ボーナストーク 公演情報 ホチキス「ボーナストーク」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    あれ?
    初日だったからなのか、練れてなかったのかは解らないが、全体的に硬かったような気が。また、この日の日替わりでゲストは上野 友之(劇団競泳水着)だった。アフタートークではなく、劇中に乱入しちゃうものだから、劇が中断し殺がれてしまう欠点がある。観客にもよるが、ワタクシは中断されるのは好まないほうなので・・。
    キャストらもアドリブ慣れしていないせいか、混乱した状況で、その混乱ぶりが流れの中で面白い方向に向いてくれるなら成功だったのだろうけれど、素で黙り込んでしまうキャストらも居て、トーク自体が成り立っていない。だから役者陣とゲストとの演技バトルには到底なってなかった。ちょっと残念だった。音響は素晴らしくグッド!

    ネタバレBOX

    物語は想像妊娠で入院してるチンピラが本当に悪魔を生んでしまう。出てきた悪魔はまるで劇団鹿殺しの「ベルゼブブ兄弟」みたいな悪魔。笑) そんでもって彼の母親ってのが小玉扮するセリーヌディオンヌ魔姫、つまり魔界の女王のわけだけれど、これまたぶったまげた衣装とメイクで目も血走っちゃってる。笑

    悪魔は後に王となるが、露木という悪魔の僕らは魔笛を鳴らして登場するかのごとくインパクトありまくりで演技共々絶妙だった。元来、こういった大げさなありもしないばかげた設定が大好きなワタクシは序盤、乗りのりで観ていたわけだ。

    悪魔たちはチンピラの赤井出に七つの大罪、つまり、強欲・傲慢・嫉妬・色欲・怠慢・憤怒・暴食を犯させなければならないという試練を持っていたので、赤井出にこれらを経験させるように仕組むのだが、意外にあっさりとクリアしてしまう場面の本は薄っぺらだった。

    ええ~!?☆、そんなに簡単でいいの?って感じ。

    序盤、赤井出夫婦の関係が冷めた関係かと思っていたら、終盤で夫の身代わりとなって妻が弾丸の盾となり死んでしまうも、夫が最後の一つの願い事を叶えてもらう場面では、時間を戻して妻を生き返らせる設定だった。なんだか聖夜に相応しい温かみのある場面だったように思う。

    聖夜というとマッチ売りの少女をいつも思い浮かべてしまうワタクシは、悪魔が生まれる物語はマッチを擦った時の仄暗い夢の出来事だと想像したい。この芝居には実は物語が2つあって入院中のチンピラの現実と、チンピラが見る仮想現実の世界が同時進行で語られる。

    この特徴はいわゆる舞台内舞台、入れ子構造を取り入れているところだが、終盤でこの構造を夢物語と称して終わらせるもチンピラには黒くて野太いへその緒が残っていたお茶目な終わり方はやはり面白い。

    全体的にはちょっと硬く、本も今までと比較すると笑いの部分がダウンしたような気もする。まあ、好みの問題だけれど・・。これからの後半はもっと練れて良くなるだろうとは思う。

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    2010/12/25 12:40

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  • まち>
    初めまして。コメントサンクス。
    最後の願いのご指摘、有難うございます。
    時間を戻して妻を生き返らせる設定ではなかったのですね?
    ・・ということは妻は死んでなかったのですか?
    ワタクシは、一度死んだ妻を生き返らせてから、「妻が幸せになってくれるように」という順番かな、と思っていました。

    やっぱ、一回観ただけで熟知するのは難儀なことですね。苦笑!
    クリスマスにふさわしいお芝居でした。
    まだまだ公演中ですが、31日深夜(1日かな?)はバナナ学園も参加してイベントするらしいです。怒涛の公演ですね。笑

    2010/12/29 01:32

    はじめまして。私も今日観劇してきたのですが、最後の願いは「時間を戻して妻を生き返らせて」ではなく「妻が幸せになってくれるように」でした。願いを言う段階では既に妻は木野寺医師の手腕で息を吹き返していたので。
    祐三があくまで自分ではなく妻だけの幸せを願ったからこそ、悪魔はボーナスとして「一緒に祐三も幸せになれる」時間逆戻しをしてくれたんじゃないかな〜なんて思ってました。

    2010/12/29 00:22

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