最新の観てきた!クチコミ一覧

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雲のふち

雲のふち

ゴジゲン

駅前劇場(東京都)

2024/11/20 (水) ~ 2024/12/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/11/27 (水) 14:00

座席1階

コメディ・ユニットとコリッチの紹介文にはあるが、今作「雲のふち」はコメディからはかなり距離を置いた、どこか哀愁漂う舞台だった。

下北沢・駅前劇場のスペースを三つに分けて客席を設け、中央には人工芝とベンチ。入口近くにはマンションの廊下とドアがしつらえてある。丁寧に作ってある舞台美術に好感が持てる。
この人工芝は実は、公園にあるフットサルコートで、舞台は愛娘のフットサルの試合を見つめる父親というところから始まる。説明はないが、どうやらシングルファーザーのようだ。仕事が忙しいながらも娘との時間を持とうと努力しているが、思春期の娘は父親がくっついてきて試合を見たりあれこれ世話を焼いたりするのがうざったいという感じだ。公園を訪れた男性二人が今し方見てきた映画の話をしているのだが、娘との会話の流れから、父親がなぜか強引に男性二人の話に割って入るという、やや無理筋の展開で進んでいく。

舞台を見終わって思うのは、この戯曲は何がテーマなんだろうという感情だ。父と娘、それとも映画や役者さんの話? それは見た人それぞれが受け止めればよいことなのだと思うが、自分には今ひとつ消化不良感が募った。見ていてストンと落ちるものがあると、ぐっと好感度が高まるのだが。
ただ、登場人物が繰り広げる会話劇がつまらないわけではない。話はそれなりにおもしろいし、笑える部分もある。ただ、物語が一直線でなく複合化しているいることもあって、分かりにくいと感じた人もいたと思う。
もう一つ、とてもかわいい女優さんなのだが、さすがに思春期の娘というにはどうなの、と思った。いえ、外見の話というよりは、しゃべり方や雰囲気がとても大人びていて、思春期の女の子には見えない、という意味だ。これもわかりにくさの一因であるかもしれない。

青春にはまだはやい

青春にはまだはやい

プテラノドン

「劇」小劇場(東京都)

2024/11/26 (火) ~ 2024/12/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ブラボー!最高でした。舞台がはじまるまで音楽もなく、軽いナレーションで舞台が始まり、そして最後もさらっとナレーションで静かに終わる…この逆張りの演出が舞台の内容を引き立てていますね。脚本というかストーリ的には宮藤官九郎が考えそうなタイプですが、全体的にわかりやすくすごくよかったです。舞台にありがちな難解さやひねりもなくほんとよかったです。途中、東日本大震災と絡めた「さようなら、きをつけてね」にうかつにも涙腺が8割ほど崩壊してしまいましたが、ま、でも、最後はハッピーエンドでしたね^^ ほんとすばらしかったです。あ、今度は平体まひろさんも出演しているプテラノドンの舞台観てみたいです。プテラノドン最高!すばらしい時間をありがとうございました。

たしかめようのない

たしかめようのない

ブルーエゴナク

スタジオ「HIKARI」(神奈川県)

2024/11/26 (火) ~ 2024/11/28 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

同棲していた元彼(増田知就氏)との別れから精神を患い、引きこもった主人公(重実紗果さん)。家から一歩も出られずスマホだけを世界との接点とする日々。元彼を吹っ切ろうと部屋の内装や家具を変え、全てを過去に。後は元彼の置いていった荷物、段ボール箱に入ったそれを処分したい。親友(野村明里さん)が定期的に部屋に飲みに来る。主人公を苦しめるのは自分自身の妄想で、唯一の武器も同じく自分自身の妄想だ。

一度観たいなと気になっていた劇団。
役者陣はそれぞれ独特な味がある。何か不思議な空気感を醸し出す。野村明里さんは何となく坂井真紀っぽくて気になった。表情の変化が印象的。

村上春樹の文体に村上龍のエッセンスを振り掛けたような。テーマは『妄想』。主人公はすぐに何でもスマホで検索しようとする。スマホに表示される正しさ=不特定多数の集合知性。現実感のないもやもやとした真実はどうにも掴みようがない。会ったことも話したこともない誰かとネットで繋がっている時代。本当も嘘も妄想もふわふわ浮遊して漂っている。自分の自分自身だと捉えていた意識の境界線が曖昧になっていく。デマが流布され意見がコントロールされていく。自分が考えて選んだ筈の答は本当に自分が考えたものだったか?誰かのコントロール下に立っているのではないか?会ったこともない人間と出会い何も確かめられないまま別れた記憶。それすら初めから妄想だったのか?主観だけの世界をそれぞれの『妄想』で繋ぎ合わせて暮らしている。無理矢理辻褄を合わせる言い訳をまぶしストーリーの形にしていく。それも嘘だろう。

ネタバレBOX

荷物を取りに元彼は家に来るがトイレが変わったことに不満、荷物も持ち帰ろうとはしない。スマホで通話しながら家を出て駅前の裏通り、怪し気な饅頭屋で遊び心で注文してみる。渡されたのは何かの薬物だろうか?売人でないことに気付いた店の男(加茂慶太郎氏)に殴り倒され引きずられていく元彼。偶然その場に通り掛かった親友。彼女をごまかすためにでまかせでファミリーマートの店長だと嘘をつく。親友はそのファミマで最近までバイトしていたので逆にその嘘に食い付く。店の男は仕方なく適当に話を合わせる。スマホから聴こえる音で事件に巻き込まれたことを知った主人公は元彼を探すために到頭家の外に出る。
3年後、社会復帰している主人公。元彼はあれから見付からずどこかに監禁されているようだ。何故かそのままウミヘビになってしまった。親友と店の男は今では付き合っていてドライブしている。だがそんな男、実はそもそも存在していないことを知っている。海岸をずっと歩き続けた主人公は早朝漁師相手の店で海鮮丼を御馳走になる。家に帰ると親友は眠っていた。(アフタートークで作家が交通事故死の話をしていたがよく判らなかった)。

うさぎストライプの『あたらしい朝』や阿佐ヶ谷スパイダースの『ジャイアンツ』などこの系の演劇は多い。やはり記憶と妄想の中を彷徨っていく物語。それだけに今作のスタンスは中途半端に感じた。例えば押井守の作品はほぼ全て「果たしてこの世界は本当にオリジナルだろうか?仮想空間でないと誰が言える?」がテーマ。だが毎回話がそこ止まりなのが気に食わない。この世界が作り物だとしてそれを押井守がどう受け止めるのかが語られていない。今作に感じるのもそれと同じで「皆妄想をぶつけ合って手探りで生きている」止まり。まあその通りだろう。そこからもう一歩踏み込んで欲しかった。
お父さんと漫才(東京公演)

お父さんと漫才(東京公演)

Card Case (宮下涼太プロデュース)

高田馬場ラビネスト(東京都)

2024/11/22 (金) ~ 2024/11/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ポジティブさせていただけるお芝居でした。ちょいちょい繰り広げられるお笑いネタ、ダジャレにクスッと笑いラストまでほっこりさせられて良かったです!

寸劇の庭

寸劇の庭

渋谷コントセンター

ユーロライブ(東京都)

2024/11/20 (水) ~ 2024/11/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

アンパサンドとテニスコートはおもしろかったが
最後の組だけ70分あり、おもしろければ苦にならなかったが
どうも合わず、しんどかった
公演時間は均等に分配して欲しい、全体で130分なら各劇団40分ずつにわけてほしい

平坂村事件

平坂村事件

十七戦地

新宿眼科画廊(東京都)

2024/11/22 (金) ~ 2024/11/26 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/11/26 (火) 14:00

詐欺って心理戦だ。警戒心が強い人々は簡単には騙されない。
そう思って観ていたら、騙されていることに最後の最後まで気づかない者もいた。
出ハケも難しそうなあのスペースを上手く使って、凝縮した人間関係が渦を巻く。
詐欺師、誠実そうな座長北川さんが演るからますますそれっぽくて良い。

ネタバレBOX

開場して中へ入るとウナギの寝床のようなスペースが奥の方へ広がっている。
奥が舞台スペース、演者の出ハケは客席の横を通るしかない。
正面黒板の前に横長の机、古びた木の丸椅子が点々と置かれている。
詐欺師佐宗がカバンを持って現れ、化学や技術で皆を煙に巻く詐欺の幕開きだ。

斜陽産業石炭、その燃えカスである灰から再び石炭を作り出す技術を開発した、
という触れ込みで詐欺師佐宗が化学者を連れて平坂村へ乗り込んできた。
昭和38年、エネルギー政策は石油への転換期を迎え石炭はもはや見向きもされない。
石炭を掘って運んできたこの村は今、存続さえ危ぶまれる危機に瀕していた。
やがて平坂村は一丸となって、夢物語のようなこの話に乗ってくる。
だが詐欺師も予想しなかった事態が起こる・・・。

詐欺の話でまず重要なのは、騙し騙されるその状況設定だろう。
社会的・時代的に追いつめられた村・・・ひとりや二人ではない、
この”村”規模がそのまま金額のデカさにつながる。
キーマンとなる土地の有力者三姉妹が、所謂世間知らずでもただのお嬢様でもない
知識も社会性も持った女性であることが、騙されるプロセスをリアルにする。
ダイナミックな展開と繊細な人物像が相乗効果を生んでいる。

そして騙される人間の心理が刻々と変わっていく様が面白かった。
一転して状況が良い方向へ変わると見た時の我を忘れるような高揚感、
合意が集団になった時のうねりの大きさ、暴力的なまでのエネルギー。
結局詐欺計画がほころびるのも、それら騙される側の熱い心理が原因か。

だが本当にびっくりしたのはラストのどんでん返し。
詐欺がばれて逃げるとかいうよくある展開ではない。
詐欺師自身が騙されていたということ、
そして何より、詐欺師を騙していた者の深い思いだ。

伏線をこんな風に回収するところが、サスペンスを得意とする柳井さんの持ち味。
「戦争が終わって、騙されていたことに気づいてから、みんな元気になった」
と言う言葉が、唐突ともいえるラストに不思議な明るさをもたらす。

三姉妹のキャラが鮮やかで、騙されたと知ってからの行動も力強く素晴らしい。
気弱な科学者がラスト、情熱と自信を取り戻して吠えるところがとても好きだ。
詐欺師が必要以上に饒舌でなく、むしろ個別に女性たちと話す時には物静かで
ひょっとすると改心して計画を断念するのか?と思わせるところが絶妙過ぎる。
北川さんのたたずまいが詐欺師に見えないので、逆に詐欺師にぴったり。

詐欺師を騙した”すごい策士”の心情をもう少し聞きたい気がした。
それとも語らせないからこそ、私は終演後こうしてずっと考えているのだろうか。
十七戦地の舞台はいつも、後から反芻せずにいられない。

SEXY女優事変ー絶頂作戦篇ー

SEXY女優事変ー絶頂作戦篇ー

劇団ドガドガプラス

浅草東洋館(浅草フランス座演芸場)(東京都)

2024/11/24 (日) ~ 2024/11/30 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/11/26 (火) 19:00

価格5,000円

役者、台本、演出、どれも良かった。
魅力的な女優陣に、つい目がいってしまうが、個性爆発の男優陣もすごく面白い。

ネタバレBOX

始まりの、アダルト配信の人、長いモノローグを見事に語って、引き込まれました。
丸山さんは、本当に見事。若い時の同棲生活を、相手役の女優さんと、素敵に切なく演じていて、このシーンが、強烈なイメージとなって、全体を引き締め、いろいろと考えさせてくれる。
投獄されているナンバーワンAV女優は、AVらしさは希薄だが、それで良いと説得する力のある美貌とリンとした演技。
自殺か他殺か、その事件が、政府の検閲から国際政治の話まで、ぶっ飛んでいくのが、すごい!面白い。
所々の、歌とダンスが、楽しい。
虫さされジョアンナ

虫さされジョアンナ

浅川さんの企画

studio ZAP!(東京都)

2024/11/14 (木) ~ 2024/11/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/11/17 (日) 14:00

事前に目にした感想通り「バカだな~♪」「何やってんだアイツら?(笑)」だらけの90分、いわば「長編ショートコント集」みたいな?
そんな中「あ、そういう連想をしたのか」「この状況ならそれに行くよね」など首謀者・浅川さんのアタマの中が見えるようなところが多々あり、発想の跳び方/跳び具合がオカしかった(←ダブルミーニング(爆))。
あと、カーテンコールでのちょっとした趣向もオマケっぽくて良かった。

歓喜の歌

歓喜の歌

劇団扉座

紀伊國屋ホール(東京都)

2024/11/26 (火) ~ 2024/12/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

随所に笑いどころがあり、歌ありダンスあり
ホロリとするところあり、とってもお得感のある舞台でした。
脚本は3本の落語が元になっているとのことだったけど、わかりやすくて年末に楽しんで観るにはピッタリだと思います。

大きな銀杏の樹の下の小さな泉

大きな銀杏の樹の下の小さな泉

座キューピーマジック

「劇」小劇場(東京都)

2024/11/20 (水) ~ 2024/11/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

感想文『Vol.78 大きな銀杏の樹の下の小さな泉』
https://gen11.blog.ss-blog.jp/2024-11-26

お父さんと漫才(東京公演)

お父さんと漫才(東京公演)

Card Case (宮下涼太プロデュース)

高田馬場ラビネスト(東京都)

2024/11/22 (金) ~ 2024/11/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 楽日、ソワレ公演を拝見。華5つ☆。世話物の持つ柔らかな感性を見事に描き観客を自然に巻き込む手腕が素晴らしい。ベシミル! 
 ネタバレでも内容についての詳述はしていない。何故なら会場に出掛け、実際に舞台を観ないとこの一体感は味わえないからである。

ネタバレBOX

 敢えて「世話物」という言い方を採る。無論、このような言い方は現在の日本では浄瑠璃と歌舞伎で用いられる以外には余りあるまい。だからこそ、こう言いたいのだ! 最早、現代日本社会でこのようなタイプの人情は完全に滅びたと感じざるを得ない日常を経験し続けていることがその理由だ。少なくとも東京の街中、公道、電車車内、公共施設、大型の販売店等で人々の行動を見る限り公共マナーは完全に地に落ちた。洋の東西を問わず、外国人の方がよほどまともである。これに対し現代日本ではディスコミュニケーションが当たり前で、何か起きた時、状況に応じたコミュニケーションができる人は稀になった。誰も自分でことに当たろうとせず、知らんぷりを決め込み誰かが何かを始めるのを待っている。失敗でもすれば冷笑、嗤笑、憫笑、忍び笑いの嵐だ。こんな具合に笑っている連中その者たちが考えていたことは明らかである。自分がしゃしゃり出て失敗したら・・・。である。
 今作の登場人物にそんなキャラは幸いなことに一人も居ない。そのような老若男女が紡ぐ庶民の人情譚である。今作が凄いのは、脚本、演出、キャスティング、演技、舞台美術や照明、裏方さんの対応総てが混然一体となって表現しているもの・ことと、その実現である今公演が実に自然に観客を巻き込み演劇空間を成立させていることだ。
 重複にはなるが、世話物とは庶民つまり我々と同じ町場の人々の話であるから、最も大切なことは観客に自然に感じられることだ。言うは易いが舞台でこれを実現することは極めて難しい。冒頭に上げたような日々が今や都市部の日常となる中、今作に描かれるような人間らしく温かい人情のある、そしてそれが通用する世界へのノスタルジーでは無いことを今後の日本で尚生き続けねばならぬ総ての人間の為に願う。
真夜中の戦士

真夜中の戦士

株式会社NLT

すみだパークシアター倉(東京都)

2024/11/23 (土) ~ 2024/12/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

'74年に短編として発表した原作は、当時筒井康隆が高く評価していたのを覚えているが、この舞台は、'81年に始まった(短編のその後を描いた)連載版の設定の一部を加えて構成。映像を組合せた戦闘シーンなど、なかなか上手く作っていたが、個人的には、短編の内容だけでまとめた方が良かったんじゃないかと。

INDEPENDENT:24

INDEPENDENT:24

INDEPENDENT

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2024/11/21 (木) ~ 2024/11/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

久しぶりに参戦しましたが、沖縄・福岡・名古屋・東京・山形・仙台と各地の団体が半分を占めるフェスティバルになっていますね。
月並みながら、バラエティに富んだラインナップは刺激が多くて楽しいです。
ただ一日通しは観る方も体力勝負ですね!

お父さんと漫才(東京公演)

お父さんと漫才(東京公演)

Card Case (宮下涼太プロデュース)

高田馬場ラビネスト(東京都)

2024/11/22 (金) ~ 2024/11/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

重くなりがちなテーマなのに、周囲の人が面白いのでラストまで楽しめました。お店の雰囲気が楽しそうで行ってみたい。

炎恋

炎恋

星巡黎

阿佐ヶ谷アートスペース・プロット(東京都)

2024/11/20 (水) ~ 2024/11/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

家族と恋愛の話。自分にとっては、入り込みやすい世界観でした。ディテールに分かりにくい所もありましたが、全体的にスッキリとした印象でした。

Re:もっけの幸いの「もっけ」ってモノノケの事なんだって。知ってる?

Re:もっけの幸いの「もっけ」ってモノノケの事なんだって。知ってる?

劇団ヘロヘロQカムパニー

TACCS1179(東京都)

2024/11/14 (木) ~ 2024/11/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/11/16 (土) 13:00

初演は観ていなかったが、とても懐かしい感覚に囚われた。もののけ/妖怪など「人ならぬ者」が多数登場するファンタジック・アクション抗争劇(?)、以前はよく観ていたもんなぁ。(例:DearMyFriend「SLeeVe~スリーヴ~」(2006年))。
で、コミカルな導入部から次第にシリアスに転じ、終盤には感動要素まで配した構成が巧い。
あと、もののけたちの設定も面白かった。

ネタバレBOX

ただ個人的には「フィクションなんだから唯も救ってよ」な感無きにしも非ず。
クリスパ ❤ グランデ

クリスパ ❤ グランデ

劇団娯楽天国

ザ・ポケット(東京都)

2024/11/20 (水) ~ 2024/11/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ホンに上演時間は
なごう御座いましたわ
でも楽しかった〜♬
相変わらず舞台美術が作り込まれてて
凄かったけど左端の客席からは
舞台中央の奥にある
十字格子の丸窓が見えなくて
とても残念でしたわ
とはいえ
話も各登場人物たちも
なかなか楽しく
心から笑えてホッコリする
作品でした✨

ネタバレBOX

話の内容は
34丁目の奇跡と
素晴らしき哉、人生!を
混ぜた様な感じでしょうかネェ
ちょいズレてるかな

衣装も豪勢で
なかなか見応えありました

お話は年末クリスマスに結婚式を挙げたいという
金持ちらしいカップルの希望で
セントカメイユ教会というトコをクリスマスに
押さえたはずがーなんと銭湯亀湯であって
いまさらクリスマスなんかに教会の貸し切りは無理ーと
カップルの了承も取りつけて
このまま銭湯で結婚式を挙げることになるのだが・・・

仕切る業者は旦那が借金で
すぐに現金が欲しくてー
結婚カップルは女が詐欺で
自分の子供の病気のために
まとまった現金が欲しくて
先の旦那の借金の取り立て人が
幼馴染でー
新郎の方は不倫で
子供がいなくて妻が
結婚コーディネイトの関係の
カリスマ美容師でー
と嘘で固めた結婚式となりますが
うさん臭かった銭湯出入り業者の
見た目は立派な神父さんが
きれいに取りまとめて
式は新婦と幼馴染の取り立て人が
夫婦となり
各人に必要な金は
なんとその業者さんが
確実当選の宝くじを渡して
大団円となるのでした(^ー^;)
炎恋

炎恋

星巡黎

阿佐ヶ谷アートスペース・プロット(東京都)

2024/11/20 (水) ~ 2024/11/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

心の奥深くに響く心情劇。魅力は、珠玉の台詞が鏤められ抒情的な感じ、しかし なぜか指の隙間から言葉がポロポロと零れ落ちてしまう。言葉・台詞に酔いしれたと言ってもいい。逆にインパクトある言葉がなく、印象が弱いといった感じがする。惜しい。

女優7人が 横一列に並べた椅子に座り朗読する。大きな動きはなく言葉と表情で紡ぐ。7人は姉妹であったり幼馴染または飼い猫などで、その関係性はバラバラで 当初演じている性別も判然としない。登場する人間や動物が、自分の思いを正直に言えなかったり、相手の気持ちを推し量ってしまう。その結果、自分の気持ちに正直になれない、要は本音で語ることが出来ない。本音と建前という遠慮の世界で生きている。そこに生き辛さが浮き彫りになってくる。

公演の魅力は、夫々の関係性の中で語られるドラマ、それを情感豊かに朗読する。時に語っている人物を皆が凝視するように覗き込むため姿勢を変えたり、逆にそっぽを向くような仕草。また舞台後ろの暗幕を利用し、色彩豊かな照明を巧みに諧調し、情景と状況を描き出す。
(上演時間1時間20分)【恋チーム】

ネタバレBOX

横並び…上手から先生・幼馴染・久遠・君・妹・猫・姉の順で台本を持って座る。
物語に脈絡があるのか分からない。別々の話が入れ子のように紡がれているが、複雑な人の思いと関係性は伝わる。

葬儀は、故人との関係にもよるが 一般的には悲しいもの。物語では、お葬式で二人だけが泣けなかった。その違和感のようなものを契機に、他の出来事や関係性を次々に膨らんませていく。泣いていなかったのは、君と久遠の二人。全員女優であるから登場人物は女性という先入観を持っていたが、そうではないようだ。例えば衣裳で、君は白地のワンピース、久遠は黒のパンツスーツ、猫は耳付きの白い帽子とボアスリッパ等、外見をそれらしく観せていたが、すぐには気が付かない。

久遠と幼馴染は 文字通り幼い時からの友達、いや少なくとも幼馴染は久遠に恋愛感情を抱いていた。しかし別の女性と結婚することにした。二人は同性愛かと思っていたが、幼馴染が結婚する相手が妊娠していると告げた。久遠は中性的な雰囲気を漂わせており演技上手だ。

姉と妹は文字通り実姉妹。妹は、何らかの事情で家を出て暮らしている。姉妹間で何らかの確執があり、関係が好くない。その原因・理由がハッキリしないのが惜しい。

姉をはじめ何人かが心を病んでいるようで、先生に相談している。当初、先生は占い師 もしくは電話相談者のような印象を持っていたが、心療内科医として考えれば納得。

そして猫、久遠の飼い猫のよう。猫は 人間の寂しさの慰み物に、そんな冷めた目で見ている。猫の客観・観察的な立ち位置が物語を落ち着かせる。

全員が直接または間接的に繋がり 物語を紡いでいく。それを静寂という対話、皆が同時に喋るような雑音の違いで聞かせる。そこに心情と日常(世間)が溶ける様に交じり合う。まさにHSP傾向のような、他者との心の境界線が上手く保てない もしくは歪んだ関係が浮き彫りになる。
次回公演も楽しみにしております。
オーロラの碑

オーロラの碑

演劇なかま高円寺

座・高円寺2(東京都)

2024/11/22 (金) ~ 2024/11/23 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

魚がーマグロが売れなくなって
から始まった署名運動
今でも原発の処理水とか
繰り返し感が凄い現実世界ですが
戦後の世相を丁寧に描いていて
当時が理解出来た気がします
そういや小さい頃は自分
杉並に住んでて
聾唖の人達見た覚えあるなぁと
手話での会話に字幕付き
良かったかなと感じた90分の作品

お父さんと漫才(東京公演)

お父さんと漫才(東京公演)

Card Case (宮下涼太プロデュース)

高田馬場ラビネスト(東京都)

2024/11/22 (金) ~ 2024/11/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

楽しい劇でした
どうして漫才?も違和感なく思えてきた
そして役者さんの演技が役にはまっていて良かった
ところどころ、これアドリブみたいと思えるところも上手くやり取りしていて面白かったです

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