風の子ピュー 公演情報 KUUM17「風の子ピュー」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    絶品!
    そういえば・・『風の又三郎』ってスナフキンに似てるよね?更にムーニン谷の光景も思い出してしまうワタクシ。笑
    宮沢賢治のキャラクターといい、生徒たちのキャラクターはまんま、岩手の訛りと同化し、その風景も見えるようだった。

    以下はねたばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    百姓にも教師にも聖人にも成りきれなかった男・宮沢賢治の描写を忠実に再現していたと思う。宮沢賢治の半生と『風の又三郎』とのコラボは絶妙で、生徒=風の又三郎らがすんなりと物語に溶け込んでいた。

    質店の息子であった賢治は、農民がこの地域を繰り返し襲った冷害などによる凶作で生活が困窮するたびに家財道具などを売って当座の生活費に当てる姿をたびたび目撃、これが賢治の人間形成に大きく影響したと見られているが、一方で鉱物採集に熱中し、1919年(大正8年)、東京での人造宝石の製造販売事業を計画するも失敗し、父の金を無心した時代もあったのだが、結局、岩手に戻ってくる。

    舞台は賢治が農業に貢献し、多大の功績を残したまでを描写。だから賢治の「何者にもなれなかった」部分は削除してあったが、舞台はそれでいいと思う。法華経の教本1000冊を作って欲しいと賢治が父親に頼む部分は親子の情の部分が最大限に生かされていたシーンだ。

    ぜったいにぜったいに負けねぇ。

    こう言って踏ん張った賢治の壮絶な場面が蘇ったような舞台だった。

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    2011/03/20 17:30

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