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無法地帯

無法地帯

藤原たまえプロデュース

「劇」小劇場(東京都)

2023/07/05 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

やーさん風の怖いオジサンたちのお芝居を想像していました。
実際は可愛いオジサン、オジカワでした。
最初の30分は、いつも風のお芝居でないので、少しガッカリしていました。
ところが、ところが、だんだんとこのオジサンたちの魅力に引き込まれていました。
なぜなのかわかりませんが。
だって、イケメンのオジサンとはほど遠いのに...
最後には、このオジサンたちが、妙に愛おしくて別れたくない、と思いました。

前回はカレーライスでしたが、今回はーーーでした。
しかし、美味しそうに食べますね。
最後のところで、後藤さんが食べて....
のところは胸が痛くなりました。
食べるシーンが今も残ってます。

オジサンたちの懐かしい歌は、今回の目玉かも...

オジサンシリーズ、続くといいですね。
又、この個性いのあるオジサンに会いたい。
ミュージカルの案もあるとか。
楽しみが尽きない。


チョビ

チョビ

ここ風

シアター711(東京都)

2023/07/05 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/07/06 (木) 14:00

価格4,000円

主人公チョビを中心に繰り広げる「夏のひと夜」
舞台設定、配役、脚本・演出など総合してレベルが高いです。
他の舞台と何が違うのだろう…やはり台本と演出の流れが「自然」だからではないかな。
配役にも無理がなく、チョビの日常に各々の役たちが生きている風景を私たちが垣間見ている。
この世界観が「自然」だからこそ、徐々に感情移入して、最後は心がじんわり温かくなる。
今年の夏は良いスタートをきれました!

ネタバレBOX

シアター711の古典的な劇場と相まって、和室の舞台が映えますね。
カエルの泣く声、洗濯機の音、物語が始まりが本当に自然で映画の1シーンの様。
チョビの脚本は、話を強引に引っ張っていない所に品性を感じます。
例えば兄弟ではなく、養護施設で育った仲間たちであること。
施設が経営不振で、チョビ本人がなんとかお金を作ろうと里親の所へ養子縁組に入ったこと。
後に母親が経営していたレストランがどうなっていくか。川でおぼれた真意など。
場転の切り替えも現在と過去が分かりやすく自然なんです。よく練られた脚本だと思います。
或る女

或る女

演劇企画集団THE・ガジラ

シアター風姿花伝(東京都)

2023/06/30 (金) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/07/06 (木) 18:30

大正時代の長編小説をお芝居にした内容です。
初見でしたが、3時間にも及ぶ超大作。休憩挟むけど長いね。
まるでオペラのような2幕編成ですが、音楽や歌唱の代わりに怒号や発狂。
舞台装置を叩く音やたばこの煙が臭い立つ、悍ましい世界観がそこにある。
主演を演じた早月葉子役は殆ど出っ放し。倉地三吉との掛け合いも凄いパワーを感じる作品でした。

ネタバレBOX

開場してから暗闇の中で少女がじっと佇んでいる。
止まない赤子の泣き声と、ぼんやり映る照明…ここは地獄だろうか。
早月葉子の狂った世界観がよく出ていたと思います。

芝居の内容はWikiで検索して頂くとして、
見事に原作を3時間でまとめ、重く抽出した癖の強い舞台でした。
薄暗い中での掛け合いなので、動きは多い様に見えて簡潔。
→煙草を吹かす。マッチでろうそくに火を付ける。お酒を飲む。
この3つの動きがやたらと多く、特に火をつけるシーンは観客の目線が明るい方向へ向くので
毎度毎度、少しくどい様にも感じます。

音響と舞台装置の使い方ですが、急な衝撃音・音量の大きさに最初ドキリとしました。
演出効果かなと容認するも、後々になって地下の扉を何回も開け閉めする音が気になってくる。
船の出入り口や、自宅の収納、移動通路など使い勝手が良いのは分かるけれど…繊細さに欠けるように感じた。
讃美歌の音量も気になります。何回も同じパターンで来られるとガサツに感じます。
何パターンかの入りは、弱めから入っても良いんじゃないかな。

あと私の個人的なところですが、1シーンくらいは明るい照明で役者たちの顔を観たかったです。
共演者/同級生

共演者/同級生

2223project

小劇場B1(東京都)

2023/07/01 (土) ~ 2023/07/11 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

「共演者」観劇
劇団というか、演劇にまつわる内輪ネタ、面白かったです!
なかでも、出演者のキャラ付けが秀逸でした!

Hey ばあちゃん!テレビ点けて!

Hey ばあちゃん!テレビ点けて!

Bee×Piiぷろでゅーす

新宿スターフィールド(東京都)

2023/06/28 (水) ~ 2023/07/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2023/06/29 (木) 19:30

 長年連れ添った最愛の妻サチ子が急死し悲しむ田所治とその家族たち。
これからはばあちゃんの分も精一杯生きよう、そう誓った家族の元に現れたのは…
AI化したサチ子だった!?
唖然とする家族たちにサチ子から課せられたミッションは『死んでからさせたい100の事』を成功させていくという劇で、色々とぶっ飛んでいて、ハチャメチャで、無茶振りの連続、果ては個人的な願望まで含まれた『死んでからさせたい100のこと』を最初は巻き込まれ、振り回され、迷惑がりながらも協力する田所治とその家族たちとAIサチ子との温度差やお互いの勘違いによる笑い、想い出を巡る笑い、サチ子の若い頃を坂道系と表現し、サチ子を演じる俳優は同じことによる大きなギャップ笑い、ポスターを貼る場面における、有名映画をパロったポスター、サチ子を演じる俳優の顔写真だけをグラドルの顔に貼り付けたポスターなどが出てくる小細工による笑いなど大いに笑えた。
 
 だが、劇の後半になるに連れて、近隣の電波障害の問題でAIサチ子が危機に見舞われたり、『死んでからさせたい100のこと』の最後がサチ子との想い出の品を全部焼き捨てることと、田所治は究極の決断に迫られ、サチ子の死とも真っ向から向き合わざる負えなくなるというシビアで、手に汗握る展開になっていく。田所治やその家族が『死んでからさせたい100のこと』を通して、自分と向き合い多少の成長をしていく過程で、悩み、頓挫しながらも前に向かって進もうとする姿に、人間味を感じ、日常の延長線上のSFなのに、AIサチ子もかなり生々しすぎて、登場人物たちひとり一人に感情移入し、気が付くと感動していました。

 この劇は、全体としては悪くないが、所どころ、女性は家で家事、男性は仕事、ニートは絶対ダメなど旧価値観が押し付けられているように感じたので、重苦しい部分があった。
 今の時代多様性が強く言われる世の中において、必ずしも働かない人間は良くないというようなスタンスはどうかと思う。LGBTQが認められてきている世の中において、多様な価値観を認め合うのが劇においても重要なんじゃないかと感じた。だからといって、世の中がニートだらけになれば良いというわけではないが。
 また、始まる前にも、劇が終わったあとにも似たようなことを演出家が言っていたのが気になった。それは「うちは、劇団員も演出家も本当のファミリーみたいに普段から仲が良いから」というようなことだったが、物を投げたり、恫喝したりして、圧倒的な威圧感で劇団員を演出家兼劇作家がまとめあげたり、劇作家が芸の肥やしになるからと劇団員にセクハラしたりといったのは違うと思うが、だからといって、稽古の休憩中にスマホをいじったり、劇団員同士で仲良くお喋りしたり、そういうことを全て良しとするのは絶対に違うと思う。劇作家兼演出家は妥協するべきじゃなく、パワハラにならない程度のぎりぎりのところで厳しく、追い込み型の指導を劇団員にすべきで、劇団員同士が仲良しこよしなのはむしろ厳しく取り締まるべきで、劇が終わるまでは、1日が稽古という感覚に劇団員ひとり一人をさせるべきだと感じた。

ある馬の物語

ある馬の物語

世田谷パブリックシアター

世田谷パブリックシアター(東京都)

2023/06/21 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

よかった。成河の馬らしいしぐさ、寝転がって足をばたつかせる、馬のような体の動きがまず絶品。冒頭から宙づりになって処分される派手な演出で、回想に入っていく。ブチ馬として冷遇され、こき使われただけの話だとどんよりするが、そうではない。馬の持ち主が公爵にかわり、思う存分駆け回った幸せな日々が訪れ、明と暗の落差が引き立つ。(とはいえ、馬として働かされただけなのだが、労働者にも自分をだめにする職場と、自分を生かせる職場があるということか)
パイプで組んだ大きなシーソーで疾走場面を演じる、ダイナミックな動きは良かった。

ネタバレBOX

トルストイの原作なのだが、トルストイはいかなる教訓をこの作品で語ろうとしたのか。案外、性欲批判、禁欲主義を説こうとしたのかもしれない。主人公ホルストメールが、間観察に目覚め思索を深めるのは、去勢されてからだ。性欲に翻弄され、雌馬を追っかけている間はおろかな若馬に過ぎなかった。また公爵が落ちぶれるのも(同時にホルストメールが体を壊すのも)、一人の女に執着したがため。結婚と性欲を批判したトルストイの考えがそこにひそめられているかもしれない。少なくとも、女性不信の傾向は見て取れる。
黄色い封筒

黄色い封筒

劇団青年座

吉祥寺シアター(東京都)

2023/07/05 (水) ~ 2023/07/10 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

今の日本ではなかなか見られない、労働運動を扱った硬派で骨太の舞台。会社のやくざを使ったスト破り、賠償請求、切り崩しに追い詰められた労働組合の、組合員それぞれの苦衷に満ちた選択を描く。久々にたたかいの血が騒ぎ、挫折と屈辱に目頭が熱くなるのを感じた。

組合の部屋が、沈みかけた船の甲板のように、大きく床の傾いたステージになっている。それが大きな穴の中に浮いており、出入りは穴の底から昇る階段デッキを使う。一つの隅にはロープの垂れさがった柱(マスト)。床には机代わりのいくつかの箱と、自動車の部品ベローズがたくさん入ったかご。セウォル号と、難局にある組合の両方を具象化した美術だった。
ギターも2本おかれていたが、時々弾くためだけでなく、この安山市が世界のギターの3割を生産する街であることも示すのだろう。

ネタバレBOX

最後に、高空籠城に向かう二人が、広告塔の梯子を上っていく。「これから僕たちは、電子公告塔、いや未来を照らす灯台に上ります」。そのセットが、舞台奥のカーテンの向こうにあり、この最後の一瞬のためだけに使われたのは、大変贅沢な演出だった。
夏の夜の夢

夏の夜の夢

文学座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2023/06/29 (木) ~ 2023/07/07 (金)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

私の見た回は、学生のグループらしき人が多く、客席が若い。あちこちの大学や高校でまとまっててきたのだろうか。その若い客が笑うこと笑うこと。後ろの女子学生4,5人連れも口々に「面白いねえ」と言っていた。400年前の荒唐無稽なドタバタ劇が、これほど今の日本の若い観客にうけるなど沙翁も墓の下で驚いているのではないか。

惚れ薬のせいで二人の男に迫られたのを、馬鹿にされたと思うヘレナ(渡邊真砂珠)のぶち切れぷりや、逆にコケにされたハーミア(平体まひろ)の癇癪ぶりが絶品。恋人のライサンダー(池田倫太朗)にぐるぐる振り回されて、小柄なハーミアが宙に浮くスタンドなど、体を目いっぱい使って弾けていた。

もう一つ、受けるのが最後の「ピラマスとシスビー」の劇中劇。恋人が死んだと思って、男が死に、それを見て女が後を追う筋は「ロミオとジュリエット」ではないか(シェイクスピアの自作パロディ?)。とにかく、ばかばかしいギャグなのに、お笑い的な感じなのだろうか、若い観客に大いに受けていた。

舞台は大中小の四角い白いアーチを設けただけの簡素な舞台。奥でドラムと木琴・ベルを二人が演奏。この音楽はセリフの空白を埋め、テンポを上げるうえで、大変効果的だった。白い枠に、時折薄い白布がかかり、それが舞台を仕切ったり、サイケ調の森や渦の映像が映ったりして、夢の中の雰囲気を醸し出す。

今回の最大の工夫は妖精パックとハーミアの父を同じ俳優(中村彰夫)が演じ、職人たち5人と妖精5人が同じオジサン俳優が演じたこと。アテネの公爵夫妻と妖精の王夫妻を同じキャストで演じるのは、ピーター・ブルックが初めてやっとすだが、今ではほぼ定番。それにさらに凝縮する画期的演出だった。妖精と職人という異質な一人二役が、さらにおかしみを増幅していた。老人のパックというのも初めて見たが、中村彰男は力の抜けた茶目っ気ある演技で、大いに笑わせた。
また、若い4人の恋人の痴話げんかに、オーベロン(石橋徹郎)とパックが(無言で)からみ、ロバになったボトム(横山祥二)を歓迎する妖精たちの踊りに、眠り込んだ恋人たちも夢遊病者のように加わるなど、妖精・職人・貴族の境界を従来にない軽やかさで取り払っていたのもよかった。

2時間半(休憩15分込み)と、2年前の円の2時間版よりは長いが、それでもだいぶんテンポよく感じた。

ネタバレBOX

最後の3組の男女を祝福するエンディングで、それぞれ別の伴侶を得たハーミアとディミ―トリアスが、公爵の背後で手と手を取り合っていた。これはなぜ? お互い恨みのない円満な別れであるということを示したかったのか。あるいは、四角関係を円満に解決した裏には、互いの幸せのため違う相手と生きることを認め合ったこの二人のひそかな約束があったのだろうか。
芽吹

芽吹

劇団SUNNY

ステージカフェ下北沢亭(東京都)

2023/07/06 (木) ~ 2023/07/07 (金)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

本日拝見しました。朗読劇でしたが、表情豊かに情景が見えるようなそんなお芝居とてもよかったです。いろんなお話も聞けて、どれも面白かったです。旗揚げとのこと、次回以降も楽しみですね。

チョビ

チョビ

ここ風

シアター711(東京都)

2023/07/05 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

やっぱり期待を裏切らない、心が暖まる素晴らしい作品でした。セットもいつも通りリアルにそして丁寧に作られていて、情景豊かに物語を演出されていました。役者の皆さんもいつも通りの安定感。とてもいい時間を過ごせました。面白かったです

チョビ

チョビ

ここ風

シアター711(東京都)

2023/07/05 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

今回も素晴らしいセット。内容に触れることはしないが、こちらの予想をいい意味で裏切られた。もう一度観たい。

Pickaroon! -ピカルーン-

Pickaroon! -ピカルーン-

壱劇屋

すみだパークシアター倉(東京都)

2023/06/24 (土) ~ 2023/07/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

知り合いが出ていたのでいたので観に行こうと思ったのですが、本当に行ってよかったです...!最初の登場シーンから演出が楽しいし、一人一人の個性や性格がカッコいい!シナリオも良すぎて台本も購入。いろんなところに伏線が散りばめられていたり、キャラクターを引き立たせる工夫がされていたり、ものすごく工夫されているように感じました。役者、演出、脚本全てが本当に練られていて最高の舞台でした!

ブラウン管より愛をこめて-宇宙人と異邦人-(7/29、30 愛知公演)

ブラウン管より愛をこめて-宇宙人と異邦人-(7/29、30 愛知公演)

劇団チョコレートケーキ

シアタートラム(東京都)

2023/06/29 (木) ~ 2023/07/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

これまでと違う路線の作品ということで観劇。
めっちゃストレートにメッセージを投げる作品だった。恥ずかしいくらいに。

ネタバレBOX

「差別とはなんなのか?」「差別とはどこにあるのか?」というセリフが心に残った。わからないと諦めたり、開き直ったりせずに、考え続けることが必要な問い。
被差別者からの訴えは、すぐに、被害妄想とか、自意識過剰とかいう言葉で片付けられて、傷ついた事実さえもないものにされてしまう。
チョビ

チョビ

ここ風

シアター711(東京都)

2023/07/05 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ひと夏のちょっといい記憶として残っていく作品
出ずっぱり 天野弘愛さん演じる愛称チョビの人生に、楽しく切なく寄り添い見守っている感覚がとても心地良い
軽快な関西弁のやり取り、気になる伏線を心に留めながらその一連のやり取りを楽しんでいくうち、チョビという女性の輪郭が徐々にはっきりと、そしてゆっくりと深く 深くへと作品世界の中へ引き込まれていきました

アイドル系公演とはまた違った劇団さんへの愛情が劇場内を暖かく包み込んでいる感じ
劇場シアター711のクラッシックな雰囲気と、ここ風さんの作風はとてもマッチして良い感じなのだけれど
着実にファンが増え続け、収容的にキャパオーバーになっていくのかもしれないと想像すると悩ましいところ

Pickaroon! -ピカルーン-

Pickaroon! -ピカルーン-

壱劇屋

すみだパークシアター倉(東京都)

2023/06/24 (土) ~ 2023/07/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

七賊が全員魅力的すぎて、一人一人が主役の物語を書いてほしいくらいだった!敵役も最高!
殺陣が最高にかっこいいのはもちろんのこと、役者さんの演技も超素敵だし、各所に愛を感じる作品!
2回観ても足りないです!もっと観たかった!

アンカル「昼下がりの思春期たちは漂う狼のようだ」【7月6日昼公演中止・7月7日~9日まで映像公演実施】

アンカル「昼下がりの思春期たちは漂う狼のようだ」【7月6日昼公演中止・7月7日~9日まで映像公演実施】

モダンスイマーズ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2023/06/29 (木) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

初演に感動して、再演も観劇。
やはり素晴らしかった!27人の出演者、どの人も覚えてるというくらい、それぞれに物語があり、それぞれが光っていた。個人的には、特にいくつかの一人語りのシーンが胸に響いた。台本を読めるのが楽しみだ。

Pickaroon! -ピカルーン-

Pickaroon! -ピカルーン-

壱劇屋

すみだパークシアター倉(東京都)

2023/06/24 (土) ~ 2023/07/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

前作に引き続き観劇。AB壱と全チーム観劇することができました。
複数回観ても飽きずに楽しめる最高のエンタメでした。特に殺陣は迫力があり物語に説得力を添えていましたし、音響や照明などの演出も劇場のサイズ感をうまく活かしており自然な場面転換や視点の移り変わりはさすがだなぁと思いました。
特に主要キャストは性別が逆転する役も含めたダブルキャスト制にもかかわらず、ストーリーに破綻は無く、しかし物語の新しい解釈を観ることができ感動しました。
次回公演は新作ということでどんな作品を生み出してくれるのか楽しみです。

おわたり

おわたり

タカハ劇団

新宿シアタートップス(東京都)

2023/07/01 (土) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/07/06 (木) 14:00

座席1階

年に1度、死者を海から呼んで山に葬るという行事に、民俗学者と助手の女性、知人の女性の3人が調査に訪れるという設定。単なるオカルトっぽい演劇と思ってはいけない。物語は思わぬ方向に次々と飛び出し、壮大なる展開を見せる。「美談殺人」もよかったが、この脚本はさらに見事と言うしかない。

重要な役回りで出演する道学先生のかんのひとみがすばらしい。いつもの道学先生の舞台では見られないような、壮絶な演技が繰り広げられる。さらにいえば、舞台美術もいい。お化け屋敷のノリではあるが、物語の雰囲気を大いに盛り上げる。
「連日の猛暑の中の上演で冷や汗が出る幽霊物語」ではなく、土着信仰をベースにしたスペクタクルといった感じか。舞台を静岡県・伊豆にしたところがとてもリアル。タカハ劇団は今回もお勧めだ。

Pickaroon! -ピカルーン-

Pickaroon! -ピカルーン-

壱劇屋

すみだパークシアター倉(東京都)

2023/06/24 (土) ~ 2023/07/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

追いチケを重ねて合計6公演観劇。まだ観ていたいくらい面白い作品だった。ストーリーの面白さ、魅力的な登場人物、見応えのある殺陣と役者さん達の熱と運動量、笑いと涙と爽快感。これぞエンタメ。是非 続編をやって欲しい。
劇団壱劇屋東京支部の今後が楽しみなので応援していきたい。

無法地帯

無法地帯

藤原たまえプロデュース

「劇」小劇場(東京都)

2023/07/05 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 秀作、ベシ観ル!

ネタバレBOX

 出演は総勢10名。総て男、それもおじさんばかりの110分強。それで、こうなったか!? 唸らせるとも、何とも言えぬ侘しさ寂しさだけの現実に突き返されるとも表現可能な、♂という生き物の所在なさが端的に表れた秀作。
 物語は観てもらうとして、一応設定だけは記しておこう。物語が進行するのは、篤志家の弁護士が買った一軒家、現在はシェアハウスとして用いられているこの一軒家の共用スペースが物語が展開する舞台となっている。出捌けは下手側壁の暖簾の掛かった開口部と上手側壁の矢張り暖簾の掛かっている開口部。上手側壁の客席側には2階へ上がる階段が設えられている。面白いのはこの側壁の天井に近い所から板方向へ斜めに角材が伸びている点。実は広げると板中央辺りにスクリーンが客席から観易い角度で開く仕掛けがしてあるのだ。この開閉操作を上手壁のハンドルを回して行うのである。共用スペースであるから喫茶室のような体裁で椅子と小テーブル、ソファとテーブルの大勢用等が配置されているのは無論のこと、軽食や飲み物を用意し客に渡す為の開口部がやや下手寄りホリゾントに設けられている。更に上手壁の前には。ラジカセ、歌曲集などの入った本棚、本棚の手前にはギターも置かれている。
弁護士が一軒家を買ったのには訳がある。冒頭篤志家の弁護士、と書いた。この弁護士、冤罪を含め情状酌量の余地あり、と彼が判断したり冤罪だと主張するも犯罪者とされた人々に格安の家賃で入居することを可能にしていたのである。無論住人の面倒を何くれとなく見、地域、警察などにも余計な介入をさせたり、また住人たちが何とか自立しこの仮住まいを独立して立ち去ることができるよう様々なことを行うためにも自宅の近所の物件を購入していたのである。住民は、今回初めてこのシェアハウスにやってきた新人を含め8名、それ以外に弁護士と彼をサポートする元警察官(冤罪、上司の横領の罪を着せられたが、元々無実なので弁護士のサポートをしている)の10名。物語がこの新人の体験をとおして新たな世界の何たるかを明らかにしてゆくという形式を採っていることも、今作の上手さである。(無論、この方法は成功した多くの作品で採用されてきた普遍的な方法であり決して新しくは無いが、自然に観客を物語の住人としてゆくに最も適した方法の一つである)
 観終わって実に様々なことを考えさせる優れた舞台である。こう感じさせたのは出演した総ての役者の演技力であり、演出、効果(舞台美術、照明、音響等)裏方さんの対応が一体となって今作を統一感のある一本の作品に仕上げたからである。

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