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寉峯~カクホウ~

寉峯~カクホウ~

ラビット番長

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2024/02/22 (木) ~ 2024/02/26 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

父と子と、不器用な親子たちの想いに溢れた良い作品でした。(難を言えば、物語にメリハリというかドラマチックさが足りない気がしないでもないのですが。)この劇団ならではの、他とは違う、まるで家族のような雰囲気が強く感じられる舞台でした。キャスト同士の間合いや空気がとても良かったと思います。

「5seconds」「Nf3Nf6」

「5seconds」「Nf3Nf6」

ウォーキング・スタッフ

シアター711(東京都)

2024/02/24 (土) ~ 2024/02/29 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

演出者として長いキャリアのある和田憲明が、野木萌黄の戯曲から再演したい作品を2作、上演したなかで、見ていなかった「5Seconds」を見た。
80年代初めに起きた日航機の機長の判断の誤りから着陸直前の海に墜落、20余名の死者を出した事件審判で行われた貴重と弁護士の面接のドラマである。もとなった事件は現役真っ最中だったからよく覚えている。ちょうどモンテカルロにいて海外と人たちと仕事をしていた。アメリカの人が、新聞を見て、これは間違いなくパイロット・エラーだな。といったのは覚えている。アメリカは飛行機社会なのだ。
その後の事件経過はよく知られていて、結局機長の心身障害が理由になったと思う。
そうなるとそれは個人の問題ではなくなる。この種の事件が、個人に加えて会社の責任も重く、問われることになる事件の一つでもあった。(いまは原発事故のように会社の判断をした個人もその責を問われることになる)。航空機操縦のコックピットの最終責任者はまず、機長、次いで副操縦士と技術責任者が二人、墜落の5秒間にその三人に何があったか。まだ現代社会の責任構造が単純であった時代の事件だが、現代にも通じる興味深い事件である。
野木の戯曲は、審問を前に機長の弁護を請け負った弁護士事務所の若い女性弁護士(難波愛・文学座)が、当日操縦した機長(中西良太)の主張の聞き取りを行う4場である。
機長は墜落後救助されて病院に収容されていて、回復すれば裁きの前に出なければならない。その前の4回の病院での面会がドラマになっている。若い女性弁護士は、機長にその操縦の理由を理性的に聞き出そうとする。機長は、事実、精神的に安定した状態ではなく対応は揺れる。弁護士としては心神耗弱に持っていけば成功(法で無罪と規定されている)なのだが、面会の中で、機長が年齢もあって、しだいに機長の場からは外されそうになっていることも解ってくる。そうなれば、彼のフライドや生きがいは奪われてしまう。
山場は、機長が、ごく普通の習慣的な着陸手法であった5秒間の「着陸」時の機長をやってみせるところだろう。
この戯曲は、現代社会のどこにでもある個人の責任問題を、ここにいる個人の問題と、そこにある集団との意識の違いから描いた面白い狙いの作品である。裁判では人間はなかなか裁けない。
テーマが面白いのも、1時間40分ほどにまとめられた二人芝居もよくできてはいるが、野木の戯曲によくあることだが、テーマが社会的には拡がりきれず、どうしても、そこにいる俳優たちが演じる二人の人間の問題になってしまう。野木は異色の小劇場劇作家で数年前まで、パラドックス定数でさまざまの社会の場に生きる人間の個人の姿を面白いドラマにして見せてくれていた。よく見ていた。なかでも「三億円事件」は大きな演劇賞にもなった優れた異色の作品で、三演公演の演出が和田憲明だった。
だが、その後、新国立劇場で新作を委嘱上演した頃から、野木には目立った変調があった。その理由が、新国立劇場以前に書かれていたこの作品で解った。野木も新国立で、機長のようにプライドを奪われたにちがいない。実につまらなかった新国立劇場の作品を強制されて(決して劇場側は強制したとは言わないだろう、JALのように)野木は立ち上がれないような大きな心の傷を負ったわのだ。創作者なら誰でも持っている精神の柔らかな部分を無神経に刺されたに違いない。再演の舞台から作者の芝居の魂の真実を見せられたような上演だった。

崩壊

崩壊

糸あやつり人形「一糸座」

座・高円寺1(東京都)

2024/02/28 (水) ~ 2024/03/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

凄く面白い。東憲司氏の作劇論、作家としての苦悩がダイレクトに描かれる。現実の暴力(戦争、生活、権力etc.)の前では人は無力だ。只々無力さを思い知らされる。それでも妄想(想像)し続けなければばならない。何度も馬鹿馬鹿しくなって投げ捨てたところからやり直し、妄想し直さなければいけない。こんな妄想に何の価値があるのか?只の現実逃避じゃないか?嫌な現実から目を背けているだけだ。そう、全くその通り。そんな最低な惨めな気分で、また妄想し始める。物語は続く。もっとふさわしいラストに辿り着くまで。想像力が人間の最後の武器だ。さあ、もう一度ピークォド号に乗り込んで、白鯨“モビィ・ディック”を捜しに海に出るのだ。

『白鯨』の世界を糸あやつり人形にしたことが功を奏している。妄想の世界の中で白鯨と共に去った親友の行方を捜す主人公オヨグ(松本紀保〈きお〉さん)。目を覚ました現実の世界では病院に入院している。(こちらでは全員人間の役者が演じている)。優しい医師に原田大二郎氏、終わってからも彼だとは気付かなかった程の扮装。看護婦の中に稲葉能敬氏、不思議と違和感がない。「さあ、思い出して。その話の続きを。」

主人公オヨグは幾度となくこの台詞を繰返す。
「親愛なる孤独よ···君は沈黙を産み、挫折と絶望の剣で僕を八つ裂きにする···闘争の果てに昇る朝陽···それは、崩壊···。」
江戸伝内氏は東憲司氏に「崩壊と生成の芝居」を依頼。それに見事に応えた作品になっている。
是非観に行って頂きたい。

ネタバレBOX

「多分、ラストはアレがああなるな」と想像していた通りの白鯨の出現。判っていても昂揚する。

NODA・MAPの『逆鱗』を想起するような話。
現実の“戦争”が虚構に襲い掛かる。爆撃機と航空母艦と潜水艦で。“想像力のカプセルを一つ飲み込んで目をつぶるだけさ目をつぶるだけさ目をつぶって目をつぶすだけさ”。

※松本紀保さんのキャラは板垣桃子さんにも見えるところが面白い。
川にはとうぜんはしがある

川にはとうぜんはしがある

ばぶれるりぐる

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2024/02/15 (木) ~ 2024/02/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白かった。この温度感の演劇観れるの嬉しい〜。あったかい、やさしい。ボックスステップが愛おしい。

逆張ヶ浜に夕陽が落ちる

逆張ヶ浜に夕陽が落ちる

ヨーロッパ企画

THEATRE E9 KYOTO(京都府)

2024/02/09 (金) ~ 2024/02/12 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

前半良かったです

長谷川圭一事件簿 ~Episode Zero~

長谷川圭一事件簿 ~Episode Zero~

劇団Cheminèe

エリア543(東京都)

2024/02/23 (金) ~ 2024/02/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

鑑賞日2024/02/23 (金) 18:00

前夜の東久留米に引き続いて、この上井草駅も降りるのは初めて。当然この劇場も初めてなのだが、客席ひな段の前後が比較的高く作られていて、観やすい。

この劇団、主宰の西条萌が高校生の時に旗揚げし、コロナ禍で4年ぶりの公演だという。

セットはこの小さな空間にしてはきちんと造られている。

ただ、はっきり言って役者の演技レベルが低すぎる。
特に主人公の探偵・長谷川圭一を演じた役者がひどい。終始ヘラヘラ笑っているような表情で舞台の雰囲気をぶち壊しかねないひどさだが、他の役者陣も押しなべて低レベルなので、なんとかバランスがとれている状態。役者全員が学芸会レベルでしかない。

これで(上演時間1時間にも関わらず)3千円とろうなどとは烏滸がましいにも程がある。
準備期間が十分にとれず、これでは人様に観せるレベルに達しないとして、初日の数日前に公演中止を決めた団体も知っているだけに、尚更その感を強くする。

ストーリーも謎が謎を呼ぶといった手合いのものではなく、お手軽そのもの。このCoRichの作品説明には「初めから終わりまで一瞬も見逃せない」と書かれているが、羊頭狗肉も甚だしい。

ライブショー「ザ・アイドル-THE IDOL-」

ライブショー「ザ・アイドル-THE IDOL-」

WizArt

Cafe JINDO(東京都)

2024/02/22 (木) ~ 2024/02/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

鑑賞日2024/02/22 (木) 19:30

団体名のWizArt はWizard(魔法使い)とWith Artをもじったものだろう。が、その舞台には魔法にかけられたように魅入られるものでも、芸術的に優れたものでもなかった。
ダブルキャストの空チームを鑑賞。

(以下、ネタバレBOXにて…)

ネタバレBOX

舞台はとあるアイドルオーディションの最終選考に臨む6人の控室。女子大生・主婦・オネェ・トランスジェンダー・元人気アイドルの娘に元キャバ嬢のグラビアアイドルといった異色の面々…だが、こういう面々から選抜してどういうアイドルグループを作ろうというのか、その意図は全く説明されない。要するに物語設定を面白くするだけの顔ぶれであって、その必然性がないのだ。

前半は彼女(?)らの抱える複雑な事情が自己紹介の形で語られ、後半はその最終選考、そして結成されたアイドルグループのデビューのライブショーという構成なのだが、最終選考やライブショーでも彼女らが難関を勝ち抜いてきた実力の持ち主とは到底思えない。そもそも最終選考の場でもナツキ役のステルスにゃんこなんて口パクだし…。

最近はTV地上波でもアイドルのオーデションや女優のオーディション番組が放送されている。それを少し観るだけでも、この舞台がいかにお手軽に作られているかがよくわかる。

役者の演技レベルは、オネェのトオル役の清水忠とハル役の森藤拓海がかろうじて水準点といったところ。
ボディガード

ボディガード

梅田芸術劇場

東急シアターオーブ(東京都)

2024/02/18 (日) ~ 2024/03/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

新妻聖子さん主演の回を観劇 65分+20分+65分

元はケビン・コスナーとホイットニー・ヒューストンの1992年の映画である。主題歌の I always love you、あの「アンダアー…」のフレーズは誰でも知っているだろう。この舞台でも新妻さんのエネルギー溢れる歌唱が楽しめる。ミュージカル版は2012年が初演でストーリーは映画版と重要な部分でも違っている。

細かく言うと文句の山なのだが余計なことを考えず、ミュージックビデオでストーリーはおまけだと思っていれば結構楽しめる。オープニングから数曲は音量が大きすぎたがその後はバラードが増えて気持ちよく聞けた。

新妻さんはミュージックフェアで何回か見たことがあるもののあまり記憶に残っていなかったが今日は舞台の全部を持って行ってしまう人だと見直してしまった。新妻さん目当ての方には絶対のお勧めだ。

大谷亮平さんも寡黙で強くて女に優しいハードボイルドの主人公の雰囲気をこれでもかと何層にも上塗りしていて感心した。まあでもこの舞台では何でもそうなのだが分かりやすすぎる。

一つだけ文句を書けば、ダンサーの体型がばらばらで多くは締まりがないことだ。新妻さんの引き立て役では恥ずかしい。劇団四季なら絶対に舞台に立たせてはもらえないだろう。

カーテンコールは長めのライブで、観客の皆さん少し不満があるのかバラバラのスタンディングオベーション。それにしても長すぎるので最後の最後のバンドの演奏を半分にしてほしい。

エアスイミング

エアスイミング

カリンカ

小劇場 楽園(東京都)

2024/02/28 (水) ~ 2024/03/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

すごかった。たくさんの人に観てほしい。

ネタバレBOX

風邪ひかないでくださいね。
ネバーエンディング・コミックス

ネバーエンディング・コミックス

東京にこにこちゃん

駅前劇場(東京都)

2024/02/28 (水) ~ 2024/03/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/02/28 (水) 19:00

115分。休憩なし。

​骨と軽蔑

​骨と軽蔑

KERA CROSS

シアタークリエ(東京都)

2024/02/23 (金) ~ 2024/03/23 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

KERA作品の世界観とか、物語のテーマ性とか、込められたメッセージとか、そういった一切を意識せず、女優7名の個性あふれる演技を楽しんだ。
犬山イヌコさんはさすが。一番は小池栄子さん。八日目の蝉以降演技には注目してる。
何気に端から最大の伏線、ラスト大回収かな。

う蝕

う蝕

世田谷パブリックシアター

シアタートラム(東京都)

2024/02/10 (土) ~ 2024/03/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

横山拓也氏脚本という事で観劇。
不条理劇というか…やや難解だった。
前半は間の長い演出で辛かったが、後半は前半の伏線が徐々に回収され始め良い感じに。
きっと天災に見舞われた際、死をどう整理し乗り越えていくか、そういう人間の心の強さ弱さを描いていた、そんなふうに受け取った。

エアスイミング

エアスイミング

カリンカ

小劇場 楽園(東京都)

2024/02/28 (水) ~ 2024/03/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

特に事前の情報は入れずにまっさらな状態での観劇でしたが、グイグイとストーリーのの中に引き込まれました。
演者お二人狂気さえ感じる演技は素晴らしかった。二人芝居見事でした。
目の前の熱演に、本当に社会の不条理さを感じで、すごく考えさせられました。
観劇できてよかったです。

ウィリアムとウィリアムのウィリアムたち

ウィリアムとウィリアムのウィリアムたち

サンライズプロデュース

サンシャイン劇場(東京都)

2024/02/28 (水) ~ 2024/03/04 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

東京初日、大盛り上がりのスタンディングオベーション!
「シェイクスピアの作品なのか、違うのか、それが問題だ」のキャッチコピーからして面白い
これ偽物じゃないか!と裁判沙汰になるってどんな作品だったのか大いに気になるところですが、なんと実話がベースになっているそう
その問題作の持ち主となる青年に大内リオンさん、目がキラキラして少女漫画から抜け出たよう
彼の父親、何とも世俗まみれな言動で笑いを誘ってくれる駒田一さん
この親子以外、全ての役を担う岡幸二郎さんはさすがの存在感
人間ならざるものを匂わす妖艶さと突き抜けた歌唱力で圧倒されまくり
ソロも良いけれど二人で三人での掛け合いとなるとハーモニーの迫力で洪水のような快感が押し寄せてくる
スタンダードなミュージカル作品として君臨するにはストーリーにもうひと捻りあっても良いかなとも思いましたが、ミュージカルというのは演出と役者さん次第で作品力がどんどん高まっていくという好例
魔法をかけられた様な、というか痺れる中毒性あり
終演後のリピーターチケット売り場には人だかりが出来ていました

スプーンフェイス・スタインバーグ

スプーンフェイス・スタインバーグ

KAAT神奈川芸術劇場

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2024/02/16 (金) ~ 2024/03/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/02/28 (水) 13:30

座席1階

自閉症スペクトラムで、がんに罹患した少女による独白ふうの物語。時には冷静に、時には情感たっぷりに自分を見つめ、両親や主治医、お手伝いさんなどとの人間関係を語っていく。安藤玉恵と片桐はいりのダブルキャストによる一人芝居。俳優としての実力や存在感が問われる厳しい舞台だと思うが、自分が見た安藤玉恵バージョンは見事のひと言だった(おそらく片桐はいりは安藤玉恵とは全く違う雰囲気でスプーンフェイスを演じたであろう)

舞台と地続きになっている客席前方のスペースにも、いくつものクッションいすを配置。冒頭や舞台の途中でも安藤が客席の中に入ってきたり、お客の顔を見つめながらしゃべるなど、役者と客席の距離が極めて近い構成。客席に語りかける一人芝居の効果を遺憾なく発揮した。
演出もよかった。高い天井から下がる薄いカーテンを効果的に使い、時には映写幕として、時には少女がジャンプしてつかもうとする場面を演出したり。ビデオカメラを使った自撮りでの独白とか、単調になりがちな一人芝居の舞台に常に変化を付け続けた。

物語は、丸い顔だということで「スプーンフェイス」という名前がついた少女の誕生の語りからスタートする。知的障害に自閉症という自分のことを語るのだが、そのトークは明るいというわけではないが悲観的でも暗くもない。少女が自分の置かれた状況を前向きに、ありのままにとらえているのがとても好感が持てる。
主治医の家族のエピソードも胸を打つ。障害児を持つ母親の苦悩を客観的な視点で語る場面は客席をくぎ付けにした。ストーリーテラーとしての実力のたまものだと思う。

このような客席と一体化したような一人舞台をこなせる俳優はそれほど多くはないだろう。一見の価値があると言っていい。

川にはとうぜんはしがある

川にはとうぜんはしがある

ばぶれるりぐる

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2024/02/15 (木) ~ 2024/02/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

土間で隔てた関係。
そこにはどれくらいの距離があるのか?
それぞれの立場では違ってくる。

日常での生活を上手く描いた
お互いの想いの葛藤を上手く表現されてた。
シクシクと会話で展開されていく人間模様。
心に感じるお芝居。
最後まで楽しめました。

マクラメ

マクラメ

南山大学演劇部「HI-SECO」企画

G/Pit(愛知県)

2024/02/23 (金) ~ 2024/02/25 (日)公演終了

実演鑑賞

元から理不尽で不条理な世界を描いているのだろうから
今更、訳が分からない、理屈が通らないなどと
言ってみたところで始まらないのだろうけれど
難解、奥深い=よい作品みたいな風潮になっちゃってるのかな?
まあそれでも作者さんは作者さんなりに熟考手直しして
公演直前予定130分が休憩込み160分まで上映時間が伸びたのでしょうが。
それでも前半はまだしも後半からガタガタと崩れていった感じ。
見ている方も辛かったけれど
演じている方は尚更辛かったんじゃないのかな?
卒業公演なのだからもっと皆で和気あいあいと
楽しんで演じられるお芝居にしてほしかった。

柏原照観展

柏原照観展

牡丹茶房

スタジオ空洞(東京都)

2024/02/21 (水) ~ 2024/02/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/02/22 (木) 14:00

私設美術館を開設するほどの美術蒐集家・その子たち・孫の三代を3つの時代で描いた連作短編集。
1編目は芸術家の業や傲慢さからの悲劇という印象だったが2編目の中盤あたりからサイコホラー臭が漂い、3編目は完全にそちらにシフトという……。
観劇直後は「新感覚ホラー」という印象だったが、帰路つらつら考えてみたら複数のモチーフに民間伝承の怪談話を思わせるものがあり、つまりこれは「モダンホラーの皮を被った古典怪談」ではないか?と思ったり。
また、すべては語らず謎を残したままシレっと次に移る構造に清水崇監督の「呪怨」(ビデオ版)も連想。そして、観客の想像に委ねる幅が大きいだけにいろいろな解釈ができそう。
あと、1編目は時代背景のためもあってか往年の「江戸川乱歩の美女シリーズ」を想起。(笑)

ネタバレBOX

1989年での舞佳の妊娠、発覚時点では近親相姦かと思ったが本人の言から処女懐胎と思い直す。
そしてケイが憑依したように見える2024年の由希の異変も考えてみると舞佳に宿ったのはケイの「執念(怨念よりもこちらだと思う)」あるいは「残留思念」であり、由希はケイの化身/転生ではないか?
霊などの子(あるいはそれ自体)を宿す処女懐胎は日本の怪談だったか海外の悪魔伝説だったか(あるいはその両方)になかったっけ?
ストリーム

ストリーム

neji&co.

SCOOL(東京都)

2023/06/30 (金) ~ 2023/07/01 (土)公演終了

映像鑑賞

2/24(映)

姿

姿

ゆうめい

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2021/05/18 (火) ~ 2021/05/30 (日)公演終了

映像鑑賞

2/22(映)

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