満足度★★
千秋楽だったんだけど・・・
「鹿殺しを見たい」、という知人の女性に、
「劇場に一人でなんかいけない!」と頼まれ、
同伴して再度、観劇しました。
平日で、しかも午後6時開演という時間設定だったせいか
千秋楽だけど、特に客席は混み合わず。
開演前の半裸の綺麗な男の子達の姿に知人は目を真ん丸くしている
姿を見て
「最近、流れ作業的に芝居を見ているなぁ、ちゃんと新鮮な気分で
見なきゃ、手垢が付き過ぎている」と
反省しながら、芝居に臨む。
心を改めて姿勢を正して、作品を見ていましたが
どうにもこうにも、話がわかっているのに、乗り切れない。
全体のフットワークが重いのだ。
前回よりも、役者陣が疲れている、というかキレがない。
声の張りや、動きのダイナミックさが、感じられない。
いちおう初の中劇場進出の記念公演の
ファイナルのはずなのに
「弾ける」感じがないのだ。
千秋楽公演に良く見られる、「客席との一体」的な
様子も全くなく、
(ゲスト出演した「深沢敦と書いてキャメロンディアス」さん曰く
この作品はミュージカルなんだそうだ、ミュージカルだから
ゲストを引き受けた、と)
役者の歌に、客席からの手拍子もなく、
僕は嫌いだけど、千秋楽公演に見られる、舞台上の悪戯とか
手前みそ話も、なく、
そしてカーテンコールでも涙はなく・・・
拍手もないのに、Wカーテンコールはしてました。
どうもねぇ、ちぐはぐ、な雰囲気が、舞台の上から
感じ取られてしまったのだ。
千秋楽だから、役者も疲れちゃったのかなぁ。
幕が下りた後、
王妃を演じていた鹿殺しの劇団員の方だけが
ロビーに出てきて
お客さんへの挨拶、および物販のお手伝いをしてました。
特定の人にだけ挨拶するのではなく、
ちゃんと頭を下げて「忙しい中、有難うございました」と
挨拶をしてくれました。
これは、本当に嬉しい。
チケット代も大事だけど、社会人にとって
最も貴重なのは「時間」なのだ。
これだけ溢れる作品が上演されている中
選んだ作品を見に劇場へ足を運ぶ行為が
一番貴重。
すかして腕組んで、劇場入り口辺りに立って
知ってる人とくっちゃべってる、その作品の関係者(演出家など)が
多い中、彼の行動は、当たり前な事だけど
また見に行ってあげよう、と思わされる挨拶でした。
しかし、他の出演者達も、特に外部から参加している
15人位の人たちも、みんな小劇場クラスなんだかた
ロビーで挨拶くらいすればいいのに。
このチケットを前日に
電話でチケットを劇団へ御願いした時
「センターブロックで前から5列目、中通路前の席で用意しました」と
言われましたが、当日手渡しされたのは、後方のサイド。
それでもって、前方とかセンターとか、ガバっと空いてるんだよなぁ。
いつもながら、どんな場合でも、席は選べるシステムを
構築して欲しい、IT社会なんだから。
2007/09/17 00:10
次回、逢ったらキャンデーをぶつけてやりたい。。
『それでも、なめてなっ!』っつーて・・(・・!)
逆に喜ぶかっ?(^^;)