世界で一番あつい壁 公演情報 亜細亜象演劇卸売市場「世界で一番あつい壁」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    精神病棟で
    前半はコメディ。後半は人間の本質や優しさにふれた物語だった。客席は空席が目立ち、大丈夫かなー??なんつって不安だったが始ってしまうと中々面白い展開の舞台だった。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    男子の部屋と女子の部屋の二つの部屋を実際は一つの部屋で見せるのだけれど使い分けの見せ方が上手いし、それぞれの部屋で起こった状況を暗転した後に繋がせる技が巧みだった。

    男子の部屋に入院している外山は脚本家だったが、精神病棟の本を書くために作病と見せかけて入院をしたはずだった。しかし、外山は多重人格障害で入院しているというのが事実なのだ。そのことを本人に隠す友人。

    外山は隣の部屋からときおり聞こえてくる女子の声(加奈)に恋をして逢いたいと思うようになっていた。しかし、加奈は精神病の患者だ。その女に恋心を打ち明けるまでのいきさつをコメディ的にコミカルに貢いでいくのだが、本当の真実が解るまでにそれぞれのキャラクターが絶妙にコメディとして演じているものだからけっこう、笑える箇所は多い。

    しかし、外山は自分が多重人格患者で、恋をした加奈が健常者だったと知ると、告白したものの身を引こうと決めるが加奈は、そんな外山を受け入れる、という恋愛ものだった。

    外山の病気を思い遣る熱い友情も垣間見せながらの温かい物語だと思う。

    加奈の恋路を邪魔しようと企む唯の攻勢が笑えたし加奈の思いもよらぬバク転も良かった。面白楽しい芝居だった。




    0

    2010/11/11 22:08

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大