恋する、プライオリティシート 公演情報 コメディユニット磯川家「恋する、プライオリティシート」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    不幸という名の代名詞
    セットに気合が入ってる。しかもピアノを奏でる音楽劇。こう書くと、ピアノの旋律を優雅に聞きながら絵画のような世界をホーフツと出来るんでしょ?なんつってそれこそ絵にも描けない美しさ的な舞台を想像するだろうけれど、そこはなんつっても磯川家。そうはとんやがおろさない。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    自分を不幸と思っている足の不自由な女の子とバーテンの恋の物語。
    物語はとあるバーに客として訪れた男にバーのマスターが話を聞かせる劇中劇。終盤、この客がバーテンの弟と判明する。

    足の悪い可愛い女はバーの定位置のシートに座り、やってきた男性客をその気にさせて、ホテルに誘わせる。その気になった男はいざホテルへ!と鼻息荒くしてムラムラしながら行こうとすると彼女の足が不自由なことに気付く。男は急にその気がうせてお詫びに女の会計も支払う・・。そんな遊びを繰り返していた女郎蜘蛛みたいな女に恋をしたバーテンは女の僕となって自分を捧げていた。

    一方でそのバーに訪れる常連客たちの賑やかさはピアノの音楽なんか聴いちゃいないわ!みたいな如く暴れまわる。苦笑!)ここで登場するバカップルがお馴染みのコメディ。しかもバカップルの男全部が草食系のなり。
    いあいあ、草食系が悪いというのではない。ワタクシ、何を差し置いても草食系メガネ男子は好物中の好物で、三度の飯より好きだ。しか~し、ここの草食系はどちらかというとアニマル草食だ。笑

    どんどん、どんどん、勝手にあらぬ方向に進んでいく皆の衆は軟派な男ばかりで硬派は一人も居ない。そこが磯川家といえばそうなのだけれど・・。笑

    物語は足の悪い理香が実はかつて「世界で最も小さな歌姫」と騒がれた小橋理香だったが、ある日、車椅子の生活を強いられてから、健気にも人に頼らず何とかしようと異常なほど勝気に、我儘になってしまっていた。理香の閉ざされた気持ちをなんとかしようと姉やバーの店員、客らが奮闘し、彼女の意固地になっていた様々な気持ちを徐々に溶かして素直に戻させるような舞台だった。

    ここで本来ならホロリ・・・。と泣ければいいのだろうけれど、なんだか彼らの顔を見つめていると、感動よりも可笑しみのほうがこみ上げてきて泣くことなんかできゃしない。
    もはやもう、笑えればどっちでもいい物語。

    2月15日だったかな~・・磯川家がシェアしてる家でパーティがあるらしい。劇団員が手料理でもてなしてくれるらしいので、興味のある方や、飲み倒したい輩は行くといい。

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    2011/02/06 16:53

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