雨と猫といくつかの嘘. 公演情報 青☆組「雨と猫といくつかの嘘.」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    循環すること
    ある平凡な男性の半生を淡々と静かに描いた作品でした。特に大きな事件が起こるわけでもないのですが、時を行き来する巧みな構成や、1人2役などの演劇的手法によって、個人の人生を通して普遍的なものに感じさせる豊かな70分間になっていました。

    雨や猫、おかきなどが共通のモチーフとして各年代に現れ、人生の繋がりを感じさせて良かったです。
    『100万回生きたねこ』の話と自然界を循環し続ける雨がリンクしていて、また雨と涙が比喩的に結び付けられ、色々な物や言葉が有機的に繋がって独特の世界観を形作っていたと思います。

    主役の風太郎を演じた藤川修二さんの朴訥とした佇まいが暖かみを感じさせて良かったです。

    食べ物、飲み物が全部実物だったのがシンプルなセットの中に生活感を出していて、特に上り立つ湯気がそこ儚い幸福感を醸し出していて印象に残りました。

    0

    2011/02/01 00:20

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大