モグラ町1丁目7番地 公演情報 龍昇企画「モグラ町1丁目7番地」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    脱力系コメディ
    モグラ町シリーズは、今回で3作目とのこと。しかも最終編とのこと。特にこのシリーズは続きでもなく、寅さんみたいに全ての物語が完結ものだから、初演を観ていなくてもなんてことはないが、出来れば観たかったと悔やむ。

    モグラ町に暮らす中年期のダメっぷりが可笑しい五人兄弟の物語。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    長男・昇司(56歳)はゴム製品を扱う会社に勤めている。趣味は痴漢。次男・将司(54歳)は無職。パチスロ狂で趣味は素振り。一番ダメっぽい男。三男・勝也(52歳)は元郵便局員だったが現在はチンピラのような仕事をしている。趣味はテレクラ、盗撮、追っかけ。四男・文太(44歳)区役所勤務。童貞。趣味は懸賞投稿。五男・鉄也(35歳)元汁男優。既婚、婿養子に入る。

    これらの5人兄弟の大いなるダメッぷりが観客の笑いを誘うがどいつもこいつも五男を省いて独身ということ。更に全員がちょっとしたことで大騒ぎをし、肝心なことにはまったくまともな対応ができない。訪問販売で詐欺られるわ、騙されるわ、五男の結婚式に呼ばれないから、カミサンの顔は知らないわ、父親の葬式はしないわ、骨壷を幼馴染の庭に埋めとくわ、でやってることははちゃめちゃ。

    でもって、全員が風呂に入るシーンでは男優全員が裸族になって恥も外聞もなく脱ぎまくって、ついでに殆どが加齢してるもんだから、筋肉が弛みきった裸をお披露目するわ!で、苦笑いというよりも失笑状態だった!

    惜しむらくは長男・昇司と次男・将司が駅のベンチでしゃべるシーンがあったが、この場面での将司のセリフが聞き取りにくい。演出家の前川さんに聞いたら「あえてぼそぼそと話すようにした。普段の話し方の情景が出るように。」との事だったが、肝心の愉快なセリフが聞き取れないというのは観客にとって凄いストレスになるのだ。

    普段っぽい演出と完全無欠のセリフとどっちを取る?みたいな究極な選択になるかも知れないが、やはり肝心のセリフが聞きにくかったら作家として致命的な気がする。やはり、そこはプロとしてセリフははっきりしゃべらせその情景もきっちり見せるのがプロってもんでしょ?と思う。
    だって殆どの劇団がちゃんとと見せてるからだ。

    それ以外はひじょうに楽しめた舞台だった。ダメ人間を見るとホッとするのはワタクシだけだろうか・・?笑

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    2010/10/30 18:34

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