未踏
wonder×works
座・高円寺1(東京都)
2023/11/01 (水) ~ 2023/11/05 (日)公演終了
GIRLS TALK TO THE END vol.4
藤原たまえプロデュース
OFF OFFシアター(東京都)
2023/11/01 (水) ~ 2023/11/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
面白い、お薦め。
「GIRLS TALK TO THE END vol.4」ということから、シリーズ最後の作品のようだ。濃密いや<濃蜜>なガールズトークは、女の一生(生涯)をもって暴露し合ってもいいような。40歳代の女優が女子高生に扮して十代から四十代へ、28年の歳月を経ても なお友情と嫉妬という表裏を面白可笑しく、そして哀切をもって描く。しかも、ラスト暗転後 すぐに明転して放った一言に女の執念深さが…いや怖い。
上演前からJK制服を着た女優が舞台上におり、主宰の藤原珠恵さんが写真撮影しInstagramにアップしてほしいと。上演間近には6人の女優が揃ったことから、さらに煽り笑いを誘う。それだけ思い入れのある作品なのだろう。それに応えた女優陣の熱演が、公演の観どころだ。
出来れば38年後、48年後といった五十代、六十代…女の一生を通じて、その友情と嫉妬を描いてほしいところだが、内容的には難しいようだ。その意味ではギリギリのところ(年齢)を攻めているようだ。
舞台は、静岡県にある富士山高校のダンス部の部室。時は1995年9月4日、二学期が始まった時から始まる。出演者から明らかなように、話題となる部活顧問は登場しない。この姿なき顧問を巡って嘘と本音の丁々発止、暴露のし合いが始まる。中心人物が登場しないで物語を牽引する、何となく 話題になった映画「桐島、部活やめるってよ」(2012年)を思い出す。
(上演時間1時間20分)
光への道は遠く
オフィスリコプロダクション株式会社
すみだパークシアター倉(東京都)
2023/11/02 (木) ~ 2023/11/15 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
「夜明け前 ー吉展ちゃん誘拐事件ー」
アフタートークのシークレットゲストが小出恵介氏。だが客層的にイマイチ沸かない。観客はこんな暗い昭和の犯罪史シリーズをわざわざ観に来る層だ。
黒澤明の『天国と地獄』の予告篇を観て、子供の誘拐を思い付いたというだけで心底暗くなる嫌な事件。2019年初演。
1963年(昭和38年)3月31日台東区の入谷で起きた4歳児の誘拐事件。2年3ヶ月後、小原保(こはらたもつ)32歳が逮捕されて死刑になった。仕事をクビになり、借金返済の為、実家の福島に金の無心に行くも結局顔を出せず仕舞い。戻った東京で事件を起こす。
右足に障害を持つ犯人役は演出も兼ねる田島亮氏。今作では七人兄弟の六番目の設定だが実際は十一人兄弟の十番目(二人は生まれてすぐに死んでいる)。
公開された脅迫電話の東北訛の声が兄だと疑い、警察に届ける弟に五島三四郎氏。愛憎入り混じった兄弟関係。
その妻、奥野亮子さん。豪華。
MVPは犯人と同棲する愛人、山像(やまがた)かおりさん。男を信じるしかない老いた女の哀れさ。荒川区の一杯飲み屋「清香」の女将。犯人との情感溢れた遣り取りがこの作品を彩る。
テーマは『真人間』。
是非観に行って頂きたい。
吉良屋敷
遊戯空間
シアターX(東京都)
2023/11/01 (水) ~ 2023/11/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
これは面白いです。忠臣蔵は世の中知らない人がいないくらい有名ですが、吉良さん側から見たのは、初めてでした。見る方向によって全く話は異なる典型ですね。語りも生演奏もお芝居も素晴らしかった。秀逸の作品ですね。拝見できてよかったです。ありがとうございます
エゴ・サーチ【Mura.画】
Mura.画
劇場MOMO(東京都)
2023/11/01 (水) ~ 2023/11/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
とてもよかった。たくさんの短編を見ていて一気に最後繋がったような。うまく作られてるなあという印象でした。拝見したことのある役者さんもたくさん出演されていて、皆さん素晴らしい演技でした。ほんとに良くできたお芝居でした。
GIRLS TALK TO THE END vol.4
藤原たまえプロデュース
OFF OFFシアター(東京都)
2023/11/01 (水) ~ 2023/11/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
以前に拝見して内容は知ってるのに新鮮に面白い。設定も少し変わっているようだけど、元々のお話の力もあるのでしょうけど、役者さんの演技が素晴らしいですね。藤原さんの演出も❗藤原さんプロデュースはほんと間違いなしです。ほんと。楽しかった。
未踏
wonder×works
座・高円寺1(東京都)
2023/11/01 (水) ~ 2023/11/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
この作品のテーマは、「言語学者、民族学者 金田一京助の伝記」でしょうか、それとも「少数民族アイヌに対する差別問題」でしょうか。いつも地味な脇役の文学座 助川嘉隆が熱演です。3時間にも及ぶ芝居ですが、アクセントを付けたのは、サンドアート、白黒の画像が舞台に映し出されます。『銀の滴降る降るまわりに』はアイヌの神謡のひとつ。「梟の神の自ら歌った謡」知里幸恵の編訳『アイヌ神謡集』(1923年)に収録されている言葉が出てきます。2013年の文化座の舞台を思い出しました。
未踏
wonder×works
座・高円寺1(東京都)
2023/11/01 (水) ~ 2023/11/05 (日)公演終了
GIRLS TALK TO THE END vol.4
藤原たまえプロデュース
OFF OFFシアター(東京都)
2023/11/01 (水) ~ 2023/11/05 (日)公演終了
おどろ草紙
演劇集団よろずや
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2023/11/03 (金) ~ 2023/11/05 (日)公演終了
満足度★★★★★
よろずやさんがこんな内容をするとは…めっちゃ良かった‼️
すずきありささんの色気が半端なく(恋でもしてる?)見とれてしまいましたが、明治?時代のミステリー
犯人はなんとなく前半から中盤にかけて想定できたが、ミステリーファンには生唾モンで、あっという間の二時間強
次回は時代を変えたミステリーモンを希望
もう一度、僕を孕んで
劇想からまわりえっちゃん
「劇」小劇場(東京都)
2023/11/01 (水) ~ 2023/11/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/11/04 (土) 14:00
生と性の物語、面白い。
なかなかのカオスが楽しめた。
歌とダンスシーンも事前にyoutubeで見ていたこともあって、心地よく迫力があった。
都立怪盗高専
U・WA・SAの奴等produce
シアターOM(大阪府)
2023/11/03 (金) ~ 2023/11/05 (日)公演終了
満足度★★★★★
意外に面白かった‼️
ジェネレーションギャップを感じたものの、個人的には面白かった‼️
稲森さんサイコー😃⤴️⤴️
場所代回収ください😊
光への道は遠く
オフィスリコプロダクション株式会社
すみだパークシアター倉(東京都)
2023/11/02 (木) ~ 2023/11/15 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
「好男子の行方 ー三億円事件ー」
開場は開演の30分前、自由席は前売りの整理番号順の入場。
2018年初演。
ステージをかなり狭めて使っている。これは狙いなんだろうが観ている方からすると収まりが悪い。もっと別の工夫をすべき。
昭和43年(1968年)12月10日、東京都府中でそれは起きた。日本信託銀行(現在の三菱UFJ信託銀行)国分寺支店から府中工場へ現金輸送車がボーナスを運搬中。25ミリの雷雨の中、午前9時22分頃、突如白バイ警官に車を止められる。「支店長宅が爆破された。車にダイナマイトが仕掛けられている可能性があるので確認して下さい。」だがそんなものは見当たらない。車の下に潜った警官は「ダイナマイトだ、逃げろ!」と叫んで乗っていた4人を退避させる。車の下からもうもうと白煙が上がる。その車に乗り込むと三億円の入ったジュラルミンケースと共にそのまま走り去った。
映画のオープニングのような鮮やかさ。若き犯人はピカレスクのヒーローとして一躍時代のスーパースターとなった。
事件の三日後、この現金輸送車に乗っていた4人が支店長室に呼ばれるところから舞台は開幕する。
支店長に若杉宏二氏。
次長に坂元貞美氏。
主人公的立ち位置の新入社員は銀(しろがね)ゲンタ氏。フルポン村上っぽい。
運転手に五島三四郎氏。
同乗者に杉木隆幸氏、筑波竜一氏、田中穂先氏。
MVPはノイローゼから奇妙な行動を取り続ける田中穂先氏。オウム真理教の青山弁護士を彷彿とさせる怪演。椅子の脚が一本折れるアクシデントもアドリブで乗り切った。
1975年、沢田研二が三億円事件の犯人役をやったドラマ『悪魔のようなあいつ』。脚本は長谷川和彦!大ヒットした主題歌「時の過ぎゆくままに」が流れるのは小ネタ。
世間体を気にする余り、嘘に嘘が重なっていく銀行コメディ。
是非観に行って頂きたい。
片思いの天使たち
img
ザ・ポケット(東京都)
2023/11/01 (水) ~ 2023/11/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
丁寧な語り口のお話です。
「謎あり、友情あり、恋あり」の日常劇と公式のキャッチコピーにありましたが、本当にそんな感じでしたね。
SQUARE AREA
壱劇屋
近鉄アート館(大阪府)
2023/11/04 (土) ~ 2023/11/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
凄かった!前回公演よりアンサンブルメンバーが増えた分身体表現パフォーマンスも増えててそれが近鉄アート館という大きな会場で魅せる作品用にブラッシュアップされてた印象を受けました☆感動的な物語だけど今回はドラマ性よりエンタメに特化したスクエリになったのかなと♪2016版ではいなかった新しいメンバーがスクエリの舞台に立つのは代表作だけにプレッシャーがあっただろうけどちゃんと「あのスクエリや!」と納得させてくれる演技を魅せてくれたのは嬉しかったです☆だからこそそこにベテラン山本貴大さんや河原岳史さんがいる意味は果てしなく大きくてその存在が醸し出す安心感はハンパなかったですね☆新たなシン・スクエリの誕生にバンザーイ\(^o^)/
プライマリーエチュード
Creative Company Colors
CBGKシブゲキ!!(東京都)
2023/11/01 (水) ~ 2023/11/05 (日)公演終了
三落シリーズ
三栄町LIVE
三栄町LIVE STAGE(東京都)
2023/10/31 (火) ~ 2023/11/14 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/11/04 (土) 14:00
初見のユニット。「A班」を観た。まひたん出演ということで観に行ったが、リアルでシリアスな二人芝居短編を3本。面白い、という表現が正しいかよく分からないが、面白い、と言っていいと思う。
105分(=イントロ3分,29分,34分,36分,エンディング3分)。
全員でダンスのイントロの後、まひたん出演の『欠落。』。女子大4年生の智花は障害者対照のデリヘルで働くが、客として知り合った高杉が夢に出て来て…、の物語。障害者の性処理、という、ある意味当たり前のことなのに、滅多に取り上げられない話題を扱って興味深くて展開する。障害者の状況に智花が気づく場面がキモだな。
続いて『安楽。』はALS患者の安楽死を行なった研修医と患者の物語。どう観るのが正解か分からないテーマを巧みに扱う。
最後の『部落。』は東日本大震災で被災し家族を失った少女が高校生になった現在の物語。引き取った叔父も実は…、の展開だが、これが最もリアルでシリアスでキツかった。
『安楽。』『部落。』は実話ベースと思われるので、『欠落。』も実話っぽい裏付けがあるような気がする。3作とも30分前後なので観ていられるが、1話を長編にされたらメンタルがやられると思う。
『安楽。』で「ご察しの通り」というセリフがあったが「お察しの通り」ではないだろうか。
HOKUSAI and the Dr.Caligari
PSYCHOSIS
北千住BUoY(東京都)
2023/11/01 (水) ~ 2023/11/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/11/02 (木) 19:00
スタイリッシュなアングラ、と呼んでいるユニットだが、本作も月蝕歌劇団の作品をカッコよく上演。いや、面白い。89分(前説4分を含む)。
月蝕では『カリガリ博士』というタイトルで上演された作品らしいのだが、月蝕では観てない。焦点を葛飾北斎と娘を軸とした物語に潤色してはいるが、アングラテイストはいっぱい。北斎の物語とカリガリ博士の物語を交錯させるあたりは高取英の発想が凄い。元は風呂屋だったというスペースを活かして、場内のいろんなところで色々なことが起こっていて全てを観ることができないという面白さ(?)もあったりする。押しの大島朋恵は本作でも大活躍だが、主宰の森永理科がリスの格好をして出てきて、どこかで観たことがある、と思ったら手塚治虫「0マン」だった。
本ユニットがスッカリ気に入ってしまったが、旗揚げ公演『ドグラマグラ』を観損ねたことだけが悔しい。
GIRLS TALK TO THE END vol.4
藤原たまえプロデュース
OFF OFFシアター(東京都)
2023/11/01 (水) ~ 2023/11/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
今シリーズを初観劇。期待はしていたけど想像のはるか上を超えてきた。傑作です。後半の怒涛の展開たるや...。一瞬たりとも目が離せない80分。「括目せよ」って感じです。
実は劇場がOFF・OFFシアターと知って「代表作なんだし、もっと広いところでやればいいのに」と思っていたのだが、いやはやとんでもない、このキャパがベストマッチなんだと観終わってから思う。女子6人の会話を覗き見ているようではないか。前回のvol.3はシアター711だったようだが、あそこは多少奥行きがあるからOFF・OFFの方が舞台と客席が近くてこちらの方が相性が良かったかもしれない。何しろこの作品はセリフは言うに及ばず、役者の表情の変化も見逃せないのだ。
そういえばこの間『演劇ターン』を読んでいたら、ある団体を主宰する女優さんが「この作品は絶対この劇場でやりたいと思った」みたいなことを書いていたことを思い出した。作品と劇場の相性ってあるんだな。
小劇場演劇を愛するすべての人に見てもらいたい作品だけど、小さい劇場で公演期間も短いし、せめて末永く再演を重ねてもらうことを切に願う。最高でした!
未踏
wonder×works
座・高円寺1(東京都)
2023/11/01 (水) ~ 2023/11/05 (日)公演終了