エアスイミング
カリンカ
小劇場 楽園(東京都)
2024/02/28 (水) ~ 2024/03/03 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2024/02/28 (水) 19:30
「排除された女性たちが突きつけること」
出演者の熱演と戯曲の強いメッセージが胸を突く1997年イギリス初演の二人芝居である。
オセロの横顔
Pカンパニー
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2024/03/13 (水) ~ 2024/03/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
普通に面白いが、ちょっと説明過多な気もする。とことん説明したいという作家なのだろう。
ところで、「私の口から言っていいかどうか・・・」それは言っちゃいけないでしょう。
純白観想文
劇団演奏舞台
演奏舞台アトリエ/九段下GEKIBA(東京都)
2024/03/16 (土) ~ 2024/03/16 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
とても面白かったです。一時間のお話なのにとても内容の濃いお芝居で役者の皆さんの演技も素晴らしかったです。重いテーマなのに何故かラスト爽やかな感じがしたのは生演奏のお陰でしょうか。前回作も拝見していますが、お芝居と生演奏が上手く重なりあっていて見ごたえありました。
良い時間を過ごせました。ありがとうございました。
ホワイトデーはブラックでぇい⁉︎
FREE(S)
ウッディシアター中目黒(東京都)
2024/02/14 (水) ~ 2024/04/03 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
今回も笑いあり心揺さぶられる場面アリで面白かったです。いろいろ要素が詰め込まれていたけど、上手くすっきり見せてくれたと思います。これからもいろんなジャンルのお芝居をこのテイストで見せてくれることを期待です。楽しい時間ありがとうございました。
イノセント・ピープル
CoRich舞台芸術!プロデュース
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2024/03/16 (土) ~ 2024/03/24 (日)公演終了
いい旅、現実気分。
人間嫌い
小劇場 楽園(東京都)
2024/03/13 (水) ~ 2024/03/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
面白かったです!
様々な女性のリアルな姿が繊細に描かれていて、共感する部分が多々ありました。
そして、女性ならではの「あるある」も沢山ありました。
役者さん達は、それぞれのキャラクターを好演し、とても役柄に合っていました。
疲れている人達に、癒しや優しさを与えてくれる素敵な舞台でした。
純白観想文
劇団演奏舞台
演奏舞台アトリエ/九段下GEKIBA(東京都)
2024/03/16 (土) ~ 2024/03/16 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
面白い、お薦め。
物語は、あらすじにある通り 東京郊外。春に、孫の読書感想文を一生懸命 手伝っている元高校教師・源三。彼を訪ねてきたのは かつての教え子 斉藤潤二。前半はシュールで軽やかなコメディタッチ、しかし或る出来事を境にシリアスな展開へ。内容や展開などは分かり易いと思っていたが、ラストの暗転後のシーンが何を意味するのか手強い。その捉え方によって、物語に描かれている内容がまったく違ってしまう と思えるからだ。
劇団演奏舞台の公演は何度か観ているが、いずれも演奏ブースは下手にあり目立たないような配置になっていた。が、今公演は中央真後ろに楽器が置かれていた。この公演は今月、中板橋の新生館スタジオでも上演する予定になっており、演奏ブースはどうするのか気になっていたが、なんとなく想像がついた。演奏舞台の特色は、バンドによる生演奏と俳優陣のエキサイティングなアンサンブルだけに、演奏ブースは気になるところ。
本公演は、役者であり奏者の池田純美さんが2度目の演出に挑んでおり、演奏配置と回転模様のような照明が印象的だった。少しネタバレするが、エコーを利かせた台詞も心情面を強調しているかのようだ。結論の捉え方を別にすれば、全体的に分かり易い作風、音楽<『Faraway』(opening)・『霞 草』(ending)>も印象的で良かった。
説明では、「『家族』という小さなコミュニティの中で、わずかな綻びから生じてしまった悲劇を描いたヒューマンドラマ」とあるが、家族という身近な存在・関係だからこそ逃れようのない怖さ。文庫本「羅生門」と散乱した肌着は、この物語を象徴する小道具で、タイトルの所以でもあるような。この濃密な会話劇、生きるためならという理性と本能の鬩ぎあいが 狂おしいほどに伝わる。
(上演時間1時間)
カタブイ、1995
名取事務所
小劇場B1(東京都)
2024/03/15 (金) ~ 2024/03/18 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
中2の少女役の宮城はるのさんが超可愛かった。19歳。歌と三線も一流。沖縄アクターズスクールか?と思ったがこれが初舞台とのこと。凄いな。彼女を見る為だけでも今作に価値はある。キム・テリのデビュー当時みたいな自然な華。ACO(芸術共同体組織)沖縄は何かずっと観たかった劇団で、期待しただけはあった。本物の作品、凄く考えさせられる。
前作『カタブイ、1972』を観ていないので作家の構想を完全に理解しているとは思わないが、今作だけでも凄まじい重量。沖縄問題は素人が簡単に口を出すのは失礼にあたるとの不安感で皆少し距離を置いている議題、下手に口を挟めないジャンル。それは“差別”についての言説に近い。当事者じゃないから関わりたくない、的な。
今作の舞台は1995年、日本にとって激動の年。
55年体制(1955年に成立した自民党と野党との2:1のバランス)が1993年に崩壊。非自民8党の連立政権が誕生、日本新党代表・細川護熙が総理に。その後新生党代表・羽田孜を経て1994年6月に自社さ連立政権として社会党代表・村山富市が総理の座に座った。
1995年1月17日、阪神・淡路大震災が発生。
3月20日、オウム真理教による地下鉄サリン事件が発生。
世紀末的な退廃厭世刹那的な思潮が蔓延し、後に伝説となる『新世紀エヴァンゲリオン』が放送される。
反戦地主=沖縄県内の米軍基地内に土地を持つ地主の中で、1972年の日本復帰の際、「自分の土地は軍事基地としては使わせない」と政府との契約を拒否した地主のこと。
反戦地主の夫が亡くなり、残された妻の新井純さんは娘(馬渡亜樹さん)と孫娘(宮城はるのさん)とサトウキビ畑を耕して暮らしていた。体制側に寝返った花城清長氏や沖縄防衛局の稀乃(きの)さんは軍用地の契約のお願いに再三やって来る。そんな中、23年前に馬渡亜樹さんの恋人であり、沖縄闘争に身を投じた髙井康行氏が故人の弔いとして突然顔を出す。
「片降い(カタブイ)」とは、沖縄県特有の不安定性降水のことで、片側(局地)だけ集中豪雨が起きている状況。そこ以外は全く平穏で綺麗な晴天だったりする。今作では日本国の中で、沖縄県だけがカタブイに遭っていると糾弾の声を上げている。本土の人間としては所詮『対岸の火事』で、「あら大変ね」と他人事。災害と同じで自分が被害を被らないと人間は動かない。「同じ日本人としてこんな状況を何故許せるのか?」と沖縄人は叫ぶ。原発と同じで、自分の身の回りになければ大して気にならない大多数の日本人。だって自分の暮らしには関係ないから。不公平で明らかに間違っている国策を何とか正していかなければならない。だが一体どうやって?
デモや座り込みに果たして意味があるのか?参加者達のエネルギーを発散させるお祭り、「何かをしている」という自己満足に過ぎないのではないか?「手段」が「目的」化してしまう、例のいつもの奴じゃないのか?結局何の「目的」も果たせないままじゃないか。反体制運動に付き物の徒労感。虚しさ。
稀乃さんは日本国憲法、日米安全保障条約、日米地位協定をすらすらすらすら暗誦してみせる。怖ろしい。
花城清長氏は重要な役。この柱が一本通っているので皆安心して演れる。
安室奈美恵ネタは秀逸。彼女のお蔭でおおよその年代感覚が掴める。
ナークニー(宮古島由来とされる民謡で同じメロディーに思い思いの歌詞を乗せるもの)が効果的に使われる。
素晴らしい作品、こういうものこそ沢山の人に御薦めしたい。
ホワイトデーはブラックでぇい⁉︎
FREE(S)
ウッディシアター中目黒(東京都)
2024/02/14 (水) ~ 2024/04/03 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
タイトル「ホワイトデーはブラックでぇい⁉︎」からも分かるが、バレンタインデーのお返しの意味での甘く浮かれた内容ではなく、目標に向かって努力する。その頑張る姿を通して 生きるとは を考えさせる青春(ダンス部)群像劇。見どころの1つは、勿論ダンスシーンであろう。
或る出来事とダンス部内の人間関係を絡ませ、物語を巧みに展開していく。そこには霊能力(またはオカルト)というか、都市伝説・学校の七不思議といった内容を挿入し、或る出来事の真相に迫る。またダンス部内の先輩後輩の上下関係、仲間との友情など 定番とも思える内容を盛り込み、女子高生らしい楽しみ 悩み苦しみといった内面を浮き彫りにする。
ただ部活というだけのダンスではなく、その活動に意味付けをしたい。そんな時 地(方)域大会が開催されることになり、優勝を目指して頑張ることに…。劇中 何度も出てくる言葉、「仲間とは、信じて 待って 許すこと」だと言う。物語の展開はまさしく この通りで、傷つけあいながらも仲間を信じる。が、そう簡単に許すことはできないこともある。その苦悩は、理屈ではなく感情の制御、整理が出来ないところにある。
そのために 人知を超えた<霊能力>という演劇ならではの虚構性を用いる。或る出来事の真相が、彼女たちの過去と現在を明らかにし 抑えようのない感情が溢れ出る。それをどう乗り越え友情を深めることが出来るか。過去は変えられない、現在(現状)を受け入れるしかない、そんな在り来りな言葉が紡がれる。そんな理屈は解っているが、懊悩は深まるばかり。この内面を描いた心情が もう1つの見所。激しいダンスシーンと激情とも思えるシーン、この外面・内面のシーンを上手く盛り込んだ公演。
(上演時間1時間50分 途中休憩なし)
タマリ
株式会社グループ風土舎
ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)
2024/03/15 (金) ~ 2024/03/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
面白い、お薦め。
その昔 一世を風靡した芸能人を集め、「あの人は今!?」といったスペシャルバラエティ(TV)番組のタマリが舞台。毎年同じメンバーが集まり、その都度 同じような挨拶を繰り返している。すでに今の現状に甘んじており、ただ昔の栄光を懐かしむだけになった売れない芸能人。年末のテレビ局、1時間後には特番が始まろうとしているが…。
個性豊かな芸能人たち、それぞれのキャラクターを立ち上げ、立場と我が儘ぶりを発揮し面白可笑しく観せる。TV画面に映る芸能人ではなく、タマリというスタジオ横にある控室で 素の人間模様を描いた物語。外見と内面(心)というか、何の衒いもなく 建前と本音を言い合うところが見所。
実に濃い演技をするキャスト陣。元天才子役、司会者、演歌歌手、マジシャン、元アイドル、大御所女優などジャンルの異なる芸能人が タマリという控室に会する。そしてそのマネージャーや付き人が芸能人の我が儘ぶりに振り回され右往左往する姿をコミカルに描く。さらにTV局のディレクター、アシスタントディレクターなど制作サイドの人々の思惑も絡ませた複雑な人間模様。罵倒し いがみ合い 出し抜こうとするような芸能界、それでも最後には愛と希望と奇跡が待っている、と思う。
この芸能人たちが居るタマリで ある事件が…そこから物語の本編が始まる。事件を通して、自分さえよければといった身勝手な理屈と行動、そこに人の本音を表す。また一世を風靡した芸能人の背景を紹介しつつ、その芸歴に縛られ身動きできない自分自身を省みる、そんな成長譚も描く。自分の芸歴(キャリア)を活かした創作、その作業を通して再び生き甲斐と、人への接し方を学ぶ。多くの見所を含んだエンターテインメント公演は観応え十分。
(上演時間1時間50分 途中休憩なし)【黄Team】
宇宙論☆講座 the BEST & the WORST
宇宙論☆講座
北とぴあ カナリアホール(東京都)
2024/03/14 (木) ~ 2024/03/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★
鑑賞日2024/03/16 (土) 18:30
初見のユニット。112分。ものすごく不愉快なオープニングで心萎えてしまった。我慢して最後まで観たが、気に入らなかった。ミュージカルをやってる劇団らしく、当パンに「これまでの公演で良かったシーンだけやる公演」と書かれており、メタ演劇の部分と再現の部分があるのだが、演奏はともかく歌は雑。突然、役者に話しかけられてビックリしたのだが、ああいう客いじりも私は好きではない。面白いかも、と思うシーンもないではないが、全体にグロテスクな演出に引く。こういうのを面白いと思う人もいるんだろうが、不愉快になる人もいることは知っておいてほしい。
イノセント・ピープル
CoRich舞台芸術!プロデュース
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2024/03/16 (土) ~ 2024/03/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
観ていて気分のいいものではありませんでした。
ですが観るべき演目だと思います。
観劇レポは下記をご覧ください。
https://ameblo.jp/minaminokaze55/entry-12844582136.html
イノセント・ピープル
CoRich舞台芸術!プロデュース
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2024/03/16 (土) ~ 2024/03/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
これは素晴らしい舞台です。物語はもちろんですが,演出,演技,舞台装置,接客,何をとっても全く隙は無かったと思います。最初から最後まで芝居に引き込まれ,2時間15分ですが,目が離せなかったです。いま,この日々に生きていて,この芝居を観る意義を感じるところです。
イノセント・ピープル
CoRich舞台芸術!プロデュース
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2024/03/16 (土) ~ 2024/03/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/03/16 (土) 14:00
畑澤聖悟さんの脚本を劇団チョコレートケーキの日澤雄介さんが演出、
今上演する意義を改めて強く感じさせる作品。
観客を引き込む役者陣の熱量がすごい。
これが”戦争の現実”なのだ。
クロノスとカイロス
FREE(S)
ウッディシアター中目黒(東京都)
2023/11/21 (火) ~ 2023/11/26 (日)公演終了
イノセント・ピープル
CoRich舞台芸術!プロデュース
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2024/03/16 (土) ~ 2024/03/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
全出演者が役割に集中しつつ心を開いて、作品のために力を尽くしているようだった。こういう場に立ち合えたことが嬉しいし、これが芝居の醍醐味だとも思う。
日本の俳優が日本語でセリフを言って外国人を演じる芝居は珍しくない(シェイクスピア、チェーホフなど)。でもこの作品では、原爆を作ったアメリカ人を日本人が演じ、やがて日本人役も登場する。この仕掛けによって、日本の観客はどこか遠くの物語を外側から眺めるのではなく、自ずと当事者で居続けることになる。
劇中のアメリカ人は敵国人である日本人を「ジャップ」と呼び、あからさまな差別をする。それを日本の俳優が堂々とやりのけるさまに少々戸惑い、気まずさも感じるのだが、俳優それぞれが役人物として懸命に生きようとする誠実な演技のおかげもあって、私はロスアラモス国立研究所の青春群像劇に入り込んで行った。
しかし、その没入感は続かない。ある趣向によって次々に水を差されるからだ。観客は家族の物語を、研究仲間たちの人生をただ受け取るだけでは居られない。演出の日澤雄介氏が脚本の畑澤聖悟氏とのパンフレットの対談で語っていた「(戯曲に)真っ向から喧嘩売ってる」とはこのことだろう。
新型爆弾の研究者の葛藤や家族の別離など、年月を経て大きく変化していく人間模様を親しみを持って見つめ、心を寄せてともに喜び悲しんでいても、キノコ雲の下で起こっていたことが脳裏から離れない。廃墟に見える抽象美術の影響はもちろん大きい。役人物の加齢をメイクや衣裳などの外見で説明するのではなく、俳優の演技で示すことも異化効果になっていたと思う。
初演の時に固唾をのんで見守ったクライマックスと呼べるであろう終盤の場面は、今回もまた緊張感に満ちた瞬間だった。見ず知らずの大勢の観客と、あの、じりじりとした時間をともにできたことが嬉しい。副題の65年は1945年から2010年までで、2010年の場面は今から14年前、東日本大震災が起こる前だ。遠い昔のように感じる。この芝居が投げかけた問いはより差し迫ったものになってしまった。
自分が生まれ育った日本が世界唯一の戦争被爆国であることを、あらためて認識する。海兵隊役の内田健介さんがパンフレットに書かれていたように、日本が最初で最後であって欲しい。そう声高に言っていかなければと思う。
追伸:車椅子で伺ったところ、行き届いた対応をして頂き、スムーズに観劇をすることができました。ありがとうございました。
千と千尋の神隠し
東宝
帝国劇場(東京都)
2024/03/11 (月) ~ 2024/03/30 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/03/16 (土) 13:00
豪華な舞台美術と演劇で宮崎アニメの世界に誘われた。
一幕ラストのシーンが素敵でした。
骨と軽蔑
KERA CROSS
シアタークリエ(東京都)
2024/02/23 (金) ~ 2024/03/23 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/03/16 (土) 18:00
シーン展開やセリフ回しが面白かったです。
演劇のマジックを堂々と見せていた。
ウィキッド
劇団四季
JR東日本四季劇場[秋](東京都)
2023/10/19 (木) ~ 2024/01/27 (土)公演終了
「そろそろダンス。」
キルハトッテ
王子小劇場(東京都)
2024/03/14 (木) ~ 2024/03/17 (日)公演終了