墓場なき死者
オフィスコットーネ
駅前劇場(東京都)
2021/01/31 (日) ~ 2021/02/11 (木)公演終了
満足度★★★★
サルトルの戯曲はなかなか面白かった。彼らのいる建物の構造がぜんぜんイメージできなかった。1階と2階の話ではないのか?それとももっと高い階?
俳優陣はどの人もうまい。
舞台『ドクター・ブルー 』〜 いのちの距離〜
舞台「ドクター・ブルー」公演実行委員会
KAAT神奈川芸術劇場・ホール(神奈川県)
2021/01/23 (土) ~ 2021/02/07 (日)公演終了
シェアの法則
劇団青年座
ザ・ポケット(東京都)
2021/01/22 (金) ~ 2021/01/31 (日)公演終了
満足度★★★★
たまたま「ザ・ポケット」の前を通ったら、岩瀬晶子さんの脚本で青年座が公演しているということで、急遽、当日券で観に行った。
とっても観やすく、なんの抵抗感もなく、すんなりと舞台の世界に入っていける作品だった。
大まかなストーリーとしてはベタかもしれないが、随所に散りばめられた笑いどころは面白かったし、ラストも心地好く終わってよかった。
若手の方たちの演技がちょっと大げさというか、芝居くさかったのが気になったけれど、若いからこそのパワーなのかもしれない。
観ておいて良かった。
眠れない夜なんてない
青年団
吉祥寺シアター(東京都)
2021/01/15 (金) ~ 2021/02/01 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2021/01/30 (土) 13:00
2008年初演を書き換えての再演だが、初演は観てない。面白い。
マレーシアの日本人定住リゾートを舞台に、日本にこだわる人・日本に帰らないと決めてる人などの葛藤を描く。時期を昭和の終わりに設定し、天皇崩御直前の「自粛」を新たに書き加えたとのことだが、今の時期にはフィットしているように思う。丁寧な会話劇だが、どのように終わらせるのかと思っていたら、終盤の山内健司・猪股俊明等の存在感が締めた。
正義の人びと
劇団俳優座
俳優座劇場(東京都)
2021/01/22 (金) ~ 2021/01/31 (日)公演終了
満足度★★★★
最初にこのチラシ画像を見たとき、胸がざわついた。デザイナーさんが演劇チラシを作らせてほしいと、劇団に電話をかけてきたことから、このチラシに結びついたのだそうだが、個人的には今年のチラシ大賞はこれで決定と言いたくなるような出来映え。カミュは小説の方しか読んだことがないので、この作品は初めて。休憩15分を挟んで150分とやや長尺だが、緊張感のある面白い舞台。
秘剣つばめ返し
劇団鹿殺し
ABCホール (大阪府)
2021/01/28 (木) ~ 2021/01/31 (日)公演終了
満足度★★★★★
めっちゃ笑いました。感動もきっちり入ってます。歌も踊りも期待を裏切りません。アイドルってあんなにかわいいんやと武藤十夢さんに目が釘づけでした。いやホンマめっちゃかわいい、顔ちっちゃすぎ、じっと見てたい。
今は劇場を満席にすることは難しいですが、ふんばってほしいです。また次の公演を楽しみにしています。
モンティ・パイソンのSPAMALOT
エイベックス・エンタテインメント
東京建物 Brillia HALL(東京都)
2021/01/18 (月) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2021/01/27 (水) 17:00
ふざけたミュージカルかと思ったら、音楽もよく歌唱力も素晴らしかった。映画のスクリーン・テレビドラマで観る俳優を一気に舞台で観るのはなかなかない。
ミュージカル『刀剣乱舞』 五周年記念 壽 乱舞音曲祭
ミュージカル『刀剣乱舞』製作委員会
東京ガーデンシアター(東京都)
2021/01/09 (土) ~ 2021/01/23 (土)公演終了
満足度★★★★★
1/23の千秋楽をライビュで観ました。ナマの臨場感は判りますが、前の人の頭で見えなかったり遠かったり、ライブ会場はデメリットもあると思っています。ライブビューイングではゆっくり座って大きな画面で表情のアップまで見れたりする。体力の無い私にはメリットが大きいです。今回は主に千子村正が目的でしたがいろんな角度から観れて大満足でした。歌もダンスも輝いてプロを強く感じました。きっと次の舞台のオファーがたくさん来たんじゃないかなと思っています。
シェアの法則
劇団青年座
ザ・ポケット(東京都)
2021/01/22 (金) ~ 2021/01/31 (日)公演終了
満足度★★★★
演劇はシェアするもの。演劇讃歌。日隠bionの岩瀬晶子さん書き下ろしの本作は、covid-19下における演劇界の苦境に対し、演劇人へ、そしておそらくは自分自身へもエールを送っている作品だろう。日隠bionはずいぶん前から拝見しており、人間愛に溢れる作品を楽しんできた。青年座が依頼したのも頷ける。キーパーソンが最後まで登場しない作りが魅力的で、その人物に対する思いを語らせながら、登場人物の人柄が見え、そして変化していく様を味わった。後半の展開は観客を惹きつけた。
最も良かったのは「カズオ……おやすみ。」
言いたいことを言わない、言わせたいことを言わせない、書きたいことを書かない……そこに一番伝えたいことが滲むような気がする。
そう考えると、終盤には、やや説教じみていると感じる観客もいたのではなかろうか。前半の台詞も隙間が多いと思えたし、説明的にも感じたので、再演の際には改善されるといい気がする。
キュートな尾身美詞さんは、その持ち味を遺憾なく発揮し、隠と陽を誰もが抱えていることを提示した。
地方と首都、他国と日本の関係の在り方が、隣人との関係として感じ得る作品。
舞台「遙かなる時空の中で3 十六夜記」
オデッセー
サンシャイン劇場(東京都)
2021/01/22 (金) ~ 2021/01/31 (日)公演終了
満足度★★★
東京千秋楽を配信で観ました。前半音声が聴こえ難かったです。
ファンタジーもので最近強く思うのですが、自分にとって大切なものを守る闘いの正当性ってどこにあるのかなと。鬼滅の刃の良かった所は禍々しいものに対する理解と共感。いつまでも悪を倒して自分達は正義の勝利、では人間は進歩しないなと思います。今も世界中で続いている争いの殆どはみんな自分達こそ正義と思っています。そして憎しみの連鎖と共に次世代へ受け継がれて行きます。物語からは敵は絶対悪に見えますが、どの歴史でも敵は絶対悪として語られてきました。そろそろそこから脱却した物語を普通に語れるようになりたいです。いつまでも敵を倒す高揚感とその大義の意味付けに浸るだけでは子供のままのような気がします。
お伽草子
アートプロジェクト集団「鞦韆舘」
藝術工場◉カナリヤ条約(大阪府)
2021/01/16 (土) ~ 2021/01/31 (日)公演終了
満足度★★★★★
寒かった 外より寒い感じがした。
A:草本・しまうまの毛
卒業後に外から寮を見る 皆がぶら下がっている様なポーズは、寮に確かにいた皆の姿。高校の頃を思い出した。
B:不安のランチ
動くと紐を巻き付ける 動いて紐を絡めていく、紐でからむように繋がっていく 少年に包帯を巻く さだめを越える事は出来ない、人を傷つけないと生きていけない悲しさ。
F:マリリンの月
引きこもりの少女 部屋を出る キッチンへ 行く大冒険 おばあちゃんの記憶 妹はこの家に居ない 父は母と別れて出て行った 母が帰ってきた 今は母と二人 母は喜ぶ いろんな思いが駆け巡る娘 全身から湧き出る様に踊る、もがく、暴れる。引きこもっている心の表現、演技がとても良かった。
メグリアワセ
演劇集団ステージパラノーマル
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2021/01/29 (金) ~ 2021/01/31 (日)公演終了
足掻き(あしかき)
演劇創造ユニット[フキョウワ]
ウイングフィールド(大阪府)
2021/01/30 (土) ~ 2021/01/31 (日)公演終了
シーサイドタウン
ロームシアター京都
ロームシアター京都ノースホール(京都府)
2021/01/27 (水) ~ 2021/01/31 (日)公演終了
満足度★★
僕も田舎育ちなんで共感するところはあったが、だから?舞台も何もなく、演技も単調で、費用対効果は…😓ホール賃料高いのは分かるが、コロナにかかるリスクを考えると…😣
さいごのきゅうか
キノG-7
THEATRE E9 KYOTO(京都府)
2021/01/28 (木) ~ 2021/01/31 (日)公演終了
満足度★★★
うーん😔難しい。リゾバが、何故最後の休暇で、その後みんなはどうするのか…言いたいことがよく分からなかった。舞台も内容とは違和感あり、改めて京都の演劇の深さを感じた。
韓国現代戯曲ドラマリーディングX
日韓演劇交流センター
座・高円寺1(東京都)
2021/01/27 (水) ~ 2021/01/31 (日)公演終了
モンテンルパ
トム・プロジェクト
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2021/01/23 (土) ~ 2021/01/30 (土)公演終了
シェアの法則
劇団青年座
ザ・ポケット(東京都)
2021/01/22 (金) ~ 2021/01/31 (日)公演終了
シェアの法則
劇団青年座
ザ・ポケット(東京都)
2021/01/22 (金) ~ 2021/01/31 (日)公演終了
満足度★★★★★
文句なしに素晴らしい舞台だった。今年の(始まったばかりだが)最大の収穫。シェアハウスの日常のあるあるから始めて(例えば、若い女性が部屋に男を連れ込む)、意外な展開(男が実は息子!!だった)で、背後の個人的社会的問題を示していく。サラ金・闇金、外国人技能実習制度、東日本大震災のトラウマ、家と個人。戯曲の展開と伏線の回収が見事。中年引きこもりの小池一男(若林久弥)の事情も意外で、楽しめた。しかも演劇(小説)が人間の背中を押し、力になるという演劇論、芸術論も大事な内容になっている。
役者陣も自然体で熱演。おっかない大家の夫の噂話を聞きながら、怖いといえば青年座ならあの人だよな、と思っていると、その通りの山本達二が出てきた。予想通りと笑ってしまった。山本龍二の父と子(嶋田翔平=頼り無さそうな感じがそのまま)の最後の和解は、期待通りなのに、その期待の実現に、ホント涙が抑えられなかった。涙腺の刺激の仕方をよくわかっている。(この和解に、小池一男の存在が深い意味を持つ)
正義の人びと
劇団俳優座
俳優座劇場(東京都)
2021/01/22 (金) ~ 2021/01/31 (日)公演終了
満足度★★★★
「正義」を実現するための「暴力・殺人」は許されるのか。革命組織内の「恋愛」は、組織を離れても続くのか。革命を支えるのは愛か憎しみか。こうした問題を正面から激しく論じ合い、ぶつかり合う。思想劇であり、絵に描いたような葛藤のドラマである。「大公」は殺せても、その甥・姪の子供は殺せないというのは、ドストエフスキーを思い出した。状況は全く違うが、文豪も子供の命が踏みにじられることに耐えられないさまを「カラマーゾフ」に描いた。「子ども」は無垢、イノセンスの化身であり、特別な意味を持たせうる。
テロ実行犯のヤネクを演じた斎藤隆介が知性と感情を兼ね備えた、抑えがたい悩みと葛藤が非常にリアルで、素晴らしかった。その存在感によって、観念的な議論に血が通った。
でも「子どもを殺すより、失敗を選ぶ」と、一人の冷徹な年長者の革命家以外はみんな一致するところは優等生的、穏健的である。革命組織内で、テロのために皆が集中すればするほど、そうしたヒューマニズムは置き去られてしまうのが現実である。それは歴史とイスラム過激派等の現状が示している。カミュはアルジェリア戦争で「一般人へのテロの停止」を提唱したが、全く容れられず孤立したそうだ。
後半(4幕)の独房での大公妃との対話は、キリスト教をテロ行為に対置してやりあったようだが、よくわからなかった。この芝居の中心は正義と子供の命を天秤にかける2幕と、革命と恋がぶつかる3幕にあるだろう。
休憩15分込み2時間半