第46回関東高等学校演劇研究大会 公演情報 関東高等学校演劇協議会「第46回関東高等学校演劇研究大会」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    東京都立羽村高等学校「青い春」
    夏目漱石の「こころ」をモチーフに演劇部部室での普段の様子と恋愛を描いた物語。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    ここでの演劇部の部員は6人。「こころ」は一人の女性を好きになってしまった三角関係を描いた物語だが、ここでは四角関係を描く。

    時として人間というやつは良く解らない行動を起こすものだが、工藤愛は部員の佐野を好きなのに、クラスメイトの村松と付き合っている。これを知った桐島夢子はちょっと安心する。なぜなら工藤は佐野を好きだと思い込んでいたからだった。「それなら私は佐野君を好きになってもいいよね。愛、応援して。」と愛に協力を求める。

    愛は自分の本当の気持ちを隠したまま、苦悩し、ついに村松と一方的に別れてしまう。その後、佐野から愛を告られるも夢子の心を察して断ってしまう愛の心の葛藤を描いたもの。更に今回は高遠光という女子がどうやら愛を愛してしまった描写も加味され、大人ならぐちゃぐちゃになりそうな展開をわりに爽やかに描いていた。

    未熟でまだ大人になりきれない青春の青い恋愛を描いた物語だが、「こころ」もこういった「青い春」も相手を思うがゆえの自己犠牲的な愛だが、実は好きな人に好きと言えなくて他人に譲る愛は本物ではないと考えてるワタクシ。笑
    それでもあの頃、そんな未熟で幻想的な恋もしたな、と懐かしく観ていた。恋に恋していた日々を描写したもの。と断言しちゃってもいい?笑

    部室での練習風景や人間関係がリアルで素敵だった。

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    2011/01/09 21:09

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