ベクター
ハツビロコウ
シアター711(東京都)
2021/01/20 (水) ~ 2021/01/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2021/01/24 (日) 13:00
座席X列1番
戦争の狂気、つまり、戦争が招く狂気、戦争によって表象される狂気、戦争に具現化される狂気、まあいろいろあるけれど。ついつい、自分だけは正気あるいは平常心という認識のもと、実はきゅきの渦中にいること自体に気付かないことはあるのだろうな。
異常が日常となっている現実に、ついつい惑わされてしまうから。
レイテで墜落した飛行機から、囚人兵たちが回収しなければならないものは何、というのがこの芝居のテーマ。
タイトルからしかり、それを探し行くというのが囚人兵であるということでも、おそらくそれは、、、と推測が先に立つのは当然だろう。
輸送機に搭乗した者たちが見つかり、そのうちの狂暴化した1人に、捜索兵の1人、村上が噛まれる。そこから先は、、、という予測は、、、、、
uyis nep’n at!
三等フランソワーズ
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2021/01/22 (金) ~ 2021/01/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
言葉遊びとゆーかテンポよく話が行ったり来たりしてとても楽しかった。お客さんたちもリピーターさんが多いのか和やかで、気にせず笑えた!しかし、そんな展開!と…。全話楽しかった。ありがとうございました。
uyis nep’n at!
三等フランソワーズ
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2021/01/22 (金) ~ 2021/01/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
宇宙人の恋、さっちゃんのいたずら恐怖ミステリー、元カノが想いをぶつけた披露宴で新婦の兄で新郎の親友の男が想いを伝える、SF地球侵略猫と犬 最後のミルク。 面白かった。 (追記)SF地球侵略猫と犬 最後のミルク、他の2匹はもう亡くなって、残りの1匹とも今別れようとしている所を戯曲にしている様に見えた、どこまでが劇中劇か、面白い作りになっている。
uyis nep’n at!
三等フランソワーズ
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2021/01/22 (金) ~ 2021/01/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
やはり、生のお芝居は雰囲気と気持ちがダイレクトに伝わって来るので良いですね。
もう、ワクワクするキャストとお芝居、楽しませて頂きました。
ありがとう、良い日になりました。
『救うか殺すかしてくれ』
努力クラブ
KAVCシアター(兵庫県)
2021/01/22 (金) ~ 2021/01/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
中年男 なにも良い事がない 女性に対して緊張して話せない 友人がいない すべての不幸を背負い込んで、不幸を呼び込んでいる様にも見える。 神はなぜ、一人に不幸を偏らせ、背負わせる、どのように生きれば、どのように年を取って行けばいいのか。
グレーのこと– 2021ver. –
ONEOR8
ザ・スズナリ(東京都)
2021/01/16 (土) ~ 2021/01/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
先行予約の為早めに行ったのだが、スタッフさんの対応が丁寧で何度も声掛けをしてくれるのがとても良く、また席もきちんと間隔がありゆったりと観劇することができた。
演者さん達が皆上手く流れるような舞台で笑ったり泣いたりしていたらもう終焉・・・もっと見ていたいと思う舞台でした。
明日くじらが降ってくる
創造Street
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2021/01/22 (金) ~ 2021/01/24 (日)公演終了
uyis nep’n at!
三等フランソワーズ
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2021/01/22 (金) ~ 2021/01/24 (日)公演終了
uyis nep’n at!
三等フランソワーズ
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2021/01/22 (金) ~ 2021/01/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
恋愛・SF・コメディ・サスペンス・どんでん返し・ファンタジーと様々なジャンルが様々な角度から飛び交う極上の短編集☆4作品とも面白かったー☆アルバムに例えるならオリジナルアルバムよりヒット曲揃いのベストアルバムのようなお得感満載の作品集でした!!
Shazai !
A.R.P
小劇場B1(東京都)
2021/01/19 (火) ~ 2021/01/24 (日)公演終了
風の祝祭
アートグループ青涯
アートスペース溝の口(神奈川県)
2020/12/12 (土) ~ 2021/03/28 (日)公演終了
満足度★★★★
(書き直した)
前回の青涯旗揚げ公演に書いた投稿をみると、探り探り予断を交えて文字数が膨らんでるが舞台の方は至ってシンプル、むしろ淡泊。今回についても同じ印象の範疇で、以下は「青涯」評改訂という趣。
能の動き、面の装着、独白・・前回と同じ美術・脇谷紘氏の世界観。劇はこの美術の世界観を軸に据え、どう肉付けし、構築するかであるな、と、自分の目は見ようとしている。
前回の評では「演劇=言葉」の領域に踏み込もうというベクトルが見えた、と書いたが、発声(とくに一方の出演者の声が終始そうなのだが)への印象だったらしい。
能の世界観への憧憬のようなものが自分にはあり、そこからはみ出すものを「挑戦」と理解したが、そのはみ出すもの=違和感の主は、やはり発声にあるように今回も感じた訳である。
ただし発する言葉は創作されたものであり、能のドラマ性とは質感も違う訳なのだけれど、あるいはそのテキストに対しても、その「声」はちょっと選択ミスではないかと感じたかも知れない。
能も面をつけて台詞を言うが、能の台詞の声は「歌」に等しく、ストレートプレイや詩劇の発語にあるリアルな感情表現はその声にはない。「演劇=言葉」に寄っている、という印象は、「面を付けているにも関わらず」の印象なのだが、もっと言うとリアルな俳優の身体を「演じられる者(役)」のために供する通常の演劇と、面を付ける、あるいは人形を使う劇との違いは、(そのものではないという意味で)フィクションを形作る演劇においては、後者がより「偽物」を表明している事で、逆説的に、観る者の油断を縫うようにして「役」の心という劇薬を観客に飲ませ得る形式となる、という点にあるように思う。つまり面を付けるという通過儀礼によって、そこには世界の見た目ではない本質を暴露する資格を得た者として立ち上がる。その者の発する「声」はリアルな人間の声ではなく異形(奇妙、不思議とでも)の声でなくてはならないのではないか、と考える。
(人形劇で言えば、手操りのひとみ座はアニメ声が活用され、アニメ的世界=フィクション=現実ではあり得ない世界が立ち上がる。そこで「人間のドラマ」が展開する。)
SPAC(元クナウカ)の演者・話者分離の手法は、表現の原点、本質と思える所があり、伝統回帰というより、伝統芸能の中にたまたまそれがあった。「憑依」の表現形態は、話者が演者を操るという関係性において雄弁さを持つ。
能書きが長くなったが、いずれにしても阿彌の上演をちゃんと見ていない自分には、青涯の二人が阿彌を「継承」しようというのか、「新たな展開」を試みようとするものか、判別できないのはもどかしい。
能は死者を弔う劇なので「現在」という時間はほぼ止まっている。その時間が「現在」において進み始めることなく時間的「静」の世界を維持する。だがある種の「声」はそこから時間が動き出そうとする気配を作る。いわば肉感的になってしまう。
要は語られるテキストが、強い発声を演者に要求し、劇的時間を舞台上に作ろうとさせるのだろう。テキストの全てを覚えていないが、時間経過とともに物語が進む要素と、世界を俯瞰して描写する要素とが混在したもののようであった。
空間的「静」の観点では、「声を張って聴かせる」瞬間は全パフォーマンス中の数パーセントで良いと個人的には思う。
先を聞きたいと思わせるテキストを如何に書くか、という単純にそういう問題なのかも知れない。言葉そのものに語らせる質のパフォーマンスを目指すのが、このユニットの方向性であるとすれば、もしそうなのだとすれば、様々なテキストを渉猟し、言葉の紡ぎ手たちの胸を借りて舞台世界を主体的に構築するという事もあって良いのではないか。
(二人が目指そうとするものと全く真逆で興醒めを催させるかも知れぬが、素朴な感想だ。)
いずれにしても様々な試みを期待したい。・・という事でこたびの2×2公演を体験しての感想を少し。
小さなスペース故、感染症対策として考えられた2名という観客数であるのか、どうかは判らない。「観る」という行為に伴う覚悟が求められる、というのはある。たとえば感染防止を考慮しても椅子3脚は置いても文句は言われないのではないかと思う。そうした場合3対2で上演側が一人でも少なければ(普通そうであるように)観客優位である。だがスタッフもおらず二人だけのパフォーマンスを二人で観ると、これは何が出るか判らないお化け屋敷に入ると同じで客側が弱い。客一人だけの回では又どぎまぎ感ひとしおだろう。
そして照明は演者が持つライトのみ、これが消えると暗い。そして演者との距離、衣擦れの音も聞こえ、暗転中の移動、準備の音なども全て含めて、刺激的な時間であったことは確かであり、2名以下の人間のために演じられる1時間弱のパフォーマンスは厳粛に進められる。このあり方に、何等かの思想が込められているのかは判らないが、過去味わった狭小空間での演劇の中でも、演者と観客が殆ど交錯気味に接近しているものはなく、奇妙な感触だが初めて故にうまく捉えられない。
演劇を観る行為そのものの中に、今蔓延する「非接触」を是とする(接触を悪とする)空気に背反する要素がある。それが濃いものと薄いもの、あるいは「空気への恭順さ」をアピールする場所に迷いこんで息苦しさの方を味わう事も少なくないが、多くの演劇に関わる人たちがその演劇人本来の「目指し方」を貫く姿には、暑いまなざしを向けたくなる。青涯にも敬意を表する。
uyis nep’n at!
三等フランソワーズ
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2021/01/22 (金) ~ 2021/01/24 (日)公演終了
満足度★★★★
オムニバス形式で、各々楽しめた。猫🐱を飼っている、飼っていた人には楽しめる演目あり。私は犬派なんで少し戸惑いあり。後で猫の習慣を調べて納得。宇宙人👾は定番化するのか…😊
正義の人びと
劇団俳優座
俳優座劇場(東京都)
2021/01/22 (金) ~ 2021/01/31 (日)公演終了
正義の人びと
劇団俳優座
俳優座劇場(東京都)
2021/01/22 (金) ~ 2021/01/31 (日)公演終了
満足度★★★★
カミュ作の知らなかった戯曲を味わう。帝政ロシア時代の革命主義者らの話だが、ある独特さを感じた。戯曲は成立していたが、自然行き着くと思っていた方へは流れない。そう感じた自分はどういう「現代」に生きているのか、を思わず考えた。
舞台としては俳優座の「新劇」演技を目の当たりにする(多々引っ掛かりがある)。土岐研一のダイナミックな装置が劇的感興を高めるも、まだ俳優はそこに生き切れてない感じ。戯曲紹介としては十分であるし勘所は押さえていたと言えるのだろうと思う。
戯曲についてはもう少し温めて後日。
東京原子核クラブ
アイオーン / ぴあ / オフィス・マキノ
本多劇場(東京都)
2021/01/10 (日) ~ 2021/01/17 (日)公演終了
満足度★★★★
配信で視聴。以前マキノノゾミ作品を知りたく古書店にあった戯曲(ハヤカワ演劇文庫)から想像した舞台風景とは随分違った。喜劇調(俳優の力量が左右する)で成立する作品との印象をもった。プロデュース公演だが座組は良く、既知だった平体まひろが奮闘、この役どころのピュアさがドラマを締めていた。(後でみると著名俳優陣が結構出演。)
歴史人物を取り上げた劇の一つであるが、物理学とは閃きの学問であること(芸術に通じる)、それを手にするのはごく限られた人間であること、国策、殊に戦争と無縁でないこと、しかし科学の進歩は人間の営為であること・・庶民が住まう下宿の人間模様の中に「物理学」という題材を置いた構図が良い。大学野球に情熱を燃やす若者、体制にまつろわぬ演劇人、ピアノ弾き等々のエピソードが群像劇に仕立てており、その風景の中に忍び入る戦争の描写も過不足なくである。
ただ「科学」というテーマが、恐らく原爆を視界に入れた形で語られる劇としては、語り尽くせない感は残る。朝永振一郎(をモデルにした主人公)には原子核の世界が実世界で実証された原爆投下に「興奮を覚えた」との台詞を作者は(同僚にも)言わせている。だが、現実の悲劇とは裏腹な告白が、「科学の罪悪」を意識しつつ為されたとしても、バランスがとり切れない。重い告白になるべき所、これは役者にとっては難しかった。
ベクター
ハツビロコウ
シアター711(東京都)
2021/01/20 (水) ~ 2021/01/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
ハツビロコウ、鐘下作品の回。戦時、囚人(戦犯被告)らが特赦と引き換えに詳細知らされず課されたレイテ島での任務とは・・。ステージ全面ビニールシートで数%熱度が減衰するも、ハツビロコウの舞台であった。未知な伝染病への恐怖、即ち人間の原初的な反射作用を見せつけられる。その意味でタイムリーな作品。恐怖は飼いならす必要がある。
ザ・空気 ver. 3
ニ兎社
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2021/01/08 (金) ~ 2021/01/31 (日)公演終了
満足度★★★★★
佐藤B作さんはじめ、俳優さん達の演技を光らせる骨太な脚本の良いお芝居でした。
欲を言えば少し照明が足りなかったかな。終演後、受付に立たれてた永田さんに感想言ってた某女性脚本家を見かけ、改めて今の演劇界は女性がひっぱってると思いました。再緊急事態宣言の中での上演、本当に感謝の演劇でした。
それにしても、マスク演劇マスク鑑賞、ついたては良いとしても両隣に人が座るに違和感持つような演劇鑑賞が定着しちゃうんだろうか。
シェアの法則
劇団青年座
ザ・ポケット(東京都)
2021/01/22 (金) ~ 2021/01/31 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2021/01/22 (金) 18:00
座席1階
シェアハウスの物語というと、住民の人間模様とか軋轢とかの話だろうな、と軽く予想して中野へ向かった。果たしてこの舞台、大家一家の人間らしい物語が絡むというちょっと予想外の展開で、満足度は非常に高かった。脚本の勝利だと思う。
駅近なのに格安のシェアハウス。住民たちの話題は大家の奥さんにとてもよくしてもらった、というところから始まる。その奥さんは入院しており、1か月もすれば退院してくるだろうという。ところがこの奥さん、住民たちの物語を結ぶ影の主人公なのにもかかわらず、最後まで姿を見せない。この点が最大の「予想外」であり、ここから涙腺が緩むストーリーが転がっていくのである。
ラストシーンかと思われたところ、人への思いやりが大切、という話がでてきて失礼ながら「ちょっとありきたりで説教臭いな」と感じてしまった。ところが暗転後にまだ、舞台は意外なエピソードが盛りだくさんという形に花開いていった。
あまり書くといけないのでこの程度にしておくけど、とにかくこのシェアハウス物語、いい意味の意外性が何度も訪れ、そのたびに舞台に気持ちが吸い込まれていく。まさに見ずにはいられないという気持ちになる。
脚本を書いた岩瀬晶子さんは青年座研究所を卒業して、劇団日穏を主宰している。青年座に書き下ろすのは初めてのようで、いわば故郷に錦を飾ったようなものだ。戦争や差別など社会派の作品が特徴というこの劇作家に、注目していきたい。
とてもすっきりした気分で久しぶりの中野、ザ・ポケットを後にした。演劇のよさというのは、こういうところにもあるのだ。緊急事態宣言下で、なんだか演劇を観に行くということすら周囲に言いにくいような雰囲気である。でも、観てよかった。私にとってはこの舞台はお得感満載の、価値ある舞台だった。
コンとロール
ほろびて/horobite
OFF OFFシアター(東京都)
2021/01/19 (火) ~ 2021/01/25 (月)公演終了
満足度★★★★★
かつて鉄人28号は少年の良心の操作で悪を挫いた。隣人が狂人と化し人を操るならサイコでサスペンスでホラーだ。前半の可笑しさが一変する。反吐が出るほどの嫌悪感に襲われる。それは、芸術は毒があってこそだと考えるわたしからの最上級の賛辞。突然のモノローグはみな、中途で立ち消える。ストーリーも歪(いびつ)でガタガタな展開。その粗さの中にかつての独裁者や現代の闇が垣間見える。NODA MAPの『THE BEE』を連想した。
藤井千帆さんの美しさを浴びるのが観劇の目的の一つ。ユーモアと困惑と恐怖が混在する演技を堪能した。美しくて思い切りがイイって最強だ。
そしてもう一つの目的は鈴政ゲンさん。全てを晒す覚悟を観た。それはまるでヌードだ。涙と鼻水を拭うこともせず……気迫を感じた。演じることは、そこで生きることだと再認識した。
人生に何が起きても、息していようと思う。
ベクター
ハツビロコウ
シアター711(東京都)
2021/01/20 (水) ~ 2021/01/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
新型コロナ対策で舞台と客席との間にビニールシートを張っての上演であるが、暗いシーンが多いのでまったく気にならない。『国粋主義者のための戦争寓話』と同様のストーリーで、キリキリするような緊張感、極限状態での正気の喪失、秘匿された謎、追い込まれた軍隊の滑稽さが描かれ、ネタがネタだけにこちらのほうが『国粋主義者』よりさらに恐ろしい。