満足度★★★★★
色々振り返り、考えさせられた
70年前の劇とは思えないほど、台詞や心情が現代的だと思った。
ものの考え方とか、結婚観とか現代とは大きく違っている部分も
多く見受けられたけど、「変化」に対する考え方には共感する事が多かった。
というか、これからの人生真面目に生きなきゃな、と痛感してしまった(苦笑
優れた演出が、舞台を、たちまち緑なす庭や、冬の大通り、冷たい
墓地へと姿を変えさせ、出演者も皆それぞれの「人生」を演じていたと感じる。
原作読んだ時には、よく意味が分からなくてふーんと思ったラストに
危うく涙腺をもっていかれそうになり、耐えるのにかなり必死だった。
最前列で観てたら危なかったな。
全年代、あらゆる境遇・環境の人が何かしら「自分」に近い部分を
感じられる内容だし、作者もそれを意図しているでしょう。
また、それを表現出来る深度を持っている舞台だと思います。
「演劇」を観た、と思いました。