リーマン兄弟と嫁 【公演終了!ご来場ありがとうございました!!】 公演情報 劇団鋼鉄村松「リーマン兄弟と嫁 【公演終了!ご来場ありがとうございました!!】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    好印象の作品でした
    今回初体験の「鋼鉄村松」、なかなか面白く楽しめました。ギャグを挟みながら、おふざけだけでは終わらないところが評価できます。
    小劇場演劇には珍しく、ほぼ定刻に始まり、ぴったり定刻に終わったのも好印象でした。小劇場の芝居はたいてい5分から10分遅れで始まるのが慣例化しているようで、特に混雑していなくても開演時刻を過ぎて当然のようにゆったり入場して席を探すお客をみかけることもしばしば。私はそれがいつもとても気になっていたので。
    ただ、この内容なら上演時間は2時間でなく、せめてあと20分短縮できたのではというのが正直な感想。
    1時間30分以内でもっと濃密だったら☆5つつけたと思います。
    この劇団には、別の作家もおられるとのことで、そちらのときも拝見したいと思っています。

    ネタバレBOX

    弟・昭二を演じた村松かずおのように、真面目に演じておかしみが出せ、シリアスでもいける役者が私は好き。対照的にナカムーラ部長のムラマツベスやキヨカワ検事役の佐藤もとむ、こういうエキセントリックで変な人のキャラが私は大好きで、大いに笑わせてもらった。こういう役は下手な人が演じるとシラケてしまうけれど、お2人ともさすがです。
    専務役の浅井智子、セクシーなOL役の藤本かな子もとてもよかった。
    弟の嫁を演じた鳥原弓里江は、この人の醸し出す不思議な空気がこの役にはとても合っていたと思う。彼女が客演するという興味からこのお芝居を観にいったので、「鋼鉄村松」を観るきっかけを作ってくれたことに感謝したい。
    兄・昭一役のバブルムラマツは、シリアスな役が似合う俳優だと思うが、重要な台詞のところでつっかえるのが残念だった。
    ポチとマイキーの着ぐるみをいろんな俳優が着て登場する妄想的な演出も面白かった。
    昭一が石油プラントの建設に関わっていたということで、この物語自体が、オイルマネーに支配される世界経済の中で日本人が夢見て多くのものを失ったことを象徴する壮大な幻想譚のようで興味深かった。
    弟夫婦と兄が仲良く家に帰る場面に、人が癒されるのはささやかな家庭のぬくもりということを思わせ、心地よい終幕。
    それまで繰り広げられた狂騒がまるで悪夢のようにも感じられ、良き対比になっていた。
    気になったのは、現代の場面なので、看護婦、びっこ、という単語の使用は不適切に感じられた。
    同様に金融取引の説明場面で「商法」という単語が出たが、現在は会社法あるいは金融商品取引法と表現すべきで、せっかく経済的なテーマを扱うなら言葉にも気をつけてほしいという指摘を同行のビジネスマンから受けたことを付け加えておく。

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    2011/01/17 16:32

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  • とり公さま

    コメントありがとうございました。

    >びっこ」に関しては、昭一が昭二をからかって走らせるところや昭一の夢の中で使われていたので、そう表現しているのかと思っていたのですが・・・

    まぁ、そうですが、どうしても「びっこ」という台詞を出す必然性がないわけで。不特定多数の観客が観る演劇では配慮が必要ではないでしょうか。必然性がある場合は、パンフ等で断り書きをしている劇団が一般的です。
    私個人は過剰な言葉狩りには反対の立場なんですが、今回は気になりました。

    >トリコロールケーキのほうもよろしくお願いします

    あ、公演の節はぜひ拝見したいです。

    2011/01/25 12:45

    きゃるさま

    コメント遅くなってしまい、申し訳ありません。

    観に来ていただいて本当にありがとうございました!

    「びっこ」に関しては、昭一が昭二をからかって走らせるところや昭一の夢の中で使われていたので、

    そう表現しているのかと思っていたのですが・・・



    気に入っていただけたようで、本当に嬉しいです!

    もう一人の演出家バブルさんのお芝居は、

    まっすぐでまた違った魅力がありますので次回もぜひ。

    (トリコロールケーキのほうもよろしくお願いします)

    2011/01/24 22:49

    ボス村松様

    コメントをいただき恐縮です。
    私も、この物語が昭一からみた21世紀シティを描いたという趣向は一応理解して観たのですが、
    「看護婦」のほうはともかく、「びっこ」については、時代劇ではなく15年前とはいえ、現代人である昭一の言葉なのでやはり気になりました。15年前、既にこの種の言葉は放送禁止用語になっていましたから。
    でも、作品にメッセージ性があるし、ボスさんの作風は好きです。

    2011/01/18 13:07

    ご観劇ありがとうございます。

    ご指摘の看護婦、びっこの表現は不注意でした。

    21世紀シティを描いたつもりなのですが、

    描いた当人が20世紀マンで、あんまり21世紀でに対応できていないようです。

    20世紀マンが見上げた、ニセ21世紀シティの話ということでしょう。

    何はともあれ、好印象とは、ありがたい言葉をいただきました。

    これを励みに、きゃるさんの後に続く、

    星3つのお客様へのコメント返しを書いていこうと思います。



    2011/01/18 05:11

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