幸福の甘き香り リターンズ 水木しげる著 『 ねずみ男の冒険 』より 公演情報 トランジスタone「幸福の甘き香り リターンズ 水木しげる著 『 ねずみ男の冒険 』より」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    30分公演はやはりもの足りない
    「ねずみ男」というタイトルから「ゲゲゲの鬼太郎」バージョンなのかなと勝手に思い込んでいたら違った。幸福を追い求める人たちのお話。


    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    物語は夢を売り歩いている男から夢を買おうとした者が、その夢とやらはどういったものなのか?と発したことから始る物語。

    誰でも人間は幸福を追い求めるが、それは現時点で現況に満足していないという証でもある。ここで登場する女性グループは「婚活クラブ」と称してグループで結婚相談所にやってくる。単体ではなく団体でこうして婚活すること事態が既に本気ではなく遊びの延長のようなものなのだが女性の中に混じって男性が一人居るのは、まるで白鳥に混じった黒い鳥に思えた。苦笑!

    彼女らは結婚生活に夢を追い求め、それがとっても難しいものなのだと気が付き、追いつめられると、ひとは夢でもいいから光をどこかに求めたくなるものだ。その光が結婚相談所なのだが、彼女らは禿げた男性は嫌、役者は金がないからダメ・・・となんだかんだ嫌って振り分けているうちにとうとう誰も居なくなったという結果になる。

    劇中、宇貫の狂言が観られたのはお得な感覚になる。もしかしたら狂言が本職なのだろうか?発声の仕方と動きは流石に素晴らしい。

    終盤「幸せの色は見えましたか?」で終わらせるが、公演時間30分ではやはりもの足りない。演劇コンクールという企画の30分枠なので仕方がないが、きょうび、高校演劇コンクールでも上演時間は60分だ。そのくらいは必要だし、そうでないと観客は満足できないのではなかろうか。



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    2011/02/12 12:15

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  • うぬき>
    コメントサンクス。

    >ねずみ男が主人公の作品の中からの 幸福の甘き香り を題材にした作品です。

    ええ、存じてます。こうみえても結構なアニメヲタです。苦笑!
    あのねずみ男のキャラクターが登場するのかと思っていたのですよ。マントかぶって。

    また昨今の社会的事情を考えますと、婚活クラブにカマ風味が入った事で面白さが増したのではないでしょうか?

    な、なんと!?フランス公演ですか。素晴らしいですね。あちらは日本の古典文化を尊重しておりますのできっと大絶賛されることでしょう。ご検討をお祈りしていますね。

    オリジナル台本の狂言小舞風はワタクシもとっても楽しかったですよ。現代口語になおしたことでとっても解りやすかったです。
    次回も期待していますね。
    フランス公演、頑張ってください。

    2011/02/13 22:21

    みささん、雪の中ご来場頂きまして誠に有難う御座います!!
    そしていつも必ずコメント下さり、有りがたき幸せに存じます。。

    今回の物語は実在する、水木しげるさんの ねずみ男が主人公の作品の中からの 幸福の甘き香り を題材にした作品です。

    前回コンクールのお題が、ねずみ男の冒険 という小作品の中から一つ選んで舞台化するという事でした。

    実は私、前回他の芝居の稽古と重なり出演してませんでした。

    前回出演頂いた女性人が出演できなくなり急遽醜いながらも私が代役させて頂き、2011年バージョンと相成りました。

    婚活クラブに私が入った事で、前回の面白さが無くなり、違った面白さが加味されたわけで御座いますが、はたしてどちらが良いのか・・?

    狂言は本職とまではいきません、が、日々稽古しており、又、時折『働き』と申して、楽屋に赴き装束をつけたり、お幕をあげたり、大勢が出演する作品で人が足りない時などは出演したり。又古典とは違った作品『間違いの狂言』には数年前から出演させて頂き、この3月にはフランス公演に行って参ります。
    私の師匠の石田幸雄初め、万作先生や、万斎先生には遠く足元にもおよばぬ芸ですが、今回狂言意外の舞台でオリジナル台本の言葉を用いて狂言小舞風に仕立て上げたのは、自分でも始めての事で、なかなか楽しかったです。

    今後とも、トランジスタワンをご贔屓に何卒よろしくお願い致します!!

    宇貫貴雄

    2011/02/13 17:44

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