神話、夜の果ての
serial number(風琴工房改め)
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2024/07/05 (金) ~ 2024/07/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/07/12 (金) 19:00
宗教二世の話と知って、どんなことなのか?と興味をもった。
また映画『ある船頭の話』でヒロインの少女役を演じた川島鈴遥さんが観たくて観劇。
舞台美術から引き込まれ、ベッドの上の青年の言葉に吸い寄せられたり投げ飛ばされたり…
少女と母と見事に演じていた川島鈴遥さんの紅一点が効いていましたね。
シンプルだからこそ複雑さが際立つ、ピント張り詰めた糸が見えた舞台でした。
二番目の味
座☆IIE
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2024/07/12 (金) ~ 2024/07/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/07/13 (土) 16:30
ほっこり温かくハートフルなホームコメディでした。
あの年代ならではの良さがむんむんしていました。
一緒にフラダンス踊りたくなりました。
ナイロン100℃ 49th SESSION 「江戸時代の思い出」
ナイロン100℃
本多劇場(東京都)
2024/06/22 (土) ~ 2024/07/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/07/16 (火) 18:30
徹頭徹尾徹底したおバカなナイロン。面白い。(3分押し)99分(16分休み)78分。
下手に茶店がある時代劇っぽい舞台で、時代劇の人物と現代的な人物が展開する、ひたすらおバカな物語。それ以上言う必要はない気がする。役者陣も生き生きやってるが、奥菜恵がはっちゃけてたのが楽しい。
アクサガ2024夏
インプロカンパニーPlatform
ステージカフェ下北沢亭(東京都)
2024/07/16 (火) ~ 2024/07/18 (木)公演終了
かなかぬち
椿組
新宿花園神社境内特設ステージ(東京都)
2024/07/10 (水) ~ 2024/07/23 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/07/11 (木) 19:00
外波山文明率いる椿組がその前身であるはみだし劇場の頃から毎年行ない、夏の風物詩ともなっていた花園神社野外劇の39年の歴史に幕を下ろす作品「かなかぬち 〜ちちのみの父はいまさず〜」の2夜目を観た。
この作品は戦後生まれで初めての芥川賞作家・中上健次が33歳だった1979年に、同年齢で意気投合した外波山のために書き下ろした中上唯一の戯曲だという。この作品をもって花園神社野外劇の終止符としようとするのは、やはり外波山の思い入れの強さだろう。
(以下ネタバレboxにて)
正三角関係
NODA・MAP
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2024/07/11 (木) ~ 2024/08/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/07/15 (月) 14:00
野田らしい舞台だが、いつもより分かりやすい気がする。面白い。(3分押し)139分。
「カラマーゾフの兄弟」の父親殺し裁判の場面から始まり、花火師の長男(松本潤)・物理学者の次男(永山瑛太)・修道僧の三男(長澤まさみ)の正三角関係を軸に、裁判シーンが続く中…、の展開。いつものように、ある物語を翻案した流れの中に、野田が言いたい題材を紛れ込ませる舞台だが、本作は元の物語を展開する部分は非常に分かりやすい。養生テープを使った美術も見事だが、長澤の2役返信は実に見事。
心の声など聞こえるか
範宙遊泳
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2024/07/06 (土) ~ 2024/07/14 (日)公演終了
詭弁師のレトラ
演劇企画ヱウレーカ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2024/06/28 (金) ~ 2024/06/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/06/28 (金) 14:00
人の心を救えるのは言葉か薬か、という命題(?)を娯楽性たっぷりに描いた意欲作(異色作?)。
特に言葉側・薬側双方に式神……と言うよりはジョジョのスタンド的な存在がいてクライマックスではそれらが刀と扇による(伝統芸的?)殺陣を披露するのが独創的で、ともすればカタくなりそうな題材を娯楽作品に仕立て上げたことに脱帽。
あいあむ、あいわず! I am,I was...?
ひのでのあくび
小劇場 楽園(東京都)
2024/07/12 (金) ~ 2024/07/15 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
ちょいとブラックでシニカルなSF的短編2本立て。コンパクトにまとまっていて面白いのですが、デジャブ感強いなー。前半のお母さんのツッコミは好きです。
授業
劇団ゆらじしゃく
シアターシャイン(東京都)
2024/07/14 (日) ~ 2024/07/15 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
洗脳的なハラスメントにヴァイオレンス。いや~狂気の世界でした。個人的には、つかこうへい氏的だなーと思いながら観てました。ちょっと苦手ですけど。
尺には尺を
イノセントギアカンパニー
劇場HOPE(東京都)
2024/07/10 (水) ~ 2024/07/15 (月)公演終了
オーランド
パルコ・プロデュース
PARCO劇場(東京都)
2024/07/05 (金) ~ 2024/07/28 (日)公演終了
実演鑑賞
作家バージニア・ウルフへの関心とも相まって観たかった演目。序盤のステージを観た。オーランド役の宮沢りえが延々と喋る。台詞の言い淀みも噛みも無いのだが幾許か、探り中な感じが流れるような、ゲネプロな空気感がある。形先行・内面後から・・栗山演出のステージ捌きは(当り前だが)先行している。隅々に血が行き渡ると凄いだろうな、と思う所はあった。
本作の梗概をどこかで読んでいて、時空を旅する超越的な主人公を「ペール・ギュント」と重ねていたが自分の中ではそう外れておらず、幾人かの登場人物は人間だが、(貴族階級の世界というのもあるのか)浮世離れした、それぞれが独自進化したような生物に見える。舞台はイギリス、16世紀から、現代まで(作品は20世紀前半の著)。時代を超え、果ては性別も超えるがそれも「無くはないかも」な空気が流れている。性差が人間に及ぼすもの、についての壮大な思考実験の実験室は舞台奥一面の壁(人一人通れる出入口が中央下にあるのみ)、宮廷のような床の伽藍とした空間で、これが目に焼き付いている。スタッフ陣も一流で音楽・国広氏は相変わらず縁の下に徹した深層に働きかけるような音楽(だから毎回あまり覚えていない)。
作者は女から男、ではなく男から女への転身とした。そこに意味を見出す。ある種の不条理だが、「どちらかに(自分の選択によらず)生まれる」事自体、もっと言えば生命そのものが不条理である、その感覚を深掘りした先にある何かは、人が辿り得る最も尊い「変化」なのかも。
群論序説『ALICE IN WONDERLAND-不思議の國のアリス-』
PSYCHOSIS
ザムザ阿佐谷(東京都)
2024/07/12 (金) ~ 2024/07/17 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
アリスの世界は混沌の美の世界、プロデューサーは己の感性が導くままに耽美の世界を築き上げれば良いのだ。しかし過度な自由は誰にも理解されないものを生み出してしまう。作者の高取英(1952-2018)さんは自由と制約を突き詰め純化する過程でガロアの方程式論に出会ったのだろう。
(代数)方程式の解は自由に動こうとしても「解と係数の関係」という制約から逃れることはできない。多くの場合、これ以外の制約はないのだが方程式によっては自動的にもっと多くの制約が生じてしまう。その事情を抽象化、単純化して見せたのがガロアの理論である。
この舞台はガロア理論そのもの(のはじめの一歩)をアリスの世界で表現する実験である。まずはいくつかの人と状況が提示される。
人1.革命家としてのガロア
人2.革命家としての宮沢賢治と青年将校
人3.アリスと作者のルイス・キャロル、そしてハートの女王
国1.フランス革命
国2.日本の2・26事件
国3.アリスの不思議の国
そしてこれらが時空を超えて混ざり合うことにより、ハートの女王由来の多くの殺戮を生み出してしまう。この悲劇を終わらせるために、もつれた世界を引き離すことはできないのだろうか。
水と油は混じらないように無関係なものはもつれない。アリスたちはこれらの事柄を調べ、革命、殺戮、数学などによるつながりを見出し、それらが解となっている方程式を発見する。そしてガロア理論によるとこの方程式は解く(=解を分離する)ことができ、実際に引きはがすことに成功して世界は平和を取り戻すのであった。(おしまい、チャンチャン)
…などと長々と書いてきたが、もちろん実際の舞台でこんな理屈が延々と述べられるわけはなく、豊かなイメージとねじれた狂気の世界が美しく展開されるだけである。ガロア理論について語られるのは最後の10分かそこらでそれも大声で叫ばれるのでほとんで聞き取れない。そんなわけで上で書いたことは私のWonderlandから見えた歪んだ舞台の様子なのである。全然違ったぞという苦情は受け付けない(笑)
授業
劇団ゆらじしゃく
シアターシャイン(東京都)
2024/07/14 (日) ~ 2024/07/15 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
根が真面目なので、ついつい理解しなくてはと思ってしまうのが私の厄介なところ。先日「わからないものは刹那で楽しむ」と言う奥義?を知ったはずなのに、今回はまたしても構えてしまいました。
当日パンフがそれは素敵でした!よく読み込みたいと思います←違う!?
丸山千尋さんの回も見たかったのですが、連日の観劇はちょっと辛い今日この頃。またの機会をお待ちします。
昨日、幸せになれなかった僕へ
劇団狸寝入
関西学院大学ママ上ホール(兵庫県)
2024/07/13 (土) ~ 2024/07/15 (月)公演終了
満足度★★★
うーん😔 時間どおりには始まらないし、四面劇にした理由が… 二面もしくは通常でも良かったのでは…
途中に招かざる客(ゴキブリ)も登場し役者が踏んで転けるんではとの心配で…
歌が大切なファクターである話にも関わらず、あの歌はちょっと…
ファンタジーで内容はそれなりではあったが、二時間超えである話では…
頑張ってくれ 関学❕
The Witch〜魔法使いの日記〜
ぱすてるからっと
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2024/07/11 (木) ~ 2024/07/15 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
陽チームを観劇。
最近よく拝見している真田林佳さんが「アリス」という名前の役ということだけ把握して臨みました。
想像よりずっと重要な役でした。アリスという名前のイメージは偉い人ってあんまりないと思っていたので。個人的には嬉しい誤算でした。
見てないですが月チームの東堂さんとはきっと180度違う、真田さん独自のキャラだったのだと思います。
自分は ぱすてるからっと さん観劇は4本目かな。いつも力を入れられているダンスシーンも見どころですよね。自分の観劇回はダンス撮影可能ではなかったですが、SNSに上がってるのも後から見れるのでありがたいです。
時間が戻る要素が入った話なので、頭を働かせてがんばりました。しかしちょっと難しかったですね。台本で再確認しました。
あいあむ、あいわず! I am,I was...?
ひのでのあくび
小劇場 楽園(東京都)
2024/07/12 (金) ~ 2024/07/15 (月)公演終了
インターチェンジ
劇団ろうそくだんす
中野スタジオあくとれ(東京都)
2024/07/13 (土) ~ 2024/07/15 (月)公演終了
『LENS』
自由劇場
神戸大学・出光佐三記念六甲台講堂(兵庫県)
2024/07/13 (土) ~ 2024/07/15 (月)公演終了
満足度★★★★
千秋楽拝見
男四人で繰り広げられる、ミステリー(犯人探し)テンポもよく、最後はそうきたか〰️と
今回はクーラーも効いていて、作品に集中できた 満席🈵ではないのに詰めて座らされたのは…
インターチェンジ
劇団ろうそくだんす
中野スタジオあくとれ(東京都)
2024/07/13 (土) ~ 2024/07/15 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
人生や家族について考えさせられる舞台でした。
登場人物達や内容に共感できる部分、出来ない部分があり、モヤモヤしながら観ました。
個性的な登場人物ばかりで、主人公の婚約者は強烈に嫌なタイプでしたが、こういう人は確かにいるし、発する台詞がリアルに感じました。
切なさや悲しさも残りましたが、前向きなラストが良かったです。面白かったです。