レイ・ラヴェリータの記憶 公演情報 メガバックスコレクション「レイ・ラヴェリータの記憶」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    役者さんもセットも魅力的
    役者さんもスタッフのみなさんも心穏やかではないと思いますがそんな状況をおしての公演に感謝です。

    セットに命をかけているのですね、この劇団は。それがもうひしひしと伝わってきます。
    前回が「土」で今回が「水」ってことは次回は「火」ですね。

    ロッジの主はダブルキャストですが、役者さんが違うとお芝居全体の印象がかなり変わりそう。

    ネタバレBOX

    今回も感動のストーリーでしたが、ちょっともやもやした感じが残ったのが毒リンゴのくだりです。


    A.本当に死に至る毒リンゴだった場合
    あきらかに殺人。ヒューイが生き返ったから赦しましょう、なかったことにしましょう、ということではないような気がします。
    シャロンの殺意と罪がうやむやになっている。
    私には結果や目的がどうであれシャロンのとった行動は非常に許しがたいのであるが。
    また目的としていることを実現するための手段として突飛すぎる。この方法を選んだことの根拠づけに乏しい。

    B.死には至らない一時的に仮死状態になるリンゴだった場合
    この場合は父には人を生き返らせる能力がないことをシャロンが知っていた可能性が高い。ということは未来から来たという前提も崩れ、記憶の移植についても死人をよみがえらせる能力と同様、そのような能力はないことになる。となると何のために毒リンゴをヒューイに与えたのかがわからなくなり、物語として破綻してしまう。
    あるいは目的はバームスを試すためだった、ということも有り得る。であれば、ロッジの親子とヒューイが実は共犯だったということになろう。共犯なら、

    C.リンゴにはいかなる細工もされていなかった場合
    が考えられる。
    バームスが妹の彼氏としてふさわしい人物かどうかを試すために、ロッジの親子と共謀してひと芝居打ったというわけだ。この場合だと、未来から来たとか記憶移転装置とかはすべてお芝居の中でのお話ということになり、現実に未来人も装置も存在する必要はなくなり非常に現実的である。

    と、くだらないことを長々と書いてしまいましたが、シャロンは人目を気にしてヒューイにリンゴを渡していたので、これが観客を欺くためのミスリードでない限りはBとCの場合の可能性はほとんどないといっていい。

    結果、Aの毒リンゴが確定されるわけですが、やはり、今回の物語の中で毒リンゴの取り扱いの荒っぽさに違和感が残った。



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    2011/03/16 04:20

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