満足度★★★
レベルは高いと思うけど
ずっと気になっていて、今回やっと観ることができました。舞台美術を観てこのセットでどんな芝居が繰り広げられるかなと期待して、ダンスにも気持ちが盛り上がりました。
ただ、レベルは高いと思うのですが、ちょっと思い描いていたものとは違いました。扱っているものが「死」ではあるけれど、心に響いてきませんでした。
女性陣は、好感を持てるかどうかは別として気持ちは理解できますが、男性陣にはその言動に首を傾げてしまうことが多かったです。あれだけ愛されている鞠井くんに魅力を感じることができないのは大きなマイナスポイントでした。生方さんなんて、なぜあの件に関わったのか、「興味がある」だけでは理由が弱すぎるなとも思いました。チサトも言っていたけれど、身内でもなんでもない部外者に話そうなんて思えないですよね。まして最初から信じようともしてくれない人に。
それと、キャスト表を見て、なぜ母親役が男性なのだろうと思っていましたが、ああいう形で笑いをとろうとするのは好きではないです。これは本当に好みの話になってしまいますし、まわりはけっこうウケていましたけど。
私自身も大切な人をなくしたことがあるので、忘れていくことへの罪悪感であるとか、もう会えないと分かっているのにそれを拒否してしまう心は理解できました。