最新の観てきた!クチコミ一覧

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リフレクション

リフレクション

レイジーボーンズ

小劇場 楽園(東京都)

2024/12/03 (火) ~ 2024/12/11 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/12/09 (月)

小説の原作者と、TVドラマの脚本家の話で、推しの子第2期みたいな?と思って観劇したらとんでもなかった!!
ん?どっち??こっち?と行き来しつつ前へと進んでいく。
すごいわぁ。また音響さん無しで、生歌最高!!でもって宏菜さんすごいっ!!これからも楽しみです。

ロミオとジュリエット

ロミオとジュリエット

新国立劇場演劇研修所

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2024/12/07 (土) ~ 2024/12/12 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

新国立の演劇研修生制度は、初期の(三代目か?)の芸術監督だった栗山民也の新国立を日本の現代演劇の基礎を固める場所にする構想の一つとして成立した(と記憶している)、それからほぼ20年、18期の修了生の公演である。国立の古典芸能養成はもっと長い実績があり、現に今の歌舞伎はこの養成所出身者がいなくては大歌舞伎も文楽も上演できない(もし欠ければ上演の質は確実に落ちる)と言われている。古典の方は、伝統の制度と新しい研修制度がかみ合って舞台が成立しているが、現代演劇の方はなかなか上手くかみ合わない。しかし、現代演劇もここのところ元気が良いだけではろくなことにならないと解ってきて、周囲を見渡せば、この研修所出身の俳優たちが大小の舞台でしっかり舞台を固めている。
このロミジュリは、岡本健一の演出。中央に三間四方の黒の裸舞台を置き、男女全員同じ委ギリシャ風の衣装の出演者はその周囲を回ったり台に上がったりしながらそれぞれの役を演じ台詞を言う。かつて蜷川が日生劇場で公演したロミジュリを全キャストに拡大して全員で青春を演じる。今まで見たこの研修公演は近代以降の戯曲をほぼ、戯曲に沿った解釈で演じる舞台が多かったが、これは、ダンスに連なる新しい舞台訓練も収めた終了公演である。1時間半ほどにまとめているが、ほぼ全編声を出し動いていなければならないので若い研修生も大変だ。後半は声もかれてヘトヘトという感じである。
舞台そのものの成果を問う公演ではないが、最近の俳優はこういう研修から生まれていると知った。ここ
栗山民也の後、内外トラブル続きで舞台の成果も見るべきことがなかったこの劇場も芸術監督も替わることだし、心機一転現代劇の基礎を固めるという栗山の初期の構想に戻って日本の現代演劇を分厚いものにしてほしいものだ。


まぶたの裏に流るもの

まぶたの裏に流るもの

吉祥寺GORILLA

シアター711(東京都)

2024/12/04 (水) ~ 2024/12/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/12/05 (木) 19:00

まず装置を、次いで当日パンフレットを見て「まさか……」と思ったことが的中した開演時の衝撃!(笑)
最初は「一体どうしたんだ?」と思ったが進むにつれて意図を理解すると共にテーマをそういうカタチで表現したことに感嘆。
終盤での「現実生活に立ちはだかるもの」を「ああいう表現」で視覚化したのも巧い、常人の発想じゃないよ、あれは。(真顔)

ネタバレBOX

装置はゴツゴツした岩に囲まれたもので当日パンフレットには「ヒーロー」「四天王」だのがあって、オープニングではいかにもそれっぽい音楽をバックに悪の幹部と戦う「変身しないヒーロー」が登場するし……という衝撃。
しかしヒーロー好きな主人公の日常とその悩みを描いて終盤では主人公が「現実生活に立ちはだかる四天王(金・健康など)」を相手にし、さらにラスボスが「自意識」というのが巧い。
おわるのをまっている

おわるのをまっている

劇団 贅沢貧乏

シアタートラム(東京都)

2024/12/07 (土) ~ 2024/12/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/12/12 (木) 19:00

名前は知っていたが見るのは初めて。「鬱」を扱って、不条理ながらリアル。97分。
 鬱状態のマリは夫のヨウの長期海外出張に付いていくが、滞在崎のホテルには奇妙な人が現われ…、の物語。鬱、とまでいかなくても、気持が落ち込んだ時には鬱陶しいと思う人々が次々に現われ、不条理な展開も鬱のマリにはこう見えているんだろうな、と思うと分かりやすい。いかにもな展開も多いが、奇妙に納得できる作品だった。

その男ホーネット加藤

その男ホーネット加藤

映像劇団テンアンツ

「劇」小劇場(東京都)

2024/12/11 (水) ~ 2024/12/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

㊗上西雄大さん 60周年記念公演…面白い。
タイトル「ホーネット加藤」、その面白可笑しい前説で盛り上げ そのまま本編に入るが、そこでの生業も前説という設定である。公演の魅力は、父親の娘を思う気持ちと胡散臭い男を見るような娘、その心情的な距離がどう縮まっていくのか。そんな物語をテンポよく展開し、時にボケとツッコミの漫才のような場面を挿入し楽しませる。テンアンツらしい笑いと泣き、その感情の揺さぶりが凄い。

手際のよい舞台転換によって、瞬時にその状況や情景へ誘われる。少しネタバルするが自転車を使った場面などは映画のワンシーンを見ているような感覚。またスナックでのカラオケ場面を始め、所々で歌を歌い和ませる。「劇」小劇場という空間、そこに1970年代のカンフー映画へのオマージュというかパロディのような世界観を持ち込んだエンターテインメント。ホーネット加藤の顔つきやアクション、そして衣裳がその映画を連想させる。上演時間は2時間を超えるが、アッという間の感覚だ。勿論「vol.1 燃えよ前説ドラゴン」も観たくなる。
(上演時間2時間15分 途中休憩なし)【ドラゴン孤独の鉄拳】

こんばんは、父さん

こんばんは、父さん

ニ兎社

俳優座劇場(東京都)

2024/12/06 (金) ~ 2024/12/26 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

闇金に終われる父(風間杜夫)と、取り立ての金髪青年(堅山隼太)、破産して身を隠す息子(萩原聖人)の3人のやり取り。落ちぶれているがプライドの高い父親と、意外なダメ息子の関係は、「セールスマンの死」のウイリー・ロ-マンを連想した。息子が、福島の第二工場に父を追いかけていくところなど、「セールスマンの死」のニューヨークのホテルで息子が父の浮気を知って、何もかも投げ出してしまう場面と重なった。

ネタバレBOX

永井愛の作品には珍しく、結末が結末らしくない。意外とまだ続く感じで終わる。

手ぶらで帰れない取り立て青年は、「ゆびわ」探しにすがるのだが、実はもう指環はない。すると、息子が奥の箱から高級腕時計を出してきて、渡す。息子の進学費用にするはずだったものを提供した。いわばその場しのぎである。このラストは物足りなく思った。途中「そんな取り立ての仕事なんてやめて、逃げろ」と勧めるように、もっとスカッとする解決をしてほしかった。贅沢かもしれないが。
白衛軍 The White Guard

白衛軍 The White Guard

新国立劇場

新国立劇場 中劇場(東京都)

2024/12/03 (火) ~ 2024/12/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ロシア革命後の内戦期のウクライナ・キエフが舞台。時代は違うが、見ていると、コサックでウクライナ民族主義者の司令官ゲトマンが、ゼリンスキーに見える瞬間がいくつかある。ボリシェビキ軍(ロシア)に圧迫され(当面の敵は農民軍だが)、ドイツ軍(今なら西側諸国)を頼りにするところなど、今も変わらない。現代のゲトマンは逃げないけれど。

主人公一家の長兄(白衛軍指揮官)が「俺たちは戦わないで、酒におぼれてばかりだ」という自嘲には、滅びゆく者のどうしようもなさを描いたチェーホフに通じるものがある。トウルビン家に集まる白衛軍の人々は、ウクライナのロシア貴族なので、階級的民族的に旧時代の存在なのである。「俺たちが戦うのは、ツアーのため。ウクライナのためじゃない」というセリフもあるし、中の一人は「ニコライ二世は生きている」というフェイク情報にすがる。ろくでなしばかりの白衛軍を(若者の一途さは純粋だが)、戯画化しつつ、哀惜をこめてえがいている。その「白鳥の歌」が切々と迫ってくる。

これをソ連時代のモスクワでやった時、当然見て喜ぶのは旧貴族やインテリであって、労働者はそっぽを向いたということだ。批判的劇評ばかりだったらしいが、スターリンが気に入って上演できたとは、意外だ。スターリンは10数回もお忍びで見にきたとか。この登場人物たちの滅びゆく姿が、赤軍の力を裏返しの形で描いていると思ったらしい。それなら、そういう劇評を出すように指示してほしかったが。

1場 戦闘前夜のトウルビン家 2場 ゲトマン司令部 3場民衆派のペトルーラ軍の残忍(負傷兵を足手纏いと射殺し、ユダヤ人は共産主義者だと追い出す) 4場白衛軍司令部(士官学校)5場トウルビン家(1場と同じ) 6場 同、2ケ月後(赤軍勝利の祝砲の中)
元オペラ歌手の副官(上山竜治)の歌う声がいい。ふらっとやってきた従弟のラリオン(池岡亮介)の場違いな世間知らずぶりもよかった。
終盤、エレーナ(前田亜季)が「情熱なんて駄目よ。情熱のせいで私たち沈みそうになったんだから」と、軽挙をいさめるのが教訓的。
(アプトン版の戯曲翻訳は『悲劇喜劇』1月号掲載)

ネタバレBOX

ブルガーコフは池澤夏樹版世界文学全集で知った。「巨匠とマルガリータ」を読んだが、その中盤にある、精神病院の窓がノックされる場面を、加藤典洋が「ここでスターリンが電話してきたのだ」と解釈していて、びっくりした。この電話は実話で、ブルガーコフの数奇な人生の象徴的場面と言える。

去年、鈴木アツトが「犬と独裁者」という芝居でブルガーコフを描いた。それに触発され、去年「トウルビン家の日々」(=「白衛軍」)の小説と戯曲を読んだ。まさかその時はこれを舞台で日本で見られるとは思わなかった。今回の舞台は期待していたものだし、予備知識があったので、大変面白かった。(私の感想の背景として書いておきます)
天保十二年のシェイクスピア

天保十二年のシェイクスピア

東宝

日生劇場(東京都)

2024/12/09 (月) ~ 2024/12/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

4年前の藤田俊太郎演出の初演を見た時も「面白い!」と思ったが、今回も同様に面白かった。二度目(蜷川演出版のDVDも入れれば3度目)の観劇である。今回は音楽がいいと感じた。藤田版は「祝祭音楽劇」と銘打っているように、宮川彬良作曲・指揮の音楽が非常に雄弁に物語を引っ張っていく。冒頭とラストはロック民謡調、恋人同士のデュエットは演歌調、ヤクザの親分たちの歌はジャズ調と、曲想も多彩で豊かである。

初演と同じく3時間半(休憩20分)だが、全く飽きない。
唯月ふうかのドスのきいた女侠客と華やかなお嬢さんの一人二役が面白かった。

ネタバレBOX

シェイクスピアをパクった名場面集なのだが、「間違いの喜劇」から本歌取りした、双子の姉妹(唯月ふうか)を同一人物と勘違いする場面が、非常に笑える。「オセロー」の嫉妬から妻(土居ケイト)を殺し、自分(章平)も死ぬ場面は、コメディーが基本の本舞台の中では、シリアスな凄みをきちんと出していた。続く、ロミジュリからとった花魁と青年の死は、軽さがあった。
ねもはも

ねもはも

劇団5454

赤坂RED/THEATER(東京都)

2024/12/04 (水) ~ 2024/12/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

噂が一人歩きするってのはよくある事だか、それを具現化して展開していくストーリーが面白いし、めちゃくちゃ怖い。
何が真実なのかわからなくなった時は自分の信じる世界を受け入れるしかないのか?それって楽だけど違うかなぁ?なんて事を考えさせられた2時間。
5454は良い!

うみのかたわれ

うみのかたわれ

らむらどぅプロデュース

王子小劇場(東京都)

2024/11/28 (木) ~ 2024/12/02 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

何かが刺さると言うわけではないが、終始暖かい空気に包まれていた感じ。
双子の関係性、それを取り巻く無関係な人々の優しさ、愛に満ち溢れた台詞と体現する演技、とにかく満足度の高い作品。

加藤さんの不器用な愛、いいね。

橘に鶯

橘に鶯

露と枕

王子小劇場(東京都)

2024/11/13 (水) ~ 2024/11/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

初見団体、初日観劇。
ファンタジー?因習にとらわれた家系の悲劇?
いや、人生論、哲学みたいなお話の印象。
母の死に絡む後半の展開は少し唐突な感じがしたが、そこからよりリアルな人間の本心が浮き彫りにされる流れが良かった。
静かな芝居は少し苦手だが、今後も注目したい。

幕末純情伝 〜黄金マイクの謎

幕末純情伝 〜黄金マイクの謎

9PROJECT

王子小劇場(東京都)

2024/11/06 (水) ~ 2024/11/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

初見なのに凄い既視感。つか作品の色なのかな?
素舞台で展開されていても、シーン、シーンできちんと情景が浮かぶのは若干粗さは感じたものの、魂のこもった演技故か。
約2時間半の上演時間だったが、体感1時間半。
面白かった。

怒りは理由。悲しみはYES!!

怒りは理由。悲しみはYES!!

劇想からまわりえっちゃん

Studio twl(東京都)

2024/11/01 (金) ~ 2024/11/04 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

青沼さんの変化球、全然キャッチできなかったのに、終わってみれば「あー、面白かった」という不思議。
こっちが心配になるくらいの全役者の振り切り具合が良い。
桑田さんの猫と堀井さんの歌が印象的。
青春の苛立ちってこんなだったよな。

おまえの血は汚れているか

おまえの血は汚れているか

鵺的(ぬえてき)

ザ・スズナリ(東京都)

2024/10/18 (金) ~ 2024/10/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

血の繋がりとはいったい何なのか?ということを考えさせられる強烈な作品。
脚本の凄さはもちろん、役者の鬼気迫る演技には背筋が凍った。
あそこまでの境遇ではないにせよ、いろいろな立場や考えがあり葛藤の中でも、家族だからこそぶつけられる本心を見た感じ。

広くてすてきな宇宙じゃないか【Mura.画】

広くてすてきな宇宙じゃないか【Mura.画】

Mura.画

北池袋 新生館シアター(東京都)

2024/10/25 (金) ~ 2024/10/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ミザールT観劇。
比較はナンセンス、独立したひとつの良い作品。
60分に凝縮した家族それぞれの思いと疾走感であっという間に時間が過ぎた。
もう最初のシーンから胸が熱くなっていたのは内緒。
名作って未来を予言してると思う。
素敵で面白かった。

獄・カーニバル

獄・カーニバル

早稲田大学演劇研究会

早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)

2024/10/17 (木) ~ 2024/10/21 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

虚構の極致。
物語の軸はあれど、それを追うより「発せられる言葉」と「役者のパワー」を浴び続けた舞台。
本当に学生なの?という驚嘆でまったく目が離せず、芝居を観始めた頃の純粋にエンターテイメントを楽しんでいた記憶が蘇ってきた。
早稲田に入学したい気分…

ビッグ虚無

ビッグ虚無

コンプソンズ

駅前劇場(東京都)

2024/10/16 (水) ~ 2024/10/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

団体3回目の観劇。
過去2作は笑いの中最後に胸を打つという体験だったが、今作はなかなか入ってこず…
役者の個々の演技は見応えあるが物語には乗れず。
まさしく『虚無』という事なのか?むしろ乗せられていたのか?

ユートピア

ユートピア

狸囃子

早稲田小劇場どらま館(東京都)

2024/10/11 (金) ~ 2024/10/14 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

早稲田界隈の芝居を観ると何故か2000年前後の小劇場演劇を想起する。いや好きだから良し。この作品もそんな雰囲気かな。
物語はシンプルだけど狂気を表現する脚本と役者がとても良かった。
まあ、子供が金で狂うという設定は、ん?と思ったけどね。。。

舞台「インポッシブル・イズ・ナッシング」

舞台「インポッシブル・イズ・ナッシング」

WITHYOU

赤坂RED/THEATER(東京都)

2024/10/10 (木) ~ 2024/10/14 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

コメディだと思ったら、いやコメディなんだけどかなり真面目に性の問題、夫婦の問題に踏み込んだ舞台だった。
小ネタは少しスベリ気味だったかな…
ラス前、自然と涙が出てきた。やっぱりコミュニケーション重要。
面白かった。

憧憬の記憶

憧憬の記憶

劇団水中ランナー

ザ・ポケット(東京都)

2024/10/09 (水) ~ 2024/10/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

初見の劇団。
ゆったり流れる親子の時間に安らぎ、ついつい舟を漕いでしまった…情け無いし申し訳ない…
しかしラストの展開はすごく響いた。
感情をぶつけ、後悔を吐露し、それを優しく受け止めながらも本音を見せる父。
忘れたくないなぁ…泣

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