ふるさとの灯
劇団カオス
大阪公立大学杉本キャンパス旧教養地区北食堂2階オアシス(大阪府)
2024/02/23 (金) ~ 2024/02/24 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
とにかく舞台となる民宿の舞台美術、登場人物が共に魅力的で「こんな民宿に泊まりたいのよー」と思わす安らぎの空間感がたまらんかった🎵そこで繰り広げられる物語は比較的地味なお話だけど明るいシーンや暗いシーンを照明の明るさとリンクさせる演出などで見やすかった♪久しぶりに学生演劇を観たけど改めて良いなーって🎶普段行けない大学キャンパスを訪れるのも楽しいしネ♪あと灯里役のぷてらさんがめちゃ可愛くて僕はメロメロになってしまいました\(^o^)/
長谷川圭一事件簿 ~Episode Zero~
劇団Cheminèe
エリア543(東京都)
2024/02/23 (金) ~ 2024/02/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
四年ぶりの公演、おめでとうございます。
第一印象は、「とにかくみんな若い」ということです。パンフレットを見たら、「高校生で劇団を旗揚げ」と書いてありました。納得。
さて、劇評になりますが、まだ若々しく、所々、せりふを滑らせたり、間合いが今一つ遅れたりしたりしていて、萌芽木期の劇団という印象でした。しかし、それゆえに伸びしろも大きいといえるので、公演の回数を重ねる中で、どんどんと演技に磨きをかけていってほしいと期待します。
それにしても高校生の旗揚げということに尊敬の念を抱きます。私が演劇に興味を抱いたころに、すでに旗揚げを考えていたとは。すばらしいですよね。
できれば、このメンバーの中に、一人でも二人でも、ベテラン風のメンバーが入ればとも思います。今回の推理&コメディーでは、どうしてもみなさんの演技が軽くなっていましたから。知り合いの劇団から「引き抜き」(笑)でもできませんかね。そうでなければ、しばらくは学校の「お楽しみ会」の劇くらいの軽さになってしまうと思います。劇団の構成メンバーのバランスというものも軽視することはできません。
これからの伸びを期待しています。見守っていきますね。
長谷川圭一事件簿 ~Episode Zero~
劇団Cheminèe
エリア543(東京都)
2024/02/23 (金) ~ 2024/02/25 (日)公演終了
リベルテ Vol.26
END es PRODUCE
本所松坂亭(東京都)
2024/02/22 (木) ~ 2024/03/03 (日)公演終了
川にはとうぜんはしがある
ばぶれるりぐる
こまばアゴラ劇場(東京都)
2024/02/22 (木) ~ 2024/02/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
出演者が誰でも観に行こうと思う劇団の1つが、ばぶれるりぐるです。
でも、今回の出演者は私得でした。
メガネニカナウというイベントの主催をされていて、関西では知らない人のいない役者でもある上杉逸平さん、ばぶれるりぐるの常連で関西の演技派女優、大江雅子さん。東京の劇団、劇団5454(ランドリー)の窪田道聡さん、唯一観たことなかったけど、とっても元気で可愛かった梨花ちゃん。
続きはネタバレBOXで、
寉峯~カクホウ~
ラビット番長
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2024/02/22 (木) ~ 2024/02/26 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
素晴らしい。ただただ素晴らしかった。
西川さんの役とシンクロしている存在は、それだけでもう感動的。
演劇における演者の魅力はやはり大きいなあ。と再認識でした。
ふるさとの灯
劇団カオス
大阪公立大学杉本キャンパス旧教養地区北食堂2階オアシス(大阪府)
2024/02/23 (金) ~ 2024/02/24 (土)公演終了
満足度★★★★★
凄く良かった‼️
今の関西学生劇団ではNo.1ではないかな🎵
めっちゃ泣きました‼️ビジュアル的にも、内容も最高😃⤴️⤴️
この流れを継続して欲しい‼️
長谷川圭一事件簿 ~Episode Zero~
劇団Cheminèe
エリア543(東京都)
2024/02/23 (金) ~ 2024/02/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
面白かったです。
事件が呆気なく解決してしまう印象はありましたが、何となくレトロな雰囲気の楽しい作品でした。
登場人物達のキャラも良く、特に主人公の長谷川圭一は、憎めない愛されキャラでした。
手作り感のある良い舞台でした。
寉峯~カクホウ~
ラビット番長
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2024/02/22 (木) ~ 2024/02/26 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
優しさあふれる作品で、とても良かったです。
将棋の駒を主軸とし、家族や仲間、恋愛や仕事等、様々な要素が詰まっていて観応えがありました。
役者さん達の演技も素晴らしく、笑いあり感動ありで、あっという間に時間が過ぎました。
改めて、家族について考えさせられ、心にじんわり響く良い舞台でした!
寉峯~カクホウ~
ラビット番長
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2024/02/22 (木) ~ 2024/02/26 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
凄く色々な方法論を試していて、物語の語り口としては非常に評価したい。辻褄の合わない時空間を超えた語り手の移行は徹底すればかなり面白い成果を得たと思う。
遠藤正己氏、駒師の雅号は寉峯(かくほう)。漆への拘りと盛り上げ将棋駒が特徴。駒は漆の塗り方で種類があり、「彫り駒」(文字の部分が凹んでいる)、「彫り埋め駒」(文字の部分が平ら)、「盛り上げ駒」(文字の部分が盛り上がっている)となる。
現代の名人五名とされている駒師の一人、大澤富月(ふげつ)氏に師事。富士駒の会(静岡県富士宮市で富月氏が主宰している駒師育成会)に所属。
2018年11月、第31期竜王戦(羽生善治竜王対広瀬章人八段)第三局にて寉峯の駒が選ばれる。将棋の駒は指して貰ってなんぼ。究極の高みに立つプロ棋士のタイトル戦に選ばれるということは全てが揃ったということ。この駒こそ、この対戦を飾るにふさわしいと。ボクシングの世界最高峰のタイトルマッチで選ばれるグローブのような崇高さ。人生を懸けるに値するとトップの面々を納得させる本物の重み。駒に「落ち着きがあり、見易く指し易い」と棋士達の評価は高い。
59歳で駒師になり、僅か7年でここまで辿り着いた天才。現在の駒師の中で群を抜く人気の彼の人生を紐解く。
最愛の妻と居酒屋を経営、順風満帆。44歳の時に妻が交通事故死。失意の中、店を畳む。仕事を転々とし、将棋サロン経営を思い立つ。良いものを揃えようと展示即売会に足を運ぶが将棋駒は非常に高価。手をこまねいていると「自分で作ることも出来ますよ。」と声を掛けられる。59歳にして、自分で将棋の駒を彫り出すことに。
寉峯~カクホウ~
ラビット番長
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2024/02/22 (木) ~ 2024/02/26 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
音楽の効果や照明もうまく使い、時制の往き来など展開もスムーズ。父娘の関係を、これ見よがしの泣かせ芝居にしないあたりもラビット番長の品の良さ。
養生
ゆうめい
ザ・スズナリ(東京都)
2024/02/17 (土) ~ 2024/02/20 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/02/16 (金) 14:00
百貨店の展示替えの深夜アルバイトの大学生(後に正規採用)二人と正社員による三人芝居。これも作者の実体験に基づくもの? だとすれば過去と較べて毒(?)が薄れてマイルドになった印象。
が、今回特筆すべきは3台の脚立を組み合わせた可動/変形式の大中小三大の装置を主とした舞台美術で「それをそう見立てるか」なども含めて堪能。
また、アルバイト時代と正規採用後を並行して見せ、ワキを同じ役者が片や正社員、片や後輩となる新入社員と演じ分けるのも面白い。
天才バカボンのパパなのだ
吉本興業
本多劇場(東京都)
2024/02/21 (水) ~ 2024/03/03 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/02/23 (金) 19:00
チョー有名なマンガを別役実が戯曲に、って、どんな風になるんだ、と思って観に行ったのだが、すごく面白かった。75分。
吉本興業主催ということで、コント系かと思う芸人と何人かの演劇人による公演だが、バカボンの世界観をある意味で忠実になぞった「不条理」のかたまり。笑うタイミングも人によって違うあたりも面白い。古くから知ってる浅野千鶴が]フツーに異常なこと言ってるのを観るのも、また楽しい。「脳が溶ける」印象。
長谷川圭一事件簿 ~Episode Zero~
劇団Cheminèe
エリア543(東京都)
2024/02/23 (金) ~ 2024/02/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
コンパクトにまとまって面白かったです。とにかく役者の皆さんが元気に楽しそうに演じているのが良かったですね。見ている方までその楽しさが伝わって良かったです。内容は、あると言えばある話ですが、元気でおしきったかんじですね。四年ぶりの公演とのことでしたが、良かったです。次回も頑張ってください。
寉峯~カクホウ~
ラビット番長
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2024/02/22 (木) ~ 2024/02/26 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
昨秋「天召し」がとても良かったラビット番長の将棋ものを観に今度は前回のお隣のBOX in BOXへ
今回は棋士ではなく、駒師のお話し
また実在する人物を」より簡素だが上手く使われていた
正面の駒にタイトルロールとエンドロールが投影される
舞台転換は小気味よい
時には左右でライティングを替える間に次の場面へ
演者皆表情が良い
秀逸だったのは松沢英明
「ボケ」が来た老人を実に良く表現していた
大川内诞公も終始細かな感情表現が良かった
井保三兎のラビ番ズボンはちょっと違和感が(笑)
様々な要素がうまく組み合わされ処理されていたが、遠藤父娘、池田父子、ある意味メインテーマは「家族」かな
ちょっと身につまされるところもあった
しかし駒師のことなんて能登半島沖地震関連のニュースでつい最近知ったばかり
ラビ番の将棋もの、やっぱりいいなぁ、次が楽しみ
夕暮れの旅人たち
表現集団蘭舞
シアター2+1(東京都)
2024/02/10 (土) ~ 2024/02/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2024/02/11 (日) 17:00
西荻窪の劇場といえば遊空間がざびぃしか行ったことがないと思っていたのだが、この劇場への最後の曲がり角であるT字路で突き当りにCOOPとスーパーが並び立つ風景には見覚えがある。いつ来たんだろうと考えに考えて、かなり以前にハグハグ共和国所属の役者が一時期にそれぞれ違った劇団に客演した際に、それらの各公演をスタンプラリーよろしくサインを集めながら観て回ると景品が出る企画があって、その時に来た劇場のひとつだったのを思い出した。多分劇場名は今と違っていたと思うが…。
(以下、ネタバレBOXにて…)
寉峯~カクホウ~
ラビット番長
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2024/02/22 (木) ~ 2024/02/26 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
初日拝見。以前に複数回拝見しているラビット番長さんですが、流石隙のない内容でとても面白かったです。過去と現代を行き来する演出はともすれば解りづらくなるのに、全くそんなことはなく、笑いあり涙あり素晴らしい演技と内容で楽しく優しい時間を過ごせました。ラストも良かったですね。ありがとうございました。
掟
TRASHMASTERS
駅前劇場(東京都)
2024/02/15 (木) ~ 2024/02/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/02/19 (月)
駅前劇場にて劇団トラッシュマスターズ『掟』を観劇。
障がい者雇用の実態を描いた前作の『チョークで描く夢』の上演からまだ半年も経っていない中で、今回も3時間に迫る新作を上演。それも見事なまでのハイクオリティー。それだけでも単純に凄いと感じてしまうのですが、この国で実際に起きている様々な問題を、演劇を通して人々に伝え、考えさせるという一貫性のあるコンセプトが素晴らしいのです。個人的に、トラッシュマスターズさんは1年前の『入管収容所』を拝見して以降、すっかりお気に入り劇団の一つとなっており、出来る限り優先して観劇スケジュールを立てるようにしています。それくらい観る価値のある劇団という位置付けになっています。
今回は地方政治をテーマとした内容でした。あくまでも舞台作品ということで、100%を鵜呑みにすることは出来ないものの、過去に拝見した2作品がいずれも実際に起きたことがそのまま描かれていましたので、恐らく今回も実話そのものなのでしょう。観劇後にざっと調べてみたら、「首長と議会の対立がSNSで大きな話題となっている」「議員数は16人だが、一般質問では半分程度しか質問しない」「市の人口はここ10年で約5千人減った」など、まさに今回の舞台で描かれていたままの情報がありましたので、今、色々な感情が湧き出ているところです。ベテラン議員達への憤り、若手市長へのエール、市民への政治参加の訴えなど。。
劇団トラッシュマスターズさんの作品が凄いところは、観劇後にそのテーマについて深掘りしてみたくなる気持ちが芽生えるところかと思います。学校の授業で学ぶより、はるかに勉強になるような気がします。他人事ではなく、一人一人が問題意識を持ち、自分なりに考えるきっかけにする。その動きこそが、日本社会を変える第一歩になるのではないかと感じます。今回はとある一つの市の物語でしたが、同じような問題に直面している地方自治体は多くあると思います。そして、正直なところ、職務を果たしていない議員もそれなりに存在するのではないかと感じています。世の中色々な考えを持った人がいるのは当然ですが、その考えを相手に伝えることが出来なければ、誰もが納得する良い方向に向かっていくことはまず無理でしょうし、進化・発展は難しいと思います。「掟」は大事かもしれませんが、やはりきちんと話し合いが行われ、本気で意見をぶつけ合ってからでないと「掟」の立ち位置すら見失うのではないかと思います。
非常に重みのある深いテーマながら、色々と考えさせられた3時間でした。演劇で3時間となると若干長い感覚もありますが、トラッシュマスターズさんの作品はその長さを感じさせず、惹き付けられる作風なので、気付いたら3時間が過ぎているという感覚です。核となる人物こそいるものの、登場人物全員が印象に残るというのもなかなか稀な感覚です。重いテーマながらも随所に笑いを誘うシーンが盛り込まれており、映像を使ったシーンも良かったです。
う蝕
世田谷パブリックシアター
シアタートラム(東京都)
2024/02/10 (土) ~ 2024/03/03 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
コールの後にスタンディングの女子たちが見え、ああこういう公演だったのだな、と。初めて名を見た若手俳優(坂東龍汰、綱啓永)と名前だけは知っていた新納慎也あたりが、娘たちのお目当てだったか。安くない金を払い観劇「参加」した公演を「素晴らしいものだった」事にしたいのは判るが、舞台そのものではなくこの場面(コール)の感動を味わいに来た(結果的に)のかも・・と意地悪く見てしまう。
それだけ難渋さのある舞台だった。だから「簡単に感動した事にしてくれるな」、という気持ちがもたげる。
改稿された事は公演後に知った。当初動画で語っていた俳優たちのノリ、コメントの内容と、初日の幕が開いた日のコメントとは趣が違う。
開幕時点で「え?これは1月1日以降に執筆した脚本なのか」と目を疑う。被災した海岸べりの状態である。そして明らかに能登半島地震が重ねられている。それまでの題材が事実の前に霞んでしまい、急遽内容を変えたのか・・と観ながら考えたりした。
が、実際は、当初横山氏が書こうとしていた不条理劇の設定が、天変地異が襲って土砂に埋まった島、であった所、現実に震災が起こり、この災害を想起させる内容であったため、上演を検討した結果改稿に至ったという。
つまり、そのまま上演したのでは「そこに震災の傷跡がある」事実に対し無神経な芝居となる、と判断されたという事だ。それによって私はこの戯曲は(ストーリー等は大きく変えずとも)決定的に変わったのだろうと想像した。
演出が瀬戸山女史であった事でこの改稿作業が今回の作品への展開を可能ならしめたのだろう、とも推察。鎮魂の劇である。
当初目指されていた「不条理」は、島に残った(あるいはたどり着いた)人物たちの滑稽さ、醜さ、突き放した辛辣な描写で現代日本を浮上させるものだったのかな、と想像している。そんな想像をしてしまったのは改稿前の「原形」の残り香、あるいは埋まらなさを感じたからである。だが急遽の改稿にしては、犠牲者の存在を強く感じさせた鎮魂のラストによく持って行けたと感服する。
数年後、元の戯曲(完成していたのであればだが)を上演する機会が訪れたら、それも一興なんだがな、と未練がましく考える。
寉峯~カクホウ~
ラビット番長
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2024/02/22 (木) ~ 2024/02/26 (月)公演終了