壺会 第十回公演 女存在 (再演) 公演情報 演劇集団壺会「壺会 第十回公演 女存在 (再演)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    濃密な台詞劇の世界で。
    再演だそうですし。まあ、嘘偽らずに、正直に言うとね、最初、「なあーんだ、二十の学生ん時のやつね。」なあーんて思ったんですわ。でも、これって面白い。

    ネタバレBOX

    非常に演劇的な演劇かなあ。故に、簡単で誰にでも分かると言う芝居ではないと思います。
    二人の女の二人芝居ですから。それも具体的な「物語」が有る訳でもなく、延々と台詞が洪水のように流れてくる。初めはね、ラストに落ちのように二人の関係が、パって知らされて大団円かなあ、なんて思ってたんですけれど、そんな安易な事は無し。最後の最後まで緊張した演劇の、その「濃さ」の中にどっぷりと浸かったまんまです。

    分類すると「不条理劇」になるんだと思います。途中、カフカみたいな所もあるし。でもね不条理劇って好きじゃないんですよ、ベケットみたいなね。

    何でかって言うと不条理劇って乾いてる。乾燥していて、人間の血しぶきが感じられない。なんか演劇のもつ「生」の力から遠い気がする。でもその「生」への距離は、不条理劇に「女」と言う「何か」が欠けてるせいかなって思ったりもした。女性の役柄が無いとか、そういう意味では無く、何か「女」と言う、ある本来的に不可解で、それゆえ根源的に「生」と不条理にも結びつかなければならないような存在がね。

    そんなことも考える芝居だったかなあ。まあ兎に角、ずっと緊張した。

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    2011/03/05 01:19

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  • ariel様

    御来場、ありがとうございます。
    感じて頂けて、この上なく幸いです。

    今回の作品は旗揚げ公演の再演でもありましたが、
    本当に今の私たちの魂そのものを絞り出した舞台でした。
    二十歳の時に作ったものとは、かなり違ったものになり、
    自分たちでも新鮮な発見の連続でした。

    それは魂を捻る様な苦痛の連続でもありましたが
    やはり、それがお客様の内側に届いた時にのみ、
    表現者は快哉を叫べるのだと思うのです。

    勿論、お客様に緊張を強いる事が目的ではないのですが、
    心からの表現をぶつけるとき、こういったスタイルになってしまうのが、
    今の私たちなのだとも思います。

    これからも、壺会は表現を続けていきます。
    もっと大胆に繊細に、鋭利に沁み込むように精進していく所存ですので
    今後も是非、ご覧いただけましたら幸いです。

    御来場、応援、本当に…ありがとうございました!!!

    2011/03/08 00:15

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