トロイアの女
SCOT
吉祥寺シアター(東京都)
2023/12/15 (金) ~ 2023/12/23 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
『演劇』とは
原点を確認させてもらえる作品だと思う。
受け止める、身を任せる必要あり。
戦禍が絶えない今にこそ必要な作品である。
終焉後の鈴木さんの解説も秀逸。
飽きる人もいるのは理解できるが、隣の客に迷惑かけないで欲しい。
集中しないといけない時間なのだから。
オダマキとフクロウ
十七戦地
東京おかっぱちゃんハウス(東京都)
2023/09/20 (水) ~ 2023/09/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/09/22 (金) 15:00
哲学の教授たちが集まる冒頭と結論が出て去ってゆく〆の場面を除いた正味80分ほどが議論というガチ論争劇。
戦時中の若者に生き方を示唆するとか大学での覇権争いとか最近話題の映画やドラマなど連想しつつ、現政権では「そんなこと」になりかねないという部分に慄く。
フールズジャーニー
ハグハグ共和国
萬劇場(東京都)
2023/12/14 (木) ~ 2023/12/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
「愚者たちの綺想曲」観ました。この世とあの世の間のダークファンタジー。前半はドタバタコメディー風だけど、後半はかなりシリアスな展開に。グッとくる群像劇ですね。
私の心にそっと触れて 2023
メメントC
ザ・ポケット(東京都)
2023/12/13 (水) ~ 2023/12/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
この歳になると、痴呆の問題は他人事ではない。自分も家族も互いに辛い。ちょっと理屈っぽいが、感慨深く、色々と考えさせられました。痴呆になれば免罪というのは解せないけど。
十二月八日
青☆組
アトリエ春風舎(東京都)
2023/12/14 (木) ~ 2023/12/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
久しぶりの青☆組の観劇。やっぱりこの劇団の雰囲気はいいですね。今回の舞台は太宰治の同名原作に、他の作品のエピソードも加えて、実に巧みな構成。時代を感じさせる見事な群像劇でした。
十二月八日
青☆組
アトリエ春風舎(東京都)
2023/12/14 (木) ~ 2023/12/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
お芝居とミュージカルの融合のような感じで、とても素晴らしかったです。
ひとりひとり、歌がとてもじょうずで、美しい歌声にうっとりしました。
曲目もよく知っている曲で、観劇後も頭の中に残り響いていました。
叙情的な詩を味わっているような、至福の時間でした。
個性的な役者さんひとりひとりの熱演が素晴らしく、良いお芝居を観たという満足感でいっぱいでした。
テーマは暗いのだが、明るくユーモアやペーソスがあり、笑える部分もあり楽しかった。
[花] がとてもインパクトがある。
吉田小夏さんのことを書いていたひとがいて、このお芝居が是非観たくなり、足を運んだ。
吉田さんの魅力にあふれた、本当にスゴい作品でした。
次回が待ち遠しいです。
#34「闇の将軍」四部作
JACROW
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2023/12/08 (金) ~ 2023/12/17 (日)公演終了
Strange Island
Nakatsuru Boulevard Tokyo
サンモールスタジオ(東京都)
2023/12/13 (水) ~ 2023/12/20 (水)公演終了
『メトロノームが叫んでる』
ウテン結構
六本木ストライプスペース(東京都)
2023/12/16 (土) ~ 2023/12/21 (木)公演終了
世界が消えないように
TAAC
小劇場B1(東京都)
2023/04/07 (金) ~ 2023/04/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
再演の域を超えたアップデートがとても効果的でした。
2面舞台だからこその奥行き、キャストやスタッフ陣の意気込みを強く感じられました。
閻魔の王宮
劇団俳優座
俳優座劇場(東京都)
2023/12/20 (水) ~ 2023/12/27 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
今作で描かれるのは日本で言うところの「薬害エイズ事件」。1980年代、厚生省と製薬企業5社は血友病患者に対し、ウイルスを加熱処理で不活性化していない非加熱製剤を流通させ、全血友病患者の4割をHIVに感染させた。製造元のミドリ十字は危険性が問題視されていたにも関わらず、在庫処理の為黙って捌き続けた。
1993年頃から1996年頃まで中国河南省(かなんしょう)政府が血液売買を奨励。同じ針を使い回し、血漿成分以外を体内に戻す際、複数人の血液を混ぜたものを使った。河南省の58郡において各平均2万人の農民が売血し、100万人近くがHIV感染。未だに住民の7割が感染して「エイズ村」と呼ばれる地域は数多い。そして残された100万人近くの「エイズ孤児」。
トンネルをイメージしたセット、三基の並べられた長机が道となっている。中央の長机は回転可動式。地獄へと続く地下鉄の線路内のイメージか。映画『エンゼル・ハート』では鉄の檻のような古めかしいエレベーターで地獄堕ちを表現していた。
目当ての清水直子さんはクライマックスで見せ場が待っている。地獄そのものの現実の中で、最後まで「なりたかった自分」になろうと藻掻く。地獄に光を照らす為に、自らを犠牲にする。「暗いと不平を言うよりも、すすんであかりをつけましょう」というカトリックの神父の言葉を思い出した。
滝佑里さんは久我美子を思わせる昭和美人。寅さんのマドンナなんか似合いそう。清楚で品格のある彼女が地獄に堕ちてゆく様が見所。
果たして幸せとは何なのか?カポジ肉腫の斑点が身体中を埋め尽くす。死を前に人は家族の幸福を願う。せめてお前だけでも幸せに生きてくれ。自分を犠牲にしてでも灯したい“希望”、それだけでも己の人生に何某かの意味があったのだと信じたかった人々の話。
へぼ侍
OSK日本歌劇団
近鉄アート館(大阪府)
2023/08/25 (金) ~ 2023/08/28 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
とにかく、面白かったです!
歌も踊りも芝居も、適材適所の配役だったと思います。
再演の価値がある舞台だと思います。
『ドッペル・クラウンとおもちゃ箱』
劇団月光斜
立命館大学衣笠キャンパス学生会館1階小ホール(京都府)
2023/12/21 (木) ~ 2023/12/23 (土)公演終了
満足度★★★★
ファンタジー 最近の月光斜はハズレが無い 今回も定刻に始まらない以外は完璧に近い 結構すすり泣きも有り、私も泣いた❗
次回も期待します‼️
十二月大歌舞伎
松竹
歌舞伎座(東京都)
2023/12/03 (日) ~ 2023/12/26 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
天守物語
坂東玉三郎、中村七之助、中村勘九郎と素敵な面々が揃い、お二人の女形が誠に素晴らしい。
舞台で見ると、デウス・エクス・マキナ過ぎるなと思う物語だが、鏡花は小説ではなく戯曲として書いたことをどう受け止めるべきか。
獅子の動きや、逆光で「とうりゃんせ」を歌う天守内部が浮かび上がる始まりなど、鏡花の戯曲の雰囲気を見事に魅惑的に舞台に載せていた。
憶えてるのは言葉じゃなくて
チャミチャム
カフェムリウイ「屋上劇場」(東京都)
2023/07/27 (木) ~ 2023/07/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/07/28 (金) 17:00
元彼とのあれこれを一人語りで見せる65分。恋愛でありがち(?)な「理屈ではない不条理さ」に懐かしさ(爆)を覚える。
また、演技エリアの背景となるテラスとそこへのドア・窓を上手く使った(見立て含む)この会場ならではの演出が楽しい。
あと、二人の会話を上下(かみしも)切り替えで見せる手法(これも上手い(演出・演技とも))に落語を想起。
ただ、「火蓋を切って落とす」という表現があったのははいただけない。火蓋は切るものではあるが「切って落とす」ものではないんだな。
六英花 朽葉
あやめ十八番
座・高円寺1(東京都)
2023/08/05 (土) ~ 2023/08/09 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
弁士・荒川兄妹の人生の物語であると共に、あの時代を精一杯生きた人々の大きなうねりを感じる物語。
そして芸に生きる人々のドラマであるとともに「家族の物語」。血の繋がった家族は勿論、血の繋がりとは関係ない「家族」。それぞれが懸命で、時には自分を想い、相手を想い。誰が悪い訳ではないけど切ない。脚本・演出の巧みさと芸達者な役者陣。今年観た作品の中でもトップクラス。
十二月大歌舞伎
松竹
歌舞伎座(東京都)
2023/12/03 (日) ~ 2023/12/26 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
猩々
お能とは違う、華やかさと疾走感がある。勘九郎、種之助の動きに笑いが起こる場面も。
猩々の可愛さと酔う様が楽しめる舞だった。
十二月大歌舞伎
松竹
歌舞伎座(東京都)
2023/12/03 (日) ~ 2023/12/26 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
俵星玄蕃
有名な話を、2.5次元舞台の印象が強い西森英行が演出した。そのためか、青虎演じる中村藤馬が若干ナヨナヨした男に見えたり、全体的に湿度が高めな気がしたりする。
一方で、掛け合いのテンポや立ち位置などが良くできている。人物の心情や関係性がとてもクリアであり、爽やかな人情物として仕上がっている。
十二月大歌舞伎
松竹
歌舞伎座(東京都)
2023/12/03 (日) ~ 2023/12/26 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
今昔饗宴千本桜
初音ミクがついに歌舞伎座に。開幕前には過去の公演やペンライトの使い方の映像が流れる珍しい光景があった。ペンライトは初音ミクファンの若者世代が持つのだろうと思っていたが、白髪の年配の方も取り出していて驚いた。異様な光景だが、老若男女皆がこの芝居に期待しているという熱気が会場を覆っていた。このような環境に身を置くのが久しぶりで、素晴らしい瞬間に立ち会えたと思った。
紙吹雪やプロジェクション、火花など、普段の歌舞伎座では見られない演出盛りだくさんで、視覚は大いに満足できた。一方で、粗が多い。
脚本は、殺陣や歌いを多く取り入れるために常に山場といった感じだし、時間が途中で飛ぶことが活きていない。また冒頭、日章旗のなか軍服にも見える装いで初音が歌うオープニングから、日ノ本に青龍が攻めてきて、桜によって守られるという筋立ては、前時代的な浅さを感じる。ましてや、ペンライトや掛け声で、この筋に客を巻き込むことへ抵抗もあった。
演出は、初音ミクに加えて、青龍や犬などの生物といったCGが苦手とするモチーフをプロジェクションすることで没入感が失われている。千年時を飛ばすのであれば、銀魂のような近未来と和装を合わせる方が、手法が活きたのではないか。
しかしながらクライマックスでは、客の多くが立ち上がってペンライトを振り、拍手も鳴り止まなかった。イベントとして成功していることは間違いない。
OUT OF ORDER
シーエイティプロデュース
世田谷パブリックシアター(東京都)
2023/12/07 (木) ~ 2023/12/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/12/15 (金)
むちゃくちゃ笑った!
ドタバタ コメディ 超面白かったです。
ユースケ・サンタマリア&中村倫也 最高でした!