草の家
燐光群
ザ・スズナリ(東京都)
2021/02/05 (金) ~ 2021/02/18 (木)公演終了
パラダイス
屋根裏ハイツ
STスポット(神奈川県)
2021/02/05 (金) ~ 2021/02/09 (火)公演終了
アイ、フロムヘブン
ステージタイガー
近鉄アート館(大阪府)
2021/02/06 (土) ~ 2021/02/07 (日)公演終了
満足度★★★★★
結婚もしてない。娘もいない。しかし、なかなか会えない姪を思い出し、色んなことを回想。本当に幸せになって欲しい。そんなことを思った舞台でした。
墓場なき死者
オフィスコットーネ
駅前劇場(東京都)
2021/01/31 (日) ~ 2021/02/11 (木)公演終了
満足度★★★★★
第一場はレジスタンスたちが監禁された部屋。拷問への恐れに震えつつ、励まし合っている。第二場はビシー政権側の民兵たちの部屋。抵抗側の医学生アンリを出してきて、拷問を始める。この拷問シーンが生々しく、痛みがこちらにも伝わってくるようで、つらいのに目を離せない。もちろん演技なのだが、アンリの苦悶の表情、叫び、拷問者の相手を屈服させることに喜びを見出すサディスティクな冷徹さ。凄かった。映画「小林多喜二」の拷問シーンが有名だが、今回は生で見る芝居ならではの体験だった。
後半の第3場になって、レジスタンスのメンバー同士で猜疑心が起こり、しゃべってしまいそうな15歳の少年を首を絞めて殺す。これは極端な出来事のように見えて、ここまでの積み重ね結果として、意外と無理がない。演技の説得力というより状況の必然である。どうせみんな銃殺されるのだから。ただ、拷問で手首を砕かれたアンリが少年の首を絞めるのは、拷問のダメージと反しているようで、そこは疑問だった。
なんのために戦っているのか、双方とも大義は語られず、ただ追い詰められて殺し殺されていくだけである。戦争に英雄はいない。皆が歪み、人間性を失っていくということだろうか。
自尊心のために耐える。自尊心のために少年を殺した。と、自尊心がキーワードなのだが、この言葉にあまり切実さをかんじなかった。ちっぽけな自尊心など太刀打ちできない、もっと何か大きなものが問われる極限状況なのではないか。それを実存と名付ければ、そういう気もする。
墓場なき死者
オフィスコットーネ
駅前劇場(東京都)
2021/01/31 (日) ~ 2021/02/11 (木)公演終了
満足度★★★★★
珍しいサルトルのしかもあまり知られていない(自分も不知であった)戯曲と、俳優陣につられて観劇。今の日本のある種の暗闇に光を注ぐ作品をよく見つけた。ピッタリだ、と思った。
物理的な困難にとどまらず不穏な音を響かせてるコロナの浸食と政府の愚策・無策は、社会と人とを無音で傷つけてくる。為政者自身が傷を負う事から逃れ、民同士を傷つけ合わせている。
暗鬱な状況を明るいフィクションで慰撫する事も演劇には出来るだろう。が、人間の精神が蝕まれていくこの言いようのない暗鬱には、闇をさらに深掘りする事でしか慰されない部分があるとも感じる。
もっとも、読み取りに不備があった。フランス人同士の攻防とは気づかず、僻地で忠誠心の薄れた敗北目前のドイツ兵と見ていた(無言の見張り兵がレジスタンスの「説得の時間」部屋に残ったのも、仏語が解らないからかと..)。後に合点の行った箇所が多々あるが、仏人民兵とレジスタンスつまり同国人の闘争だと早く察知していたら、芝居の緊迫感は別物に感じたかも・・(哲学的問いの試験場として観た可能性も)とも想像する。
だがどちらにせよ人間が一秒一秒と刻む時間に随伴して離れることのない行動とその根拠を与えるための思考が、本質的には血を流す闘いそのものに等しいことをこの戯曲の台詞は思わせる。自己省察と自他の心理への鋭利な斬り込みが、人間の思想と行動ひいては存在の空疎さに肉薄して痛ましいが、何故かそこに自分は救いを見る。全てを失ったと気付いた瞬間にしか訪れない、ある何か(希望?)が、人間に残された真の救い・・といったような。。
草の家
燐光群
ザ・スズナリ(東京都)
2021/02/05 (金) ~ 2021/02/18 (木)公演終了
満足度★★★★★
時代とともに変化していく岡山の旧家のなかで繰り広げられる見応えある濃密な人間ドラマ。今回も観られてよかった!それぞれの人物が魅力的。様々な過去がありながら自分が生きてここにあるという手ごたえ、それをしっかりとかみしめたいと思った。
アイ、フロムヘブン
ステージタイガー
近鉄アート館(大阪府)
2021/02/06 (土) ~ 2021/02/07 (日)公演終了
満足度★★★★★
期待を超える熱い舞台でした。ストーリーは理解しやすかったですが、どんどんエピソードが重なっていって、深くなっていくのがすごいなあと思いました。ステージタイガーのテーマ曲、いいですよね。気持ちが上がります。
演氣者塾ショートステージ 2/6
ENGISYA THEATER COMPANY
KISYURYURI THEATER(東京都)
2021/02/06 (土) ~ 2021/02/06 (土)公演終了
満足度★★★
見る側にも相応の覚悟と想像力が必要とされる、そんな舞台でした。身体で空間全てを表現し、芸術的といえばとても芸術的。ただ、人間のさまざまな感情の内、喜びや楽しさのような部分の表現はあまりない展開で、正直見ていてちょっとしんどくなるような内容でした。
今回は、劇場でもなく、またリアルタイムでの視聴でもなく、録画を視聴させて頂きましたが、やはり劇場に足を運ばないと、演技者から感じられる空気感のようなものは今一つ感じにくく、演技者の伝えたかったことを受け取れなかったのでは思います。
アイ、フロムヘブン
ステージタイガー
近鉄アート館(大阪府)
2021/02/06 (土) ~ 2021/02/07 (日)公演終了
満足度★★★★★
感動した!泣いた!「ステタイらしい笑って泣けるお芝居」なんて言葉は安っぽすぎる位沢山の愛(アイ)が詰まった作品でした☆正にステタイ版【ゴースト~ニューヨークの幻】☆親子愛・恋愛・友愛など丁重に描かれてて人間同士のふれアイこそが最強なんだと再確認出来る素晴らしいお芝居でした!
草の家
燐光群
ザ・スズナリ(東京都)
2021/02/05 (金) ~ 2021/02/18 (木)公演終了
満足度★★★★★
老母役の鴨川てんしさんの演技が素晴らしい。嫁VS舅の関係も、夫婦間ジェンダーの、殊に妻から観た不如意も実にリアルに丁寧なさりげなさで描かれていて、作家の力量を感じさせる。無論、この微妙な表現力を舞台化し得た演出、役者陣の演技もグー。
#12『ピーチオンザビーチノーエスケープ』/#14『PINKの川でぬるい息』
オフィス上の空
シアターサンモール(東京都)
2021/02/07 (日) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
満足度★★★★
価格6,720円
『ピーチオンザビーチノーエスケープ』初日の舞台を拝見。
上演時間115分のうち、終盤に入るまでは、女優陣の奮戦にも関わらず、正直、個人的には手が合わなかった。
が、桜子(演・難波なうさん)が前面に出て以降の畳みかけるような展開には痺れた。
あと、斉藤マッチュさん演じる藤谷道成、そのイキイキとした悪役ぶりは特筆モノだった。
さて、恐らく元ネタは新潟少女監禁事件だと思われるが、同事件の真相とは別次元の話として、何故、桜子(達?!)が逃げ出さなかったのか、もう一人のヒロイン・キョーコ(演・三浦真由さん)の場合も含めて、色々と考えさせられた。
でっ、この点、演じ手の若い女優さん達と同世代・同性の観客の意見を聴いてみたいなと強く思った。
舞台『ドクター・ブルー 』〜 いのちの距離〜
舞台「ドクター・ブルー」公演実行委員会
KAAT神奈川芸術劇場・ホール(神奈川県)
2021/01/23 (土) ~ 2021/02/07 (日)公演終了
#12『ピーチオンザビーチノーエスケープ』/#14『PINKの川でぬるい息』
オフィス上の空
シアターサンモール(東京都)
2021/02/07 (日) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
#ピーチオンザビーチノーエスケープ
毒がある芸術が好きだ。エロス、性暴力、バイオレンス……主宰 中島庸介さんが勝負に出た作品。これまでにもその志向性は感じられた。それが氏の作品の魅力であることは間違いない。今作は、ある種タブーとされるジャンルに大きく踏み込み……見て見ぬふりの社会や世間、そして観客の道徳観や倫理観に鋭く刃を突きつけた。フライヤーを最初に見た時の衝撃を裏切らない作品が誕生した。
ポツドールが拓いた世界を斜めに切り込んでポップに提示してみせた。キャストの覚悟は偉大で敬意を表したい。そうさせたのも氏の本気の挑戦によるものに違いない。かつて、体当たりする俳優はそれのみに価値があって演技(台詞)が残念で目を瞑るしかなかった。でも今作は違う。美しく可愛らしい俳優がそこに覚悟をもって立ち、見事に生きている。陳腐な表現だけれど、実に巧い。そして観終えた時に、それまでの「覚悟」と表現していたモノの必然を感じ、語弊を恐れずに言えば……なんだか大したことではないように思える。それこそが、今作の力なのではなかろうか。必見。
今作で特に目を引いたのは……山田梨佳さん、井上実莉さん。今後の彼女たちに注目したい。
バイオレンスを一手に引き受けた斉藤マッチュさん。あの雰囲気、やっぱり好きだ。
大好きな藍澤慶子さんは重要なマドンナ。でも、次はまた違う役柄で、たっぷり話す彼女を観たい。
シンデレラ
NBAバレエ団
東京文化会館 大ホール(東京都)
2021/02/06 (土) ~ 2021/02/07 (日)公演終了
満足度★★★
バレリーナを夢見る少女。教室では雑用係としてレッスンさせて貰えない。夜中、無人の教室に貼られたポスターから三人の精霊が現れ、少女にレッスンを付ける。これはまさしく、ジャッキー・チェンの傑作『拳精』。古き良き功夫映画の精神が現代版『シンデレラ』にも流れている。ジョン・ウィリアムズ調の生オーケストラも素晴らしい。第二幕は宮廷の舞踏会。道化役の新井悠汰氏の身体能力に驚く。ヴィラン姉妹の喜劇パートがやたら長い。単調に所謂『シンデレラ』がなぞられて違和感さえ覚える。しかし、これには仕掛けがあって・・・。幻のフランチェスカ・ヘイワードversionもいつか観たい。
韓国現代戯曲ドラマリーディングX
日韓演劇交流センター
座・高円寺1(東京都)
2021/01/27 (水) ~ 2021/01/31 (日)公演終了
満足度★★★★★
『激情万里』を観ました。
日帝時代から南北戦争と、激しく移り変わる時代を生きた演劇人、芸術家たちの生き様は辛く、悲しく、熱い。
歴史に翻弄されながらも、理想を語り、演劇を愛し、模索し続ける様は、時を超え場所を超え普遍的だと思う。
観ることができて良かった。
いつまでも胸に残るであろう舞台でした。
地域演劇イベント「#演劇的な一日 in 大塚2021」
地域演劇イベント「#演劇的な一日 in 大塚」
オンライン公演(東京都)
2021/02/06 (土) ~ 2021/03/31 (水)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★★
現時点で配信中だった「aqiLa邸からの脱出」「記憶する身体」「クリスマスキャロル」「オーディション」、4作全部を拝見。それぞれ8分から13分弱。内容も作風もさまざまで、面白く見ていられた。公式サイトには今後配信予定の作品が8作掲載。
「部屋に流れる時間の旅」
まつプロ
G/Pit(愛知県)
2021/02/05 (金) ~ 2021/02/08 (月)公演終了
満足度★★★★
目を閉じることの意味だとか、話がかみ合わないまま平行線をたどったりと
よくわからないところも多々あったのですが、要するに「人は絶望の中にも希望を見出して生きて行かなくちゃならないんだよ」って、ことだったのでしょうか?その場では理解できなかったことも後で考えるとじわじわとその真意が伝わって来るのかもしれません。
受付【れいわプロジェクト】
れいわプロジェクト
ギャラリーLE DECO(東京都)
2021/02/06 (土) ~ 2021/02/07 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2021/02/06 (土)
価格2,500円
6日18時半開演回を拝見。
別役実の『受付』は初見。
でっ、今宵は
演出・宇吹萌(うすい・めい)さん
女1(受付嬢)・野田愛佳(のだ・あいか)さん
男1(訪問者)・名嘉高志(なか・たかし)さん
の布陣で、受付嬢と訪問者とのやり取りが延々続く60分の不条理劇を披露。
明日までの公演なので、詳細は伏せるが、男の困惑ぶりに度々苦笑しつつも、彼の「結末」には、正直、身震いさせられた。
なにはともあれ、演劇を観たぁ!という感の強い2人芝居だった。
堕ち潮
TRASHMASTERS
座・高円寺1(東京都)
2021/02/04 (木) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
3時間強の作品だけれど、ものすごく集中して見られた。観に行って大正解の作品だった。
家族の問題から、戦争、人種差別、性差別など、色んな問題を描いているので、とても物語に入りやすかった。
サンサーラ式葬送入門-普賢篇-
feather stage
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2021/02/04 (木) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2021/02/06 (土) 13:00
個々のシーン、個々の役者さんとしては見て良かっと思う。初演を見ているのでその分ハンディキャップがあるのは仕方ないか。久々に隣の席で携帯で時間を気にしまくりの人に当たったのも残念ポイントです。「あっきちゃったのかなー隣の人」ってなる