気付いたら終わってた。
前回を見逃したので事前の期待度が高かったのもありますが、見入っている内に終わりました。自分の場合はどんなに面白い作品を観ていても「今は全体の何割くらいまで来たのかなー」とかふと考えてしまったりするものの、今回はそれをさせる隙がなかった。
凄く良く喋って、凄く良く動く。と思ったら急にじっとしたりする。あぁ、ひょっとこだなと。透明な空間にちょっとずつちょっとずつ絵の具が滴り落ちていく様な。見入っている内に取り返しのつかない色彩になっていく様な感覚。そして終演時にはまた透明に戻っている。でも、一度染まってから取り戻した透明。そこに色んな心持ちが重なる。心地良い時。
伊藤今人さんのあれは何だ。完全に臭い物だ。蓋をしたい。でも気になっちゃって嗅いでしまう臭い物だった。超楽しかったけど夢には絶対見たくない。