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丹下左膳'23

丹下左膳'23

椿組

新宿花園神社境内特設ステージ(東京都)

2023/07/11 (火) ~ 2023/07/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

いや うん~内容は説明通りです
でも台詞とかは放送禁止用語
満載で38年の歳月を感じさせる芝居でした
野趣溢れる野外演劇は
まさに芝居小屋って感じで熱気が凄かった
暑さは無料配布された団扇でしのぎつつ
開演前にはよく冷えたドリンク販売もありました
熱気の凄さからか蚊などはあましいなかったが
まぁ虫よけスプレーとかはあった方が安心ですかな
いろいろと仕掛けの楽しめた2時間半(休憩15分を含む)作品です

ネタバレBOX

初日杮落とし公演観劇となりました
客席中央が出入り口で開演中は役者さんの花道ともなり
中央左右が指定席で端の両側黒座布団背もたれ無しが自由席です
観光客らしい外人さんカップルも自由席に入ったが
1部で抜けてしまったなぁ言葉があまし解らんかったからかな
充分なインパクトとかはあったと思うのだが
1部ラストに2部ラスト
いろいろと見せ場が凄かったが
集団でとか端々で台詞の聞き取り難いシーンや
野外劇なのでしょうが無いのだが
外のノイズが結構入ってきますなー
割とシーン的には緊張感とかも多くて
サイレンとかがバックで入ると合うときは合うが
外す時もあってなかなか凄いと思ったわ(^-^;)
丹下左膳'23

丹下左膳'23

椿組

新宿花園神社境内特設ステージ(東京都)

2023/07/11 (火) ~ 2023/07/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/07/11 (火) 19:00

「姓は丹下、名は左膳」お決まりの科白が終演後も耳に残る。
真夏の夜、花園神社の野外劇・舞台初日にて約3時間の椿組公演を観ました。
近くに座っていたお客さんが「お祭りみたいで楽しいね」と一言。
そう、夏祭りには欠かせない太鼓と笛の音、キンキンに冷えた缶ビールとお茶が販売されて
劇団員からも直接買うことが出来ます。うちわで仰いでもやっぱり熱い!熱中症対策にお気を付けください。
以下、本公演の感想です。

ネタバレBOX

丹下左膳は大衆文学や時代劇などに登場する、左腕一本の架空の剣士。
時代劇を観るのは今回初めてだったが、想像以上に手が込んでいる舞台装置。
客席から役者がロープで降りて来たかと思えば、組み木の橋が崩れ落ちて龍蛇が現れるシーンは圧巻。
芝居はセリフ回しが古典的で、アンサンブル(乞食や一座)が一同に発すると言葉が聞き取りにくい。
(斉唱はむしろ音程がまばらな方が雰囲気があって良かった)
殺陣の演技が爽快で、皆が剣を持ち戦う場面は観ていて気持ちが良かった。
初演の1981年から42年、当時とは気温差もかなり大きいとは思うが
夏が来るたびに思い出せるような、季節を感じる1作品となった。
EPAD Re LIVE THEATER in PARCO

EPAD Re LIVE THEATER in PARCO

EPAD事務局

PARCO劇場(東京都)

2023/07/12 (水) ~ 2023/07/16 (日)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★★

「笑の大学」8Kカメラ1台で収録した無編集の映像を、PARCO劇場の舞台上スクリーンに、立体音響を用いて映写しているのだそうですが、大きいスクリーンで切り替えとかないので臨場感があって良かったです。収録の日は観客のみなさんには申し訳ないですが、スタンディングオベーションをお断りして欲しかったです。真ん中に背の高い人がいて、中央のドアから舞台を去る二人がよく見えなかったので。
WOWOWのハイビジョンカメラ14台で収録したものも見てみたいですね。
それにつけても生で見られなかったのが残念です。再演希望します。

激熱 2023夏

激熱 2023夏

ユーキース・エンタテインメント

STUDIOユーキース(東京都)

2023/07/09 (日) ~ 2023/07/17 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

バンドマン(ギャルバンじゃないよ)スリーピースだけど六人の物語。1時間30分のドラマはたしかに暑かった。

ネタバレBOX

なんとなくウィリアム・ギブスンの「ガーンズバック交点」思い出したけど、あくまで風味、それよりもっとロックミュージカルっぽくなってもよかった気もするくらい皆さん本気で唄ってましたね。ただ誰もカホン使えなかったのか、ラストまでちょっと期待しちゃいました。(笑)
旧世代のバンドを半世紀弱観てきた私的にはスタジオミュージシャン主体のバンドは掛け持ちが多いし、音楽性が違っても全然問題なかったような印象。例えば細野晴臣氏は「エイプリル・フール」から「はっぴいえんど」、「キャラメルママ」そして「イエローマジックオーケストラ」並行してソロプロジェクトも実行されているので落ち込む暇はないよなぁ。
でも「響屋」の三人の純な気持ちも嫌いじゃないぜ!
丹下左膳'23

丹下左膳'23

椿組

新宿花園神社境内特設ステージ(東京都)

2023/07/11 (火) ~ 2023/07/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白い、お薦め。
初日観劇。新宿花園神社境内の特設ステージは満席。テント内に威勢のいい掛け声が飛び、その熱気とアルコールに酔いしれる。中央上部で観たから、俯瞰するような感覚…豪快な躍動感 と 繊細で抒情豊かといった違う世界観が 同時に楽しめる公演。観応え十分。

初演は42年前の1981年、片目片腕の剣鬼が駆け回って大活躍をしたらしい。そんな半世紀近く前の剣士を再び現代に登場させるが、なんと今の悪しき社会 風潮を切りまくる痛快劇へ。時代遅れどころか、進化した「丹下左膳’23」が眼前で大暴れ、同時に出生の逸話から人間臭さや滋味溢れる内面まで観せる。物語は色々な説話や伝説等を巧みに織り交ぜ紡いでいくが、それを旅芸人一座の劇中劇のように…。江戸という時代、その世相を現代に照らし合わせ痛烈に皮肉り批判する。

知らなかったが、左膳は相馬中村藩の藩士だったという設定らしい。その藩は 現在の福島県浜通り北部を所領していたことから、東日本大震災に係る問題も抉る。が、それら諸々の内容(問題)を殺陣は勿論、歌や踊り そして人形芝居といった観(魅)せ方をし飽きさせない。さらに大掛かりな舞台装置とその変形に驚かされる。これはもう 特設ステージへ。
(上演時間2時間30分 途中休憩15分)

ネタバレBOX

二幕劇。
舞台美術…冒頭は太鼓橋が架かり、白地に「二十年前 左膳は死んだ!」との垂れ幕。
色々な事〈話〉を錯綜させ、その場面毎に愉しませ、全体を通してみると 不思議な味わいを出している。まるで 寄せ鍋のようで、夫々の食材が美味(上手)く煮込まれ熱々に出来っている、といった印象。

忠臣蔵における吉良方の観点から描いた話から始まる。当時中村座で上演していた人気演目が「忠臣蔵」だったらしい。その題材を枠にして「丹下左膳」も過去・現在という時代の違いの中で生きる。勿論、20年前の丹下左膳とチョビ安が騙る丹下左膳、そこには時代の間隔という見えるようで見えない世相・風潮の流れがある。
この人物を縦(時間)軸に、「さんせう太夫(人形劇)」、「甲賀三郎伝説」で弱き又は負け者観点で描く。テント上部から縄梯子で降りたり、地を這うようにして布を波打たせ大海原を連想させるなど、観せる工夫。何より驚かされたのが太鼓橋の崩落、そして下手から白大蛇が現れる。

二幕目。下手に小さな櫓。中央の広いスペースは ダイナミックな殺陣を確保するため。
一幕目と二幕目を巧みに繋ぐ、夜鷹 三姉妹の話術と艶やかさを以って二幕目が…。
日光東照宮の修繕の命に端を発した「こけ猿の壺」の探索、丹下左膳とチョビ安、お美夜との邂逅といった人情噺が入る。現代の政治 世相…例えばマイナンバーカード、高齢者保障などの問題を一刀両断にする痛快批判。背景には、片端者・河原乞食・夜鷹などを引き連れており、いつの時代でも虐げられる弱き者=庶民を主役に据えている。因みに左膳の生まれた時の逸話も描かれ、その生い立ちが片端者・非人などといった者へ同調していく素地になるよう。
勿論、「浅間焼け」といった噴火や大波(津波)=東日本大震災を連想させる場面も挿入し、自然災害の恐怖、慰霊への思いを強くする。

テントの後ろが開き 闇夜に篝火が、その幻想的な光景が見事。境内のテント公演らしく、自然を借景した一体感ある絵柄が何とも力強く印象的だ。ラスト、雪が舞い 縄梯子で宙に浮いた お美夜が見守る中、登場人物が皆 丹下左膳の格好(南無阿弥陀仏と染め抜かれた着物姿)をして花道を駆け去る。
全体を通して、中村座で上演している公演仕立てにしているようだが、そこは曖昧にしている。「丹下左膳」という大衆の娯楽時代劇として楽しめれば、それで良し。
次回公演も楽しみにしております。
ブラウン管より愛をこめて-宇宙人と異邦人-(7/29、30 愛知公演)

ブラウン管より愛をこめて-宇宙人と異邦人-(7/29、30 愛知公演)

劇団チョコレートケーキ

シアタートラム(東京都)

2023/06/29 (木) ~ 2023/07/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

監督の松村(岡本篤)の、「今の目の前の仕事に懸命になれなきゃ、本当に自分のやりたい仕事など永遠に来ないってことに…」って、台詞に虚を突かれた。
人一倍走り回り、人一倍憤慨していた藤原(清水緑)の芝居がいい。

共演者全員が手に手にこん棒や銃を持ち、異星人を追い詰める場面は、まるで関東大震災の朝鮮人の虐殺を思い起こさせる。それぞれが、家に帰れば家族を愛し、仕事にいそしむ普通の人々の常軌を逸した狂気と豹変した姿に心が凍った。

チノハテ

チノハテ

Nana Produce

赤坂RED/THEATER(東京都)

2023/07/06 (木) ~ 2023/07/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

江戸時代には巷の事件を元に歌舞伎劇の舞台化が行われたときくが、これはまさに昨今話題のフィリッピン根城の悪党団摘発を芝居にしたキワモノ。なかなかよくできている。
田村孝裕は劇団ONEOR8(いちかばちか)を主宰してもう三十年近い。もう、岸田戯曲賞はとっくに取っていてもおかしくない実績なのだが、小ぶりな素材で変にうまいところがネックになっているのかも知れない。今回は同じような出の寺十吾が俳優として出ている。初めて見るプロデュース集団の製作である。
日本ではみ出した浮浪者(寺十吾)にいい加減な暮らしの女(鶴田真由)を父母に、行き場のない若者三人(松島庄汰 池岡亮介 竹内夢)が兄弟の疑似家族となって、フィリッピンらしき某国山中の抑留所のような小屋(このなんだか解らぬセットはうまい)で、時々見回りに来る現地人(依田啓司、後で実は日本人と解る)の目を盗んで、犯罪団の手先(渋谷康幸)の言うままに違法薬品の運び屋の中継点のような仕事をして辛うじて食っている。危険な仕事で地元住民との軋轢もあるが、一応は家族らしく暮らしている。前半のこの構造が解るまでの、なにやら不思議なチノハテの小屋の生活が、なかば現在の張りのない日々の日常生活と重なるところもあって面白い。後半は、身元が発覚しそうになり逃亡しようとなって、それぞれの身元が明らかになり対立しながらも外部とも戦わなければならなくなり、そこでお互いの本音が明らかになり、結局全員が自滅していく。
スジを書けばこういうことなのだが、この作者らしくその間のどうしようもない人間たちの荒唐無稽に見えるくらしぶりがリアリティを持ってくるところが見所か。
パンフレットを買えば製作意図や作者の意図ももっと明白になるかも知れないが、パンフレットを買えば一万円を超す。それはちょっと高い見物料だ。休憩なしの1時間50分。
入りは平日の昼8割近かった。

共演者/同級生

共演者/同級生

2223project

小劇場B1(東京都)

2023/07/01 (土) ~ 2023/07/11 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

「同級生」を観劇。高校生の色んなことへの不満や希望がエネルギッシュに描かれていて迫力ある舞台でした。
癖の強い部員達と先生達が上手く調和していたと思います。
自分も高校自体に戻って何かをやりたいと思ってしまう位楽しかったです。

 7月編『ダーフォの国』

7月編『ダーフォの国』

虹の素

横浜市泉区民文化センター テアトルフォンテ(神奈川県)

2023/07/06 (木) ~ 2023/07/07 (金)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/07/06 (木) 19:00

65分。休憩なし。

ロリコンのすべて

ロリコンのすべて

NICE STALKER

王子小劇場(東京都)

2015/12/24 (木) ~ 2015/12/28 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2015/12/27 (日)

2015年観劇納めという日という日にこんな芝居を(笑)。劇団名だって“ナイス・ストーカー”だなんて、相当アヤシイ(笑)。主宰のイトウシンタロウなんて、“個性的な女の子が大好きで自分がモテる芝居を演じ書くために旗揚げした”と公言しているほどナノダ。
大体CoRichではチラシの大部分が黒く塗りつぶされているが、実際のチラシは露天風呂の縁に腰かけている少女の胸と股間の部分にうっすらと湯気が漂っているだけというかなりヤバイ代物。しかも劇場の物販コーナーではその湯気すらないプリントがこっそりと販売されているのダ(さすがに買うのには相当勇気がいる。イヤ、勿論買いませんよ、ワタシは…)。
で、舞台の方はというと、これが結構面白いのダ。純愛ものと言ってもいいだろうけど、何よりもセリフが活き活きとしていて、テンポもいい。初見の劇団でこういうのがあるから、固定観念にとらわれてはイケナイと痛感させられる(固くなって痛みを感じる、ってことじゃないよ。爆)

いけない話を読み聞かす

いけない話を読み聞かす

試験管ベビー

愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)

2023/07/07 (金) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ありがとうございます。
今回、3度目の試験管ベビーさん公演ということで心待ちしておりました。
こちらは専門のデザイナーさんや職人さんがいらっしゃるようで
いつも衣装や舞台セットが凝っていて本格的。
今回は世界各地の童話を搔き集め、そのダークな部分をあぶりだし
世の中そんなきれいごとばかりじゃないんだよ?、と
独特の視点で描いたブラックユーモア的ストーリー。
ただ、童話のキモだけ拾って切り張りされても
元の童話を知らない(もしくはすっかり忘れてしまった)者にとっては
正直ちんぷんかんぷん。
笑いのツボがイマイチよくわかりませんでした。
毎回、半ば強制的に求められる会場内全員参加型舞台。
今回も訳も分からず一人ひとり泡風船を持たされ
これをいったいどこで使わされることになるんだろうって
いぶかりながら観る舞台も
まあ、楽しいっちゃ楽しいんですが・・・

ダ・ポンテ

ダ・ポンテ

東宝

東京建物 Brillia HALL(東京都)

2023/07/09 (日) ~ 2023/07/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

予習をしていかなかったので、翻訳ミュージカルだとばかり思っていた。しかも、池袋でやるからには内容だけで買ってきた二流の作品ではないかと。
ところが、これは純国産、しかも謙虚にも音楽劇と振っているが、世界的な素材で国産ミュージカルを作ろうという東宝らしい野心のあるトライアウトだった。スタッフ・キャストは東宝が長く目をつけていたスタッフに、東宝ミュージカルを支えてきた優れた若手の実力あるミュージカルの俳優たち(東宝なのにタカラヅカや東宝演劇で看板になる名優をを外している)である。
内容はモーツアルト外伝。松竹の『アマデウス』があるだけにずいぶん損な題材で、しかも才人同士による葛藤というところも似ている。こちらは、劇作家・詩人と作曲家だから、作曲家同士のアマデウスとは異なるが、やはり、モーツアルトあっての素材だから取り上げるには社内でも抵抗があったに違いない。それを押して上演するだけの情熱を感じさせる公演だった。客の勘は鋭い、平日夜の公演でブリリアの一階席ほぼ、満席。
順に行くと。
内容は、イタリアのユダヤ人詩人・作家・ダ・ポンテが当時の芸術の都ウイーンでモーツアルトのオペラの台本を書く『フィガロの結婚、『魔笛』最後に『コシファントッテ』。ほぼ数年だけの交流の中に、ものを書く天才と、作曲する天才との宮廷に生きる男と彼らを巡る女たちとの葛藤が描かれる。モッツアルとはこの後すぐ死んでしまうがダ・ポンテは零落してアメリカへ渡り古書店主で長い余生を生きる。彼の晩年の回想が枠になっている。
作・演出は青木豪。小劇場グリングから出発してそろそろ三十年か、商業演劇も、音楽を使った劇も経験があるはずだが、今回はよく期待に応えている。現代ミュージカルらしい音楽を巧みに使った話の進め方。技術的には音楽から台詞に入るところ。二人の才人のそれぞれのドラマの重ね方など説明的にならずにテンポよく進めていく。残念なところは、肝心の言葉と音楽という二大テーマの葛藤について良いシーンも曲も見つからなかったこと。説明的な群舞のシーンがおざなりになっていること(最初のなくもがなのニューヨークの群舞で、これはいかんのではないかと思った)。原作がテレビ作家だから仕方がないと諦めずにそこは共同で考えてでも良い本ガ出来れば良いのだ。欧米のミュージカルの作者クレジットにはいやになるほど人名が並んでいることがある。作者同士の内輪もめ(があったかどうかは知らないが)は製作者にとっては全くウンザリなのはよく理解できるが、そこは皆大人になって話し合って。この素材を生かして欲しいものだ。ミュージカルの場合は映画と同じで黒沢方式が有効だと思う。
作品の骨格は出来ているのだから、再演ごとに直せば良い。東宝もうまく作れば帝劇でも出来るかも知れないし、輸出も出来るかも知れない。『ベルばら』は西欧では上演できない現実も、今は具体的に考えられる時代になっている。後でも書くが、あまり日本の客ばかりを考えるのでなく世界基準で考えて貰いたい。
小劇場作家をうまく使うのは松竹も同じで、扉座の横内謙介を歌舞伎で使って成功した。想像で言えば、初めて書いたときは横内も歌舞伎など、ろくに見たこともなかったはずだ。金銭的に豊かになった2/5次元でも最近はよく小劇場の作家を起用するが、あまり成功したという話は聞かない。古い歴史のある興行会社には何か独特の勘のようなものと、少しは辛抱するところがあるのだろう。青木もせっかくの機会なのだからここはじっくり取り組んで欲しい。
音楽・笠松泰洋。モーッツアルトがあるのだから苦戦なのは同情するが、健闘している。良い曲と、かつての東宝ミュージカルを引きずったような曲が混在している。ここも、再演出来れば、できるだけ洗って欲しい。古めかしい歌詞に昭和を引きずるようなメロディ進行が重なるところが数カ所あって、そこでかなりゲンナリする。オケはたった六人でやっているとは思わなかった。カーテンコールで解ったが、最近の打ち込み音楽はすごい。
美術は三段重ねのノーセットで奥にオーケストラという布陣。これも少し道具をスライドで出すだけで処理しきっている。衣装は西洋時代物の定番だ。
俳優は海宝直人と平間壮一のモーツアルトとダポンテ。二人とも実力十分、これからのミュージカルを背負う俳優たちである。脇を隙なく固めた助演俳優陣も言うことなしであった。東宝は時に、さらに外れの1010でトライアウトをやるが、このブリリアもつまらない新新作貸し館よりと対アウトを看板にしてはどうだろう。

黄色い封筒

黄色い封筒

劇団青年座

吉祥寺シアター(東京都)

2023/07/05 (水) ~ 2023/07/10 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/07/06 (木)

今時会社に固執することが日本ではあまり考えられず、ましてや組合って?メーデー?って??のような時代になっているような。韓国での労働状況はこんなことになっていたのかと震えました。そしてフェリーの事故も重なり、「家族」についても考えさせられた舞台でした。年齢を重んじる韓国ですからね。大学入試に関してもニュースは見ていますが、結局日本とは違うね。で終わってしまうような…。久しぶりにナレーションがある芝居だ、と思ってしまいました。

この雨やむとき

この雨やむとき

海外戯曲をやってみる会

雑遊(東京都)

2023/06/29 (木) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/07/03 (月)

最初横長の空間で舞台との距離にに少し居場所を悩んだけど、始まったらそんなの関係なく、ぐんぐんと物語の中に、舞台の一部になって覗いていたという感じが正しいのかもしれない。近未来本当にこんなことが起こるかもしれないと思うと怖い。またほかの作品にも触れてみることができたらと感じました。

ネタバレBOX

小道具・舞台美術がまた物語をわかりやすくリードしてくれていました。傘とコート。食器や食事…。あの魚が!!!
日本でもあと何年魚を食べることができるんだろう…とも思うよね。
丹下左膳'23

丹下左膳'23

椿組

新宿花園神社境内特設ステージ(東京都)

2023/07/11 (火) ~ 2023/07/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 初日を拝見、裏切られなかった。兎に角、テント公演ならではの様々なテクニック、大仕掛け等も楽しめる。観るべし! (追記後送)

ネタバレBOX

 オープニングでは赤ん坊が泣き喚く声が満場に響き渡る。
「姓は丹下、名は左膳」云々の啖呵は自分のような年頃の方々なら子供心に覚えてもいよう。姓は、は兎も角、名はその出生の因縁に纏わる。彼の母は許されぬ出産故左膳を一度は葬ろうとし鎌で新生児の目を切りつけて失明させ、腕を落とした。然し母は矢張り母である。愛しい我が子を何で好んで撃ち殺せようか⁉ かくして一命を取り留めた左膳は残った左で生き抜くことができるようにとの念と食べ物に困らぬようにとの念を込めた膳という二文字をその名に刻み熊笹で編まれた大きな船に載せられ流された。(この逸話が出てくる時点で無論蛭子伝説に左膳の出生が重ねられているのは明らかである)この流された左膳を拾い上げ養い育てたのが武士であった為、彼は剣術を習い頭角を現していたのである。
ボタン穴から見た戦争

ボタン穴から見た戦争

劇団俳優座

俳優座スタジオ(東京都)

2023/07/11 (火) ~ 2023/07/17 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ドキュメンタリー的なナラティブで構成されている。90代の俳優も出演しているとは、素直に敬意を表する。

ザ・ショルダーパッズ この身ひとつで

ザ・ショルダーパッズ この身ひとつで

劇団鹿殺し

本多劇場(東京都)

2023/07/13 (木) ~ 2023/07/18 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

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夜、ナク、鳥

夜、ナク、鳥

カラ/フル

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2023/07/07 (金) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

友情と命、命を救う人が、命を奪う、お芝居であるけど、なんでやねんと言う気持ち。染まれば、黒も白になる。追い詰められる所が痛々しかった。
お芝居観られてありがとう。

チョビ

チョビ

ここ風

シアター711(東京都)

2023/07/05 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

現在と過去を交錯させながら、主人公チョビと彼女を取り巻く仲間や家族を淡々と描いていく。さして大きな事件が起こる事もなく、ありふれた会話、日常風景が続き、この先どうなることやらと思っていたが終盤になってそれが杞憂であったことを思い知らされる。登場人物各人のキャラクターとチョビとの関わりを丁寧に描くことでラストのどんでん返しが生きてくるという訳か。この不意打ちを喰らって完全に持っていかれる感覚を舞台で味わったのは十数年ぶりのだろうか。(東京セレソンDXを思い出す)

とは言え、惜しむらくは結論に至るまでの物語の道程に起伏が少なく多少冗長に感じる点。笑いの要素を増やすなり、エピソードを差し挟むなどピリリと効いたスパイスが欲しかった。

何はともあれ「風味絶佳」の作品であることは間違いない。ごちそうさまでした。

舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド

舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド

Bunkamura

THEATER MILANO-Za(東京都)

2023/05/06 (土) ~ 2023/05/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

こけら落とし公演、絶対観ようと思っていた作品。戦いのシーンが演劇ならではのものだった。

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