
これも一川幸恵さんがタクトを振って、
美しい交響曲のような舞を披露してくれた。
劇団に育まれてきた血が、脈々と受け継がれていることを実感した。
図らずも昨日、義父の葬儀を終えた。その準備等で初日を逃し、ようやく千秋楽を観劇。そんなタイミングで今作を観る巡り合わせにも縁を感じる。
嗚呼……人生はきっと素晴らしい。
挿話エピソオド~A Tropical Fantasy~
文学座
文学座アトリエ(東京都)
2023/03/14 (火) ~ 2023/03/26 (日)公演終了
群羊
劇団太陽族
AI・HALL(兵庫県)
2023/03/17 (金) ~ 2023/03/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
不条理劇は嫌いではない。むしろ好きだが、今回、観ていて居心地が悪い(ある意味褒めてる)。
役者さんがあまりにお上手なので更に居心地が悪い(ある意味褒めてる)。
通常、不条理をコミカルに描く事が多いが、同調圧力の様な形で、体制への批判が見え隠れしていて、素直に笑えず、ある意味、劇団の術中にはまったかも…
でも居心地が悪い(ある意味褒めてる)。
LAST SMILE ラストスマイル
学園座
関西大学・千里山キャンパス内KUシンフォニーホール(大阪府)
2023/03/09 (木) ~ 2023/03/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
蒼穹パート観劇。
お得意の冒険活劇!
殺陣も工夫が凝らされ、キャラの活きた演技も良かった。
開演前からロビーで楽しませてくれる等、脚本の良さ(並行世界の扱いが少し雑だが)も相まって、とてめ見応えある2時間40分面白かった!
天穹パートも観たかった。
今回はとても完成度が高かったと感心!
遺作
藤原たまえプロデュース
ABCホール (大阪府)
2023/03/10 (金) ~ 2023/03/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
本番まで1週間、座付作家が行方不明…
残された団員は?
客演との確執は?
伯爵なのか世田谷一家なのか?
演者関西人多数?による、ベタなお笑いかと思いきや、結構スマートな東京らしいお笑い。
普通にニヤニヤ笑えた。
ただ、何も考えず大爆笑とまでは行かなかったのが少し残念…
丹下真寿美ワ○○が観られるのは今回だけ?
絶対社会適合論
劇団ちゃうかちゃわん第31期
大集会室(大阪府)
2023/03/11 (土) ~ 2023/03/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
初回観劇。
斜に構えドタバタ感を醸し出す「ちゃうか」さんの卒業公演が…
この期に及んで王道の異世界ストーリー!?
並行世界で自分の身辺整理って!?
おっおっ面っ白ーい!!!!
コロナで公演中止が常態化する中、今まで愉しい公演ありがとうございます😆
感謝感謝です。
ご卒業おめでとう🎉
また何処かの舞台でお会いできたら幸甚です。
ジョンソン
溺れた魚の水揚げ式
Therter Cafe 信天翁(大阪府)
2023/03/04 (土) ~ 2023/03/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
千秋楽観劇
付き合い初めて早6年、結婚したい彼女と踏ん切りつかぬ彼!
そんな2人に、コンニャクと竹輪とウ○○がもたらす記念日とは?
村角太洋さんらしいウイットに富んだ作演、森光冬、鈴木ありさ さんの息のあった2人芝居、あっという間の40分!もっと観たい!観たかった!
罪と罰
突劇金魚
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2023/03/02 (木) ~ 2023/03/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
ピロシキ組観劇
山田蟲男さん、野村有志さん、澤井里依さん、木下菜穂子さん、山本香織さん、岩切千穂さん さん等々、挙げればきりがないほど豪華俳優陣の絶品の演技。突劇金魚さんらしい演出、袋小路の閉塞感が支配する第1部、張りつめた空気に流れが生まれる第2部、併せて怒涛の3時間10分(休憩含)凄っかった。
見逃すな!
ソウリ
劇言鬼
表現者工房(大阪府)
2023/03/25 (土) ~ 2023/03/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
ポリティカルコレクトネスとは何かを、とても上手く表現していた
立法を担う政治家のなんとも言えない愚かさや権力争いの醜さが如実に現れており、全政治家に観て欲しいですね(特に自民党や世界の保守政党に)
近く選挙もあるので、とてもタイムリー ちなみに僕は一度も自民党に表を入れたことは無く、これからも入れる気はない
現在の日本政治は、パターナル過ぎでリベラルになっていかないと…
これをラストに回して良かった‼️
手のひらに、春
ツイノ棲ミ家
新宿眼科画廊(東京都)
2023/03/24 (金) ~ 2023/03/28 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
春らしくペイントした舞台セットと壁に飾られた絵が印象的。見終わった後になんだか温かい気持ちになりました。
「モモ」
人形劇団ひとみ座
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2023/03/23 (木) ~ 2023/03/29 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
小学生の頃から何度も読もうとし、映画を観ようとし、到頭今日まで持ち越した。流石にミヒャエル・エンデ、目茶苦茶面白い。これは是非とも観ておくべき作品。
人形の造形が見事で表情が抜群、ずっと眺めていられる。演者が片腕を突っ込んで動かすタイプの人形劇(出遣い)だが、顔を隠した黒子ではない。皆顔を出し、人形と一体になって演じていく。このやり方が一番いいのではないか。人形にも演者にも感情移入していく。
松本美里さんの大きく口を開けた独特な笑顔が魅力的。『ひなたと月の姫』、『エリサと白鳥の王子たち』、今作も最高。歌が巧い。
時間貯蓄銀行の灰色の男達が真鍋博のイラストっぽくてカッコイイ。横山光輝デザイン的でもある。
可動式舞台美術も効果的。今作はデザインの勝利。人形劇美術家小川ちひろさんがMVP。
とある街の廃墟となった円形劇場。浮浪児の少女、モモが住み着く。人の話を聴くことが大好きなモモ、「どうして?」と何度も尋ねる。呑気な街の優しい住民達は皆で面倒を見てやる。そこに現れた灰色の男達、人の生きる時間には限りがあることを伝えて回る。人間はすぐに死んでしまう、残された時間を効率的に使わないといけない。不安と恐怖に焦り苛立ち、住民は常に時間に怯える。無駄な時間を廃し、ギリギリまで切り詰めて生活しないといけない。皆の変心がモモには理解出来ない。実はこれは壮大な罠であったのだ。
あげとーふ
無名劇団
無名劇団アトリエ(大阪府)
2023/03/17 (金) ~ 2023/03/21 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
舞台の内容もさることながら、街と演劇をつなぐ取り組みとして、その力を十分に発揮されていました。島原さんのお話にもありましたが、高齢化が進む街に若者の流れをいかに作るかというのは、どの分野の方も今頭を悩ませてていることですが、「演劇で」というのは、大変珍しいですね。
男女問わず、若手の皆様よかったです。
オペラ「THE SPEECH(ザ・スピーチ)」東京公演
劇団★ポラリス
THEATRE1010(東京都)
2023/03/24 (金) ~ 2023/03/25 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
田中角栄氏の半生を描いた音楽劇でしたが、興味深く面白かったです。
浪曲、演奏、歌、芝居と、色々な要素を楽しめ、改めて、主人公について知る事が出来ました。
役者さん達の熱演も良く、そして生演奏の音は素晴らしく、各場面を盛り上げていました。
良い舞台でした。
オペラ「THE SPEECH(ザ・スピーチ)」東京公演
劇団★ポラリス
THEATRE1010(東京都)
2023/03/24 (金) ~ 2023/03/25 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
金満政治の権化と言われた角栄さんも最近再評価されているなー。なかかなにグッときた音楽劇。成り上がりはカッコイイ。大いに楽しめました。
K2
滋企画
こまばアゴラ劇場(東京都)
2023/03/24 (金) ~ 2023/04/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
下山途中、岩棚の上で身動きが取れなくなった二人の男
開演前、見渡すとサイズ的に見てもどうやらあそこが件の岩棚らしい
浮遊感ある本当にわずかなスペース
氷壁、全体的には武骨な印象のセットだったけれど、劇場全体を駆使した下山チャレンジにはハラハラ、うわっ!ヤバっ、ビックリした~っとさせられる、アイデアと表現力が凄い
自然の猛威の他に二人が向き合わなければならない問題がもう一つ
片方が負傷しているという事
この問題が為に二人のやり取りが軋んでいくよう、だんだん心が苦しくなってくる
極限の状況下、燃え上がる生命が切なく迫ってくる舞台でした
騙しきれないよベイビー
劇団皆奏者
アトリエS-pace(大阪府)
2023/03/25 (土) ~ 2023/03/26 (日)公演終了
狼なキミとエンドレスな魔女
劇団1mg
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2023/03/24 (金) ~ 2023/03/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
新型コロナウィルスのパンデミックに苦しめられた現実の意識下、そこへ20年後の日本でさらに新種のウィルスがといった仮想恐怖の刷り込みをするような描き。そしてタイトルにある狼や魔女といった怪し気なモノが、物語でどのような役割を果たすのか興味を惹く。
説明の「ここは本土から800㎞の離島に存在する国営研究施設『新東京国立免疫センター』」、その舞台美術は廃墟のような怪しさ。一見奇異な世界観、その雰囲気作りと関心を惹く上手さ。
公演の魅力は怪しい施設、実験(被検<験>者)がどうなっていくのかといった謎めいた展開。それを躍動感溢れる演技で観(魅)せるところ。
ただ残念なのは、不気味な雰囲気を漂わせているわりには、施設内にいる人々ー(被検<験>者)は何故か明るく振る舞っている。その幻影的な妖しさと現実的な足あとのギャップに違和感をおぼえる。また冒頭、この施設に来た女性の現れ方が唐突で、物語の展開…時間差が感じられない。そのため物語の現在<時点>が暈けてしまったのが勿体ない。
(上演時間1時間50分 途中休憩なし)
オペラ「THE SPEECH(ザ・スピーチ)」東京公演
劇団★ポラリス
THEATRE1010(東京都)
2023/03/24 (金) ~ 2023/03/25 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
田中角栄の半生を音楽と浪曲で紡いだ音楽劇にして異色作。オペラと謳っているが歌と音のコラボレーション<出演がポラリス歌組と同 音組で構成>。
田中角栄の濁声を実際聞いたことがあれば、何となく似せていることが分かる。彼の独特な声色は、幼少期に吃音だったことが遠因のよう。吃音を治すために浪曲にハマったという紹介、そこから劇中 浪曲が披露される。楽器は上手から(大)太鼓、三味線、チェロ、ヴァイオリン、ピアノと並び、しっかりと三味線の配置を浪曲<浪曲師の上手後方>に合せている。ちなみに浪曲の演目は、「天保水滸伝」で〈義理〉と〈人情〉を謡い、角栄の政治活動<スタイル>に重ねる。歌と音であるが、木村多江さんが語りとして要所要所ー例えば 角栄の母フメの言葉などーで紡ぐ。
音組以外は 全て男性出演者。多くの民衆を表すのも上下黒服の男性群、特徴を持たせず同じ歌<合唱>や踊り<群舞>を演じる。そこに 角栄のスピーチによって一挙手一投足、同じ方向を向く群(愚)衆を観るようで滑稽だが怖い。
物語は 角栄半生と記したが、概ね 上京し政治家になってからロッキード事件で逮捕される前まで、いわゆる政治家として成功を収めた頃を描いている。必ずしも品行方正といった描きではなく、後々 事件に結び付くような金権政治手法が垣間見える。群衆の黒服に札を貼り付けるといった象徴(皮肉)的な観せ方が巧い。そもそも国<民衆>も高度成長期〈田中内閣が新政策の柱にすえた「日本列島改造論」は金融緩和で進行していた企業の土地投機を煽り、土地転がし、マンション投機などへエスカレート〉で浮かれていたかも知れないが…。
(上演時間1時間30分 途中休憩なし)
「どんぐりくらぶ」
人形劇団ひとみ座
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2023/03/23 (木) ~ 2023/03/29 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
宇宙を調査して回るアノオカタ(声だけ)。目が複数付いた毛虫のようなムムムを地球に派遣、人間について調べさせる。それに同行するのが美少女アンドロイド、レイリン。
彼等が目を付けたのはどんぐりに取り憑かれた小学生三人組、自称『どんぐりくらぶ』のイチロー、ソウタ、アサヒ。天才クリエイターのアサヒがどんぐりで次々と斬新なアートを産み出す。学校でそれらをオークションに掛け、代金としてどんぐりを集めさせる。どんぐりがどんぐりを産む錬金術。どんぐりこそがこの世の全てであるかのようだ。
下から棒に付いた人形を操作する系。(蹴込み芝居)。