最新の観てきた!クチコミ一覧

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天使の群像

天使の群像

鵺的(ぬえてき)

ザ・スズナリ(東京都)

2023/12/21 (木) ~ 2023/12/29 (金)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

女優・堤千穂さんの新境地!ほぼすっぴんで新しい教師像を生み出した。いつも斜め上の虚空をぼんやりと見つめる新任女教師。このキャラクターは大いに魅力的でずっと観客の脳裏にこびり付くことだろう。彼女を観る為だけでも今作に価値はある。

野花紅葉さんは少女漫画のキャラそのもののルックス。小松菜奈に見える位、異様に美しかった。もう矢沢あいとかの描くイラストだ。

森田ガンツ氏は名助演。“カントリーマアム”。
函波窓氏もきっちり高校生になっていた。
佐瀬弘幸氏は『デラシネ』の大御所脚本家と同一人物だと誰が信じる?
寺十吾氏は狙い澄ました通り。

かなり凝ったセットで舞台美術の荒川真央香さんは大変だったろう。斜線が織り成す幾何学的なステージ。床も水平ではない。下手に斜めに走る鏡の壁、奥に透過率を変えたハーフミラー、照明が映し出す格子の影。心象風景の視覚化、何処までも記憶とイメージの世界。照明の阿部将之氏の苦労。客席の前の空間に椅子を並べ出演者達が座ってステージを観ている。相当実験的な作劇。
音響作家・北島とわさんの構築する音が不安を煽り続ける。水の滴る音、何かを叩く音、不快なノイズ音が居心地の悪い空間に木霊し、無意識に潜む記憶を引きずり上げる。

学校が大嫌いだった主人公は勤めていた会社が潰れ、一応持っていた教員免許で高校の臨時的任用教職員に。不登校になった男子生徒に責任を感じて担任は休職中、そのクラスを代理で受け持つ。今では教師はハラスメント対策で常に発言を慎み、スクールカウンセラーにスクールロイヤーが常備。カウンセリングを希望するのは心の病んだ教師達ばかり。病んだ教師と病んだ生徒、病んだ保護者に囲まれて主人公はますます学校が嫌いになっていく。

堤千穂さんに尽きる。これを見逃す手はない。終わり方は大好き。
是非観に行って頂きたい。

ネタバレBOX

開演前から堤千穂さんっぽい人が舞台にいる。始まって声を聴いて、なんだ違う女優だと思った位別人。今迄の美人女優的な役回りは全てかなぐり捨てて臨んだ今回の役は新しい扉を開いたよう。全体主義に支配された学校というシステムが大嫌いな、やる気のない教師。いつもここから消え去ることを夢想。

同じくラストに到頭現れるモンスターペアレント、寺十吾氏。彼だろうと思っていたが、声を聴いてどうも違うなと判断した程、別人。帰りに配役表で確認した。この男の設定も凄い。自分と学校との関係性を半生から語り出す。この歪んだ思考回路、捩じ曲がった劣等感、幼稚な判断能力、まさに今この世に実在する一人の人間、一つの短篇小説のような重さ。周囲に思い当たる人は沢山いるだろう。怒涛の人物造形に感服。

人を傷付けないように、嫌われないように、無言で要求される「いいひと」を演じ続けることに疲れ果ててしまった生徒達。「本当の事」を口にすれば皆に怒り嫌われ疎外され糾弾されることだろう。沈黙の暴力の中で一つの価値観に屈服されていく群像。何処かに消えてしまうしかないのか。

主人公の大好きだった小学校の担任の先生(ハマカワフミエさん)、突然何処かに蒸発したっきり、今では主人公の心の中にいる。「ありのままでいいよ。あるがままでいいよ。間違っていてもそれはそれでいいよ。」主人公はそんな気持ちを一体誰に伝えればいいのだろうか?

不満点は脚本と演出が乖離している感じ。演出家がやりたいことが多過ぎてホンと噛み合っていないような。SEの入れ方なんかちょっと無理がある。小崎愛美理さんははち切れそうな衝動を自ら書くべき。どんな作品になろうと皆それを欲している。

失踪した村田君が主人公の心の風景に現れて欲しかった。勿論面識もなく誰だか分からないのだが、会話もないそんなシーンも欲しかった。

多分、失踪も自殺も作品内では同じ意味。もう自分の人生と関わることはないということの象徴。

この作品を観れたことは有り難い。こういう試みを全面的に支持。

吉水雪乃さんが眉間に皺を寄せる癖(役作り?)が多いのが気になった。勿体無い。
Strange Island

Strange Island

Nakatsuru Boulevard Tokyo

サンモールスタジオ(東京都)

2023/12/13 (水) ~ 2023/12/20 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

確かに面白い作品でした。思ったよりにリアルだったり、変に陳腐だったりのバランスが絶妙で。上演時間時間かなり長いはずが意外に気にならずに、ストーリーの中に入り込んだ気がします。ただ演技の味付けは少し濃い味だったかなと思わないでもないです。

Strange Island

Strange Island

Nakatsuru Boulevard Tokyo

サンモールスタジオ(東京都)

2023/12/13 (水) ~ 2023/12/20 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

現在の縮図を感じさせる舞台、面白かったです!

私の心にそっと触れて 2023

私の心にそっと触れて 2023

メメントC

ザ・ポケット(東京都)

2023/12/13 (水) ~ 2023/12/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

認知症の取説みたいな感じでした!
経験者としては、最初の気付きが難しく、その後の進行も、なにが正解かも解らない日々の連続なのが実状です!

いや、走ってよメロス

いや、走ってよメロス

ユトサトリ。

小劇場 楽園(東京都)

2023/09/27 (水) ~ 2023/10/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

めちゃくちゃ良かったね
モチーフの両作品よく知らずに観たけども十三分に面白かった
うるうる、ふるふる、わふふふ

ノナカモヱリさんをあてにして観に行って良かった
彼女演ずる峰さんは核のふんわり外殻の役だけど、抜かりなく大事な役割
総じて登場人物から笑いから何からすべて物語にとって意味の塊達
緩急がちょうど良くて心地良いな
丁寧に作られた演劇は本当に良いもんだなぁ

メロス演じた利佳さん、凄いですね。その。ね。他の人より30分ぐらい🤫

開場から終演、帰路につくまで含めて完璧な公演だと思う
貰うものは読むがよし。読め。読もう。読みましょう

リビング・ダイニング・キッチン

リビング・ダイニング・キッチン

ウンゲツィーファ

アトリエ春風舎(東京都)

2023/09/14 (木) ~ 2023/09/18 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

【1回目】
【当日】
モノリスみというか、あの感じも再び感じた!子育て演劇、正に
ふたつ、いやウンゲとしてはひとつしか見たことないけど
ウンゲツィーファっぽさがしみしみ!発想がいちいち面白く
劇場でもゆるくしっかり跳んで飛び過ぎてしみしみ
遍在する赤ちゃん、LDK、赤ちゃんの鳴き声についてずっと考えたね
考えたというか感じたね、ところどころ、子としてグッときたね

想像上の親としてもまたヒリヒリほろり
ちょっとしたハプニングもまた、包みこまれる

【翌日1】
なんかこう昨日の事を反芻すればするほど、スルメのように良い時間だったな
こまけぇこたぁいいから幸せに感じたなって優しい時間になれたなって思えたら
それは豊かな作品だよねって感じするんだよね
全部ひっくるめて幸せだったね先ずニャンコに会えたし。
【翌日2】
ウンゲツィーファを反芻している朝
やはり確かにとても居心地が良かったよね
お部屋の壁みたいな感じだったね、L字の席配置
側面席で見たけど、結構また正面席では見えるものが違いそうね
そう思うと正面席は窓越し、外から、側面席こそ壁かしらん
あ、80年後のアイランドキッチン、うるる

【2回目】
L字席の別の面から。凄くいい。凄くしあわせ、そしてとても想った
なんだろね、小さなとこでやる演劇の素晴らしさが詰まってるね
あらゆる本日の要素が幸せの塊、これがいいんだよ演劇
音やフラッシュ無しなら劇中のお写真もよし

ロリコンとうさん

ロリコンとうさん

NICE STALKER

ザ・スズナリ(東京都)

2023/08/30 (水) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

初日プロトタイプ回

ビーコンとなっていた好きな役者さんが降板してしまったので
色んな意味/想像の末に観るべきか払い戻しかで散々迷ったのだけど
結果観て良かった
面白かった

中盤後半から終盤やや冗長に感じたものの
最終盤気持ち良くお見事

ロリコンというテーマが軽すぎず重すぎず
芝居も実に気持ち良く映える
良い時間でした

『オウムノウシス』『カナリアイロニカル』

『オウムノウシス』『カナリアイロニカル』

ぐりむの法則

赤坂RED/THEATER(東京都)

2023/08/16 (水) ~ 2023/08/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

【オウムノウシス】
『1回目』意外だぁ。えのもとぐりむ作品をいくつか観てきたけれど
意外な設定、シーン、演出が眩しかった...
ガチャガチャとさせては居るけれど
軸は普遍的な感じでさわやかに切なさ
沢山笑いもして振り返って良い味がする
いい役者が映えると言うか、映える役者がそこに居て
活き活きしてるのはいいよねぇ

様々演出も、意外な部分も含めてシンプルに
綺麗、楽しい、刺激的であって眺めているだけでも楽しく感じる

『2回目』
初回は意外性に圧倒されたもので、2回目にして千秋楽
楽しいよぉ。面白い。笑える。きれいだ。美しい。可笑しい。祭りの後
満たされるけど惜しまれる。終わっちゃった
涙。言葉よ。言葉。繊細に。言葉。意義を感じるカーテンコールもまた
劇中から飛び出た言葉で。ありがとう。

楽しかったなぁ。ありがとう。

(´;ω;`)

【カナリアイロニカル】
人生の段階、状況次第で対峙する事になる倫理観や死生観を題材とした作品で
正に近頃に軽く対峙の機会を経ていた自分にはなかなかツライ内容でもあった

想う事は全て人それぞれであるし、そして幸か不幸か
この演劇は演劇作品であるので「そう思う事も分かる」として
自分の中で腑に落ちてくれた
腑に落ちた上で、個人的倫理・死生観では絶対にそれを選ばず生きてゆきたい
寄り添いながら生きてゆきたいと改めて思った次第

観る者の状況次第では重すぎる、生々しすぎる話ではあるものの
えのもとぐりむ作品らしく
「ここはわら、笑って、笑って?、、、いいんだよ!笑」
という独特な笑いのちりばめがふんだんにあり
暗くあり続けず巡る考えと共に楽しく観劇をすることができ
そして笑いだけでなく、共感はしなくとも実に優しい物語だとも感じた

黒須じょうじ、妻のみさ、娘のなおみ
どのような改変すら受け付けない
受け付けてしまったら損なわれてしまう3人の強固な家族愛の像は
哀しさもありながら、黄色く優しく暖かかった

佐藤弘樹さん、加藤あやのさんは正しく夫婦じょうじとみさでしかなくて
武藤志織さんはその娘であって3人は家族であって、見事なお芝居でした

ちょっと余談として、かつてないほど加藤あやのさん/みさが美しかった
なんだろう、めっちゃ美しかった
そもそも綺麗な方なのだけども今回ハっとするほどに美しかった

ある種ファンタジィを帯びる家族と、それを追う記者と助手の目線
繋がれる刑務官達の応酬の模様が現実的な光景で
終始ファンタジィな家族模様にならず観ていて良い按配
彼らは彼らでまた抱える事や信条、事情に苦しんでもいて
事柄がすらすらっと繋がって良し
刑務官達の力関係から来る少しおかしなやり取りも重い話に少しの晴れ間

愛について語るときは静かにしてくれ

愛について語るときは静かにしてくれ

コンプソンズ

OFF OFFシアター(東京都)

2023/08/02 (水) ~ 2023/08/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

気持ちよく振り回されて楽しめて
役者陣も皆舞台に映えていて素敵だった
少し散らかりが激しすぎる気もしたけど
でも素直に楽しかったな

本当に役者陣は誰もが素敵な中で
てっぺい右利きさんがズルすぎない
良い按配で居て嬉しかったなぁ

ノストラダムス、ミレニアムベイビーズ。

ノストラダムス、ミレニアムベイビーズ。

劇団身体ゲンゴロウ

シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)

2023/08/06 (日) ~ 2023/08/11 (金)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

なかなかヘヴィーな物語で
きっともっと苛烈に沢山ありふれているんだろう光景
ごく個人的にはこのような立場、環境にいままで身を置いた経験が無く
そこはノリきれなかった面もありつつ各々の芝居、劇の空気に満足

SUN ON THE CEILING@ありがとうございました!

SUN ON THE CEILING@ありがとうございました!

劇団マリーシア兄弟

シアター711(東京都)

2023/07/29 (土) ~ 2023/08/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

お医者さんたちの群像劇
人に歴史あり、人に人生あり

医学用語が結構な頻度で出てきたり、衣装が非常にそれっぽかったり
休憩室という場所によって効果的にリアリティ

竹田茂生さんがとても印象的

だから君はここにいるのか【舞台編】【客席編】

だから君はここにいるのか【舞台編】【客席編】

調布市せんがわ劇場(東京都)

2023/05/31 (水) ~ 2023/06/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

個性的な着眼点と
独特でなんとも切ない...
ともまた少し違う
「うん。なんかわかるよ」と
ギュっとしたくなる
問答と心情いいすねぇ

いきてるみ

いきてるみ

安住の地

調布市せんがわ劇場(東京都)

2023/05/26 (金) ~ 2023/05/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

可能性を拡げる、探る表現
或いは発想・着眼点としては
面白いなと思う点が多々
一方で演劇を観に来た気分には
過剰な試みにも感じた

コンクール受賞作品アーツと
凪げ、いきのこりらがだいぶ
遠い作品に感じたのだけど
いきてるみもまたそれぞれとも
遥か彼方にあるような作品で
安住の地は多彩と言うか
試みる人達なんだろうな

また気の合う
安住の地の作品と会いたい

Twitterを改めて見ると
劇団/ アーティストグループとある
なるほどアイデンティティ

遠征お疲れ様でした👏

紙は人に染まらない

紙は人に染まらない

藤一色

OFF OFFシアター(東京都)

2023/04/06 (木) ~ 2023/04/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

召集令状を届ける人《役所の兵事係》を中心に描かれた
戦時銃後の人々の群像的な物語

淡々と進む中で異彩を放つエピソードを観てもだけど
人間を単位として雑に扱うんじゃないよぉ
色々あんだよコラァと言う憤りを感じる

川面の感じや蝉時雨が好きだなぁ
鮎、魚の隠喩なんかも面白いですね

敗北した戦争、戦争と言う戦いに強制的に動員される部分への悲哀もさることながら
そうやって動員した兵隊が稚拙な軍、政府のやり方で
無駄にすり潰されて消えていった事実を思うと劇がより暗澹とするですね

アフタートークも面白かった
『言いたいことが言いたいだけなら、講演会をやればいい』
と言うのは痛快と言うかなんと言うか 笑

人足寄場

人足寄場

排気口

荻窪小劇場(東京都)

2023/04/05 (水) ~ 2023/04/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

新世紀の猫型ロボットポええもんとディベート霊能力者めん次郎のおもしろバディものかと思ったら、ちゃんと怪談だった👁️ 👁️

サブカル、ネットミームの畳み掛けも合わせて実に面白くてケッケッケッ。あれをあそこで歌い出す発想よ

おもしろかった👍

けむりの肌に

けむりの肌に

キ上の空論

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2023/04/07 (金) ~ 2023/04/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

キ上の空論らしさが満ちていて
刺さり具合や好みでは揺るがない
質の高さは相変わらず

物語の閉じ方は切なく優美

ただもっと観た人をぶん殴ってほしかった

ビーコンライツ

ビーコンライツ

映画美学校

ユーロライブ(東京都)

2023/03/03 (金) ~ 2023/03/06 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

モノリスの印象鮮烈だった本橋龍さん、藤家矢麻刀さんを追って『ビーコンライツ』を観劇。映画美学校アクターズコースの修了公演。ユーロライブにて。

滑らかに変遷していったモノリスと比べると、シーンごとに瞬間移動しているような感じでカクカク角ばった感じを覚える。

客席を逆に舞台にした事による印象なのかもしれないですね。

客席の長大な奥行きが普段他の作品では観たことが無かったもので、あっちからこーっちに来るのとか面白かったな。

物語を整合性を以て理解することは出来なかったと思うけど、シンプルに自分を生きろっていうか、人間讃歌のように感じた。

虚実入り交じり、演劇の劇がごろんごろろん流転してなんだかよくわかんなくなったりしながら、着地はスマート👍

紅い眼鏡の映画館のシーンを思い出したなぁ(あれも虚実入り交じるお話だった。そういえば)

カーコのやべぇ感じ好きだなっ
タシカさん微笑ましいな
ダン、しゅんとしたとこ
ぐっときたな

超訳 ヴェニスの商人

超訳 ヴェニスの商人

名前はない劇団

王子小劇場(東京都)

2023/02/15 (水) ~ 2023/02/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

原作を知らずに観劇

アントーニオ、シャイロック、ドージェが特に良かったですねぇ
若干バサーニオとポーシャが結ばれる過程が、物語の引き立てに必要にしても少し冗長・半ば脱線に感じる部分もありつつ、怒涛の終盤まで楽しく観れました👍

ただ、これは原作についての話になってしまうのですが、何とも釈然としない気持ちになりました。400年以上前に書かれた物語。ユダヤ教、ユダヤ人への差別・偏見が満ち満ちていて当たり前だった時代に書かれたもの、堂々と世に出せた時代の遺物でもあるのでシェークスピアさんてよく聞く方で今もこうして扱われる作家さんだから、勝手にその辺も開明的な人、或いは人達だと思ってたのもあって少しショックでした。

最後の綺麗にしていくシーンがキリスト教徒の視点での汚れたものを掃除していく感じで、なんともおぞましいなと感じました。その辺、現代を生きる、まして恐らくはキリスト教でもユダヤ教でもない日本人からした原作へのグーパンのように、シャイロックの描かれ方が悲劇的な面を強調していたのかな、とも感じました。

昔を感じるものもいいですね。

怖気

怖気

制作「山口ちはる」プロデュース

小劇場 楽園(東京都)

2023/01/25 (水) ~ 2023/01/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

70分の尺でぐるんぐるるん
なるほど比較的短めの尺にも
意味を持たせていると言うか
ははーんとなりますね🙂

把握に追いたてられる事も無く
見易いかなと思います

うみねこ荘のヌシ

うみねこ荘のヌシ

劇団たいしゅう小説家

萬劇場(東京都)

2023/12/20 (水) ~ 2023/12/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

一番感激したのは舞台セットでした。
贅沢な、厳選された調度品。
若干チケットが高いと感じたが、こういうところで惜しみなく使っている。
驚いたのが、織田信長のかぶとだ。
本物かどうかはわからないが、お芝居のなかでそう言っている。
あとは楽器。
これはセットを観るだけで価値がある。

客層は熱心なファンであふれている。
周りのひとを見回すと、スマホに推しの写真をいれ拡大して抱き締めている。
他の劇団より、イケメン、可愛い女性の役者さんが多いように思う。
私は民宿の経営者の娘さんがいいなあと思った。
男性陣は、ほぼ全員良い。
ポッチャリした女性の役者さんは笑わせるのがとてもうまい。
温かくて、ほっこり。
癒されて楽しかったです。

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