最新の観てきた!クチコミ一覧

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『劇団乱れ桜 × 芝居紳士』

『劇団乱れ桜 × 芝居紳士』

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2023/07/11 (火) ~ 2023/07/11 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

今宵は火ゲキに馴染み深い乱れ桜さんと、30GPへの参加も記憶に新しい芝居紳士さん。時を越えて相見える、長く続けてきた火ゲキの歴史を感じる組み合わせ。

ネタバレBOX

劇団乱れ桜
ちょっとイイ話っぽくはあるのかな?そういうことでもないのかな?リアルにあぁいうコが入社してきたら頭痛いなぁ。。。先輩に同情。劇中のあのコは演劇を言い訳にして、演劇を逃げ場にしてるようにしか見えなかったけれど、あそこが居場所ではなかったのは違いない。

芝居紳士
芝居パートが始まった瞬間…懐かしきパンゲアの景色がぶわっと去来しました。あの時とは随分と変わってしまった何もかもを思い、なんだか感傷的な気持ちに。何も変わらずにはいられない、でも生きて続けていればまた会える、会えた。沈みゆく夕陽を背にしたあの景色の中でまた観たい
『21世紀のキリン × あたらよ』

『21世紀のキリン × あたらよ』

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2023/06/06 (火) ~ 2023/06/06 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

ここしばらく続く個人的な流れ。今宵も全く存じない団体さんの対バン。見た感じお若そう。そしてどちらもハイセンスでした。こういうの、いいね。わたしの思う火ゲキ的にとてもいい。

ネタバレBOX

21世紀のキリン
私毎朝ラジオ聴いてます。眠る時も聴いてます。是非お勧め番組お聞きしたい。ラジオに投稿されたドッペルゲンガーに纏わる怪談のお話でした。個人的に不得手なジャンルです。日本人はどうして夏に怪談しがちなのか。演技が達者で真に迫っていて、まっこと怖かったです。。。

あたらよ
こちらは臨死体験中に走馬灯をみる部署に飛ぶお話。コメディがとても上手い。ナチュラルにコミカル。笑いも上手いし、30分のまとめ方も上手い。どこに潜んでた?と思う。是非これを機に劇場でばんばん打って欲しい。ちなみに私も走馬灯は何も見たくない組です。想いが残るから。
『餅好き × カラ/フル』

『餅好き × カラ/フル』

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2023/04/11 (火) ~ 2023/04/11 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

どちらも実力派な対バンな夜。なんだろ、なんだかほっこりした気持ちで帰れる二組でした。いちにち仕事し終えた後に、そしてまた明日も仕事という夜に観るのにいい感じ。

ネタバレBOX

餅好き
コントっぽく観せてて何かに変わる…とかではなく、徹頭徹尾コントでした。それもめちゃんこシュールでわけがわからなくなるやつで。めちゃんこ面白かったです。わたし好き。前に観たシュールなのも面白かったし、確かに合田団地さんとコントは良きに同意です。

カラ/フル
あの夫婦が各々過去の悔いをもう夢に見なくなり、苦しいことの多い現実をただ生存するのではなく、ちゃんと息をして生きていけたらいいなと。死者より顔色が悪くなるような日常ではなく。生者より顔色いい彼らは生かす為に来てくれたんだなと。心が温くなったよ。
『虹色りきゅーる × 劇団天文座』

『虹色りきゅーる × 劇団天文座』

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2023/03/28 (火) ~ 2023/03/28 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

火曜日のゲキジョウ『虹色りきゅーる × 劇団天文座』 第二回30リーグの幕開け。これから毎月月末の火ゲキは30リーグ対象公演。今宵は物凄い作風が両極端な二団体でした。好みもハッキリ分かれて投票は比較的悩まれる方少なかったんじゃないかな?と。

ネタバレBOX

虹色りきゅーる
うーん、冒頭の入り開始5秒で概ね全容は察せられつつ、いや待てまだ分からないぞ、何か裏切ってきてくれるかもしれないと期待しながら観てましたが…でした。あらすじを観てるかのよう。陶酔型。まずは地に足つけたものを観てみたいかな。

劇団天文座
入り5秒で概ねの作風がガッと打ち出されるのは前者と同じ。つまりは開始5秒で観客の好みはハッキリ分かれるという面白い夜だったわけで。とかくやる、しのごの言わずにやる、全力でやる、この感じが好きでした。
『白いたんぽぽ × 劇団准教授』

『白いたんぽぽ × 劇団准教授』

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2023/03/21 (火) ~ 2023/03/21 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

新シーズンの幕開け、トップバッター。新しいシーズンも無事に幕を開けましたね。例によってまたも今が第何シーズンなのか覚えてな…。覚えてなくとも毎週1stに通う日々の始まり。

ネタバレBOX

白いたんぽぽ
演技演出の前に脚本…よりも前に企画段階からの練り直しの必要性を感じました…。傘貸しが輩を言ってるようにしかみえず。そうならないようにするにはどこから変える必要があるかなと考えた時に。とりあえず傘貸しの台詞は破綻してました。
大切な小道具である傘を叩き折る程の熱意はナイスファイト。その後観てて違和感は果てしなかったけれど、構やしない。そんなことは些細なことである…と思ってる。独自性のある作風には未来がある。栄光あれ。

劇場准教授
さすがのベテラン組の妙技。自身の強みとするところ、持ち味、武器、そういうの完全に把握しきった上での安定のお芝居でした。観客が期待するところをみせながら奇を衒わないストレートさが良かったです。
ダイゴさんが…不良になってしまわれた!登場する度にわたくしずっと目ん玉零れ落ちそうなってました。よく知るダイゴさんはどこ…?いや?タバコ火付けると見せかけて付けないな?そしてこの類い稀なき胡散臭さと嫌らしさは…?うん、知ってるダイゴさんでした(褒め言葉です)
あなたはわたしに死を与えたートリカブト殺人事件ー

あなたはわたしに死を与えたートリカブト殺人事件ー

ISAWO BOOKSTORE

小劇場B1(東京都)

2023/11/08 (水) ~ 2023/11/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

『トリカブト殺人事件』と聞いて連想するのは『本庄保険金殺人事件』。「だがこれ平成だしな。」と思っていたら全く知らない事件だった。
全く前知識のない事件だった為、非常に面白かった。1984年に三浦和義が妻に多額の保険を掛けて「疑惑の銃弾」で殺させたのではないか?と『ロス疑惑』報道が過熱。その余波で1986年のこの事件も大々的に注目されたのだろう。

新婚の妻との沖縄旅行、妻の友人3人も招待。石垣島に向かう那覇空港で、神谷力は「急用を思い出した」と別行動に。彼と別れて1時間40分後、妻は苦しみ出し救急車で病院に運ばれて死亡。行政解剖にあたった大野曜吉は死因を急性心筋梗塞と診断。しかし、神谷力の言動に何か不可解なものを感じる。
出会って4ヶ月で結婚、結婚して3ヶ月で死亡。四社で1億8500万円の生命保険に亡くなる二十日前に加入させていたこと。前妻二人も心筋梗塞、急性心不全で亡くなっていた。マスコミ(今作では週刊誌「WEEKLEY」)が騒ぎ出し、保険会社も支払いを保留する。

神谷力に是近敦之(あつし)氏。高知東生っぽくもあり、妙な魅力のある男をリアルに肉付け。
最大の敵となる大野曜吉医師に児島功一氏、見事に色気のある空間を作り出した。
主人公的ライターに佐野功氏、事件の真相を突き止める事ができるのか?
ライターの元カノで被害者の同僚に堤千穂さん。今作では工藤夕貴っぽかった。
記者他に虎玉大介氏。早変わり。
保険外交員他に上田尋さん。アンミカみたいな喋り。
被害者の弟だが、神谷力に恩義を感じている大学生に麻生竜司氏。彼の存在がただの犯罪再現ドラマにしないアクセントになった。喉仏が大きい。

神谷力と大野曜吉の対決、二人の研究者が法廷で向かい合うクライマックスは映画的。
是非観に行って頂きたい。

ネタバレBOX

神谷力はただの金目当ての保険金殺人犯ではなく、ある種の化学者、研究者であったことが面白い。

小5の時、母親が大量の睡眠薬で自殺。神谷は小6から工場に住み込みで働いたという。父親は元東北大学工学部教授、化学者になりたかった神谷は苦学のもと、東北大学を受験するも失敗。個人的に実験用のアパートを借り、大学の研究室並みの実験機材を揃えマウスで実験していた。
トリカブト毒のアコニチンとフグ毒のテトロドトキシンには拮抗作用があることを知る。同時に服用すると症状が現れないが、フグ毒の方が体内から先に消える為、その後トリカブト毒の症状が現れること。この二つの毒の配合を調節することで、時限式トリカブト毒の開発に成功したのだ。

公判で大野曜吉がそのトリックを暴いた時、興奮する神谷。「実験にマウスは何匹使ったんですか?マウスは何匹?」アマチュアの自分の研究成果をプロの教授が認めてくれた喜び!

トリカブトの名の由来は花が烏帽子に似ているかららしい。タイトルはトリカブトの花言葉の一つ。母親へのメッセージだったのか。母親は(多分)38歳で亡くなり、妻二人も38歳だった。(最後の妻は33歳だったが)。
近代 ⇄ 現代作家コレクション 朗読劇「ラブ・レター」

近代 ⇄ 現代作家コレクション 朗読劇「ラブ・レター」

J-Theater

シアター711(東京都)

2023/11/06 (月) ~ 2023/11/07 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

朗読劇ということだが、多少の動きを交え 会ったこともない妻の死を悲しむ中年男の心の変化を抒情的に描く。小説は読んだことがあり 内容は知っていたが、劇しかも朗読劇は初めてで新鮮であった。語りによって、客観的に男の心と行動を表し、その語り<物語>の中で男の心が少しずつ変化する。小説では想像する情景、それを生身の人間による演技と語りによって、中年男の乾いた心から激情し号泣するまでを描いている。が、感情移入するには今一つ。
(上演時間1時間20分) 

ネタバレBOX

舞台美術は朗読劇ということもあり暗幕 そして段差ある置台だけ。冒頭 波の音が聞こえ港町…千葉県千倉の海岸または砂浜イメージ。 池田サトシさんが、帽子の着脱で語り部になったり 劇中の佐竹興業社長(親分)など何役も担い物語を紡いでいく。

物語は、佐竹興業(ヤクザ組織)の一員である高野吾郎(☆ニューフリーマン☆ サン)が 会ったこともない妻の遺体を引き取りに行く その過程を描いたもの。中国人の白蘭(斉藤沙紀サン)と戸籍上結婚しているが、会ったこともないから死んだと聞かされても悲しむこともない。が、白蘭は吾郎へ感謝の気持を表した手紙を送っていた。

人の幸せは生きてきた時代と土地に無縁ではいられない。白蘭は、異国の地で理不尽な扱いを受け 非業な死を…。祖国の家族へ仕送りをする、入管のために自分と(戸籍だけの)結婚をしてくれた吾郎に感謝している。そんな白蘭の心情を知れば知るほど、吾郎は彼女を哀れみ号泣する。白蘭の衣裳は白地、暗幕の中で朧に立つ姿は この世の人ではないよう。実に上手い演出だ。

原作通りに朗読していると思うが、どうしても演技を観てしまい想像力を欠いてしまう。無為に生きてきた高野吾郎、一方 家族のため異国の地で働く白蘭…本来 縁が出来ない男女が手紙(ラブレター)を介して情を交わすといった感動、その高揚感が味わえないのが憾み。
次回公演も楽しみにしております。
海辺のメロ刑事

海辺のメロ刑事

ライオン・パーマ

駅前劇場(東京都)

2023/11/08 (水) ~ 2023/11/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 途中10分の休憩を挟んで2時間半の長尺だが、物語に含まれる様々な要素が巧みに組み合わされた展開を見事に腑分けした上でキチンと再構成された脚本と、場転を瞬時に然も最も論理的に正しく効果的に次のシーンを構成する演出が素晴らしいので全く飽きさせないのは流石だ。無論LionPermらしい哀感と喜劇的であるが故の深みも漂う。

ネタバレBOX

 物語が展開するのは、地方の海辺にある喫茶店(元スナック)。ホリゾント中央手前に中に人が入るスペースを設け客席側に迫り出すようにカウンターがあり、カウンター奥のホリゾント部分はコの字を左に90度回転させ門の様な形にした煉瓦造りの造作、適度な間隔を置き矢張り煉瓦造りの柱のような洒落たデザインが見える。板の上手・下手には中折れになった衝立を設けその奥と手前、都合4か所が出捌け。板上客席側はフラット。適宜箱馬を並べて椅子にしたり車の座席にしたりする。無論、海は客席のある空間に在る。役者陣の演技が渋い。
BILOXI BLUES

BILOXI BLUES

東宝

シアタークリエ(東京都)

2023/11/03 (金) ~ 2023/11/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ニールサイモンの1985年の作・芝居の中身は1943年の新兵暮らしの兵隊六人の青春もの。ビロキシーは新兵訓練所のある街。若者の主役は作家志望の若者で、生き残ること、作家になること、童貞を失うことが人生の希望である。1幕は新兵訓練の中で若者たちがお互いを知っていく兵営のなか、2幕は童貞喪失は、小島聖の夫がありながらのバイト売笑婦にあっさり夢は果たされ、失望するが、カトリック信者の少女に出会い恋をする、という回想録。
これだけ書けば十分のような筋立てとドラマの進行で、おなじみの挿話ばかりだ。古いなぁと苦笑しながらも見てしまう理由は二つ。新兵たちが一人ひとりきちんと類型的ながら書き込まれ、演じられている(演出・小山ゆうな。小細工していないところが良い)のと、不器用な少女役の岡本夏美が最近は見ることがなくなった恐る恐る女を試す年齢を上手く演じていたことだ。男優は一人一人を粒立てることを優先していて、こういうところにも時代が現われる。二つ目、やはり40年という年月は作品を彩る大きな役割を果たすと言うことだ。舞台とされた年から40年たって書かれた戯曲。それから40年たって東京で演じられた東宝公演。二つの時代を超えていて、演じる人たちも、見る人たちも、このささやかな青春劇には歴史を重ねて時代を見たと思う。芝居の出来よりも、その方が「演劇」の役割としては大きい。兵士役の男優たちも鬼軍曹役もジャニーズなくとも大丈夫。この中身で九割は大健闘。日本青年館のような役者たよりで愚にもつかない芝居をやって満席と言うよりずっと良い。

さすらう

さすらう

劇団BLUESTAXI

ザ・ポケット(東京都)

2023/11/08 (水) ~ 2023/11/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

初見の劇団
自分の中で消化しきれていない演出が二つほどあったが、それを差し引いてもストーリーが良い。
ジーンとしたい方におすすめ。

ネタバレBOX

3つのさすらいがやがて一つに繋がっていくところが良い。
そしてやっぱり最後は「家族」なんだよなぁ、、、と思う。
ところで、同じ家族を別の役者で演じていたところと唐突な仮面、、、ここが消化しきれていない。
ビロクシー・ブルース

ビロクシー・ブルース

東宝

シアタークリエ(東京都)

2023/11/03 (金) ~ 2023/11/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ニールサイモンの1985年の作・芝居の中身は1943年の新兵暮らしの兵隊六人の青春もの。ビロキシーは新兵訓練所のある街。若者の主役は作家志望の若者で、生き残ること、作家になること、童貞を失うことが人生の希望である。1幕は新兵訓練の中で若者たちがお互いを知っていく兵営のなか、2幕は童貞喪失は、小島聖の夫がありながらのバイト売笑婦にあっさり夢は果たされ、失望するが、カトリック信者の少女に出会い恋をする、という回想録。
これだけ書けば十分のような筋立てとドラマの進行で、おなじみの挿話ばかりだ。古いなぁと苦笑しながらも見てしまう理由は二つ。新兵たちが一人ひとりきちんと類型的ながら書き込まれ、演じられている(演出・小山ゆうな。小細工していないところが良い)のと、不器用な少女役の岡本夏美が最近は見ることがなくなった恐る恐る女を試す年齢を上手く演じていたことだ。男優は一人一人を粒立てることを優先していて、こういうところにも時代が現われる。二つ目、やはり40年という年月は作品を彩る大きな役割を果たすと言うことだ。舞台とされた年から40年たって書かれた戯曲。それから40年たって東京で演じられた東宝公演。二つの時代を超えていて、演じる人たちも、見る人たちも、このささやかな青春劇には歴史を重ねて時代を見たと思う。芝居の出来よりも、その方が「演劇」の役割としては大きい。兵士役の男優たちも鬼軍曹役もジャニーズなくとも大丈夫。この中身で九割は大健闘。日本青年館のような役者たよりで愚にもつかない芝居をやって満席と言うよりずっと良い。

あなたはわたしに死を与えたートリカブト殺人事件ー

あなたはわたしに死を与えたートリカブト殺人事件ー

ISAWO BOOKSTORE

小劇場B1(東京都)

2023/11/08 (水) ~ 2023/11/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

史実を実際の裁判の様子と
それに纏わる周囲の方々の
たぶんこうだったんじゃないか芝居で魅せる
とっても引き込まれる舞台に仕上がっておりました
1時間50分 全席指定っす

ネタバレBOX

タイトルは「とりかぶと」の花言葉のひとつでした
簡単な服毒殺人と考えていたら
前妻二人は殺してるようだし=青髭さんやねぇ=
その毒に関しても
まさか他の毒との混合で新しい遅延毒をもっていたとは・・・
トリカブト園芸用を多数購入~実験用マウスも多数購入し
実験場としての賃貸での大量の水の使用から
毒の精製やら濃縮とかに使ったらしい
エバポレイターの購入とか
記録に残って無い装置の購入とかもあったんだろうなぁ と
ほんとに本人の希望していた化学者としての行動が凄かった
ここまで出来る行動力の方向性が殺人かぁ・・・CSIとか
海外クライムドラマの犯罪者レベルだったんだーと
感心しきりでした

裁判での証言では同じ役者さんを用いての
他人演技複数をコミカルに演出したり
ラストのブラックライトでのトリカブト演出は見事な視覚効果出てました!

ただ杮落としなぶん
台詞のカミカミがちょい残念でしたわねぇ

後半ほとんど犯人と対峙した感じのDrさんが
とっても らしく てカッコ良かったデスわ

正直そこらの山野で集めた野生の毒草を
ちょい濃縮してカプセルにでも詰めてと
簡単に考えてたら
しっかりとサイエンスしての下準備には驚かされた
重ねていうけど その方向性がねぇ・・・

史実はどうか知らないが
ひたすら犯人の善性を信じてた3人目の殺害された妻の弟くん
君の大学学費も高価なスーツの代金も有り難がってたが
その購入金の出どころの何割かは
前妻の保険金からですからねぇ とか思ったわ
全額かもしれんのになぁ・・・・・
あなたはわたしに死を与えたートリカブト殺人事件ー

あなたはわたしに死を与えたートリカブト殺人事件ー

ISAWO BOOKSTORE

小劇場B1(東京都)

2023/11/08 (水) ~ 2023/11/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

実際の事柄をとても分かりやすく迫力のあるお芝居に仕上げておりとても見ごたえがありました。秀逸のお芝居でした。役者の皆さんの演技も良かったです。あっという間の2時間弱でした。

七つ鐘がなる前に

七つ鐘がなる前に

SECOND HOUSE

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2023/11/08 (水) ~ 2023/11/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

初日公演とても良かったです!!!
満席な理由がわかりました。

ストーリーもわかりやすくきれいに纏まって馴染みやすかったです。

演者さんの真剣さが伝わり明日の糧になりました。
観られて良かったです。

逃げろ!芥川

逃げろ!芥川

文学座

八尾市文化会館プリズムホール 小ホール(大阪府)

2023/11/08 (水) ~ 2023/11/08 (水)公演終了

満足度★★★★

文学好きにはたまらない内容かも
受験で暗記した名前が沢山
暗記ではなくて、その頃に文学に興味あれば、もっと楽しめたかも…😞

近代 ⇄ 現代作家コレクション 朗読劇「ラブ・レター」

近代 ⇄ 現代作家コレクション 朗読劇「ラブ・レター」

J-Theater

シアター711(東京都)

2023/11/06 (月) ~ 2023/11/07 (火)公演終了

実演鑑賞

良い舞台だったと思います。

Happy New Your

Happy New Your

声の劇団イマージュ

野方区民ホール(東京都)

2022/03/17 (木) ~ 2022/03/19 (土)公演終了

実演鑑賞

勧誘がしつこかったので渋々観ましたが
ただただ酷い作品です。役者が可哀想です。

近代 ⇄ 現代作家コレクション 朗読劇「ラブ・レター」

近代 ⇄ 現代作家コレクション 朗読劇「ラブ・レター」

J-Theater

シアター711(東京都)

2023/11/06 (月) ~ 2023/11/07 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

有名作ですけど自分は知りませんでしたんでー
新鮮に作品=話を味わえました=
70分の作品で朗読劇としながらも
さりげなく いろいろと小道具や衣装を配しての
見応えのある舞台に仕上がっていましたがー
高齢の観客が多めで咳き込む方々が多く
静かな良いシーンで大きなクシャミ等をされたのには閉口しました
ハンカチでもタオルでも口にあてる配慮をして欲しかったなぁと
開演時間を5分押してまで来客待ってたりと
いろいろと運営側も配慮されていたが
開演後にガタガタと客席配置しての入場~着席は
あましいただけないなぁ~とも強く感じましたわ

『KAN・KON・SOU・SAI』

『KAN・KON・SOU・SAI』

劇団イン・ノート

下北沢 スターダスト(東京都)

2023/11/05 (日) ~ 2023/11/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

「冠婚葬祭」それぞれをテーマにした4つの短編が織りなす四重奏。
穴を掘り、ブーケを投げ、大人の動画を見て、きゅうりを待つ…
うつむきかげんの誰かさんが、それでも一歩踏み出す4つの話。
説明通りの展開でしたがー
素舞台で4人の演者がダンス等のシーンを挟んで上演する形式でした

50分の作品
暑かったなーと

ネタバレBOX

さて話は=冠=成人式の話で
自治体主催の成人式に向かわずに
ひたすら穴を掘ってる友人が見捨てられずに
スーツを着込みながらも穴掘りを手伝ってしまう・・
という若者二人の話
=婚=普通に結婚式で上映する為の
花嫁に向けての動画を撮影する花嫁友人=女性=と
結婚式場のスタッフ~上司らしい男性の話
=葬=誰かが死ぬような話ではなく
男子高校生が怪我をしてレンタルDVDを借りれないので
代りに→禁断の18禁コーナーに足を踏み入れて
そこは天国だった~という話・・・・これが祭・・かな
=祭=でなく多分=葬=は
あの世で お盆で 精霊馬を待っている方々の話
今の若い方々は知らんのではなかろうか?
いろいろと説明を入れた方がーとかは思った
で 各話が切れ切れになっていて1話完結して次の話
とはならずにコマ切れ同時進行なんで
いろいろと理解がし辛いかなぁ と

通しての話を設定して
いろいろと各話の背景説明とかも
盛り込んでくれたら良かったのになぁと感じました
君は即ち春を吸ひこんだのだ

君は即ち春を吸ひこんだのだ

新国立劇場演劇研修所

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2023/11/07 (火) ~ 2023/11/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

文句の付けようのない傑作。2016年初演。
国民的児童文学『ごんぎつね』は愛知県の作家、新美南吉(にいみなんきち)が1930年(昭和5年)、17歳の時に書いたもの。本名は新美正八。時代はずれるが宮沢賢治との共通点から「北の賢治、南の南吉」と並び称された。

悪戯好きの孤独なごんぎつねが村人の兵十に罪悪感を抱く。病気の母親の為に獲っていた鰻を逃がしてしまったのだ。母の葬儀の様子を見たごんぎつねは、贖罪の為に栗や松茸を兵十の家に隠れて届け続ける。ある日、忍び込んだごんぎつねに気付いた兵十は火縄銃で撃ち殺す。そこに積まれた栗。「お前だったのか」。

『泣いた赤鬼』もそうだが、自己犠牲的な純粋な優しさに人はひれ伏す。報われない優しさ。いつだって人間の魂が打ちのめされるのは暴力ではない。優しさだ。

時代は1938年(昭和13年)から。
東京外国語学校を卒業するも職はなく、病弱な身体に苦しみながらようやく女学校の教師に職を得る主人公、新見正八に立川義幸氏。霜降り明星・粗品にしか見えない。その痩せこけた裸体。
父親に樋口圭佑氏、クリスチャン・スレーター似。ぎこちなく体が踊り出す癖なんか見事。
継母に小林未来さん、手堅い。根岸さんとの遣り取りが見せ場。
MVPは幼馴染みの没落した士族の娘、根岸美利さん。女医として活躍しつつ、正八との間に二人にしか感じ取れないものが在ることを垣間見せる。胸や腰のラインを強調した役作りもいい。押し花の栞のエピソードが印象的。
その弟に佐々木優樹氏。女学生との遣り取りなど、彼を投入するポイントが上手い。
昔からの友人、田崎奏太氏。時代の流れの中で今では全く無意味な文学を語り合った日々。『アンナ・カレーニナ』のキノコのエピソードが良い。
女学生は17期生の一色紗英こと飯田桃子さん。お笑い要素満点で会場を沸かす。キャラ設定が『青い山脈』みたいで清々しい。ガチョウの鳴き真似。

死と生(恋)を凝視した新見正八の青春。流石の新国立劇場、舞台美術は最早芸術。縁側の先にある小さな庭、一本の大きな木がでんと立っている。ステージを挟むように配置された観客席。雑然と積まれた大量の書物。いろんな花を効果的に使う。あの時、本当は何を伝えたかったのか?結核の治療薬となるストレプトマイシンが発見されたのは1943年、彼の死んだ年だった。

タイトルの気持ちに観客をいざなっていく巧さ。
是非観に行って頂きたい。

ネタバレBOX

結核で死んだ友達が折っていた折鶴を持って女学生が訪ねて来る。かつて友達は鳥が作った巣を覗く為、木に登ろうとした。だがその振動で巣は地面に落ちて卵は皆割れてしまう。哀しそうに上空を飛び回る親鳥。その贖罪の為に病床で鶴を折り続け死んでいったのだ。
女学生は新美に倣ってそれを童話にしようとする。友達が折った折鶴が命を持ち、親鳥と共に空に羽ばたいていくラストを。だが、実際に書いたものは全く違うものに。必死に謝る友達に親鳥は「そんなことあったかや?」とどこぞに飛び去ってしまう。

このエピソードが秀逸。

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