最新の観てきた!クチコミ一覧

7661-7680件 / 182907件中
其の女

其の女

Nana Produce

小劇場B1(東京都)

2023/05/24 (水) ~ 2023/05/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/05/24 (水)

原爆乙女の一人のその後。幸せって何だろうね。ご主人の死、息子との対話では涙が溢れました。

「その先の闇と光」

「その先の闇と光」

ISAWO BOOKSTORE

雑遊(東京都)

2023/06/03 (土) ~ 2023/06/11 (日)公演終了

実演鑑賞

A「壁の向こうの友人」B「明日は運動会」を観劇。
実際に起こった事件を題材にし、それぞれある一つの視点から描くことによって事件の本質なり、(大げさに言えば)日本社会の実像が描かれており目を見開かされる。Aは死刑制度の是非について、Bはマスコミ報道の在り方について、それぞれ考えるいいきっかけになったと思う。
ただそれぞれを一篇の物語として捉えた時に、もどかしさだったり釈然としない感情を抱いてしまった。Aでは被害者の兄が犯人に対して(タイトルにあるように)まるで友人に語り掛けるような口調だった。最後の面会で、何回も面会した理由と合わせてその理由にも言及していたがあまりに複雑な感情で理解することができなかった。これについては実際に被害者の兄が書いた手記が出版されているので是非読んでみたい。
Bは加害者の4人の子供たちが久々に集まった(長男が集めた)家族会議の目的が母の冤罪を兄弟全員で動画で投稿しようというもの。この設定自体何かピンとこなかったし、物語の落ち自体が決まっているので、自然と会話の中に興味を引かれそうなことを探すのだが不覚にも途中で眠気が襲ってきて、肝心な長姉の台詞を聞き逃してしまった。無念。いずれにしてもなかなか出会えない社会派(嫌な表現だが)の作品を観劇できたのは貴重な体験だった。
 

夢に向かって

夢に向かって

パン・プランニング

博品館劇場(東京都)

2023/05/26 (金) ~ 2023/05/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

劇団バックステージ的ミュージカル、大人数だけど、皆さんキャラが立って大いに楽しめました。バックバンドがフロントに勝るとも劣らない活躍でした。

スイートホーム

スイートホーム

制作「山口ちはる」プロデュース

シアター711(東京都)

2023/06/07 (水) ~ 2023/06/11 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

❤️チーム
シリアスでコメディなめっちゃ面白い作品!
三嶋悠莉さんしか知らずに行きましたが
うえのやまさおりさんの演技力
山本華さんの爆発力
高良紗那さんのオドオド感
橋本樹さんのクール感
良かったです❗️
台詞にあった大阪の1stが東京で理解されたかだけ心配!

初老の血

初老の血

劇団 枕返し

北池袋 新生館シアター(東京都)

2023/06/09 (金) ~ 2023/06/11 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ハードボイルドなヤクザ物がコメディ化するとこんな風になるのですね。えらくキャラが立った人たちのアットホームでちょっとシュールな人情劇、じわっと楽しめました。

『THUNDER』

『THUNDER』

エトエ

SCOOL(東京都)

2023/06/10 (土) ~ 2023/06/11 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

雷鳴は轟かなかったけど、ストレートなコントで実にイイ。ちょっとシュールなところもありますが、概ねわかりやすく老若男女楽しめます。お子様の観客たちも大笑い。

カストリ・エレジー

カストリ・エレジー

劇団民藝

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2023/05/26 (金) ~ 2023/06/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鐘下作品上演とあれば目の色変わり、「破戒」に続いて民藝観劇。初の鐘下戯曲と老舗劇団との繋ぎ手として演出シライケイタ。氏の作る舞台はいまいちピンと来ない所があるが(彼の思う「劇的」のポイントが自分のと少し違うようで)、新劇団へのある種の先入観は払拭する力強い舞台であった。
冒頭、廃屋に逃げ込んだ二人が水筒の水のやりとり、やがて一方(阪本篤)が知能が人に劣る人物を形象していると判り、「二十日鼠と人間」の二人らしい台詞となる。「え?自分は民藝のカストリ・エレジーを観に来たのだっけ?別の公演に迷い込んだ訳では・・?」と一瞬記憶を巡らした。後で見れば本作はモーム作を下敷きにした作品とあり、納得したがそれほどに「二十日鼠」のやり取りが(作家的には意図的に)再現されていたという訳である。

二人はある長屋に流れ着く。強突張りの大家と、長屋をしばしば訪れるその女房・・というあたりはどん底である(二十日鼠にその要素があったかは不明)。二人組に序盤で出会ったもう一人との間で共有される「秘密」が物語のポイント。守ろうとするものと、それを脅かす「外敵」という構図を、長屋の人間たちという群像が取り囲んでいる。大家の女房は新顔の彼らにも興味を持つ。旦那の嫉妬心に火がつけばヤバい。そして物語が進むにつれ首をのぞかせる不安(「二十日鼠」での不安要素でもある)がある。図体がでかく知的に弱い彼には一つの趣味(性癖)があって、それは手触りの良い動物への執着。だが撫でる内にその怪力で絞め殺してしまう。冒頭でも密かにポケットに入れていた鼠の事を相方に見つけられ、「出せ」「いやだ」のやりとり。出した鼠はすでに圧死していた。

どん底からの借用部分は、長屋仲間の群像の形成に寄与しており、シベリアという渾名の者が、少し前まで大家女房と関係していた。過去形なのがミソで、心の穴を埋めに、(勿論シベリアの姿を探してもいるのだろうが)長屋を覗きに来ては男共への、あるいは人間への興味を無邪気に持つ。過去の人間である夫との生活から、未来を見たい人間としても形象している。

鐘下氏は物語の舞台を敗戦直後のどこかに設定し、氏特有の人間同士の情と本心が激しくぶつかり合うドラマを書いた。が二十日鼠のラストに集約させるには、シンプルな方が良い感じもある。二人組にもう一人加わる浮浪者(実は金を隠し持っている)や、長屋の風景は敗戦後という世相の背景を与えていて、それは大きな要素であるが、人間の「自由」への渇望というテーマを凝縮して提示するなら「どん底」か「二十日鼠と人間」か、どちらかを選んだ方が良いのでは?という作家を愚弄するに等しい身も蓋もない感想が浮かんでも来た。「この作品でしか見られない」風景が見たかった、というのは正直な思いである。戯曲、演出どちらの要素に関わるかは分からないが。。

ネタバレBOX

ちなみに戯曲は本になっており、冒頭を読むと実に示唆的にわかりやすく二人の関係が描写されているのだが、舞台では図体の男が「後先考えずに行動してしまう」要素である「水を飲むな(うがいだけしろ)」という相方の制止を平然と無視して飲み干すくだりをのっけから演出では変えていて、「飲みたいから相方の制止にもかかわらず(ずるっこして)飲んだ」と描いた。五郎というその男の「らしさ」を掴むのに冒頭しばらく時間を要した(何なら辻褄は微妙に合ってない=戯曲に比して)原因が分かった気がしたが、演出がなぜそう変えたのか私には分からない。五郎は相方には決して逆らわない、依存している、だからこそ「俺だって一人で生きて行けるさ」と漏らす言葉の意味合いも見えて来ように・・と逆に疑問が湧く。
だが、それは演出が戯曲の制約から解き放たれた舞台を構築するための努力の片鱗だったのかも・・?
糸井版 摂州合邦辻

糸井版 摂州合邦辻

木ノ下歌舞伎

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2023/05/26 (金) ~ 2023/06/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

2019年KAAT公演を見逃し、何故か「絶対良い」確信を引き摺ってKAATでの再々演を当日券で観た。公演は中々であったが、この「絶対」とまで思わせたその舞台を調べても見当たらない具体的には糸井幸之助@木ノ下歌舞伎が「良かった」記憶がそれなのだが糸井演出による木ノ下舞台はこれが初めてなのでどうやらこれは誤り。FUKAIPRO以外での糸井氏の仕事で感銘と言うと一昨年?アゴラでのぐうたららばい公演が良かったが時期的に後。結局判らず終い。

どうでも良い話は置いて・・題名から勝手に想像していた以前木ノ下でやった義経千本桜だったか(弁慶牛若が登場のやつ)の世界とは全く異なる色恋の世界で、なるほど糸井氏がオファーされたのも納得、であった。恋の狂気、荒ぶる情念と破滅を糸井氏流のポップな楽曲と演出で堪能する舞台。
この日は終演後にトークとあったが、三時間どっぷり濃い芝居に漬かった後、木ノ下歌舞伎主宰が登場して「自分がトークをする」と宣言、しかも1時間の予定という。観客の反応を予測したかのように前代未聞の挙と自嘲しつつ、「語りたい事が沢山ある」という主宰の熱意で客の反応も唖然から興味へ。トークの主題は義太夫の歴史からとらえたこの演目という事で終わってみればあっと言う間。ぶっちゃけ矛盾と無理の多い「摂州合邦辻」(主宰の弁)の魅力を捉え直す事ができた。個人的には主役を演じた内田慈の演技を興味深く見たのだが機会があればまた。

百年の秘密

百年の秘密

劇団すずしろ

箕面市立文化芸能劇場・小ホール(大阪府)

2023/06/10 (土) ~ 2023/06/11 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

演技が素晴らしく、3時間の大作でしたが、最後まで楽しめました(^∀^)
次の作品は来年とのことで、今から楽しみで仕方ありません。
シニア万歳!!

「その先の闇と光」

「その先の闇と光」

ISAWO BOOKSTORE

雑遊(東京都)

2023/06/03 (土) ~ 2023/06/11 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ACを観劇しました。

ネタバレBOX

事件の残忍さを強く感じました。初めから終わりまで続く、緊張感がたまりません。実際に起こった犯罪事件を題材にして、鋭い視点でとらえたストーリー展開に、その先にあるものは、闇にも光にも感じられました。
きく

きく

エンニュイ

SCOOL(東京都)

2023/03/24 (金) ~ 2023/03/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

「きく」ということと、自由な劇構造

ネタバレBOX

グランプリ評もありますので重複を避けますと、「きく」というテーマ設定と同時に、複数の場面が挿入される中でも、「きく」という点において一貫して物語が続く仕掛けは興味深かったです。それほどに「きく」という軸は構成上有用なもので、即興的演劇や要素が入り乱れる劇構造においても機能していたように思います。その上で審査会においては意見が割れていたことも申し上げておきます。自由な劇構造と書きましたが、それは取りようによっては乱暴な、観客を置いてきぼりにする可能性も秘めているという意見だったかと思います。自分はそれぞれの場面や登場人物、セリフも楽しく感じていましたので好意的に捉えていましたが、そこがハマらなければ途端に難しくなるのかもしれません。確かに自分は評価をしていた側ですが、そのテーマ設定以上に、様々挿入されるシーン自体を楽しんでいました。それが団体の狙いと合うかも含めて、次の上演を模索して頂けたらと思います。
あたらしい朝

あたらしい朝

うさぎストライプ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2023/05/03 (水) ~ 2023/05/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

いつか思い出す旅路と、コロナで流した涙について

ネタバレBOX

2020年10月にアトリエ春風舎で上演された作品のリメイク。ドライブにでた若夫婦がヒッチハイクをしている女性と出会うところから始まる。妻がたずねる 旅行ですか? と。
簡素ながら幻想的な舞台を構成する美術と照明の中で、場面は思い出とも夢とも回想とも呼べるような曖昧さで挿入される。現在の旅行と過去の新婚旅行、車内と飛行機あるいは船の上、登場人物たちも今の役なのか過去の役なのか、あるいは夢の中なのか、その曖昧さは本来観客が場面を認識するのにストレスになってもおかしく無いはずだが、ここでは心地よい。それは、本当は死んでいるかもしれない夫や、もう戻らないかもしれない時間や世界そのものを、曖昧さが包み込んでくれているからかもしれない。思えばこのコロナの数年間は、まるで現実感の無い日々を過ごした人も多いのかもしれない。けれど、決して戻らない時間と失った人々だけが現実にはあって…。その空虚な時間を埋めるような、思い出せない日々を虚構と幻想が補完するような作品に、この作品がなると良いなと思う。最後に、制作だけではなく出演、音楽と八面六臂の活躍を見せていた金澤昭に何らかの賞をおくるべきでは無いかと審査会において複数の意見が出たことを申し添えて置く。残念ながら該当する賞が無かったため、劇団内にて存分に労って頂けますことを。
初老の血

初老の血

劇団 枕返し

北池袋 新生館シアター(東京都)

2023/06/09 (金) ~ 2023/06/11 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

 タイトルに惹かれて観に行ったのだが

ネタバレBOX

三十歳が節目として意識されることは当然としても、これだけ寿命の延びた現代日本で三十台半ばで初老を意識するというのは実際の爺になった自分からみると奇妙な感じがする。それよりハイティーンから二十歳そこそこの若者が自らを老人と感じる感覚の方が遥かに自然である。というのも既に高卒以上が当たり前になった日本で、若者とは=老人であるのは必然だからである。独自体験や己自身の力で獲得した形質など無いに等しく唯DNAとありきたりの教育とで育成された「個々人」に真の意味で新たな、若者などの言葉が当て嵌まる訳がないからだ。恐らく今作の作家は思春期にこのような発想を持った経験も無いと思われる。
 というのも、脚本は様々な要素を持つものの、芯になって他の要素をぐいぐい引っ張り観客を惹きつけて止まない力強さが無い為、締りがないからである。原因は、真に深い悩み方をしたことが無いからではないか? どこか、教科書的で毒も危険な雰囲気も無い。劇団名から推し量れるように妖怪が好きな作家なのであろう。実際に今作でも妖怪が登場するが、障害のある妖怪である。それで生まれてこの方、自己肯定することさえ難しかった。この話だけで一作書けるほど深刻な問題なのだが掘り下げが浅い。妖怪といえば水木しげる、というほど現在の日本に妖怪ブームを巻き起こした水木氏は第2次大戦中、生死の境を彷徨いご存じの通り、腕の一部を失くした。その彼が発表した「墓場の鬼太郎」の初期バージョンは、極めておどろおどろしい作品であった。本来妖怪が登場する世界とは、夜になればおどろおどろしい闇に覆われ足元すらおぼつかないような生活の中で、夜行の際、人々は風の音や、梟の鳴き声、獣の吐息や遠吠え等々に怯えつつ夜道を行き交う(できれば夜道は避けた、日の暮れぬうちに宿や家に帰りつくよう生活していた)他なかった。そしてその怯えこそが妖怪や幽霊を生む心理的要素だったわけだ。然し今作では照明がそのような使われ方をしていなかった点でも、不気味の齎す緊張感が低かった。この辺り、演出をキチンと考えるべきであろう。
 また物語は、とある居酒屋に対立するやくざ同士が常連として来ているというシチュエイションになっているが、そんなことは普通あり得ない。そのシチュエイションで作るならもっと喜劇的に作劇する必要があろう。とはいえ、良い台詞も幾つかあった。赤組二代目組長の台詞に「やくざというのは、どこにも行き場の無い者たちの最後の居場所なんだ」という意味のことを言った台詞と同じ赤組三代目が「誰一人欠けちゃいけない」と言った台詞だ。
 劇作家には、思いを劇化するにあたり、どんなタイプの劇にするのか(ex.悲劇、喜劇など)作品の展開する場所を良く考え、その場所ならば必然的に展開が自然に見えるような状況設定を心掛けて脚本化すると同時にメインストリームとサブストリームの適・不適、諸構成を更に磨いて貰いたい。
Shanghai Mirage OPERA 〜 スピンオフ短編集(R-18+)

Shanghai Mirage OPERA 〜 スピンオフ短編集(R-18+)

アートプロジェクト集団「鞦韆舘」

藝術工場◉カナリヤ条約(大阪府)

2023/06/10 (土) ~ 2023/06/11 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/06/11 (日)

縄で縛られ空中に吊るされた役者さん、蝋燭を垂らされ鞭で何度も打たれています。これがSMオペラなんですね。今回はスピンオフ(結蓮 篇)ということで30‐40分の上演でしたが、10月に開催予定の本編が待ち遠しいです。

本人たち

本人たち

小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク

STスポット(神奈川県)

2023/03/24 (金) ~ 2023/03/31 (金)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

小野彩加 中澤陽 スペースノットブランクの実験室

ネタバレBOX

『本人たち』は第一部「共有するビヘイビア」と第二部「また会いましょう」からなる連作。「共有するビヘイビア」ではただ1人の出演者-古賀友樹を観客は眺め続ける。スペースノットブランクの言う「聞き取り」の、さながら調査結果を聞いているよう。被験者-古賀友樹の本人性を元に抽出したテキストと発話、行動様式=ビヘイビアを報告しますと言われれば、そのようにも捉えられる。ただそれを語る古賀の赤らんだ顔や時たま見開く瞳がある種の物語を想起するのだが、それはそれまでの舞台観劇体験を元にした鑑賞をしようとする観客に起こるバグなのかもしれない。一方で第二部「また会いましょう」では登場人物は2人に増え、その発話内容も少し意味をもつようにも感じる。同時に2人になることで起こるある種のリズムが感覚的に心地よくなってしまう部分もあり、2人の発話が、言語なのか、音楽なのか、はたまたそれとも違う振動その他と捉えて良いのか迷う。それらが獲得するものはある種の多声性なのか、あるいはノイズなのか。実験的取り組みとその言語化を為さんとする試みの両方が試されている。
Shanghai Mirage OPERA 〜 スピンオフ短編集(R-18+)

Shanghai Mirage OPERA 〜 スピンオフ短編集(R-18+)

アートプロジェクト集団「鞦韆舘」

藝術工場◉カナリヤ条約(大阪府)

2023/06/10 (土) ~ 2023/06/11 (日)公演終了

満足度★★★★

作品自体は30分位のショート
旧NMBも出ていて、内容もハードながら楽しめました
また観たくなりました❗

直ちの間に一興

直ちの間に一興

劇団 竜人世界

布施PEベース(大阪府)

2023/06/10 (土) ~ 2023/06/11 (日)公演終了

満足度★★★★

思っていたよりも、頭にスーッと入ってきた オムニバスかと思っていたが、そうではなく、時間の前後のやりくりも何度か有るが、分かりにくくはない
ただ、それはちょっと有りエヘンやろ〰️ということもあって、次回に期待します

半魚人たちの戯れ

半魚人たちの戯れ

ダダ・センプチータ

王子小劇場(東京都)

2023/04/13 (木) ~ 2023/04/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

バンドと、少し先の未来を想定した群像劇

ネタバレBOX

ある売れないバンドのボーカルとそのメンバー、そのボーカルの売れた音楽仲間、そのボーカルのバイト仲間、そのボーカルの死んだ彼女、といった人々の群像劇。死んだ彼女が遺した詩が「半魚人たちの戯れ」であり、ボーカルはそれに曲をつけて成功の兆しを見せる。
舞台は素舞台で、地明かりの照明もそれほど作り込まれてはおらずさながら王子小劇場そのものであった。音楽が重要なモチーフとなるため音響も意識していたが工夫は見られず、スタッフワークに少々疑問が残った。
脚本は近未来を思わせる用語が含まれている一方場面は断続的で、焦点を絞るのが難しかった。
とはいえ自分が見たのは初日であり、展開がスムーズになれば、例えばセリフのやりとりの上では笑いが起き、それを手掛かりに見えてくる部分もあったのでは無いかとも思う。作中言及のあった再生医療や「ムーンショット目標」は現実に存在、あるいは存在しうる物だけに描き方によってはより切実に「死」の曖昧さを描けたのでは無いかとも思う。これから間違いなく「生」と「死」は揺らいでいくのだから。
令和5年の廃刀令

令和5年の廃刀令

Aga-risk Entertainment

としま区民センター・小ホール(東京都)

2023/05/01 (月) ~ 2023/05/02 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ウェルメイドなシチュエーションコメディ。

ネタバレBOX

もし現代まで帯刀が認められていたら、という世界を舞台にした討論劇。現代に相次ぐ刀剣による殺傷事件を受けて廃刀令の是非を議論するタウンミーティングに観客は参加しているといった構図。
まず真っ先に意識するのはアメリカの銃規制の問題であろう。銃乱射事件が頻発してもアメリカが銃規制に踏み切れずにいるのに対して、それを日本における刀に置き換えるのはそれぞれのナショナル・アイデンティティを上手く置き換えているように感じた。
しかしそれ以上に、コメディとして面白い。廃刀令の推進派、反対派に分かれた有識者が壇上で討論している様子は「朝まで生テレビ!」よろしく、議論の深まり以上にある種のエンターテイメント性を内包している。登場人物たちの造詣も豊かで、全日本刀剣協会の支部長や(さながら全米ライフル協会のような)、いかにもメディアに“美人”政治家と揶揄されそうな女性活動家、斜に構えた歴史小説家など、登場人物それぞれに見せ場があり、魅力があった。もう一点、評価すべきは会場を劇場ではなく区民センターなどの公共施設にしたことであろう。タウンミーティングといった設定を生かす上で、演出と制作体制が一体となった会場選定は観客にとっても効果的で成功していたように思う。応募時に団体が書いていた「ポータブルで持続可能な演目づくり」という点も、各地の行政施設で上演可能な作品と考えれば狙い通りであろう。
概ね面白いエンターテイメント作品として楽しんだが、審査会で別の審査員からは歴史的解釈やリアリズムとしての問題点について指摘があった。「国民皆が帯刀している」という点や、それが何故現代まで許容されているのかといった視点を持つと疑問に感じる観客もいるのだと認識した。シチュエーションコメディの設定にどこまで細部を求めるかは考え方次第の部分もあるかと思うが、指摘には肯く部分もあったので記載しおく。
あなたがわたしにくれるもの(がたり)

あなたがわたしにくれるもの(がたり)

やみ・あがりシアター

王子小劇場(東京都)

2023/06/07 (水) ~ 2023/06/11 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/06/11 (日) 17:00

役者へのプレゼントを全て美術として使う実験的な演劇で面白かった。
贈られてくる美術にストーリーの方を合わせる様子が可笑しかった。

このページのQRコードです。

拡大