普通じゃない普通
劇団水中ランナー
駅前劇場(東京都)
2023/07/05 (水) ~ 2023/07/10 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
待合室を挟んで両側に客席。重ねた人々を観劇。よくねられた脚本に脱帽です。登場人物の一生懸命な姿に笑ってしまい、最後にはハンカチを握りしめていました。心に残るとても素敵な舞台でした。迎える人々も是非みたいです。
Pickaroon! -ピカルーン-
壱劇屋
すみだパークシアター倉(東京都)
2023/06/24 (土) ~ 2023/07/02 (日)公演終了
チョビ
ここ風
シアター711(東京都)
2023/07/05 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
通路にもパイプ椅子を出しての超満員の公演。チョビの子供と大人の演じ分けが素晴らしかったです。会話が全てとても自然でスーッと心に染み渡りました。おすすめします。
共演者/同級生
2223project
小劇場B1(東京都)
2023/07/01 (土) ~ 2023/07/11 (火)公演終了
共演者/同級生
2223project
小劇場B1(東京都)
2023/07/01 (土) ~ 2023/07/11 (火)公演終了
ブラウン管より愛をこめて-宇宙人と異邦人-(7/29、30 愛知公演)
劇団チョコレートケーキ
シアタートラム(東京都)
2023/06/29 (木) ~ 2023/07/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
意外性の全くない筋書きだった。
追記:
…と書いてから考えた。何か別の意味があるのではないかと。次の二つがすぐに思い浮かんだ。
1.これはEpisode1ですべての差別がなくなった未来を描くEpisode2がある。
2.実はこの戯曲はあらすじを ChatGPT で作った実験戯曲なのである。
この二つを検討して行くうちにEpisode2をChatGPTで作るとどうなるかが俄然気になって来た。長くなるので結果はネタバレBOXへ。
Pickaroon! -ピカルーン-
壱劇屋
すみだパークシアター倉(東京都)
2023/06/24 (土) ~ 2023/07/02 (日)公演終了
冷蔵庫、マリカ、傷だらけ
明治大学実験劇場
明治大学和泉キャンパス・第一校舎005教室(東京都)
2023/07/06 (木) ~ 2023/07/08 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/07/07 (金) 13:00
猟奇的な面とコミカルな面にオカルトが加わり、非常に面白いステージでした。舞台セットの超チープ感を割り引いても、見応えのある濃い〜作品。
チョビ
ここ風
シアター711(東京都)
2023/07/05 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了
或る女
演劇企画集団THE・ガジラ
シアター風姿花伝(東京都)
2023/06/30 (金) ~ 2023/07/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
面白い、お薦め。
有島武郎の小説「或る女」の舞台化、小説のモデルになった実在の女性の生き様を3時間強にまとめあげた力作。劇中繰り返し言う「崖っぷち」という言葉、主人公は まだ25歳。明治20年代に思春期、そして30年代の世を生きた1人の女性の自由奔放・自由恋愛、それを<光と音の芸術>によって甘美であり頽廃したような、何とも表現し難い世界観として表出する。
今でもそうだが、根拠なき因習 風習もしくは風潮といった<決め付け>に息苦しさを感じる。それが120年も前のこととなれば猶更であろう。その 閉塞とも言える社会(世間)への抗いが、地続きの現代を生きる人の戦いとして受け継がれている。女性の描き方は、刹那的であり、誰にはばかることなく懸命に生きた女性の<魂>が観えるような公演だ。
主人公の早月葉子を演じた守屋百子さんと その相手役の倉地三吉を演じた千葉哲也さんの力強く しかも濃密な演技が圧巻だ。薄暗い中で、スポット的に照らしたり蝋燭やマッチの火といった小道具による照明が実に印象的だ。音響は床の鉄板扉の開け閉めによる轟音、宗教音楽といった、どちらにしても耳に残る音響技術だ。原作の上演台本・演出の妙は勿論、演技力・効果的な技術といった<力>を感じる作品。
(上演時間3時間 途中休憩15分) 追記予定
無法地帯
藤原たまえプロデュース
「劇」小劇場(東京都)
2023/07/05 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
面白い、お薦め。
無法地帯ならぬ無常世界のような…訳アリの おっさんたちが住むシェアハウス<双葉荘>での日常を面白可笑しく描いた物語。因みに登場するのは全員おっさんで、色気のあるシーンがあるとすれば映像か。
このシェアハウスに新入りが来た時の感想を 心の中で、「なんて くだらない、何の教訓もない」といったことを呟く。当日パンフに脚本・演出の山下平祐氏が「観劇後、皆様のお胸には何も残らないかもしれません」と。しかし、この手の話はシェアハウスの外、つまり社会(世間)との関係を描くことによって観客の心に何らかの爪痕を残そうとするが、公演では、ハウス内における人間関係だけで綴る。しかも 個々人の背景は深堀せず、今という瞬間だけを切り取り 〈生きている〉 として観せる。背景=訳アリという過去に縛られず生きたいという 思いがあるのかも知れない。
先のパンフには続きがあり「しかしその『何も残らなさ』もまた、男性のみのお芝居の『らしさ』」と。シェアハウスという狭い空間、訳アリの内容はそれぞれ違うが、それでもマウントを取りたがる滑稽さ。そこに愛すべき おっさんの虚勢と哀愁が垣間見え、不思議とジーンとくる。
(上演時間1時間45分 途中休憩なし)
チョビ
ここ風
シアター711(東京都)
2023/07/05 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
超満員の上、通路や先頭のスペースにまで増席。会場を間違えているとしか思えない。サンモールスタジオがいいのでは。そこを本拠地にしている東京AZARASHI団と今作のテイストは重なる。
主演は天野弘愛さん、通称チョビ。
児童養護施設出身者の同窓会。会場の浅草近辺の民家はやたら駅から遠く、蛙の鳴き声がうるさく感じる程田舎。久し振りに顔を合わせる面々。天野さんは例年の隅田川のとうろう流しに参加するも勢い余って川に落下。はぎこさんの竹竿に救われる。服はビショビショで仕方なくジャージ姿。
虐待で右胸の二つのホクロの下に煙草を押し当てられた火傷の跡。それをずっと隠していた天野さんだったが火傷の跡がチョビ髭に見えると、施設の悪ガキのノブ(吉岡大輔氏)にチョビという仇名をつけられる。自分の心の傷を鼻で笑って生きていく生物の強さ。国からの措置費と寄付で運営されている養護施設だったが、資金難で先行き不安。8歳のチョビは自ら金持ちの養子に入ることで金を引っ張って来ようと企んだ。
当時13歳だった里沙(藤木蜜さん)は滅茶苦茶頭が良く将来は弁護士になると決めていた。
当時7歳だった亜矢(はぎこさん)はノブを密かに恋してた。
当時10歳だった弘信(香月健志氏)は弱いくせに将棋に命を懸けていた。
同い年のノブは喧嘩相手のチョビのことを・・・。
冒頭からちょこちょことした伏線、一体何の話なのか不審に思わせる。そこを綺麗に回収してみせるラスト、成程!
チョビ
ここ風
シアター711(東京都)
2023/07/05 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
最初の出だしのところは、単に懐かしい仲間が集まってワイワイという感じだ。
最後までこれが続くかと思ったが、まさかこういう展開が...
全く予想もしない展開。
脚本が練りに練られていて、う~んとうなる。
さすが (ここ風) だ。
スタッフさんから、観て絶対満足させる自信があると聞いていたが、まさにその通りだ。
期待を裏切らなかった。
場面が過去と現代を行き来していたが、最初、少しわかりずらかった。
途中からは、チャンとついていけた。
(ここ風) の感動的なお芝居は、やはり素晴らしい。
ファンがどんどん増えて、予約が取れなくなりそうで心配だ。
私が一番いいなと思ったところは、チョビ役の役者さんの表情だ。
本当に子供みたいな、屈託のないいい表情をする。
ホッペをプクッと膨らませて愛らしい。(ここのところ必見! )
天野さんが、いいなあと思った。
海戦2023
理性的な変人たち
アルネ543(東京都)
2023/07/05 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
珍しい企画の上演なので、梅雨の合間の炎天下、西武池袋線に乗って富士見台のビル地下室まで出かけた。異色の点。まず、百年前の築地小劇場初期のオール男性の役の作品を全員女性の俳優で上演する。その女性俳優は、すべて、東京芸術大学で、演劇、音楽、絵画、映像、デザイン、伝統芸能などを学んだ卒業生。だが、現在俳優(演劇)専業者はいない。演出だけは文学座の中堅の生田みゆき、ここのところ良い演出作品が続いている演出のプロ。彼女も芸大大学院の卒業生。グループの名前が「理性的な変人たち」第三回の公演である。
いまも、芸大は日本国中から芸術の抜きん出た才能のある若者が集まる学園であることは誰も否定しないだろう。その若者グループが芸術分野の垣根を越えて演劇をやる。うーむ、なんか面白そう。
「海戦」はもう築地の初演を見た者は生きていないが、記録はある。初演はきっと、第一次大戦時の戦争ヒロイズムに彩られた戦艦の砲塔内の砲手たちの戦場リアリズム劇だったのだろう。今このテキストを選んだのは、いま戦争が世界各地で起こり、日本も無縁ではなくなった時勢に合わせたのだろう。一方、戦闘員(兵)が全員男子だった頃に書かれた本を、現代日本の女性がやる。思い切ったトンガリようだ。これが「理性的な変人たち」の企画か?
劇場のアルネ543は舞台を中に正面と下手に80ほどの客席があるL型の劇場である。ほぼ正方形の狭い舞台を工事現場の金属骨組みで囲んで戦艦の砲塔。囲まれた中は骨組みの間から透けてみえるつくり。四角の窓らしき者がぶら下がっていて、ここから海上や敵情が見える。長い筒で砲を示したり、軍服は着ていないが白い実験室の服を着ていて、それを脱ぎ捨てると戦死したことになる。衣装・小道具を含め現代演劇の小劇場の美術だが、センス良くまとまっていて、さすが芸大の俊英たちの舞台である。
戯曲は戦艦の砲塔の砲手五人の戦闘開始の前夜から、どうやら引き分けに終わったと見える戦闘の終わりまで。それぞれ普通の社会の思い出やら、家族やら、今の砲塔の中の友情とか、このあたりは百年前の本だから、今となればありきたりで、今回は多分大幅にテキストレジして、現代の小劇場作品に仕上げている。幕開き、戦闘前の眠れない夜にちょっと歌ったりする曲が、難しそうなメロディなのに、軽々と歌ったり、見慣れない楽器をちょっといじって聞き慣れないが良い劇伴にするところなど、ここは音楽専攻の芸大生の腕前である。演出は狭い空間に芝居とダンスと混ぜたような複雑な動きと台詞を俳優たちに要求しているが、これも難なくこなしている。台詞も、あまり表現に難しい言葉は少ないが、うまいものだ。リーダー格の砲兵を演じるなど俳優としても十分通用する。
新しい小劇場の上演としても、ユニークなタカラズカとしても、立派にサマになっているのだが、この公演を女性だけでやった意味はよく伝わってこない。ジェンダーをテーマにしているのはうかがえるが、性差をなくせ!というのか、意識するな!というのか、もっと女性の地位を上げろ!といっているのか解らない。それは性差が最もよくわかるセックスのシーンに現われていて、セックスが話題になると、途端にみな男役として役を演じてしまう。
芸大の俊英たちの意味も、表面的にはよく見とれるが、積極的な座組に生きていない。
レパートリーも今までを知らないからなんとも言えないが、いかにも表面的な「海戦」を選んだのは「理性的な変人」とは思えない。もと身近にこのテーマに明確に迫れる作品。例えば、昨年生田が演出した「建築家とアッシリア皇帝」(アラバール)とか、芸術をネタにするなら三好十郎の「炎の人」とかやってみたらどうだろう。
と、書いてもみるが、才能の氾濫を見るのは、良かれ悪しかれ楽しいもので、是非頑張ってほしいものである。
見世物革命ゴウマちゃん
ゼロテラ
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2023/03/02 (木) ~ 2023/03/05 (日)公演終了
Pickaroon! -ピカルーン-
壱劇屋
すみだパークシアター倉(東京都)
2023/06/24 (土) ~ 2023/07/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
2019年の初演、2020年の再演と観てきて3度目のピカルーンになりますが、ますます熱く、かっこよく、激しくブラッシュアップされていて最高でした!
チームA、チームB両方観劇しましたが、それぞれ役へのアプローチが違っていて比較して観るのも楽しかったです。
初めて壱劇屋さんを観る方だけでなく、初めて舞台というものを観る方にもおすすめできる作品でした、再々再演を楽しみにしています!
チョビ
ここ風
シアター711(東京都)
2023/07/05 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
ここ風初観劇。関西弁の飛び交う舞台に相応しい?人情喜劇のカテゴリーという事になるのだろうが、「よくあるパターン」を踏襲していながらどこか新鮮であった。脚本と役者の過不足ない精度、骨格がしっかりした印象。徒な涙を着地点としない(涙を排してもドラマが成立している)部分だろうか。
千里眼
渡辺源四郎商店
ザ・スズナリ(東京都)
2023/05/07 (日) ~ 2023/05/10 (水)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★★
ナベ源二本立ての「空に菜の花‥」はスズナリで観たがこちらは劇場観劇は諦め、一か月後の配信開始まで待った。青森で収録とのこと。総員登場しての前説。スプーンの首をスリスリしながら(懐かし)駄弁る。そして絶妙のタイミングで芝居に入る。面白い。ユニークな着眼と時代がかった台詞運びと。舞台は明治末期あたり日露戦争を終えやがて第一次大戦という文明爛熟(当時なりの)の頃。
植本純米の達者振りが猪俣俊明の佇まい、紅一点で弟思いの優しい姉キャラの山藤貴子らとうまく溶けており、渡英している主役・弟とハイカラ好みの陸軍大佐を演じた花組芝居の俳優もうまくハマって5人のアンサンブルが良い。
空間を超えた会話が、演劇の象徴的表現の常套と見せつつ題材となっている「超常」「超能力」を匂わせるのも中々憎い。人間描写から題材である超能力(陸軍でまことしやかに開発が進められたという)に入って行く。不思議なバランスで成立した幸運な舞台、という感じがあるが、時代と題材の絶妙なチョイスには他にない作者のセンスが光る。
悲しき玩具 Bang Bang
プロトテアトル
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2023/07/01 (土) ~ 2023/07/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
オープニングのダンシングヒーローに心揺さぶれる。
会話や設定など楽しめる内容作品だったが
全体的にまとめきれないストーリーに
少し戸惑いながら最後まで観ていました。
アクションは人それぞれ捉え方が違って
観る人が想像する作品かなと思った。
今回も刺激的なお芝居だった。
竹内銃一さんのアフタートークも拝見して共感する部分があったり楽しめました。京都での演出される作品も興味をそそられた。
無法地帯
藤原たまえプロデュース
「劇」小劇場(東京都)
2023/07/05 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
訳ありながらも楽しく暮らしていた日常が、ひとつのコトがきっかけに崩れていく、上手くいってるようにみえてもアンバランスな上で成り立っていたんだなぁ~と、そんなことを思いました!