最新の観てきた!クチコミ一覧

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『口』

『口』

エンニュイ

王子スタジオ1(東京都)

2024/03/05 (火) ~ 2024/03/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度

鑑賞日2024/03/10 (日) 13:00

長くやってるユニットだが個人的には初見。難しい。(前説が6分押し)125分。
 とあるオフィスの会話らしきものから始まって、突然別な話に飛んだり、哲学的な話も混じるが、面白いと思える話題がない。別の感覚を持った人々の会話を聞かされている感触。
 同ユニットのリピータがほとんどだったみたいだが、面白いと思える人が羨ましく思った。

ごんべい(東京公演)

ごんべい(東京公演)

ゲキバカ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2024/03/06 (水) ~ 2024/03/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/03/10 (日) 11:30

オープニングが壮観で素敵でした。
笑いを含みつつ格好良いお芝居が良かったです。

殺意(ストリップショウ)

殺意(ストリップショウ)

セツコの豪遊

APOCシアター(東京都)

2024/03/08 (金) ~ 2024/03/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

三好十郎の濃厚な一人芝居。
この演目は以前に観たことがあるが、それとは全く趣を異にする公演だった。その理由は、舞台が「高級なナイト・クラブ」ではなく、ジャージのイタコが、 主人公のダンサーの口寄せに挑むというもの。公演の謳い文句であろうか、「私小説をひとり芝居化してきた、劇団 セツコの豪遊主宰・宮村によるひとり芝居新シリーズ。外見の役づくりをせず、あくまでも代弁者に徹すべく、ジャージが衣装」としている。それを承知で観劇したが…。
上演前に、宮村女史が台本はカット(テキレジ)せず、それ故に早口の台詞といった旨の説明をしていた。確かに台詞は早口であったが、以前観たこともあり 内容は概ね分かった。しかし、初めて観る人にとってはどうか?

戦中・戦後といった時代背景、知的な大学教授が左翼 右翼といった思想を時代に合わせて巧みに論じる。地方出身者の無垢な少女は その理論に心酔するが、人間一皮むけば欲望の塊。時代(環境・状況等)の変化と変わらぬ人間の本性を炙り出すような物語。
(上演時間1時間50分 途中休憩なし) 

ネタバレBOX

素舞台。
ジャージといっても、部分的に切り取ったりし、劇中 袖部分を放り投げるシーンがある。舞台技術…音響音楽は宮村さんの指示等で適宜流れ、照明はスポットライトで彼女を照らし出す。
本公演の見所の1つは、宮村さんの演技であろう。早口で膨大な台詞、時々噛み言い直しをするが 卑小なこと。 また主人公以外の人物を声色を変え、表情というよりは顔面(語弊あるが)といった誇張した演技 表現を行う。そこにジャージによる一人芝居の意気込みをみる。

しかし、最後のストリップショウを終えた女の内なる激情、その淡々と語る姿が想像できない。表層的で女の情念のようなものが伝わらない。
時代は戦中 前後、その激動期に敬愛した男に殺意を抱くことになった経緯を心情面とすれば、彼をじっと観察することで見えてくる男、いや人間の本質とも言える<生>を突き付けたのが真情面。この深奥を鋭く妖しく抉ってくるといった物語の肝が感じられないのが憾み。

緑川美紗が語る半生、そこには人間の愚かさや卑小さ、その相反する優しさや大らかさを膨大な言葉で紡ぐ。彼女は地方の町に生まれ 兄の勧めで上京し、進歩的思想家で左翼の社会学者である山田教授の家に女中代わりとして住む。そこで教授の弟・徹男に淡い恋心を抱き、二人は心密かに気持ちを通わせる。やがて日本は戦争に突入すると、教授は、軍国主義に迎合した論調に変わる。ほどなくして徹男は出征し戦死する。そして敗戦。戦後、美紗は教授が再び左翼になったことを知る。高級娼婦となった美紗は、あることから教授の殺害を決意。そして教授の後をつけ日常を観察し、俗的な一面を垣間見る。知的であり恥的でもある本性と本能、それが人間であると…。

「転向」という言葉はもう死語であろうか。戦中戦後で思想や信念を180度変えても恥じない厚顔、そうした人に対する憎悪という<怒り>を露わにする。物語は1940~50年代であるが、現代にも通じそうな内容である。一時のコロナ対策でブレる施策、臆面もなく前言撤回するという、人間の本性は時代<状況>に関わらず醜悪なのかも…。それでも緑川美紗は強かに生きていく。
次回公演も楽しみにしております。
スネーク・オイル

スネーク・オイル

不条理コントユニットMELT

王子小劇場(東京都)

2024/03/06 (水) ~ 2024/03/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

魂の存在を科学的に証明する…いくつかのコントというか寸劇を入れ子のように組み合わせ、独自の世界観を構築した異色作。内容的には人間(魂)と社会(時事)を巧みに描いており、重層的な物語に仕上がっている。

少しネタバレするが、前提は王様ゲームから始まる。そして説明にあるような物語が展開しだすが…。魂を巡る人の物語に、内憂外患を想起させるような時事問題をブラックジョークのように絡め、その(話題の)豊富さが 観ている者の知的好奇心を刺激する。
(上演時間1時間55分 途中休憩なし) 追記予定

みんな出ておいで~

みんな出ておいで~

株式会社AGE POP

DDD AOYAMA CROSS THEATER(東京都)

2024/03/05 (火) ~ 2024/03/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

安土桃山時代か、長島一向一揆を 宗教という信心を利用した人心掌握術ー現代的に言えばマインドコントロールを描いた物語。宗教の捉え方、人の思惑といった多面性を多方面(360度)から観せる。そう言えば、この劇場の近くに青山円形劇場があったことを思い出した。

公演の見所は、人の(信)心、宗教による救い=浄土への導きを利用した深謀遠慮、信仰心があつければ それだけ思考 視野が狭くなるという怖さ。それを戦(いくさ)に絡めて浮き彫りにする。もう一つが四方の客席から観せるというもの。役者は四方八方の視線を意識した演技、それが舞台上は勿論その周りを回る、その動作こそが一つの見方に捉われないことを示唆しているよう。
(上演時間1時間45分 途中休憩なし) 

ネタバレBOX

中央に高くした素舞台、客席は四方に配置。役者は一部の客席通路を通り出入りする。上演前は波(水)音が聞こえ、心安らぐ雰囲気が漂う。念仏を唱えながら人物が動き回り、その地方・地域に宗教の教えが広まっていることを表すようだ。

念仏が上手く唱えられれば 信心深いと見做される。或る日、念仏が下手な浪人がこの長島の地へ、間もなくして織田信長の侵攻が始まる。その攻防によって多くの住民 信徒が犠牲になるが、その死は「おめでたい」ことだと言う。死=浄土へ行くことが出来る、その教えを信じて疑わない。

<宗教>という絶対性、一方、好きになった女性信徒(大事な人)を救いたい。戦(いくさ)の中で、当たり前のように 親は子を守る、その<生命>への執着を熱く語る。本来、この宗教と生命という二項対立しないようなこと、それが "どうして” と考えさせる奥深さ。

ラスト、なっちゃん、おみな 二人を照らすスポットライトが物悲しくも美しい。戦国の世という、謂わば不条理な世界が浮き彫りになる力作。
次回公演も楽しみにしております。
不思議な国のエロス

不思議な国のエロス

MIXZONE

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2024/02/16 (金) ~ 2024/02/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2024/02/24 (土) 13:00

寺山作品の脚色は常に楽しめます。脚や幕を上手に使う発想は素晴らしかったです。松岡依都美さんを始め、全体的に地味な役者さんの演技が続くと感じたのは私だけでしょうか。アフタートークを拝聴して、ますますその意を強く感じた次第です。

スネーク・オイル

スネーク・オイル

不条理コントユニットMELT

王子小劇場(東京都)

2024/03/06 (水) ~ 2024/03/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

魂の存在と輪廻転生が科学的に証明された近未来を舞台にした寸劇が10余り、最小限のセットに生演奏と壁への映写を交えた休憩無し115分、無関係に思えたエピソードが繋がってゆく構成は面白く、女優陣が皆さん可愛い。

インシデント・カフェ

インシデント・カフェ

インシデント・カフェ

Bodaiju Cafe(大阪府)

2024/03/09 (土) ~ 2024/03/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

カフェ公演よりカフェコントの方がシックリくるオモロさやった🎵去年「喜劇結社バキュン!ズ」にハマッてあの面白さを求めて来たら期待通りの面白さ☆だけど四人の作家によるオムニバスなんでバキュン!ズの不条理な面白さ以外の様々なオモローコントが見れるのが魅力でした☆
「親の毛」
OPを飾るのに相応しい面白コント☆タイトルから想像出来ないカオスの世界へ誘う‼️中井由佳さん福田恵さん吉田真知子さんがオモロイのは話の展開上分かるけどただの店員荒木明穂さんがオモロイのは凄いとしか言い様が無い❗️ラストはただの店員じゃ無くなるけどね😅
「しめきり」
四作品の中で唯一コントテイストでない会話劇♪なので「いつ笑わせてくれるのか?」と期待してしまう気持ちも正直あったけどお笑い要素が薄い作品がここにある事で全体的なトータルバランスが美しく構築されてるなと感じました♪でもね、荒木明穂さんと吉田真知子さんが出て来ると「オモロイ」を感じて(期待して)しまう自分がいるのも事実なんよね😅
「10000」
近藤貴嗣さんの脚本だけあって一番バキュン!ズテイストを感じる作品🎵中井由佳さんのあのキャラ設定なんかもぅ問答無用にオモロイやん🤣🤣純愛ラブストーリーが基盤やのにあんなカオスな世界でぶち壊す通快さは中毒性有りすぎて吐瀉物出ちゃう←観た人分かるやつ
「導線悪い」
コレもめちゃめちゃオモロかったー🎵タイトルは「効率が悪い」て事なんやけど前半で提示される導線の悪さに大笑いしてたら後半で一気にチームプレーのミュージカルを見てるかのような展開に様変わりするの🤣そして全員がスイングする姿にこれまた大爆笑🤣最高でした\(^o^)/

インシデント・カフェ

インシデント・カフェ

インシデント・カフェ

Bodaiju Cafe(大阪府)

2024/03/09 (土) ~ 2024/03/10 (日)公演終了

満足度★★★

作家4名で演出一人でやっていたので(4作品のオムニバス)、最後は繋がるかな〰️と期待していたが… 
各々の作品は面白かったが(全てが良かった訳ではない)、喫茶店❓を使ってやっているので表情や見えないところも多くて不完全燃焼
これが明日の最後なら…😓

雨降りのヌエ

雨降りのヌエ

コトリ会議

扇町ミュージアムキューブ・CUBE05(大阪府)

2024/03/09 (土) ~ 2024/03/30 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

初日。第空話と第糸話を観劇しました。とっても面白かったです。コトリ会議の作品はいつも世界を優しくみせてくれます。

スネーク・オイル

スネーク・オイル

不条理コントユニットMELT

王子小劇場(東京都)

2024/03/06 (水) ~ 2024/03/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

一見バラバラな話だけど少しづつリンクしていきラストで少しウルっと・・・
音楽映像がカッコよくライブのようで楽しかったです。

ネタバレBOX

ゾンビ台本買いました。ボツだけど面白い話があるのでいつか使われるといいなぁ。
72期卒業公演「卒塔婆小町」

72期卒業公演「卒塔婆小町」

近畿大学文化会演劇部覇王樹座

近畿大学クラブセンター内小劇場(大阪府)

2024/03/09 (土) ~ 2024/03/10 (日)公演終了

満足度★★★

何度か拝見している三島作品
内容を知っていたから?かもだが、ささらない…😞あの99歳もせめて女性にした方が…
次回に期待

スネーク・オイル

スネーク・オイル

不条理コントユニットMELT

王子小劇場(東京都)

2024/03/06 (水) ~ 2024/03/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

かなり凝った構成のステージですね。シュールでアヤシイ話なのだけど、何とも泣かせる話でもありました。

休符には真実を

休符には真実を

劇団ちゃうかちゃわん32期

大阪大学豊中キャンパス学生会館2階大集会室(大阪府)

2024/03/08 (金) ~ 2024/03/09 (土)公演終了

満足度★★★★

恒例の全員ダンス💃はなかったものの、内容は良かった‼️腹から笑わせて頂きました‼️
不動産アルバイトの内覧案内女性がいい味出してた‼️

エアスイミング

エアスイミング

カリンカ

小劇場 楽園(東京都)

2024/02/28 (水) ~ 2024/03/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/03/02 (土) 13:30

正直、最後まで"わかって"見ていた訳じゃなかった。迷った末、前情報なしで観劇したので登場人物二人のバックボーンも、戯曲の構成もなかなか掴めずステージで繰り広げられるやり取りを見ながら、頭がフル回転していた。
二つの世界と、台詞の応酬にどんどん引き込まれた。
ひらひらと揺れる白いカーテンに幻想的な光。デッキブラシを力強くこする音。蛇口から勢いよく出る水音。水槽の中でくるくると舞う熱帯魚。観劇から1週間経っても、はっきりとまだ思い起こせる舞台美術、とても素敵だった。

断絶された空間であまりにも長い歳月を過ごした二人がようやく、穏やかな表情を見せたラストシーン。
ゆっくりと胸に感動が広がって、舞台上の二人がたまらなく愛おしかった。どうかその手を離さないでと思わず願ってしまった。

座席によって、二人の表情も動きも見える部分がだいぶ違ったなぁと思うと1公演しか入らなかったのが悔やまれる!
でも、ぐっと集中してその一回(お二人が、それはもう全力で演じているのをひしひしと感じた)を目撃できたこと。とても嬉しかった。

旗揚げ公演から足を運んでいる「カリンカ」
毎回新しいことに挑戦している俳優、橘花梨さんのますますの活躍がとても楽しみ。

OH!マイママ

OH!マイママ

劇団NLT

シアターサンモール(東京都)

2024/03/07 (木) ~ 2024/03/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

これは見事なドメスティック・コメディ。ああ言えばこう言うで、話のすれ違いが実に面白い。LGBTQの問題も扱っていて、ちょっとシリアスな側面もありました。

筒井康隆笑劇場

筒井康隆笑劇場

笑いの実践集団

シアター・アルファ東京(東京都)

2024/03/08 (金) ~ 2024/03/14 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

①一について 
松田洋治氏、竹若元博氏(バッファロー吾郎)
②モーツァルト伝
竹下景子さん
③乗越駅の刑罰
松田洋治氏、小堺一機氏、花木さち子さん、上山克彦氏、竹若元博氏、竹下景子さん、飛野悟志氏
休憩
④冬のコント 
飛野悟志氏、花木さち子さん、小堺一機氏
⑤早口ことば
小堺一機氏、小中文太氏
⑥ヒノマル酒場
竹下景子さん、上山克彦氏、小堺一機氏、竹若元博氏、小中文太氏、松田洋治氏、見た目が邦彦氏、花木さち子さん、山田健太氏他

高平哲郎氏77歳のセンスが古いのか?全く笑えず。筒井康隆のアンチなのか?と勘繰った。兎に角笑いの爆弾で観客を打ちのめさないとこういう試みに意味がない。筒井康隆モノを他ジャンルに変換すると糞つまらないのは何故だ?飛野悟志氏は大仁田厚に見えた。『乗越駅の刑罰』の猫マスクの出来が素晴らしい。小堺一機氏は渡辺哲っぽい風格で雰囲気がある。得たものは竹下景子さんを生で観れたことだけ。

音楽劇 『母さん』

音楽劇 『母さん』

俳優座劇場

俳優座劇場(東京都)

2024/03/08 (金) ~ 2024/03/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/03/08 (金) 18:30

サトウハチローの生涯を、母との関わりを軸に、ハチローの詩を交えて音楽劇にした、とてもステキな作品。観るべし!(1分押し)61分(18分休み)82分。
 俳優座劇場では2019年に初演、2021年に再演され、来年閉館するというので今回が同劇場では最後となる公演で、初演を観ている。世代的に見事にフィットする晩年の「悲しくてやりきれない」から始まり、時代を前後させつつもハチローの生涯を描く。素晴らしく美しい詩を書くハチローだが、人物的には問題もあったということを全部含めて描くが、母の存在を意識させる作りと、同じ役者が何通りもの役を演じるあたりの複雑さが、逆に味わいになっている。初演・再演と同じ達者な役者陣が見事な演技と歌唱を展開して、とてもステキな舞台だった。後2ステージで売り切れているようだが、観て欲しい…。

ネバーエンディング・コミックス

ネバーエンディング・コミックス

東京にこにこちゃん

駅前劇場(東京都)

2024/02/28 (水) ~ 2024/03/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/03/03 (日) 13:00

アニメ一辺倒だった同級生たちに(紙の)マンガを布教した転校生、彼女が一番好きなマンガは長年続いていたがしばらく執筆休止状態の作品で……から始まりその後の同級生たちも描いた物語。
舞台前面の上手と下手にある幕/スクリーンによる素早い場面転換を活かしてのテンポ良い展開と笑いでぐいぐい引き込むのが巧みで、実は同級生の一人の父であるマンガ家なども含めてそれぞれの「マンガ愛」を語って愉快。
なお、途中のオープニングとしては遅くエンディングとしては早い妙なタイミングのタイトルクレジット、アフタートークで萩田主宰から「小学生時代をアヴァンとしてタイトルクレジットがあり本編、という構想だったが「間違って」小学生編が50分にもなった」との言い訳(笑)があって納得。
しかし上演時間105分強で50分経ってクレジットって、オープニングでもエンディングでもなくほぼ真ん中じゃん!画期的!!(爆)

月の岬

月の岬

アイオーン

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2024/02/23 (金) ~ 2024/03/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

以前戯曲を読みかけた事を思い出した。当日は25分の電車遅延(確か強風の日)で冒頭15分程程遅れて入場するも、風景に既視感。親類の葬儀に出ようと喪服を着たりぐずぐずしている。。(と思ったら結婚式だったらしい。)
若手の俳優たちの名は殆ど知らなかったがよく演じていた。
松田正隆の戯曲は長崎を舞台に、微妙なバランスで保たれた関係の揺れを描く。今作は離島のとある平屋、適齢期を過ぎた「出来た」姉が、弟の結婚式に出かける準備の朝に始まり、夫婦と姉の同居生活が進む中、中学教師である弟の生徒らが訪ねてきたり姉の異性関係が持ち上がったりを経て次第に姉弟の間に築かれていた紐帯がじわじわと可視化されて来る。そしてそれを直感する嫁の行動、姉を思い続けていた男の行動がドラマの熱度を徐々に高め、融解し、液化して心に沁み広がる。

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