満足度★★
レトロな怪奇ミステリー
チラシのイメージからシュールで笑える感じの作品を予想していたのですが、地方の町を舞台にしたミステリーで、古めかしい言葉遣いや怪奇的雰囲気が横溝正史作品を思わせる作品でした。
2人の作・演出によって別々に作られていますが、話が繋がっているので、知らずに観たら1人で書いた脚本に感じるような作りでした。
女3+男1の4人きょうだいを中心に、町に古くから伝わるおぞましい伝説を絡めた物語が繰り広げられ、『恍ける』のタイトル通り、お互いがとぼけてそれぞれの秘密を隠している様子がミステリアスな雰囲気で魅力的でした。
公演1週間前に地震があったので仕方がないとは思いますが、演技がちょっと固くて流れが悪いように感じました。しかし、日に日に良くなりそうな印象を持ちました。
コミカルな状況や台詞のやりとりもあるのですが、笑わせたいならもう少し「笑ってもいいところですよ」とわかる演出の方が良いと思いました。