とても個人的な物語【公演終了いたしました!ご感想お待ちしております!】 公演情報 Minami Produce「とても個人的な物語【公演終了いたしました!ご感想お待ちしております!】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    男性作家バージョン、拝見
    画廊という空間の利用が上手く、とても作品に似合い、劇場では出せない空気を醸し出し、空間美さえ感じた。近距離で役者さんを堪能できる濃い空間なのに重くなく、透明感もありつつ、深みもある作品でした。作家の葛藤を中心に物語はすすむが、何か一歩踏み出せるような感が、良かったです。

    ネタバレBOX

    一歩踏み入れようとしたら、床に洋服が乱雑に、ひき詰められている。踏みつけて、客席に向かうのが、申し訳なく感じつつも、席に座り眺める空間は、不思議な優しさを感じました。
    素材もアイテムも、男物、女物、色も、統一感無いのに、洋服の柔らかさが、独特の空間を醸し出していた。役者さん1人以外皆さん素足なのが、とても馴染んでいた。この素足、大した事ない様で、とても眼障りになる事が、過去あったのですが、この作品には、とても合っていた。物語に合わせて、生活感を感じさせたり、作家の作品の中だったりと、焦燥感も温もりもと、いろいろ顔を変えてくれるように、思えた。

    長方形の画廊の、長い方の両端が客席となっているので、観客は対面式な感じで、最初、落ち着かなかったのだが、すぐに物語に惹き込まれました。
    短い方の両端に、役者さんが控えている。佇んでいるのが自然で、観客のようであったり、時に物語の一部になったりと、収まり方が良かったです。

    ライトでなく、電球での照明効果が、とても、生きていました。場面展開時のブルーも美しく、下側のライト効果も、良かったです。

    作家の過去の没作品を回想するように、別世界に入っていくのだが、音と光の効果的な使い方と、魅力的な役者さんの力で、ちょっと違う世界観を楽しめました。
    特に、作家(芝原弘さん・黒色綺譚カナリア派)の繊細な心理描写は、秀逸でした。

    0

    2011/03/27 02:47

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大