第46回関東高等学校演劇研究大会 公演情報 関東高等学校演劇協議会「第46回関東高等学校演劇研究大会」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    茨城県立土浦第一高等学校「Damn!舞姫!!」
    演劇部員が部での活動や練習風景、淡い恋愛を物語にしたもの。劇中劇。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    部員たちは「舞姫」を練習しながら役とキャストを決めていく。「舞姫」は森鴎外がドイツ留学から帰国して約1年半後の1890年、陸軍軍医学校の教官となっていた森鴎外(本名・林太郎)が文壇デビューを飾る小説で、ベルリンの日本人留学生と悲恋に陥り、むごすぎる別離で狂女へ追いやられる少女「エリス」が登場する。

    部員たちは「舞姫」を読んだことがなく、その説明にナビ役として一人の部員が他の部員に教えて進ませるが、これは同時に観客にも理解してもらうことを意味する。

    部員の西はエリスが林太郎から受けた屈辱に憤慨し、史実や歴史を捻じ曲げてエリスの恋愛を成就させようと意見するが、同時に自分が現在進行中の淡い恋をも成就させたいという心持から、こうした発言になるのだった。誰かに恋した乙女は自分をエリスに投影してしまうものなのだ。悲劇のヒロインになりたくないばかりに・・。

    丸4年におよんだ林太郎の留学中、かりそめの情人としたドイツ人女性の秘事は帰国直後、海軍中将・赤松則良男爵の娘、登志子との縁談が整いつつあった林太郎の身辺を不穏にするスキャンダルの火種にもなる。そうして西自身も淡い恋が難しい局面を迎える。

    その後、エリスは故郷に帰るが、同じく西も完全に恋に破れてしまうのであった。

    演技をしながらも、恋に破れた西はその劇場を抑えられずに暴れフテルも気を取り直して夕日に向かって帰路に着くのだが、現代の女子高校生にしては淡すぎる恋の描写は逆に新鮮だったりする。

    ああ、そうやって青春していたんだね。・・・としみじみ懐かしむお年頃!笑




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    2011/01/11 12:58

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